スイスの研究所で生み出された反物質を盗み、5人の枢機卿を殺害した犯人であるイルミナティの仕業と見せかけ爆破テロから救った救世主として自作自演し次期教皇になりかわろうとしていたパトリック・マッケンナは犯行を暴かれた末に焼身自殺し、イルミナティによるテロ事件終息する。
新たな枢機卿が決定後。人々が賑わう中、報道陣らが報道する。
報道陣一同「教会からの発表がありました。カメルレンゴであるパトリック・マッケナン氏はヘリから飛び降りた際により死亡したとのことです」
「信者たちはカメルレンゴを聖者の列に加えるようにと。教会の火災では3人の枢機卿が犠牲になったそうです」
「まだ、姿は見えませんが。新しい教皇はイタリアのバッジア枢機卿です。テロリストの妨害があったにもかかわらず。近年、稀に見る速やかなコンクラーベによってプレフェリーティの一人であったバッジア枢機卿が選出されました」
変わって大聖堂内。
ロバートとヴィットリアは待機している中で衛兵に呼びかけられる。
衛兵「ラングドン教授どうぞ」
ロバートは部屋に入ると枢機卿らがバッジアが新教皇に選出する準備をしていた。
枢機卿「これを君に…御成果と新しいカメルレンゴから…」
ロバートは枢機卿から本を受け取る。
枢機卿「聖火を救って頂いてくれた感謝の印だ。この本があれば君は論文を完成させることができるだろう。君の仕事は君の遺言によってそれを元の場所に戻していただきたい…」
ロバート「もちろんです」
枢機卿「我々については、きっと君は書くだろうな。一つお願いしたい。お手柔らかに…」
ロバート「努力します」
枢機卿「宗教には欠点がある。だがそれは人に欠点があるからだ、誰にも私にも…」
枢機卿がそう言うと、ヴィットリアを呼びかける。
ヴィットリア「新教皇の名はルカ…」
枢機卿「ルカは医者だったって言われている」
ヴィットリア「科学と宗教が込められた名前ね…」
枢機卿「世界にはどちらも必要だ」
ロバート「あなたなら、賢い助言をするでしょう」
枢機卿「ああ、老いた身だ。長くは勤めないがね…。ミスター・ラングドン。神に感謝しよう。神が君を仕わしてくれた」
ロバート「神が僕を仕わしてくれたんじゃありません」
枢機卿「いや息子よ。神の庭田だ」
準備を終えたルカ(バッジア)は頭を下げると、見ていた二人も頭を下げる。
最後は衛兵がカーテンを開けてルカがバルコニーから出ると、外には何千万人の民主が歓声を上げた光景があった。
最終更新:2023年10月16日 11:44