勇者エクスカイザーの第32話

ナレーター「神秘で広大な宇宙。この宇宙に巣くう悪のエネルギー生命体、宇宙海賊ガイスターが人類の宝を狙って地球に潜入した。
しかし、破壊と略奪を欲しいままにせんとするガイスター達の前に、敢然と立ちふさがるヒーローがいた。
宇宙警察エクスカイザーである。これは宇宙にはびこる悪と戦う、勇者エクスカイザーと仲間達の物語である」


出た!超巨大合体



怒り狂うダイノガイストが尻尾を壁に叩きつけ、炎を吐いて、その炎にコウモリが焼かれる。

コウモリ「アチチチ!アチャ!貴様らも何とかしろ!とダイノガイスト様がおっしゃっている!」

アーマーガイスト(以下、アーマー)「何とかしろたって、エクスカイザーに勝つ方法なんて・・・」
ホーンガイスト(以下、ホーン)「このボケ!そう言う俺達が何とかしなきゃいけねえんだ。
それでなくてもエクスカイザーは新しい剣を手に入れたそうだな」
サンダーガイスト(以下、サンダー)「ボケ・・・」
アーマー「じゃあ、何かいい考えがあるのかよ」
ホーン「え!そ、それは・・・」
プテラガイスト(以下、プテラ)「へっ!お前らのちっぽけな脳みそじゃ何の考えも浮かぶまい」
ホーン「何だと!」
サンダー「ちっぽけ・・・」
プテラ「ま、俺に任せな。いい考えがある」

プテラガイストの見てるTVでは、台風についてのニュースが映っていた。
キャスター「太平洋上で発達した台風13号の勢力はその後も衰えず・・・」

サンダー「俺はボケでもちっぽけでもね―――!」

サンダーガイストが暴れ出した。


ある機械を下げた飛行機が雲の上を飛んでいた。
その雲の下は台風になっていて、強い風と雨が続いていた。


星川家。
キャスター「今年最大級の台風13号は勢力を強めつつ、南海諸島を襲い、
時速30キロの早さで関東地方に進んでおり・・・」

フーコ「最大級の台風だって」
コウタ「どうしよう」
ヨーコ「ま、怖そう。わくわくするわ」

フーコ「何のんきな事言ってるのよ、最大級の台風なのよ」
コウタ「人間だって飛ばされちゃうかもしれないよ」
フーコ「そういえば、去年の台風でマリオの小屋が飛ばされちゃって大変だったじゃない」

その事を思い出したマリオがコウタに飛びついた。

コウタ「そ、そうだよ。何とかしてやんなきゃ」

キャスター「しかし皆さん、ご心配はいりません。こちらはこの程開発された台風制御装置、タイフーンバスターです」
さっきの飛行機が下げていた機械が、TVに映された。

コウタ「タイフーンバスター?」

キャスター「台風は周囲との気圧の差が極端に大きい時に発生する自然現象ですが、その気圧を調整し、弱める装置がタイフーンバスターの中に搭載されており、今回の台風13号に・・・」


ヨーコ「つまりどういうことなの?」
フーコ「台風を消しちゃうことができるのよ」
コウタ「だから心配はいらないってことさ」
ヨーコ「なんだ、そうなの」


パイロットたち「高度1万5000、台風中心点上空」
「推進スラスター始動、タイフーンバスター投下」

飛行機がタイフーンバスターを投下した。

タイフーンバスターは雲の中で制止し、光を放った。
すると、雲が消え、台風が止んだ。

パイロットたち「成功です。台風13号は温帯性低気圧に変化、次第に消えていきます」
「よし、実験終了。タイフーンバスター回収」
「了解」

タイフーンバスターが上昇していくが、そこへ恐竜モードのプテラガイストが飛んできて、
タイフーンバスターを掴み、飛び去っていった。


パイロットたち「おかしいな」
「どうした?」
「タイフーンバスターの反応がレーダーから消えました」
「なに!?」
「海中に落ちたのかもしれません」
「馬鹿な!もっとよく探せ!」


