スーパーロボット大戦α THESTORY 竜が滅ぶ日の第1話

恐竜帝国の帝王ゴールが、頭だけになりながらもカプセルの中で生き延びていた・・・
ゴール「おのれ人類、おのれマジンガーZ。おのれ!我が宿敵ゲッターロボよ!!このゴールは忘れぬぞ!どれほどの憎しみが、怒りが・・・・!この身を苛み続けようと・・・思い出してやる!!くり返しくり返し・・・我らが再び地上に侵攻せしその時まで・・・あの・・・屈辱と汚辱にまみれた日のことを・・・忘れぬぞ!ゲッター!!」

スーパーロボット大戦α THESTORY 竜が滅ぶ日

第1話 ゲッターロボ対マジンガーZ!? 

いつから地球はこんな世界になってしまったのだろうか・・・
妖魔帝国の復活、メガノイドの反乱、ティターンズの台頭・・・
まるで弱者をふり落とすための戦いの釜のように・・・
そして今――――ここにも己が種族の運命をかけて・・・・・

新西暦186年 11月――――

最後の戦いを挑もうとする者たちがいた。

恐竜帝国の無敵戦艦ダイがメカザウルス軍団と共に侵攻していた。

オペレーター「恐竜帝国のものと思われる超巨大戦艦は時間差で三方より侵攻中!!」
「第一陣は平塚!」
「二陣は千葉!!」
「そして第三陣は東京です!」
「各方面へすでに連邦軍のMS部隊が展開しますが苦戦しています!」
「ライディーンは平塚方面にて応戦中!」

ダイの対空機銃をゴッドバードはかわしていた。
そこへ、ゴッドバードよりも遙かに巨大な影―――ダイファイターが来た。

オペレーター「ダイターン3参戦!」

万丈はサムズアップをした。
ダイファイターはダイターン3に変形し、ダイの前へ降りていく。

オペレーター「千葉で応戦中のグルンガストのもとに、ジャイアントロボと思われる機体が出現しました!!」


岡防衛長官(なんということだ!恐竜帝国にまだこれほどの戦力が残っていたとは!時間差で攻めてきた奴らの作戦にうかうかとのって戦力を分散させすぎたかっ!?せめて開発中の超電磁ロボが一機でも完成しておれば・・・)

超電磁ロボコン・バトラーVはまだ、未完成であった。

オペレーター「光子力研究所への呼び出しを続けていますが、いまだ応答がありません!」
岡「東京へ向かった部隊はどうした!?」
オペレーター「す・・・すでに全滅したもよう・・・・・いえ!まだです!!まだ一機!」
「現在活動中の機体を確認!これは・・・」
「「ゲッターロボですっ」

東京。ゲッター1が空中のメカザウルスを蹴散らし、地上に降りた。
リョウマ「ハヤト!ムサシ!!どうやらここが本命のようだ!覚悟はいいか!!」
ハヤト「ふふふそうこなくちゃ困る!!トカゲ野郎どもとの因縁・・・」
ムサシ「おれたちの手でキッチリつけてやるぜ!」
ゴール「フハハハ、よくきたな猿ども!!歓迎するぞ!!」
リョウマ「ゴールっ!!待っていろゴール!!今その首!たたき落としに行ってやるぜ!!」

ゴール(フーッフーッ)
「せくなっ!まずは・・・貴様らを倒すために我らが用意した‘最終兵器‘と戦ってもらおう!」
リョウマ「最終兵器だと?」
ゴール「そうだ!これが最後の切りフダよっ」

ゲッター1の横のビルを貫き、飛んできた攻撃は――――
リョウマ「な?にっ!?」
空飛ぶ鉄拳、ロケットパンチだった。
ゲッター1は右腕でロケットパンチを受けるも、吹き飛ばされビルに叩きつけられた。
リョウマ「おおお?ばっ、ばかな!?今のは・・・・あれは!?」
ロケットパンチが戻った先に居たのは――――

