ドラミやセワシたちが、恐竜時代で冒険を続ける。
地面が激しくひび割れ、空に黒雲が立ち込める。
ドラミ「何が起こったの!?」
アントン「マイ助!」
火山から激しく噴煙が立ち上り、雷鳴が響く。
ドラミ「噴火だったのね!」
恐竜の群れが一斉に逃げ出す。
アントンは必死に、自分らが卵から孵化させた恐竜マイアサウラの子、マイ助を捜す。
アントン「マイ助!」
ドラミ「アントンさん、この中から捜すのは無理よ!」
ミエ吉「わぁっ!」
ミエ吉が転倒し、恐竜に踏まれそうになり、危うくセワシが救う。
セワシ「ミエ吉、大丈夫か!?」
一同を目がけて、火山弾が降り注ぐ。
一同「わあぁ~っ!?」
環境保護ロボットのジュラノシンが、一同を救う。
ジュラノシン「ふぅ~、危ねぇ、危ねぇ。人騒がせにもほどがある」
アントン「マイ助ぇ~!!」
ジュラノシンは、タイムマシンにドラミたちを乗せ、大惨事となった恐竜時代を後にし、元の世界へと向かう。
ドラミたちは皆、沈み込んでいる。
ジュラノシン「どのみち、みんな死に絶えるんだ。恐竜は」
アントン「そんなこと、わかってるよ! けど、そんな言い方しなくたっていいだろ!?」
ジュラノシン「……おめぇらが『マイ助』とか呼んでるチビな」
一同「えっ?」
ジュラノシン「無事に新しい土地さ、辿り着くだよ」
一同「え……っ!?」
ドラミ「嘘!?」
ジュラノシン「今タイムテレビつけっから、その目で確かめろ。──いかったな」
ジュラノシンがタイムテレビをつけ、一同がその映像に歓喜する。
ドラミたちは無事に、元に世界に戻って来る。
冒頭の鳥の巣では、雛鳥が孵化して、親鳥が世話をしている。
ドラミ「可愛い!」
セワシ「マイ助にも、こんなときがあったよなぁ」
ミエ吉「ちっちゃくて、頼りなくってね」
アントン「あぁ……」
ドラミ「マイ助みたいに、元気に育ってね……」
最終更新:2021年04月17日 22:16