主人公はふとしたことから、凪子と桃子と三人でアマチュアバンドが集まる合同イベントライヴに出場することになる。
その練習を通じて桃子との絆は深まり、急造バンド『にょろーん★まーぶるそふと』のライヴ本番も成功に終わるのだった。
~8月30日・夜~
夜、桃子が主人公の家を訪ねて来た。
桃子「(苗字)先輩、こんばんは~
えへへ、今日は思いきって先輩のお家の前まで来ちゃいました。
先輩のお家ってやっぱり、お店をしているわたしの家とは全然雰囲気が違いますね」
桃子「外は暑いから中に入ったら、ですか?
あやや……でも用事はすぐに済みますので、ここで大丈夫です。
えっと、明日の夏祭りなんですけど。
もし他に行く予定の人がいなかったら、一緒に行ってくれませんか?
夏休み最後のお祭り、先輩と行けたらすごくうれしいので……」
桃子「わぁ、ほんとにいいんですか?
わたし、明日が楽しみで今日の夜は眠れないかもしれません。
えへへ、でも明日のためにちゃんと眠らなきゃですよね。
明日が待ち遠しいです。楽しみにしてますね、先輩」
<8月31日>
~縁日~
桃子「こんばんは、先輩。今夜は楽しいお祭りですね。
それも先輩と一緒です~
夏休み最後の思い出づくり、いっぱいしましょうね」
桃子「見てください。向こうに水笛のお店がありますよ」
桃子「先輩、これが水笛ですよ。わぁ、いろいろな種類がありますね。
鳥の形をしたこの笛のしっぽを吹くと、鳥のさえずりみたいな音が出るんです。
笛ラムネはピューピュー。水笛はピョロピョロピョロ~ですよ~
笛の背中に漫画やアニメのキャラクターがのってるものも多いですね~
ひとつ買ってみようかな。背中にうさぎさんが乗ってるこれにしますね」
桃子「これくださーい」
桃子「えへへ、買っちゃいました」
桃子「えっと…ここで吹くんですか?
でも水が入ってないので今はまだ鳥みたいな音は出ませんよ?」
桃子「はい、水笛は中に水を入れて吹くんです。
境内の方に水飲み場がありますから、そこで水を入れましょー」
境内に移動する
桃子「水が入りました。じゃあ今から吹いてみますね」
桃子「えへへ、上手く吹けましたー」
桃子「あ、先輩も吹いてみますか?
でも、わたしが吹いたので…いいんですか?」
桃子「いえ、いいならいいんですけど…」
上手く音が鳴らない
桃子「あやや……上手くいきませんでしたね。
水笛で鳥の鳴き声のような音を出すには少しコツがいるんです」
桃子「もう一度お手本ですか?はい、見ててくださいね」
桃子「吹く時に少し早めに息を吐くのがコツですよ?
はい、どーぞ」
鳥のさえずりの音が鳴る
桃子「ほわぁ、今度は上手くいきましたね。
これで先輩も水笛マスターですよ~」
【[朝比奈さんの教え方が上手いから]を選択】
桃子「えへへ~、そんなこと言われたら恥ずかしいですよ~
でも先輩だからすぐ吹けるようになったんだと思いますよ~
先輩、縁日に戻って他の遊びをしませんか?」
桃子「はい、縁日に戻りましょ~」
縁日に戻る
桃子「えいっ、えいっ!
あやや、全然景品に引っ掛かりません。
輪投げって思ってたより難しいんですね…
次は先輩の番ですよ」
桃子「あやや~、早くも景品ゲットです。
先輩は輪投げも上手なんですね~
さっきの射的もヨーヨー釣りも上手でした。
縁日の達人みたいですー」
桃子「次は金魚すくいですか?
はい、わたしも可愛い金魚をすくっちゃいますよ~」
桃子「あやや、やっぱり上手くいきません。ポイが破れちゃいました。
笛ラムネを吹く前に噛んじゃったくらい悔しいです」
桃子「あ、コツがあるんですか?」
桃子「紙が貼ってある方を上にしてすくった方が、紙が破れにくいんですか~」
桃子「それに大きい金魚は難しいから小さい方を狙うんですか?
わかりました、先生!…じゃなくて、先輩の言う通りにやってみますね。
でもその前に……むむ~、えいっ! えいっ!」
桃子「何をしているのかですか?イメージトレーニングですよー。
金魚を上手にすくえるように、その瞬間をイメージしてみました。
えへへ、これで準備おっけーです。がんばっちゃいますから応援してくださいね」
桃子「よいしょっ…と」
桃子「先輩、すくえましたよ~。
先輩は教えるのも上手ですね」
桃子「あ、優秀な生徒にはご褒美に何か買ってくれるんですか?
ほわぁ、先輩、やさしいです~」
桃子「イチゴ、レモン、メロン……いろんな味のわたあめがありますね。
えっと、わたしはピンクのイチゴ味がいいです」
桃子「ほわぁ、おっきいです~
こうするとわたしの顔が隠れちゃいますよ」
桃子「はむっ。ん~、甘くて美味しいです~
口に入れてすぐにじわっと溶けて、イチゴの香りが広がります~
はむっ。はむはむっ。んふふ……
わたあめって、たくさん食べてもおなかがふくれない魔法のお菓子だと思いませんか?」
【[じゃあここは魔法の世界だ]を選択】
桃子「えへへ、先輩もそう思いますか?
