とあるマーケットの中で、獣人型レプリロイド、ライギャンβが暴れていた。
店長「うわあ、だれか助けてくれぇ!!」
ライギャン「グァルルル――――!!」
店長「わ―――っ!!」
ライギャンβは店長に飛びかかった。
X「まてぇ!!これ以上おまえをあばれさせるものか!!」
ZERO「イレギュラーハンター参上!!」
そこへ、二人のイレギュラーハンター、ロックマンXとZEROが駆け付けた。
Xの右腕のバスターからの射撃がライギャンβに当たった。
ライギャン「ぐわっ」
ライギャンβはマーケットから飛び出した。
通行人「きゃーっ!!」
時は21XX年、人間的思考能力をもつ‘レプリロイド‘と呼ばれるロボットが人間と共存していた・・・だが‘レプリロイド‘の中に電子頭脳に支障をきたした‘イレギュラー‘と呼ばれる、人間とレプリロイドに危害を加えるロボットも出てきた・・・それらを抹殺するのがイレギュラーハンターだ!!
ZERO「逃がすなロックマンX!!」
X「わかっている、ボクはこのままあいつを追う!!ZEROは先まわりをしてくれ!!」
Xがダッシュでライギャンβを追う。
ライギャン「つかまるもんか!!」
X「な、なんて早い奴なんだ!!このままでは逃げられてしまう。ならばXバスターで!!」
Xがバスターを撃ったが、ライギャンβは飛んでかわした。
ライギャン「ばかめ!!」
そのままライギャンβは壁をかけ昇っていく。
ライギャン「一人になったらこっちに分がある!!」
そこからXめがけて飛び降りた。
ライギャン「ぶちこわしてやるイレギュラーハンター!!」
X「な、なにい!!」
「うわっ」
Xは飛び退いて、ライギャンβの爪をかわし、追撃もしゃがんでかわした。
X「あいつのツメをまともにくらったらひとたまりもない・・・とにかくあいつの動きを止めなければ」
Xがバスターを撃ち返した。
ライギャン「ぐっ!!」
X「よし今だ!!足をねらってチャージXバスター」
チャージされたXバスターの一撃がライギャンβに炸裂し、左足を破壊した。
ライギャン「うわあ!!足が!!くそーっ」
X「よし動きが止まればこっちのもんだ」
「勝負はついたな・・イレギュラー!!」
Xがバスターの連射でライギャンβを攻め立てる。
ライギャン「まいったオレの負けだ・・・苦しみたくない、ひとおもいにこわしてくれ・・・」
X「!!・・・かんねんしたか・・・おまえがあばれなければこわす必要はないよ・・・おまえも電子頭脳さえ修理してもらえばすぐに役に立つレプリロイドになれるさ・・・さあおとなしくドクといっしょに修理にいこう・・・」
Xがライギャンβに手を差し伸べたが、ライギャンβは尻尾の先からの火炎放射でXを不意打ちした。
ライギャン「すきあり!!」
X「うわ―――っ」
ライギャン「まぬけ!!たかが足一本こわしただけでオレに勝ったと思うなよ!!バラバラになるのはおまえだ!!」
ライギャンβがXに飛びかかったが、駆け付けたZEROのバスターが炸裂した。
X「ZERO!!」
ライギャン「ちっ、もう一人現れたか!!」
ZERO「ぐずぐずせずはやくそいつをたおせ、ロックマンX!!」
X「わかった!!もうてかげんはしない!!」
ライギャン「二人は相手にしたくないね!!」
「これをくらえ!!」
ライギャンβが口から煙幕を吐いた。
X「うわあ!!煙幕だ!!何も見えない・・・」
ZERO「くそ―――っ」
X「逃げられてしまった・・・」
ZERO「おまえがモタモタしているから・・・」
XとZEROは、所属しているイレギュラーハンター第17部隊本部に戻った。
第17部隊隊長Σ「イレギュラーに逃げられてしまっただと・・・ばか者!!イレギュラーにスキを見せるとは、おまえはそれでもイレギュラーハンターか!!」
「イレギュラーは人間とレプリロイドの平和をみだしている、情をかける相手ではない!!ZEROがいなければ今ごろおまえはただのガラクタになっていた!!そんなことだからおまえはいつまでもB級と言われるんだ・・・」
ZERO「悪をほろぼそうと思ったら強い意志がないとな・・・X」
Σ「この事件はおまえたち二人だけにまかせておいては不安だ・・・特A級イレギュラーハンターVAVAも呼んだ!!三人でチームを組んで解決しろ!!」
ZERO「VAVAと・・・」
Xは、友達の少年レプリロイドA—1のいるデータルームに寄った。
A—1「やあX、隊長にこってりしぼられたんだって?」
X「やあA—1」
A—1「戦闘では力になってあげられないけど、あのイレギュラーの情報を集めておいてあげたよ」
「名前はライギャンβ。もとアフリカの自然動物園のガードマンをしていたロボットだ。武器はするどいツメと火炎放射器、こまかいスペックはプリントアウトしておいたよ・・・」
X「ありがとう、こんど戦う時に役に立たせるよ」
A—1「はやくA級イレギュラーハンターになれるよう応援してるからね・・・」