星川家の車庫、コウタはエクスカイザーに前回の事について話していた。

エクスカイザー「ナスカの出来事と私の関係?」
コウタ「そうだよ、あの時光を帯びたじゃない。あの光、一体何だったの?」
エクスカイザー「あれは・・・」


前回、ナスカでの戦いにおいてダイノガイストに追い詰められていたドラゴンカイザーは、
地上絵からの光と共に得た、新たなカイザーソードで反撃したのだ。


エクスカイザー「誰かが私に新しい力を与えてくれたことは確かだが、それが誰なのかが分からない・・・」
コウタ「誰かが、新しい力を?」
エクスカイザー「そうだ」
コウタ「エクスカイザーの仲間じゃないの?」
エクスカイザー「いや、私の仲間たちでないことは確かだ」
コウタ「じゃあ、誰だろ」

そこへ、スカイマックスからの通信が入った。
スカイマックス「エクスカイザー、エクスカイザー応答してくれ」

エクスカイザー「どうした、スカイマックス」
スカイマックス「今、南海諸島上空にいるんだが、さっきガイスターの反応をキャッチしたんだ」

エクスカイザー「何?コウタ、タイフーンバスターが消えた事件はどうなったんだ」
コウタ「それだったら海に墜落したって言ってるよ」
エクスカイザー「怪しいな」


翌日、コウタとフーコとヨーコは街に買い物に来ていた。

フーコ「うわーママ見て。とってもキレイな空」
ヨーコ「ホントね」
フーコ「ホントだったら今日あたり台風が上陸してたはずなのに・・・」
コウタ「これもタイフーンバスターのお陰だね」

そこへ強い風が吹いてきた。

ヨーコ「あら?」
フーコ「やだー。髪が乱れちゃう。ん、何の音?」
ヨーコ「何かしら」

タイフーンバスターが飛んできた。

コウタ「あれ、もしかして行方不明になってたタイフーンバスターじゃないの?」

タイフーンバスターが制止し、光を放つと、
昨日とは逆に空が暗雲に包まれ、雷が鳴り出した。


ヨーコ「あら雷、何だかわくわくしちゃう」

更に雨が降り出した。

コウタ「あ、雨だ・・・」

そして風も吹き出し、台風となって、
歩いていた人が吹き飛ばされ、看板がへし折られた。

コウタ「おわ」
フーコ「ママ怖い!」
ヨーコ「あら、台風だわ」
コウタ「そんな!なんでいきなり台風が来ちゃうの!?」


気象台。
職員たち「大変です!東京のど真ん中に台風が突然発生しました!」
「そんな馬鹿な!台風がいきなり発生するなんて聞いたことないぞ!」
「この大きさでは、関東一面は壊滅的な打撃を受けますね」
徳田「これは大変なことになってきたぞ!早速東京に戻って取材だ!」


