とっておきの話しをしよう。
たしか物語の始まりは…こうだ。
この世の歴史が始まる前、エジプトは全ての命が生まれる場所、神の創りし楽園だった。
神々はそこで自分達に似せて創った人間たちと共に暮らすことにした。
と…いっても神々と人間を見間違えようをはずがない。
神々は背が高く、体にはを赤い血の代わりに黄金が流れていたのだ。
そして恐ろしい獣にも姿を変えることができた。
エジプトを収めていいたのは二人の兄弟。
命を神オシリスはナイル川沿いの豊かな大地を支配し民から慕われていた。
一方、弟のセトは遥か彼方の草木も生えぬ砂漠を与えられ逆境に耐えていた。
たがある日、オシリスは一人の息子ホルスに王座を譲ろうと決める。
それが兄弟の絆とエジプトの運命を揺るがすとも知らず…。
語り手とオープニング映像が終わるとナイル川となり黄金の像が立っているエジプト王都が映る。
だが、神々の話しはこの物語の半分。
神々の力だけで運命の行方を定めたのではない。
類まれなる勇気と知恵を持った男が必要とされていた。
残念ながら、当時の俺にはそれには程遠かった。
だが、この向こう見ずな若者を見限らないでもらいたい
エジプト王都の市場で青年であるベックがリンゴを持って歩いていた。
何しろ人間はあることをためなら、どんな神にも負けないのだ。
愛の為なら…
ベックは緑色のドレスをくすねようとするが店主に気付かれる。
店主「泥棒!」
客「どけ!」
店主「捕まえてくれ!」
気付かれたベックはドレスを持って逃走し、上手く撒いて家となる場所に隠れると、そこには女性のザヤがおり服を着替えてる準備をしてた。
ザヤ「はぁ、このドレスじゃだめ。リボンかなんかつけなくちゃ、戴冠式を見に行けないわ」
ベック「じゃあ、明日は2人でまったりしよう」
ザヤ「だーめ、二人で出掛けるの。戴冠式へ。新しい王様が見られる瞬間を見たいの」
ベック「ホルス?俺、神々なんか興味ねぇし」
ザヤ「守ってもらってるのに…」
ベック「そうかな?」
ザヤ「ベック、返しなさいよ」
ザヤはベックがドレスを盗んだのに気づくと、ベックはくすねてきた緑のドレスを差し出す。
ベック「おしゃれな服、欲しかったんだろ?」
ザヤはベックから貰ったドレスを着る中、食事中のベックに一言を言う。
ザヤ「これ、人んちから盗んだの?それともお店?」
ベック「祈るより早いだろ?。『ドレス下さい』って」
ザヤ「神様は何でも与えてくれるわ」
ベック「はい×2。神々は限りなく寛大なり。すげぇ…綺麗。ザヤ、駆け落ちする時、俺言ったろ?いい暮らしさせるって。毎日、お姫様みたいなドレスをくれてやるってさ。宝石の山に囲まれて金ぴかの宮殿に住もうって」
ザヤ「子供は何人作るんだっけ?」
ザヤはベッドで横になった中、ベックがザヤに向けて言う。
ベック「1ダース。絶対、お前を幸せにするから」
最終更新:2018年11月05日 21:39