X「ありがとう、A—1」
そこへZEROが来た。
ZERO「X、そろそろパトロールに出よう・・・」
X「VAVAは?」
ZERO「かってにどこかに行ったようだ・・・あいつには気をつけようぜX・・・イレギュラーと紙ひとえの奴だから何をしでかすかわからないぞ・・・」
「そうだ、おまえは戦闘力がオレたちよりおとるんだ・・・ライドアーマに乗っていった方がいいぞ」
X「そうするよ・・・」
ライドアーマ―に乗ったXとZEROが出発した。
その頃、道を走っていたレプリロイドの走り屋集団ロードアタッカーズの前で、爆発が起こった。
ロードアタッカーズ「ぐわーっ」
「だれだ!!何をしやがる!!オレたちをだれだと思ってやがる」
爆発を起こしたのは、VAVAだった。
VAVA「レプリロイドのチンピラ、ロードアタッカーズだろ・・・オレにさからえばどうなるかわかってるな?痛い目をみたくなければおとなしく協力しろ!!」
ロードアタッカーズ「イレギュラーハンターのVAVAさんかい・・・オレたちは走りまわっているだけで何も悪いことしちゃいませんぜ・・・」
VAVA「今日はおまえたちをつかまえに来たんじゃない・・・おまえたちならこいつの居場所がわかるんじゃないかと思ってね・・・・」
VAVAがライギャンβの写真をロードアタッカーズに渡した。
ロードアタッカーズ「何ですかこいつは。知りませんよ、他をあたった方がいいんでは?」
VAVA「とぼけるんじゃねェ!!」
ロードアタッカーズ「とぼけちゃいませんぜ、知らないものは知りませんや」
VAVA「知らなきゃどうすれば協力できるか考えろ!!」
ロードアタッカーズ「ひーっ」
VAVAが肩のキャノンでロードアタッカーズのマシンの一台を破壊した。
ロードアタッカーズ「わかりましたよ~~~~っ!!オレたちでさがします!!ですかららんぼうはやめて下さい」
VAVA「ようしそれでいいんだ」
ZERO「なかなか見つからないなァ」
そこへVAVAからの通信が来た。
VAVA「こちらVAVA、ライギャンβの居場所をつきとめたぞ、すぐに来い!!サウスハーバーの十三番倉庫だ」
X「ZERO!!」
ZERO「よし!!」
サウスハーバーの十三番倉庫。
Xがライドアーマ―のパンチで扉を壊すと、中には左足を修理したライギャンβがいた。
X「見つけたぞライギャン、もう逃がさない!!」
ライギャン「くそっ、どうしてここが!?」
VAVA「くらえ!!」
VAVAのキャノンとZEROのバスターが放たれ、ライギャンβは飛びのいた。
ライギャン「ちっこいつら特A級ハンターだな、ここは逃げるが勝ちだ!!」
X「逃がすもんか!!」
ライドアーマ―のパンチがライギャンβに炸裂した。
ライギャン「くうっ!!あのまぬけ野郎もライドアーマ―できたのか!!ならばやってやろうじゃんか!!」
ライギャンβはX達3人を相手に立ち回る。
X「うわ!!」
ZERO「うっ!!」
ライギャン「ハンターをいたぶるのも楽しいもんだぜ!!」
VAVA「こ・・・こいつ!!特A級イレギュラーハンターをなめるんじゃねェ!!」
VAVAのキャノンがライギャンβに炸裂した。
ライギャン「ぎゃおう!!」
ZERO「とどめはわたしがさす!!ハイパーZEROバスター」
ZEROのバスターもライギャンβに炸裂した。
ライギャン「た・・・たまらん、やばい・・・・」
ライギャンβが煙幕を吐いた。
X「また煙幕だ」
ZERO「何も見えない!!」
VAVA「外か、それともまだ倉庫の中か?」
ライギャン「フッフッフ、今のうちに・・・・」
隠れていたライギャンβの尻尾が折られた。
ライギャン「ぐわーっ!!」
Xのライドアーマ―がライギャンβの右腕を掴んだ。
X「つかまえたぞライギャン!!」
ライギャン「どうやってオレを見つけた!?」
X「二度も同じ手をくうか!!今度は煙幕の中でも使えるレーダーを装備してきたのさ・・・・」
「ZERO、VAVA、敵はここだ!!」
VAVA「X!!」
ZERO「ようし、よくやったX!!」
VAVA「おまえの働きをむだにはしないぞ、X」
VAVAがキャノンを撃った。
ZERO「ま・・・まて――――XっVAVA!!」
ライギャンβとXがVAVAのキャノンの連射に晒される。
X「うわーっ」
ライギャン「はなせ!!このままじゃおまえもこなごなだぞ!!」
X「はなすもんか、ここでおまえを逃がしたら・・・」
ZERO「やめろVAVA、Xも一緒にこわれてしまう!!」
VAVA「うるさい!!イレギュラーをたおせるなら、B級のハンター一人くらいおしくない!!」
「よろこべロックマンX、おまえは名誉の戦死になれるぞ!!」
ZERO「逃げろロックマンX!!」
キャノンの爆風がXまで届こうとしていた―――――
(つづく)
(続く)
最終更新:2019年10月02日 11:59