山麓周辺にあるスラム街の光景が移り、次にふもととなる道路で車が停車して乗っていた2人組が降りる。
変わって警視庁の会議室。
署長「いいか!よく見ておけ!。名前はトム・クウ、40代後半、狡猾で極めて凶悪。ナイトクラブの経営の他に不動産、貿易商を手がける。だがこれは麻薬取引の隠れ蓑に過ぎない」
他の警官らが警察が追っているトム・クウの説明を聞いていた。
変わってスラム街付近の道路。
トムが部下と連絡していた。
トム「はい、そっちの様子は?」
部下「万事順調です」
再び警視庁の会議室。
署長「この男が用心棒と呼ばれるヤッパの男。取り巻きの連中はそれぞれの会社の社員ということになっているが何れも殺し屋だ」
変わってトムが電話を通じて仲間と連絡していた。
トム「分かった、染色工場だな。車で待ってろ」
セリーナ「ええ」
トムは車から降り、再び警視庁の会議室。
警官「これはダニー・クウ。クウの甥で常に手下という。この男はジョニーと呼ばれていてクウの組織の参謀だ。そしてこの女はセリーナ・フォン。クウの秘書として雇われている、クウの諜報かもしれない。どこまで内情を知っているが分からないが、内部の一人であることは確かだ」
変わってトムはケースを持ってスラム街へ通じる階段へと登り、次に警官が任務の説明場面となる。
署長「目的は一斉検挙だ!。ミスは絶対許されん!。任務のコードネームはイノシシ狩りとする!。わかったな!」
一同「はい!」
説明していた警官がそう言うと、警官は一斉に立ち上がる。
ウォン「各自の封筒を開封し命令を読め!それぞれに独自の任務がある!」
ウォンがそう言うと警官らは封筒をそれぞれ取る。
ウォン「読んだら破棄せよ!」
所長がそう言った後、内容を読み終えた警官らはシュレッダーで書類ものとも封筒を処分する。
ウォン「早速任務にかかるんだ!」
一方でスラム街にいたトムの部下は何かに慌てて他の部下に出場する。
トムの部下「おい!早くしろ!」
一方で他の警官部隊はそれぞれ分散して隠れてトムとその部下の行動を見ており、トムの様子を双眼鏡で遠くから見ていたウォンは無線で他の警官に会話をする。
ウォン「臨時作戦本部から、全員に告げる。星が動き始めた行動開始!」
それぞれスラム街にいた警官らは無線を傍受して、トムの様子を見る中、他の警官隊は安全のためかトラックと危険と書かれた小型バリケードで道路を塞いで万が一トムが逃げるのを懸念してか挟み撃ちにするのを待っていた。
一方でトムは相手と取引をしていた。
トムの部下「お茶は?」
セリーナ「ええ」
トムの部下「お茶を二つ」
店員「はい」
トムの部下がお茶を買う中、監視している私服の警官に気づく。
トムの部下「やっぱりいらない」
その中でケビンはトムの部下に気づいたのか物陰に隠れる。
トムの部下「変な奴がいる」
ケビン「お茶を二つ」
ケビンがそういったあと、トムの部下は警官が来たのに気づいたのか部下に話す。
トムの部下「ボスに連絡する俺は下に」
トムの部下がそれぞれ二手に分かれた後、部下が動いたのに気づいたケビンは別の場所で監視していたキムに話しかける。
ケビン「キム」
キム「お茶くれる?」
ケビン「気づかれた」
キム「何だと!?」
ケビン「赤いシャツの男を尾行するんだ」
キム「分かった!」
一方で取引の場所で違法薬物が本物であることを確認する中、無線の音に気付く。
トム「何だ?」
セリーナ「セリーナです!コウが怪しい男二人…」
セリーナがそういう中でケビンがセリーナが持っていた電話を取り上げる。
ケビン「おーい!」
セリーナ「何すんのよ!」
ケビン「警察だ!」
セリーナ「警察よ!」
トム「何!?サツだ!ずらかれ!」
一方でケビンはセリーナと格闘戦をする中でセリーナがかけていたサングラスを吹き飛ばして叩き落とすと、セリーナは悲鳴をあげてトムの部下はその声に気づいたのか。
キム「待て!警察だ!」
キムはトムの部下をホールドアップさせようとするが撃たれてしまう。
住民「あっちで撃ち合っているわ、早く誰か何とかして!」
他の警官は住民を避難させる準備に入る。
警官ら「まず住民を中へ!さあ!早く中へ!」
指令室。
ウォン「おい何が起きた!?。報告しろ」
一方で警官らは住民の避難させていた中でトムらが取引相手と共に外へ出る。
署長「全員前進しろ!住民を避難させ、爆発物に十分注意するんだ!」
一方で警官らは住民を避難させていた。
警官「さあ、早くこっちだ!」
子供「うわぁー怖い!」
警官「早くしろ!」
警官らが火を消していた中で、トムらの部下との銃撃戦となる。
警官ら「応援に行ってやれ!」
「ここが持ち場だぜ?」
「臨機横柄だ!さあ早く行けったら!」
一方で街中では銃撃戦が続く。