ムサシ「!・・・・マ・・・マジンガー?」
ハヤト「マジンガーZだとっ!?」

鉄の城、マジンガーZが破壊されたGM達の上に腰掛けていた。
甲児?(フフフッ・・・フッフッフッ)

ゴール「そうだとも!マジンガーZだ!!これが!我ら恐竜帝国の切りフダだ!!」
「実際・・・貴様らはじつによく戦ったよ!猿どもよ!!我らの送り出す戦士を次々と・・・ことごとく撃破してくれた!!だが!今度はそうはいかぬぞ!!」
「今度の相手は貴様らと同じスーパーロボット!!しかも・・・おまえたちの仲間なのだからな!」

リョウマ「甲児!そこにいるのは兜甲児なのか!?」
甲児「フッフッフッ、戦おうぜ!リョ~~~~~ウ」
「どうせ一度はやらなきゃならねえと思ってたんだっ!おじいちゃんのマジンガーZとおまえらのゲッター!!どっちが強いのか・・・ふ・・ふふふ・・・」
ムサシ「どうしたんだ甲児?何いってんだ、おまえ本物か?それとも洗脳でもされちまったのかよ?しっかりしろ甲児ッ!」
甲児「フフフ・・・・やり合おうぜえ!!」

マジンガーZが殴り掛かり、ゲッター1は飛び退いた。
リョウマ「おおお!?ちくしょうっ、どういうことだ!?光子力研究所への連絡は?」
ハヤト「だめだ!さっきから何度も呼び出してるが通じねえ!!」
ムサシ「リョウマ!あんなものはニセモノに決まってる、やっちまえっ!」
リョウマ(わからん、わからんがあのマジンガーの力は本物だっ!!)

マジンガーZのブレストファイヤーをゲッター1はかわした。
リョウマ「力を抜けばこちらがやられる!!」
ゲッター1が2本のゲッタートマホークを取り出し、マジンガーZに斬りかかったが、
マジンガーZの右腕で防がれ、トマホークの刃が欠けた。
リョウマ「な・・・にっ!!」

マジンガーZが光子力ビームを撃ち、ゲッター1はイーグル号が分離してかわし、
そのままゲットマシンに分離し、マジンガーZから離れる。

ハヤト「だめだ!防御力ではむこうが圧倒的に上だ!足で翻弄するんだっ!スピードならこっちが・・・」

マジンガーZが二つのロケットパンチを放ち、ジャガー号を追いかけさせた。
ハヤト「なに!?」
ジャガー号はロケットパンチに掴まれ、地面に叩きつけられた。
ハヤト「おおお?」

リョウマ「ハヤト!」

甲児「ひゃはっ!!」
マジンガーZが飛び上がり、ジャガー号目掛けて降下する。

リョウマ「うおおおおおっ、ハヤトォ」

ジャガー号にイーグル号とベアー号が合体し、ゲッター3の腕でマジンガーZの足を受け止めた。
ムサシ「おおお、大雪山おろ~し!!」
ゲッター3がマジンガーZを投げ飛ばした。

ゴール「はははははは、ひゃははは・・・そうだ!戦え!!殺し合え!!!」
ダイの中のゴールは、右半身が焼き爛れていた。
ゴール「それが・・・貴様ら猿にふさわしい!我ら・・・我らのために・・・」

恐竜兵士「ううう」
周囲の恐竜兵士たちも体が焼き爛れていた。

ゴール「亡びゆく運命の・・・我らのための、これが最後の宴じゃ!ひゃははは、さあ舞え!!貴様らの命をかけてなっ」

ゲッター1はマジンガーZの背中を蹴り、ダイの方に向かった。
リョウマ「ゴォオル!汚ねえ手使いやがって!!ふり切るぞ、なんとしても!!共倒れを狙っているんだろうが、そうはいかねぇ。今、直接てめえの首を!」

