ゾイドフューザーズの第1話

Ziに吹く風

ブルーシティの高速道路。

ジャック「ベティ。君は綺麗だ地上に迷いたエンジェルとはゆうなことだ」
ベティ「やだわ!ジャックったら…」
ジャック「優雅な瞳の美しさに…」

その2人が車でドライブしている中、吠える音に気づき後ろからライガーゼロが走ってくる。

RD「ごめんよ~」
ジャック「何でゾイドがいるんだ…?」

ライガーゼロが道路を走る中、ブルーシティ治安局のゾイドが追いかけてくる。

治安局員ら「待て!」「このライガーゼロ!」
チャオ「いい加減止まりなさいRD!ここはゾイド侵入禁止区域ですよ!」
RD「そんなこと言われたって…こっちの方が近道だから、ちょっと通ろうと思っただけじゃないか。だいたい、あんたらだって通ってるし…」

RDがそう言った後、モニターに治安局員のディドの姿が映る。

ディド「俺たちは治安曲だからいいんだ!」
RD「ぜってえ卑怯だぜ!。それって…」

RDがそういう中でライガーゼロは方向感覚を失う。

RD「ゼロ!言う通りにしろ!ちっ…相変わらずは扱いづらい…」

ライガーゼロが走る中、正面にはゴジュラスギガが待ち伏せていた。

RD「げっ!」
ガミー「もう逃げられんぞRD!」
RD「ガミーのおっちゃん!やばっ…!」

ライガーゼロ(RD)が後ずさりする中、アロザウラーとゴルヘックスがやってきて挟み撃ちにされる。

RD「やっべえな…まさかゴジュラスギガまで出てくるとは…」
ガミー「覚悟はいいかRD?局の方でみっちり説教してやるからな」

RDは袋のネズミになった中で奥の非常用となるトンネルがあることに気づく。

RD「よし!ゼロ頼むぞ!」
ガミー「何!?」

ライガーゼロ(RD)は包囲網を突破しトンネルの中へと入る。

チャオ「チーフ、アロザウラーのサイズなら追跡できます。私に行かせてください」
ガミー「いや…地下のゾイドロードはRDの庭だ。おったところで見つかりはせん…この次、倍にして返してやる…」

ガミーがそういう中で着信音が鳴り、スイッチを押す。


ガミー「こちらガミー、どうした?」
治安局員(モニター)『チーフ、大変です。リモン通りの宝石店に強盗団が押し入り大量の宝石が盗まれました』
ガミー「何だって…!」


チーム・マッハストーム本部・事務所内。
RDが入ってくる。


RD「えーっす!」
ホップ「おはようRD。今日はご機嫌ですね…」
RD「まあ、口うるさい治安局の皆さんにちょっとお灸をすえてやったってよ」


RDはりんごをかじる。


RD「大したことじゃないけどな…」
スイート「ほんと…大したことじゃないわね…何がお灸をすえてやったよ…あんたがゾイドが通っちゃいけない道を通るからあんなことになるんでしょうが!」
RD「見てたのかよ…」
スイート「当然、あっちへ行って座んなさい」


ホップは電卓で計算をする中、RDはスイートに叱責される。


シグマ「RDのやつ全く情けないね…。毎回お説教してるスイートに同情するよ僕は…彼女もRDのことばかりじゃなくたまには僕のようなZiファイターの相手をしたいだろうに…」
マスクマン「長生きするぞお前は」


書類を見ていたマスクマンは席から上がる。


シグマ「何をそれマスクマン」
RD「!?…仕事かマスクマン?」
マスクマン「ああ…ストールタウンの方で野生ゾイドの群れが現れたらしいんだな」
シグマ「ハンティングだよハンティング!危険で辛くてそれでいて何の名誉もない。僕たちプロのZIファイターにしかできない仕事さ」
RD「それなら俺にも行かせてくれよ!たまには派手な仕事をさ!」
シグマ「残念お前にはイージータウンへ高速輸送が待ってるってよ」
ホップ「これです」
RD「ちょっと待ってくれよポップ!どうして俺ばっかりいつもそんな地味な仕事しかさせてくれないんだよ!」
マスクマン「よせRD。高速輸送は届ける速さが命だ。ライガーゼロならうってつけだろ」
RD「でも!」
シグマ「まあお子様にはハンティングはまだ早いってことだな」
RD「くそっ…」


