ガールフレンド(仮) きみと過ごす夏休み ミス・モノクロームルートエンディング

アイドルに興味を持ったミス・モノクロームはアイドルデビューをしようと考え、主人公に協力してもらいながら方法を模索した。
主人公はそれを通じてモノクロームとの絆を深め、ミス・モノクローム初のライヴイベントも大成功に終わった。

『モノクロームとの夏祭り』

~8月30日・夜~

夜、モノクロームが主人公の家を訪ねて来た。

モノクローム「こんばんは。(苗字)さん。事前連絡も入れずに突然来てしまいました。
       明日、夏祭りが開催されるのを知っていますか?
       もし(苗字)さんの予定が未定であれば私と一緒に出かけませんか?
       夏祭りは男女が2人で過ごすイベントだと戸村さんが話してくれました。
       私もそのイベントを体験したい。(苗字)さんと一緒に過ごしたいのです。
       いかがでしょうか?イエスかノー。はっきりとご回答お願いします」

[イエス!]の選択肢しかない

モノクローム「イエス、ですか。ありがとうございます。
       なぜか(苗字)さんならそう言ってくれると確信していました。
       それでは明日の夜、神社の境内で待ち合わせということでお願いします。
       遅刻は厳禁です…もし遅刻をしたら?夏祭りを破壊するため暴れます。
       冗談です。私は暴れたりはしません。温和で知性的なアンドロイドです。
       では明日。お会いしましょう」

<8月31日>

~境内~

モノクローム「(苗字)さん、よかった。無事に会えてなによりです。
       夏祭りによる周辺状況の混雑により、遭遇できない可能性があったので心配していました。

モノクローム「ひょっとして遅刻したかも、ですあ?
       いいえ、そんなことはありません。むしろ約束の時間よりずっと早いです。
       (苗字)さんはなぜこんなに早く来たのですか?」

【[早く会いたかったから]を選択】

モノクローム「そうなのですか?
       私も(苗字)さんと早く会えてよかったです。
       その分お祭りを体験する時間が増えるのはよいことです。
       それにしてもお祭りとは賑やかなものですね。想定をはるかに超える人手です。
       このお祭りで私はドキドキ体験をしたいと思っています」

モノクローム「……(苗字)さんも同じことを考えているのですか?
       それは心強いです。一緒にドキドキ体験をしましょう。
       まずは屋台の方に行ってドキドキを探してみるとしましょう。
       迷子にならないように(苗字)さんの後ろをついていくので、エスコートお願いします」

縁日の方に行く

モノクローム「ここにはいろいろな屋台が並んでいるのですね。
       金魚すくい、射的、型抜き……どれも興味深いものばかりです。
       (苗字)さん、私、金魚すくいに挑戦してみたいです」

モノクローム「ありがとうございます。では早速……
       このように金魚すくいの紙を斜めの角度で構え、金魚が寄ってくるまで気配を消して待ちます。
       金魚が来たらすばやく正確に金魚の真下に紙を差し入れ、間髪入れずにすくい上げる!」

モノクローム「やりました。1匹捕まえました」

モノクローム「(苗字)さんはもう破れてしまったのですか?
       では私が(苗字)さんの分まですくいましょう。
       ほいほいほい……と」

モノクローム「金魚をすくい尽くすことに成功しました。我ながら会心の出来です。
       金魚をすくい尽くしてしまったために金魚屋さんは店じまいをはじめてしまいました。
       お店のおじさんががっくりと膝をついています。この金魚は返却したほうが良さそうですね。
       次は射的をしてみたいです。隣の屋台に移動しましょう」

モノクローム「この銃で狙いをつければいいのですね。やってみます。
       風向き、風力、景品までの距離と弾の摩擦係数を計算に入れて……
       命中です。熊のぬいぐるみをゲットしました。この調子で続けましょう」

モノクローム「全弾命中。狙って景品を取ることができました」

モノクローム「良い景品ばかりを取った?はて、そうでしょうか。
       お店のおじさんが涙目だったのはそのためでしょうか。
       私の技量に感動したのではないのですね。
       では、次はヨーヨー釣りに挑戦してみたいです」

モノクローム「ヨーヨー釣りは正確なタイミングと精密な動きが要求されます。
       あらよっと……見てください(苗字)さん」

モノクローム「プールに浮かんだヨーヨーを全部釣り上げることに成功しました。
       ヨーヨー屋さんは頭を抱えながら店じまいの用意をしています。
       これはどうしたことでしょう。私が通った後の屋台は次々と店じまいをしようと…
       …このヨーヨーも、必要ない分はお返ししたほうが?」

モノクローム「そうですね。重たくなりますし。お返ししましょう。
       このままでは屋台は全滅してしまうかも?なんだかドキドキしてきましたね。
       私が求めていたドキドキはこのドキドキなのでしょうか?(苗字)さんはどう思いますか?」

【[ちょっと違う気がする]を選択】

モノクローム「やはりそうでしたか。なにかおかしいと思いました。
       私はスリルを求めていたわけではありません。このドキドキとは違うドキドキが気になります。
       あ、あそこにお面屋さんがありますね。幸いなことにまだ開いているようです。
       変わったお面には興味を引かれます。もっと近くで見てみましょう」

モノクローム「たくさんのお面がありますね。動物やヒーロー物……これは宇宙人でしょうか?
       このキツネのお面など、(苗字)さんに似合うのではないでしょうか?
       ……すみません。このお面、2つください」