コウタ「一体どうなっちゃてるんだ?あぁ!」

そこへガイスター四将がやって来た。

コウタ「あれはガイスター!大変だ!エクスカイザーに知らせなきゃ!!」

エクスカイザー「やはりガイスターの仕業だったのか。分かった!すぐそちらに向かう!」

エクスカイザーが車庫から発進した。


プテラガイストがロボットモードに変形した。

プテラ「カイザーズをやっつける前に町中の宝を頂いちまおうぞ」

アーマーガイストとホーンガイストもロボットモードに変形した。
アーマー「そいつはいいや」
ホーン「よし、かかれ」


コウタ「うわ!こっちにくる!」
ヨーコ「おっきいわね」
コウタ「何してんのママ!速く逃げなきゃ!」
ヨーコ「あ、そうね」


サンダーガイストが時計屋に頭を突っ込み、それと同時になり出したハト時計を全て吸い込んだ。

ホーンガイストが宝石店の屋根をもぎ取り、女性店員が逃げ出した所を
宝石を根こそぎ持って行った。

ホーン「いっただきー」

アーマーガイストがプティツクに手を突っ込み、マネキンを取ったが、
風でマネキンのカツラが吹き飛んだ。

アーマー「あぁ!?」


プテラ「へへへ・・・行け!」
プテラガイストがエネルギーボックスを放り投げた。

エネルギーボックスは建設中のビルに入り込み、
そのビルを、戦車型のガイスターロボ、ビルドンに変化させた。

プテラガイストがビルドンの上に乗った。
プテラ「人間の宝を片っ端から奪うのだ!」


サンダーガイストの歩くデパートに、コウタ達は隠れていた。

ヨーコ「あら」
コウタ「ボク見てくる!」
フーコ「コウタ危ないわよ!」

外に出たコウタは、空に制止するタイフーンバスターを見つけた。

コウタ「ああ!やっぱりタイフーンバスターじゃないか!」

そこへ、全身に宝石を付けたホーンガイストが来た。

ホーン「ぺったんこにしてやる」

ホーンガイストがコウタへ足を伸ばした。

コウタ「う、うわ!」

ダッシュマックス「チェーンジ!とりゃあ!」
そこへ駆けつけたダッシュマックスが、ロボットモードにチェンジしてのパンチでホーンガイストを殴り飛ばし、付けていた宝石が飛び散っていった。

ホーン「がああっ!このぉ!」

コウタ「ダッシュマックス!」
ダッシュマックス「逃げろ!コウタ!」

ホーン「現れやがったな、ダッシュマックス!」
ダッシュマックス「ガイスターの悪党め、今日こそは逃がさねえ!覚悟しろ!」
ホーン「けっ!お前一人で何が出来るって言うんだよ!」
アーマー「仲間はどうしたんだよ!」

他のカイザーズの仲間も既に来ていた。

スカイマックス「ここにいるぜ!」
ホーン「ゲ!」

エクスカイザー「カイザーズ見参!」

プテラ「どけどけ!貴様らの息の根を止めてやる!」

ビルドンがカイザーズに向かって行く。

エクスカイザー「下がれ!」

カイザーズが一旦下がっていった。

コウタ「エクスカイザー、エクスカイザー!」

エクスカイザー「何?あの機械が台風を起こす装置なのか」
コウタ「それが、どういう訳か台風を起こしてるんだ」
エクスカイザー「ガイスターめ、機械を逆に接続したな。分かったコウタ、タイフーンバスターは取り戻す」


プテラ「来い、タイフーンバスター」

プテラガイストの指令電波を受け、タイフーンバスターが停止した。


コウタ「あっ、台風が収まっていく」

タイフーンバスターはビルドンに向かって行き、ビルドンの頭に合体した。


コウタ「ああ!タイフーンバスターがくっついちゃった!」

スカイマックス「マックスチーム!フォームアップ!」
ダッシュマックス・ドリルマックス「「おう!」」

マッックスチームが合体し、ゴッドマックスとなった。

マックスチーム「「「三体合体!ゴッドマックス!!」」」


レイカーブラザーズ「「左右合体!ウルトラレイカー!!」」

レイカーブラザーズも合体し、ウルトラレイカーになった・。


プテラ「作戦その1,やれ!」


ゴッドマックス「ゴッドソニックバスター!」

ゴッドマックスが空中からゴッドソニックバスターを放ったが、ビルドンがタイフーンバスターから放った光線と相殺した。
着地したゴッドマックスにもう一度光線が放たれ、光線を受けたゴッドマックスの動きが止まった。

ゴッドマックス「うわあ!」


ウルトラレイカー「いかん!」
ウルトラレイカーがビルドンにダブルバインドクラッシュを放ったが、
ビルドンの腕で弾かれ、タイフーンバスターからの光線を食らった。
ウルトラレイカー「うわああ!」


