配給会社のオープニングの後、とある部屋の一室でアドルフ・ヒトラーが座っていた中、マナー講師であるトーマス・M・ケップルがやってくる。
トーマス「どうも、ご機嫌いかがです?。初めまして、ケップルと申します」
ヒトラー「こんばんは。困った問題なのだか。どこに行こうときっちり敬礼してもらえない」
トーマス「ああ、残念ですけども普通はもう敬礼を私がついてしません。あなたにだけではありません」
ヒトラー「私がついてもこうだ」
トーマスと話し合っていたヒトラーがそういった後、手のひらを上げナチスの敬礼を見せる。
ヒトラー「誰も正しい敬礼をしない消え去ってしまったの。その敬礼は完全に廃れてしまったようだ。そこで他に何か良い挨拶を思案中なのだ」
トーマス「そういうことでしたら、昔ながらの握手に…勝るものを」
ヒトラー「いかんいかんだめだ」
トーマス「ダメですか?」
ヒトラー「話は分かるが。この敬礼をするのが難しくなってるというなら…そうせめて…少しばかりあげるのはどうかな?。小さくあげるのだ。このように。少しだけ、それならばいいだろう。この程度だほんの少し…」
ヒトラーはトーマスに手のひらを少し上げさせる。
トーマス「そうですね、ですが、どちらもいけません。これは程度の問題ではないのですから」
ヒトラー「なるほどな」
トーマス「よかった…」
ヒトラー「待った、顔に唾が飛んでしまったようだ」
トーマス「いいです…大丈夫。ちょっと失礼、問題ありませんよ。ポケットにはいつもポケットティッシュ、こんな時にはハンカチ代わりにさっとひと拭き」
トーマスがそう言うと持っていたティッシュペーパーで顔周りを軽く拭いた後、テロップが映し出されて真上から見た空の景色と共に映画のタイトルが表示される。
最終更新:2020年12月26日 18:18