マッハストーム本部の格納庫内でコマンドウルフ(マスクマン)とボルトガルド(シグマ)は出撃準備をしていた。


マスクマン「準備はいいか?シグマ?」
シグマ「ああ、いつでも大丈夫!それにしてもさっきのRDの顔見たかい?あのお子様ぶりじゃやっぱり仕事はさせられないね…」
マスクマン「勘違いするなシグマまるRDを向こうに回したのはお前を単独任務につけるのが不安だったからだ」
シグマ「本当にマスクマンは冗談がうまいよ。」
マスクマン「ゲート、オープン!コマンドウルフ発進!」


コマンドウルフは出撃する。
RDはマッハ・ストーム本部の屋上で景色を眺めながら考える中、洗濯物を干していたスイートが声をかける。


スイート「ずっとそうしているつもり?」


RDはスイートが声をかけた方に振り向く。


スイート「仕事に地味とかそんな区別はないわ。ゾイドハンティングも輸送も同じよ」
RD「違うに決まってるじゃん!」
スイート「だったらこのマッハストームでZiファイターじゃない私やホップはどうなるの?あなたの言葉を借りるなら輸送よりずっと地味よ。それに…約束したでしょ。昔RDのお父様が話してくれた伝説のゾイドを探すためならどんなことでもするって…情報も資金も全然足りないのに仕事の選り好みなんてしてていいの?」
RD「伝説のゾイド…」


RDの頭の中にライオン型のゾイドがシルエットとして浮かび上がる。


スイート「さあRD。依頼人が待ってるわよ」
RD「言っとくけど…お前に言われたからって…行くんじゃないからな。こんなことよりもバトルリーグのエントリーの用意でもしとけってんだ…」
スイート「そのためにも頑張って稼いでね。Ziファイター!」


スイートが事務室に戻る。


ホップ「お上手ですね…」
スイート「RDとは長い付き合いですから…」


変わってRDは依頼主がいる格納庫付近に行きベルを鳴らす。


RD「あの…何でも屋のマッハストームですけど」


男性が玄関の扉を開ける。


男性「何でも屋だと?」
RD「はい…イージータウンまで高速輸送の依頼があるって…ここですよね?」
男性「お前子供だろ?それにこんなゾイド見たこともないぞ。どこの旧式だよ?なんかキャノンもビーム砲も積んでないし…」
RD「荷物届けるのに装備や武装は関係ないだろ。大体文句あるならうちじゃなくて専門の運送屋に頼めばいいじゃんか」
男性「あ…いや…それじゃあ時間がかかるからな…とにかく早く届けて欲しいんだ。ものはこっちにある」
RD「ったく…」


RDはライガーゼロ本体に荷物を収納する。


RD「イージータウンまで3時間以内に届ければいいんですね。中身は機械の部品でしたよね…」
男性「そうだ。頼むぞ。精密機械だからくれぐれも乱暴に扱ったりするなよ」
RD「はいはい、分かってます」


RDはZiコンガントレッドを操作しライガーゼロを動かす。


RD「よしそんじゃあ、毎度!」


RDはライガーゼロに搭乗し出発する。


男性「ほんと頼んだからな!」


男性がそういった後、物陰で謎の女性が様子を伺っていた。


マスクマン(無線)『スイート、仕事の方は完了した。シグマとこれから食事でもして、夜には戻る』
スイート「分かりました。お疲れ様!」


スイートはマスクマンと会話後、モニター電話を収納する。


ホップ「RDから連絡はありました?」
スイート「まだです…ただあの様子なら仕事をすっぽかすことはない…はずですよ…」
ホップ「もうその辺は大丈夫だと思っていますが…しかし本当にいるんですかね…彼の言う伝説のゾイドって…私はどうもマイツバみたいな気がしてるんですがね…」
スイート「それはいずれ分かることだと思います…いつになるか分かりませんけど」


ホップはリモコンを操作するも反応しない中、スイートが手に取り操作すると窓付近にテレビのモニターが映る。


通販スタッフ(テレビ)『そこでこのパーツ。ゾイドがパワーアップすること間違いなし』
スイート「でもRDが信じているなら私も信じ続けるつもりです。伝説のゾイドを…」
ホップ「らしいことで…」


テレビで通販番組が終わった後、番組「ゾイドバトル」が始まる。


スイート「これどことどこです?」
ホップ「ブラックインパクト対マジカルステッパーズですよ」
スイート「マジ!?やったー!ブラックインパクト!」


スイートは歓喜の声を上げる。


ホップ「女の子は分かりません…」
スイート「早く!早く!」


ゾイドバトルにおいてブラックインパクトとマジカルステッパーズのゾイドの対戦が始まる。


ラスターニ「ビリー、ジャッキー。旋回して挟み撃ちだ!」
2人「「了解!」」


左右にいたブレートライガー2体は分散後、中央にいたブレードライガーはゴドス2体に近づく。


ラスターニ「遊びは終わりだゴドス…ラスターニスペシャル!」


ブレートライガー(ラスターニ)はブレードでゴドス2体を切り裂く。
一方で同じくその試合をライガーゼロに乗っていたRDは見ていた。


RD「いいよな金持ちチームは…スポンサーはいるしバンバン賞金は稼ぐし不公平だぜ。こっちはこうやってチビチビとエントリー費用を貯めとるのによ…バトルだけで食っていけりゃちょっとは楽なんだよな…」