エクスカイザー「スパイクカッター!」

エクスカイザーがスパイクカッターを放つも、ビルドンには効かなかった。

エクスカイザー「あの顔に付いてるのがタイフーンバスターか。よし」


ビークルモードのエクスカイザーがビルの隙間から飛び出した。

エクスカイザー「つあ!」
そこからロボットモードに変形し、チョップでビルドンからタイフーンバスターを切り飛ばした。

エクスカイザー「やった!む!?」

ビルドンの腕がエクスカイザーを捕らえた。
更に切り飛ばされたタイフーンバスターがエクスカイザーに光線を撃ち、
ビルドンの頭に戻った。

エクスカイザー「しまった!」


プテラ「作戦その2だ!とぁ!」

プテラガイストが恐竜モードに変形して飛び上がり、無数のエネルギーボックスをばら巻始めた。
エネルギーボックスの内の幾つかが、ビルと合体した。


アーマー「もたもたしてると逃げられちまうんるじゃねえか?」
ホーン「じれってぇ、行くぞ!」

ホーンガイスト達が行こうとした所で、ビルが動き出した。

ホーン「何だ!」


コウタ「ビ、ビルが動いてる!」

ゴッドマックス「なに!?ああぁ!」

エクスカイザー「い、いかん!」

動いたビルは、動きを封じられたカイザーズを挟んでいき、
やがて一体化し、カイザーズを閉じ込めた巨大な十字架となった。


ホーン「何だこりゃ!」
アーマー「奴ら全然動けねえみたいだぜ」

プテラ「どうだ、俺様の完璧な作戦を見たか」
3将の所に降り立ったプテラガイストは彼らにエネルギーボックスを放り投げた。

ホーン「ゲェ!何のつもりだ!」

プテラ「こういうつもりだ」
エネルギーボックスを手に持ったプテラガイストと他の3将が一つになり――――

サンダーガイストが下半身、アーマーガイストが右腕、ホーンガイストが左腕、プテラガイストが頭となった合体形態となった。

プテラ「四将合体!マッドガイスター!!」
アーマー「おおっ、何かでっかくなったみてえだ」
プテラ「みてえじゃねえ!でっかくなったんだ!」

ホーン「力も4倍になったってことか!こいつはいいや!行こうぜヤロウ共!・・・・ん?な、何で動かねえんだ?ゲーッ、オレが肩に付いてる!やいプテラ!どういうことでい!」
プテラ「作戦の指揮は俺が取ってるんだ!俺が頭について当たり前だろ!」
ホーン「何!?」

サンダー「うおおおおおお!」
サンダーガイストがマッドガイスターを進ませ出した。

プテラ「サ、サンダー慌てるな、俺の作戦通りに動け!」
サンダー「うおおおおおお!」
ホーン「ケッ!ここまで来たら作戦もヘチマもあるか!行け行けサンダー!」
アーマー「おーし!オレだって!」

