カタリーナはフェレロ公爵家と和解し、新大陸で兄と婚約者の本当の仇であるマルティネス侯爵の艦隊を打ち破った。
(燃えるマルティネス旗艦の画)
(マルティネス)
「うぉー、わしの艦隊が
わしの夢が、わしの野望が……」
(カタリーナ)
「ミカエル兄さん、エルナン……見て、わたしはあなたたちの仇を討ったわ」
(勝鬨を挙げるカタリーナ達の画)
(ジョアン)
「カタリーナ、ついに目的を果たしたね」
(ギージ)
「それにエゼキエルは要塞をぶっ飛ばしちまいましたぜ
さすがイスパニアの無敵艦隊だ」
(サヌード)
「提督、エゼキエル司令の艦影を確認しました
信号旗が上がります」
(カタリーナ)
「どういう内容かしら」
(サヌード)
「『貴艦隊の勝利を祝すと共に再開と再戦を誓う』
提督、以上です」
(カタリーナ)
「再開と再戦……今度会ったら敵同士ってことね」
(サヌード)
「提督、返信はどうします」
(ギージ)
「俺が考えた特別製のがあるんだ、こいつを出そうぜ
『今なら貴様たちを一人残らずぶっ殺すのは簡単だが長年の付き合いに免じて許してやろう
生命が惜しけりゃあ金貨と積荷を置いていけ』
てのはどうでやす」
(カタリーナ)
「出してもいいけど、もっと遠くに離れてからの方がよくないかしら」
(ギージ)
「違げえねえや、ははは」
(本編終了してBGMも背景も変わりエンディングへ)
カタリーナはマルティネス侯爵を討ち果たし、宿願であった兄ミカエルと恋人エルナンの仇を取った
彼女の長かった戦いの記録もこれで結末を迎えるかに見えた
(エンディング曲が流れ回想に)
わたしの艦隊はエゼキエル司令の包囲を破ることが出来ず、絶体絶命の窮地に陥った
もし、ギージの機転がなかったらわたしは敵旗艦のメインヤードに吊るされていたことだろう
わたしはようやく宿敵ジョアンの姿を発見した
もっとも折悪しくエゼキエル司令率いる討伐隊に踏み込まれ、目的を果たせずに終わったのだが
しかし今にして思えばあの時ジョアンを倒さなくてよかった
兄の仇マルティネス侯爵は秘密結社プレステアを組織し、世界征服を目論んでいるらしい
わたし達はジョアン、エゼキエル司令と手を結びプレステア打倒を誓う
海戦は終結した
マルティネスの憎悪に満ちた絶叫の後プレステアの本拠地である要塞は轟音と共に崩壊した
ミカエル兄さん、仇は討ったよ……
もう、自分の血も他人の血も流さなくてすむのね
(以降は全主人公全ED共通部分)
イベリア半島の二大海運国であるポルトガル・イスパニアの隆盛で欧州の海外進出は大いなる発展を遂げた
また、16世紀中葉においてはそれに触発されたイギリス・オランダ等の新興勢力が次第に台頭して行く事となる
やがて、欧州の航海者や宣教師達は幾多の波濤を乗り越えて遥か日本にまでも頻繁に渡航する様になる
大航海時代
かつて多くの冒険家がちっぽけな帆船を駈って大海原に乗り出した時代
危険を恐れず未知の領域に挑戦し数多くの新発見をヨーロッパ中にもたらせた、希望の時代
そして何より、『冒険』という言葉が色褪せていなかった時代
近代史が地球上全ての地域の連結から始まるとするならば、「大航海時代」は近代への幕を開いたとも云えるのである
Fin
最終更新:2021年05月22日 14:32