変わってブルーシティの格納庫内。


男性ら「何!?盗んだ宝石をイージータウン行きの荷物に混ぜて何でも屋に運ばせてるだと!?」
「向こうにはマイクがいますから万事うまくやってくれるはず」「だがその何でも屋、大丈夫なのか?。下手に中を見られたら元も子もないぞ」
「その辺は心配していません。まだ小僧でしたからそんな頭もないはずです」「そうか…ブルーシティじゃ足がつく。他の町に持っていきゃ出どころもわからず簡単に捌ける」「それに何も知らずにゾイドが守ってくれるとなれば用心棒を雇ったようなもんですよ…」「俺たちは惑星Ziの金持ちになる日も近いようなもんだな」


格納庫の事務所内にいた男性が笑う中、机の下には何者かが設置した盗聴器があった。


チーム・サベージハンマー本部。


男性(音声)『何!?盗んだ宝石をイージータウン行きの荷物に混ぜて何でも屋に運ばせてるだと!?』
バートン「いかがでしょうかサンドラ様?」
サンドラ「何もこんなにご丁寧に言ってくれなくてもいいと思わない?これでは私たちに奪ってくださいと言ってるようなものよね…」
バートン「全くです…大がかりな宝石強盗でしたから、どんな奴らかと思えば…まあ手間が省けていいのですからね」
サンドラ「言ってくれるわね…ブレードあなたも…」


立っていたブレードは目を開ける。


ブレード「いいだろう…」
バートン「しかしその何も知らずに運んでいるんだ何でも屋というのは…まさか…」


サンドラが投げたダーツがマッハストームのロゴが書かれてある紙に命中する。


サンドラ「それなら一石二鳥ってこと私にとってもブレードにとってもね…」


荒野。
ライガーゼロが走り続ける中でRDはカセットで音楽を聞いていた。


RD「これも聞いちゃったし…こっちも聞き飽きたし…せめてこのレーダーに反応でもあれば…退屈しのぎになるんだけどな…」


RDがそういう中でレーダーに反応したす音が鳴り始める。


RD「早い!。何だ!?」


ライガーゼロ(RD)に何かが襲撃される。
襲撃したのはバーサークフューラー(以下略でフューラー)であった。


RD「バーサークフューラー…サベージハンマーのブレードか…」
ブレード「どこのバカかと思ったら…やっぱり貴様だったかRD…サンドラの言う通り一石二鳥だな…」
RD「何、わけのわかんないこと言いやがる!こっちは忙しいんだ!お前の相手なんかしてる暇はねえよ!」
ブレード「行くぞ!」


フューラー(ブレード)はブースター展開による突進攻撃をし、ライガーゼロ(RD)はとっさに避ける。


RD「邪魔すんなっての!」
ブレード「逃すか!」


フューラー(ブレード)はライガーゼロ(RD)を追いかけ、背中のビーム砲を放つ。


RD「頼むぜライガーゼロ!こんなところでへたってる場合じゃねえぞ!」


ライガーゼロ(RD)は崖があることに気づき、山陰に隠れる。


RD「ここだ!ブレード!」


ライガーゼロ(RD)は崖を登ってからの飛びかかりでフューラー(ブレード)を踏みつけて怯ませた隙に逃げる。


RD「しばらく、そこで寝てな!」
ブレード「逃がすか!」


フューラー(ブレード)はビーム砲を放ち続ける。


イージータウン。
一人の男性が入り口付近で待っていた。


男性「おっせーな…」
エミー「誰お待ちになってるの?」
男性「誰って言いますが、仲間からの荷物を待ってるんですが…」
エミー「どんなお荷物なのかしら…教・え・て?」