ホーンガイストとアーマーガイストが肩の重火器を撃ち、身動き一つできないカイザーズに集中砲火を浴びせかける。

エクスカイザー「ぬおおおお!!」
ゴッドマックス「ぐおおおお!!」
ウルトラレイカー「うわああああ!!」
ホーン「うへへへへ!」
サンダー「おおおおお!」

しかし、マッドガイスターは放置されていたトラックをバナナのごとく踏みつけ、十字架の方へ突っ込んで行く。

ホーン「あ―――ぶつかる――――!」

ホーンガイストが咄嗟に上げたマッドガイスターの左腕が十字架に刺さり、
エクスカイザーの所にヒビを入れた。

エクスカイザー「よし今だ!」

エクスカイザーが十字架から抜け出した。

エクスカイザー「ドラゴンジェット!」

エクスカイザーがドラゴンジェットを召喚した。

ドラゴンジェットは人型に変形してから、前部を展開し、光線を放つ。
エクスカイザーはその光線に乗って、ドラゴンジェットの中に入った。

エクスカイザー「フォームアップ!」

ドラゴンジェットがエクスカイザーを収納し、ドラゴンカイザーとなった。

ドラゴンカイザー「巨大合体!ドラゴンカイザー!!」


その頃、マッドガイスターは前のめりに倒れていた。

プテラ「手を付いて起き上がれ、アーマー」
アーマー「サンダー、足どかせってんだよ」
ホーン「早くしろ!」

マッドガイスターが起き上がった時には、ドラゴンカイザーが完成していた。

プテラ「変形してやがる!」
ドラゴンカイザー「許さんガイスターめ!」

ビルドンがドラゴンカイザーの後ろに回ったが、ドラゴンカイザーはドラゴンキャノンでビルドンの頭を撃ち、タイフーンバスターをもぎ取った。

プテラ「ま、まずい」
ホーン「何とかしろプテラ!」


ドラゴンカイザー「ドラゴンアーチェリー!サンダーアロー!!」

ドラゴンカイザーがマッドガイスターへサンダーアローを放った。

プテラ「逃げろ!」
マッドガイスターは元の4将に分離して、地面に潜って逃げって行った。
サンダーアローは十字架に刺さり、爆発を起こし、ゴッドマックスとウルトラレイカーを十字架から弾き飛ばした。

ドラゴンカイザー「ゴッドマックス、タイフーンバスターを元通りに修復してくれ」

そこへ、ロボットモードのダイノガイストが現れた。

ダイノガイスト「ふふふ、やはり奴らに貴様たちを倒すのは無理だったようだな」

ゴッドマックス「ダ、ダイノガイスト!とぁ!」

ゴッドマックスが空中から光線を撃ったが、ダイノガイストはダイノシールドで防いだ。

ダイノガイスト「ふふふふ」
ダイノガイストは飛び上がり、ゴッドマックスの顔を掴んで、地上に叩きつけた。

ウルトラレイカー「たあ!」

ウルトラレイカーはダブルバインドクラッシュをダイノガイストの頭に絡みつかせたが、
ダイノガイストはダブルバインドクラッシュをたぐり寄せ、ウルトラレイカーの顔面を掴み、ビルに向けて放り投げた。