それに先輩もこのわたあめを食べれば、魔法みたいな出来事が起こるかもしれませんよ。
だからこのわたあめは、魔法のお菓子なんです。
先輩も魔法のわたあめ、一緒に食べてみませんか?」
桃子がわたあめを持って迫るイベントCGに変わる
桃子「先輩、1人で食べても美味しいけど、2人一緒だともっと美味しいですね。
はい先輩、どーぞ」
桃子「はわわっ、せ、せんぱい……
今、私の指まで……
ほわぁ……まだドキドキが止まりませんよ~」
桃子「あ、もう一口ですか?
はい……ひゃあっ。ま、またまた~」
桃子「あっ、もしかして今のはわざとですか~?」
再び縁日に戻る。
桃子「このあとは毎年恒例の花火が上がるみたいです」
桃子「魔法の世界に花火はつきものですか?
はい、わたしもそう思います。
……先輩、川の方に行ってみませんか?
向こうの方が落ち着いて花火が見れそうですよ?」
河川敷に移る
桃子「この辺りが静かでいいかもですね~
座りましょ~」
桃子「風が冷たくないか、ですか?
ん~ん、あったかいですよ。こうしていれば……とってもあったかいです」
桃子が隣に座っているイベントCGに変わる。
桃子「わあ……花火がはじまりました~
キレイですね~
本当に魔法みたいです…………」
桃子「先輩は今年……どんな夏休みでしたか?
わたしはこの夏の間……とってもとっても楽しかったです」
桃子「先輩とバンドを組んで……一緒に演奏して……毎日がとっても楽しくて……
この魔法が……夏が終わらなければいいなって……ずっと思ってました」
桃子「……でも先輩。
この魔法も花火が終わる頃には……わたあめみたいに溶けてなくなっちゃうのかな?」
桃子「……うん、先輩がそう言ってくれるなら信じます。
魔法はこの先もずっと……解けることがないって」
<スタッフクレジット>
~校内にて~
柚子「先輩、(名前)先輩」
柚子「鞄まで持って帰り支度万全って感じですけど。
それなのに、ここでなにしてるんですか?」
柚子「家に帰らず帰宅部をさぼってる?
あはは。ここからだと軽音部の演奏も聞こえますし、時間を潰すには絶好の場所ですよね。
新学期が始まって軽音部のメンバーが戻って、モモも心機一転頑張ってるみたいです」
柚子「夏休みのライヴ、先輩のドラムもかっこよかったですよ。
あの演奏を見てあたしも楽器始めちゃおうかな、なんて思ったくらいですから。
先輩は軽音部に入る気はないんですか?」
柚子「あったらこんなところで時間を潰してない?
そっか、でもそれも少しもったいないかも」
柚子「えっ?あたしは今から部活に行くところです。
先輩は……あら、どこに行くんですか?」
校舎内に移る。
凪子「ん?こんなところで何してるんだい?
えっ、葉月さんにも同じことを言われた?
部室にはまだ桃子が残ってるよ。これから職員室に部室のカギをとりにいくから。
用があるなら戸締りする前に済ませてー。
んじゃ、またー」
軽音部部室に移る。
桃子「わぁ、(苗字)先輩。
夏祭り以来です、お元気でしたか~?
わたしは夏休みの間、とっても元気でしたよ。
だってずっと先輩と一緒の夏休みでしたから。
えへへ、先輩もお元気そうで何よりです。
新学期になってみんな帰ってきたので、また、にゅーろん☆くりぃむそふとの練習が始まりました。
先輩は、鞄を持ってますね。帰るところだったんですか?」
桃子「ほわ…、一緒に帰ろう?
そのお誘いのためにここまで来てくれたんですか?
わ、わかりました。すぐに帰り支度するのでほんの少しだけ待っててください!」
桃子「駐輪場で待ってる、ですか?
はい、では駐輪場で待ち合わせしましょ~」
駐輪場に移る。
桃子「(苗字)先輩、お待たせしました。
あの、先輩……実は先輩にお願いがあるんですけど…………いいですか?
わたし、また……先輩の後ろに乗ってみたいです。
あ、でもダメならいいんですっ。ちょっと言ってみただけですから」
桃子「……わわ、いいんですか?」
桃子「あ、あやや……わたし、前にも同じことを言ったんですか?
ごめんなさい、あの時は熱でぼ~っとしてて何を話したかよく覚えてないんです……
えへへ、でも勇気を出して言ってよかったです」
桃子「ほわ~、風が気持ちいいですね~」
桃子が自転車の後ろに乗っているイベントCGに変わり、BGMもED専用曲になる。
桃子「前からこうやって2人乗りしながら下校してみたかったんですよ~
好きな歌の歌詞にこんなシーンがあって、ずっと憧れてました」
桃子「はい?歌の内容ですか?
恋人同士が2人で1台の自転車に乗って、土手の道を走りながら将来の夢を語り合うんです。
その将来の夢の内容は2人の……」
桃子「わわわっ、先輩、漕ぐのが速すぎます。
帽子が勢いでとんじゃいますよ~
……でも先輩の背中、大きくてあったかくて、とっても安心です。
このままずっと一緒に……」
桃子「はわっ?な、なんでもないです。
えっと、このまま土手の方に行きませんか?」
桃子「はい、もっともっと先輩と…いっぱいお話したいですっ」
桃子「先輩?またスピードあげるんですか?怖くてまた先輩にしがみついちゃいますよ?」
桃子「それは望むところですか?
じゃあ、ぎゅーってしちゃいますね、せ~んぱい」
終わり
最終更新:2020年07月14日 12:53