ケビンはセリーナに手錠をかけて車のハンドルにつなげて、応援へと向かう。
セリーナ「外してよ!」
ケビン「じっとしてろ!」
セリーナ「待ってよ!」
激しい銃撃戦が続く中でケビンはキムのもとへ行く。
ケビン「おい、女を捕まえてある。署へ行け!」
キム「はい!」
敵に怯えていた警官・タクはケビンであることに気付く。
ケビン「俺だよ」
タク「この手が…」
ケビン「落ち着け…。落ち着くんだ!」
ケビンは拳銃握って震えていている臆病な警官・タクを落ち着かせる中、別の警官の一人が撃たれる。
負傷した警官「助けてくれ!」
ケビン「おい…タク…援護しろ!」
タクは無差別に拳銃を発砲する中、ケビンはタクの衝動を抑え込む。
ケビン「タク!冷静になるんだ!」
ケビンは自身の拳銃の弾丸を補充しタクに渡す。
ケビン「こいつを頼む」
ケビンはそういったあと他の警官の銃撃戦に加勢する。
ジェイ「ケビン!慎重にな!10人もいる!発砲はまずい気をつけろ!」
ケビン「このままじゃ逃げられちまうだろ!」
警官「ジェイ!なんとかしろ!」
銃撃戦が続く中でトムは逃げようとする。
トム「おい!引き上げるぞ!」
ジェイ「あっちだ!援護してやる!気をつけろ!」
タクはトムの部下に気付き、咄嗟に発砲し、一方でケビンはゆっくり動く中でトムが逃げるのに気づき追いかける。
トムの部下「乗ってください!」
トムとその部下は車に乗って逃げようとする。
他の部下「そっちじゃない!そこどけバカ!。おいバックするんだ!」
車で逃走しようとする中で他の部下の車がやって来れ。
部下「戻れ!×2!。あっちの道は封鎖されている!」
トム「バックだ!×2」
トムの乗った車はバックする中で黄色い車に乗った部下がやってくる。
黄色の車に乗った部下「おい、こっちも駄目だ封鎖されている!近道しよう早く!」
部下「ボス!道が塞がれました!どうします?」
トム「村を突っ切って下りろ!」
黄色の車に乗った部下「よし突っ込め!」
トムの部下らは村の家を壊して突破しようとする中、ケビンは赤い車に乗ってトムを追いかける。
それぞれの車が家を破壊し突っ切って山を降りた後、 トムとその部下は車から降りる。
部下「ボス、降りてください!早く!」
ケビンも同じく道路に入って車から降りた後、全速力でトムを追いかける中で止まりトムを撃とうとする。
ケビン「止まれ!」
警官「おい、むやみに撃つな!歩行者がいる!」
ケビン「どこに行ってたんだ!なぜ持ち場を離れたんだ!」
警官「応援に行ったんだ!」
ケビン「星に逃げられたじゃないか!」
ケビンはそういった後、再び追いかけて、一方でトムらは偶然通りかかった二階建てバスをジャックする。
そのバスに乗り込んだことに気づいたケビンは女性が持っていた傘を取る。
ケビン「借りるよ!」
女性「ちょっと!」
回り道したケビンはトムらがハイジャックしたバスを追いかける。
部下「伏せろ!頭あげるな!」
ケビンはバスの後部に傘を引っ掛けて持ちこたえた後、2階に登り、バスの中にいるトムの部下に注意しながら、回り込んで傘を窓の縁にひっかける。
トム「おい!左に曲がれ!」
ケビンは足部分を別方向の車との衝突を回避する。
部下「ボス、もう平気です!」
トム「おい、見ろ!」
トムとその部下はケビンが乗り込んだことに気づき、ケビンをバスから降り落とそうとする。
トム「上へあがって、あいつを片付けろ!おい、もっとスピードを上げろ!」
上へあがったトムの部下が加勢しケビンを降り落とそうとする。
部下「叩き落とせ!」「図太い奴だ!」
トム「おい、こっちだ!」
格闘戦の中でケビンはバスから振り落とされるも方向転換したのに気づき再び、そのチャンスを狙おうと全速力で回り道をする。
トム「坂を下れ!」
回り道をしたケビンは崖の下の道路にトムが乗ってるバスが走っているのに気づき、坂道を全速力で下って、道路に入った後、車を止める。
運転手「馬鹿野郎!死にてえのか!」
ケビン「警察だ!どいてろ!」
ケビンはトムが乗っていたバスを止めようとしていた。
部下「ボス!塞いでます!」
トム「突っ込んでいけ!」
部下「突っ込め!」
トム「止まるな!」
ケビンは拳銃を装填した後、隣でバスの運転手を人質にしていた部下を発砲し、バスは止まって、その弾みでトムの部下は窓ガラスを突き破ると同時に吹き飛ばされる。
トムは逃げようとするがケビンに拳銃を突きつけられる。
ケビン「動くな!。警察だ!逮捕する!おとなしく観念しろ!」
トム「そいつをやるから…見逃してくれ。これだけあれば一生暮らせる。誰にもばれやしない」
トムはケースに入っていた札束を見せる。
トム「賢いぞ!」
トムは隙を見計らって逃走しようとするがケビンに再び止められる。
ケビン「止まれ!」
最終更新:2019年09月06日 05:30