モノクローム「……(苗字)さん、もう少し静かなところに行きませんか?
       理由は……自分でもよくわからないのですが……ふたりきりの時間を過ごしたくなったのです。
       できれば、手を繋いでいきましょう……ありがとうございます」

河川敷に移る

モノクローム「……静かですね。さっきまでのにぎわいが嘘のようです。
       私たちの足音だけがかすかに響いて……先程から不思議な感覚でいっぱいです」

モノクローム「はっ。これが私の求めていた本当のドキドキ……戸村さんが言っていたことは真実でした。
       戸村さんは、もっとドキドキを知りたいなら気になる人をお祭りに誘うといいよと言ったのです。
       その時、私は真っ先に(苗字)さんのことが思い浮かびました。
       だから(苗字)さんを誘ったのです。ご迷惑でしたか?」

モノクローム「……嬉しかった、ですか?
       なら私も嬉しいです。
       (苗字)さんはドキドキしていますか?」

モノクローム「……そうですか。私と一緒です。
       (苗字)さん、このお面は私からの贈り物です。どうかつけてみてください」

モノクロームが手を挙げて主人公にお面を付けているイベントCGに変わる

モノクローム「予想通り、とても似合っています。
       私とお揃いのお面です。なんだか胸の奥がほんわかしてきました。
       お面を見た瞬間、なぜかこうしてみたくなったのです」

モノクローム「あ……花火が上がりました。きれいですね。心拍数の上昇を感じますよ」
       …………」

モノクローム「私のドキドキとあなたのドキドキがシンクロしています。
       この感覚を共有できることが私は嬉しいです」

モノクローム「もっと近くに来てください……
       (苗字)の身体、温かいですね……ずっとこうしていたい、です」

モノクローム「ワクワク……ウキウキ……ほのぼの……
       あなたと出会えてドキドキだけでなく、たくさんの感情を知ることができました。
       あなたは私にとってかけがえのない人です。
       こうして寄り添っていてもいいですか?素敵なドキドキをもっと感じていたいです」

モノクローム「花火の鮮やかな思い出と共に、今夜のことは絶対に忘れないでしょう。
       (苗字)さん……ありがとう」

<スタッフクレジット>

『正しいドキドキの使い方』

~校庭にて~

モノクローム「おはようございます。(苗字)さん」

モノクローム「昼間なのに『おはようございます』という挨拶はアイドルらしい、ですか?
       自分では気づきませんでした。どうやら無意識で言っていたようです。
       今日はスペシャルライヴですから、気持ちが高まっていたのかもしれません。
       元々アイドル活動は夏休みだけの予定だったのですが……
       みなさんの熱い応援の声に押されてアイドルの一日限定復活を決意しました」

美知留「そういえば、あの時のライヴの入場料はどうなったの?」
モノクローム「ライヴの収益は螺子川さんにお願いして全額募金にまわしてもらいました」
美知留「へぇ、それはホントにいいことしたって感じだね」
桃子「あの、そろそろ開演時間です。今日もすごいですよ。体育館が満員です」
美知留「ライヴハウスの成功が口コミで広がったんだね~」
モノクローム「ファンの皆さんが応援してくれるのは大変ありがたいことです。
       それではよろしくお願いします。全力でがんばりましょう」

体育館に移る

モノクローム「皆さん、お疲れ様でした」

来夢「今回も大成功だったねぇ。結構結構」
モノクローム「花束もたくさんいただきましたし、中にはサインをくださいという人もいて驚きました。
       初めてサインを書きました。字が下手だと思われなければよいのですが……」
来夢「大丈夫大丈夫。きっと宝物にすると思うよ」
美知留「『モノクロームちゃんファンクラブ』も結成されたみたいだね~
    みんなで曲に合わせてペンライトを振ってるのはきれいだったなー」
モノクローム「それはステージから見ていても感じました。
       みんなが私を応援してくれる気持ちが伝わってきて嬉しかったです。
       アイドルになって、ライヴができて。とても貴重な経験でした。
       一緒に協力してくれた方たちとは、これまでよりもたくさんお友達になれたと思います。
       それは単なるデータ集めに留まらない、すばらしいことだと思います。
       新聞部の報道効果で聖櫻学園の生徒だけでなく、近所の方たちも見に来てくれたようです」
凪子「ライヴのために学園を一般開放するなんて、生徒会も随分粋な計らいをしてくれるねぇ」
桃子「客席があふれちゃんじゃないかってドキドキしましたよー」
モノクローム「ドキドキ……ですか?」

モノクローム「(苗字)さん。今、朝比奈さんが言ったドキドキと私が知っているドキドキは違うようです。
       朝比奈さんが言ったドキドキは『心配』のドキドキ。
       でも、私の中にあるドキドキはもっと温かくて優しいものです」

モノクロームが主人公の手を取っているイベントCGに変わり、BGMもED専用曲になる

モノクローム「それは、(苗字)さんと2人でいる時にだけ起こるもの。
       私は、夏休みのライヴで私を助けてくれたあなたに『ドキドキ』しました。
       そして今もこうしてあなたと一緒にいると『ドキドキ』します。
       私は、あなたともっとドキドキしたい……」
       ……ドキドキの使い方、これで合っていますか?」

終わり

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最終更新:2020年07月14日 13:00