ウルトラレイカー「うわああ!」
ウルトラレイカーはビル群を貫き、吹き飛んでいった。


ドラゴンカイザー「サンダーアロー!!」

ドラゴンカイザーがサンダーアローを放ったが、ダイノガイストは左手でサンダーアローを掴んで止めた。

ダイノガイスト「無駄だ、貴様の手の内は知り尽くしているわ。むん!」

ダイノガイストは角からの光線でドラゴンカイザーを十字架まで押し込んだ。

ダイノガイスト「ダイノシューター!」
ダイノガイストの両手から放たれた光線が、ドラゴンカイザーの両手を縛った。

コウタ「あ、また捕まっちゃった!」

ダイノガイスト「これで貴様も終わりだ!観念しろ!」
ダイノガイストはダイノツインソードを抜き、ドラゴンカイザーに向かっていく。


ドラゴンカイザー「ここで・・・ここでやられる訳にはいかん・・・」

コウタ「しっかり!しっかりしてドラゴンカイザー!」

ドラゴンカイザー「天よ・・・今一度我に力を与えたまえ・・・・」

ダイノガイスト「覚悟!死ねぇ!サンダーストーム!!」
ダイノガイストはダイノツインソードを振るい、竜の形をした赤いエネルギー波をドラゴンカイザーへ放った。

ドラゴンカイザーへサンダーストームが届こうとした瞬間、天からの光がサンダーストームに当たり――――十字架を砕き、金色に輝くドラゴンカイザーが出てきた。

ダイノガイスト「な、なに?」

ドラゴンカイザーはドラゴンアーチェリーを振るい、エネルギー波を放った。

ダイノガイスト「無駄だ」

ダイノガイストはダイノシールドでエネルギー波を受けるも、弾き飛ばされて、
ビルに叩きつけられた。

ダイノガイスト「何だこの力は?」


ドラゴンカイザーが元の色に戻った。

ドラゴンカイザー「そうか、分かったぞ。かの地で与えられし新しき力と技、見るがいい!」


ドラゴンカイザー「キングローダー!」
ドラゴンカイザーはキングローダーを召喚した。

キングローダーは人型に変形して、前部を展開した。

ドラゴンカイザーからエクスカイザーが飛び出し、キングローダーと合体した。

エクスカイザー「フォームアップ!」

エクスカイザーはキングローダーと合体し、キングエクスカイザーとなった。

更にドラゴンカイザーのボディが分解し、新たなパーツとなっていく。

下半身が変形した下駄がキングエクスカイザーの足に、ドラゴンジェットの機種がキングエクスカイザーの背中に、上半身が変形した腕がキングエクスカイザーの腕とそれぞれ合体し、ドラゴンカイザーの背中の飾りがキングエクスカイザーの胸のライオンのタテガミ状のアーマーとなる。
そしてキングエクスカイザーがマスクを外し、素顔を出してから、新たなマスクを形成し――――

グレートエクスカイザー「超巨大化合体!!グレートエクスカイザー!!!」

グレートエクスカイザーが完成した。


ダイノガイスト「な、何だこいつは!」

コウタ「大きくなっちゃった・・・」

ウルトラレイカーとゴッドマックスが、グレートエクスカイザーの元に来た。

グレートエクスカイザー「大丈夫か!」
ウルトラレイカー「心配かけてすまん・・・」
グレートエクスカイザー「後は私に任せてくれ」


ダイノガイスト「ええぃ、ダイノシールド!」

ダイノガイストがダイノシールドからエネルギー弾を放ち、グレートエクスカイザーに直撃させた。

ダイノガイスト「見たか・・・何!?」

直撃を受けた筈のグレートエクスカイザーは、無傷だった。

ダイノガイスト「これはどうだ!」

ダイノガイストはダイノツインソードを振るい、サンダーストームを放った。

グレートエクスカイザー「グレートフレイム!」

グレートエクスカイザーの胸のライオンの口から火炎が放たれ、サンダーストームをかき消し、そのままダイノシールドを構えたダイノガイストを吹き飛ばし、ビルドンに叩きつけた。

ダイノガイスト「何と言うパワーだ・・・」

グレートエクスカイザー「カイザーソード!」

グレートエクスカイザーが空からカイザーソードを呼び寄せた。
ドラゴンアーチェリーも呼び寄せ、カイザーソードと組み合わせて、
巨大なカイザーソードとした。

グレートエクスカイザー「サンダーフラッシュ!!」

グレートエクスカイザーはカイザーソードを構え、光を放った。
竜の形をした閃光が点った後、金色に輝くグレートエクスカイザーがダイノガイストとビルドンへ突っ込んで行く。

グレートエクスカイザー「おおおおおおぉ!」

ダイノガイストは飛び退いた。

グレートエクスカイザー「せやあああああ!!」

グレートエクスカイザーはカイザーソードを振り抜き、ビルドンを両断した。

ビルドンは大爆発し、グレートエクスカイザーの胸のライオンの口が吠えた。


ダイノガイスト「くそぉ!覚えておけ!」
ダイノガイストはジェットモードに変形し、飛び去っていった。


コウタ「エクスカイザー!スゴイや!ダイノガイストがびっくりして逃げちゃうんなんて」
グレートエクスカイザー「私にもようやく分かったよ」
コウタ「新しい力ってこの事だったんだね」
グレートエクスカイザー「ああそうだ」
コウタ「その力があればきっとダイノガイストをやっつけられるよね!」
グレートエクスカイザー「ああ、必ず倒してみせる」

空から太陽の光が射し、グレートエクスカイザー達を照らしていた。


(つづく)

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最終更新:2023年02月26日 17:53