しかしマジンガーZは、飛行メカザウルスに運ばれてゲッター1を追ってきた。
リョウマ「なに!!」
甲児「ひゃっはっはっは!逃げきれると思ったのかい?このおれから!このマジンガーZからさああっ!!」
マジンガーZのパンチがゲッター1の背中に叩きこまれた。
リョウマ「おお!?」

ダイの艦橋でマジンガーZとゲッター1が相対する。
リョウマ「・・・だめだ!マジンガーを退けないかぎり、先へ進めねえ!!鉄の城とはよくいったものだ!!へっ、まったく・・・一番敵に回したくねえ相手に回られちまったぜ」
甲児「ふふふ・・・どうした?もう終わりか?ゲッター!!」

ハヤト「マジンガーZの・・・弱点を狙え!リョウマ!!」
リョウマ(・・・・・しかし!)
ハヤト「もう・・・それしかねえ、わかっているはずだっ!!」

甲児「もっと戦おうぜ!もっと・・もっと!!体中の血を煮たえぎらせて・・・・・・」

ハヤト「たとえあれが本物の甲児でも・・・ヤツはもう、おれたちの知っている甲児じゃねえ!」
リョウマ「・・・・・くっ」

甲児「熱くてカラカラに干上がるまでなあっ」

マジンガーZが突っ込んできたが、ゲッター1はゲットマシンに分離した。
甲児「またそれかーっ!」

マジンガーZが2つのロケットパンチにゲットマシンを追わせる。

ハヤト「誘いにのった、両腕をはずした!い・ま・だ――――っ!!」

ゲットマシンがマジンガーZの頭上で旋回してから、ゲッター2に合体した。
ハヤト「チェンジ、ゲッタ―2!!」
甲児「なに!?」

ゲッタードリルがマジンガーZの頭部のホバーパイルダーに向けられ―――
ホバーパイルダーの風防が割られ、鮮血が飛んだ。

ハヤト「はあ、はあ」

ホバーパイルダーの中の甲児は、首がもげ落ちていた。
ハヤト「やった・・・か?」
リョウマ「許せ・・・甲児っ!」
ムサシ「うっ」

もげ落ちた甲児の頭が――――にやりと笑った。
拳を組んだロケットパンチがゲッタ―2に後ろから迫る。

ハヤト「な、に!?」
甲児「はははははははは」
頭の無い甲児の操縦により、マジンガーZもゲッタ―2に向かい―――

ロケットパンチとマジンガ―Zの膝蹴りがゲッタ―2の背中と腹に叩き込まれた。

ハヤト「かっ!」
コクピットのハヤト達も激しい衝撃に揺さぶられ、ムサシは血を吐いた。
ゲッタ―2が床に叩きつけられた。

甲児が自分の頭を掲げた。
甲児?「フ・・フフ。ふははははは、あーっはっはっ」
「ふふふ」
甲児―――の顔の皮が剥がされる。
その正体は、Drヘルの配下、ブロッケン伯爵だった。

リョウマ「あ・・あ?あ、貴様は?それじゃ、本物の甲児はっ?」
ブロッケン「はははは!残念だったな!!兜甲児なら今頃光子力研究所でくたばっている頃さ!!―――くくく、なあに心配はいらん!!すぐに・・・後を追ってもらうことになるからな!」
リョウマ「う・・・う・・・・・ハヤト!ムサシ!!甲・・・児っ・・・・」

リョウマが気絶した。

ゴール「ひひひ」
ゴールの脇には、Drヘルがいた。
ゴール「勝ったぞ・・・・ついに!最後にっ!!ゲッターを地に伏せた!!我らの勝利っ!!ゲッタ―ロボの最期だっ!!ははははは、は―――っはっはっはっはっ」



第1話 ゲッターロボ対マジンガーZ!? END

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最終更新:2019年11月08日 11:00