フューラー(ブレード)はライガーゼロ(RD)を追い続ける。


RD「しつこいぜブレード!人が汗水垂らして働いてるのに邪魔するな!」
ブレード「知ったことか!」
RD「よっしゃ目的地!これでもう大丈夫だ!」


ライガーゼロ(RD)が逃げ続ける中で上空にいたロードゲイル(バートン)の奇襲攻撃に怯む。
ロードゲイル(バートン)は地面に着地する。


ブレード「バートン…」
バートン「君一人に任せるにはやはりまだ早すぎたようだね」
ブレード「邪魔するなバートン!RDは俺が!」
バートン「こんな小僧一人潰すチャンスは十分にあったはずだ」
ブレード「こいつは俺の獲物だ!」
RD「絶対絶命ってやつかよ…」
バートン「RD、君の父上が乗っていた頃のライガーゼロは素晴らしく強かった。敵である私も惚れ惚れしたものさ。しかし今はもう違う!何の価値もないのだよ!」
RD「黙れ!」


ライガーゼロ(RD)はロードゲイル(バートン)を攻撃するもかわされ返り討ちに吹き飛ばされる。


ブレード「俺が仕留める!」
RD「くそっ!」


ライガーゼロ(RD)がフューラー(ブレード)の突進攻撃を受けた中、ライガーゼロの背中に装備されてあった荷物が吹き飛ぶ。


RD「今だ!行くぞ!ライガーゼロ!。ストライクレーザークロー!」


ライガーゼロはストライクレーザークローでロードゲイルのマグネイズスピアを破壊する。


バートン「子供のくせに…」
RD「どんなもんだい!」


RDがそういう中、地面に宝石が散らばっていることに気づく中、フューラーが近づいてくる。


ブレード「貴様…よくも…」
RD「よくもじゃねえ俺の荷物どうしてくれんだよ!」


RDがそう言った後、空砲が放たれブルーシティ治安局のゾイド3体(ゴジュラスギガ、アロザウラー、ゴルヘックス)が駆けつける。
ガミー「そこの連中!動くな!」
RD「おっちゃん!」
ブレード「治安局か…命拾いしたなRD」
RD「なんだとブレード!」


フューラー(ブレード)とロードゲイル(バートン)はその場を去る。


RD「待て!ブレード!」


RDは追いかける中で治安局のゾイドに足止めされる。


ガミー「こりゃ大笑いだ!何も知らずに強盗団に騙されて、宝石の運び屋をさせられたってわけか…間抜けなやつだ…」
RD「うるせえな!」
ガミー「どこの誰か知らんが…事件の一部始終を知らせてくれた人がいてな…まあ何にせよ間に合って良かった。お前もこれからは仕事を選ぶようにしろ」
RD「そんなことよりここまで運んできた依頼料はどうなるんだよ!強盗団が捕まっちゃ、ただ働きじゃねえか…」
ガミー「俺に言われてもなあ…まあ、本当にご苦労さん」


ガミーは笑う。


RD「やってらんねえよ…本当に…」


チーム・マッハストーム本部。
スイートは高額の指は屋根クレスの装飾品をつけていた。


スイート「綺麗ね…私にぴったり」
ホップ「先ほど宝石店のご主人がいらっしゃいましてね。盗まれた宝石を取り戻してくれたお礼だそうです」
スイート「素敵!」
マスクマン「しかしなぜうちに?」
ホップ「それはよくわからないのです…」
シグマ「いいんじゃないか、もらっとけば…」


事務室に誰かが入る、入ってきたのはエミーであった。


エミー「ヤッホー!もうもう着いてたのね…」
スイート「エミーさん?」
エミー「ごめんね…スイートちゃん。これ全部、私への報酬なの、バイバイ」
ホップ「やれやれ…エミーの仕業でしたか…」
スイート「何なのよ…何なの…あのおばさん!」


RDがブルーシティの街中を歩く中で足を止め街灯のスクリーンに映し出されたゾイドバトルの試合を見る。


人々「しかしドラールスも無謀だよな。ダークスパイナーとキラードームだけでリングトップのブラックインパクトに挑戦するってんだからなぁ…」
「しかも3対2だろ?」「無理じゃん」「怪我しないかしら?」*1


ラスターニ(スクリーン)『挑戦する意欲は素晴らしいが…それを潰すのもトップチームの役割だ昼間のバトルの疲れもないし今回も熱い戦いを見せてあげよう!』


ベディ「最高です!ラスターニ」
ジャック「ドラールスに思い知らせてやりな!」


ゾイドバトル競技会場でドラールスとブラックインパクトの対戦が始まる。
試合の様子を見ていると、RDは別の街頭スクリーンを見る。


別のモニターには戦闘不能になったブレードライガー3体が映っていた。
その中でラスター二はコックピットを展開する。


ラスターニ「バカな…ゾイドが…」


ラスターニの視線の先にはダークスパイナーとキラードームが合体したキラースパイナーがいた。


RD「ゾイドが…合体だって!?」


{{(続く)}

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最終更新:2024年08月17日 17:43

*1 この中で冒頭に登場したジャックとベティもいる。