M78星雲・光の国。
幼いウルトラマンタロウが、街を見下ろす岩場にいた。
タロウ「ようし、今日もがんばるぞ」
タロウが岩場から谷に降り、訓練を始める。
僕の名前は、ウルトラマンタロウ。 僕達には、宇宙の平和を守らきゃならない使命があるんだ。 僕も大きくなったらウルトラ戦士になるんだ。 立派なウルトラ戦士になるためには、訓練しなきゃいけないんだ! |
走り込みを終えたタロウ。
タロウ「よし、光線の練習だ」
岩を放り投げ、腕をL字に組んで光線を撃ったが、岩には当たらなかった。
タロウ「ダメか! よし、もう一度だ」
タロウはもう一度岩を放り投げ光線を撃ったが、また当たらなかった。
タロウ「あっ、くそう! またダメか。どうしてダメなのかな……」
光線を撃つ際のポーズを変えてみるタロウ。
タロウ「う~ん……こうなのかな? いや、こうかな? ……よし! もう一度やってみよう。それ!」
さらに岩を放り投げ光線を撃ったが、また当たらなかった。
タロウ「くそう! う~ん……よし、もう1回だ。それ!」
だが、タロウは光線を撃つ瞬間に足を滑らせてしまう。
タロウ「あっ!」
光線は岩壁に当たった。
タロウ「……ようし、もう1回やってみるか!」
側転の練習を始めるタロウ。
タロウ(今ごろ地球では、ゾフィー兄さんやウルトラマン兄さん、それにセブン兄さんが、ウルトラ戦士として悪い怪獣をやっつけてるんだ……)
一人前のウルトラ戦士になる日を夢見て、タロウの訓練の日々は続いていた……。
最終更新:2020年01月03日 00:15