美少女戦士セーラームーンCrystal の第1話

宇宙
内部太陽系

月と地球


地球

とある王国にて

駆けるセレニティ

歩みだすエンディミオン

キスを交わすセレニティとエンディミオン





月野家にて

目覚まし時計が鳴る
育子「うさぎ、遅刻するわよー」
寝返りをするうさぎ
うさぎ「うーん…ん?あああああっ!!」
育子「…」
うさぎ「ママの馬鹿ああ…もっと早く起こしてよー?」
急いで身嗜みを整えるうさぎ
急いで駆け下りるうさぎ、足を滑らせ
うさぎ「うおあああっ!!いっあっあっ!
いったーーい!!」
育子「ちょっと大丈夫?」
うさぎ「大丈夫じゃなーい。
痛いよー。」
弁当を取りに行くうさぎ
うさぎ「行ってきまーす。」
育子「行ってらっしゃい、気をつけるのよ。」
うさぎ「はーい。」
育子「もーうさぎったら…セーラーVちゃんを見習って欲しいわ。」
新聞を見る育子
うさぎ「ああ、あああ!遅刻、遅刻ーーー…」

走るうさぎ


Act.1
うさぎ
-SAILAR MOON-


走るうさぎ
うさぎ「もー、朝って、どうして来るの?眠いー…」
うさぎ(ナレーション)「あたし、月野うさぎ。14歳、中2、自分でも思うけど、ちょーっとドジで泣き虫」
何かを踏むうさぎ、それに驚く黒猫(ルナ)
うさぎ「うおお、うわああ!」
道端で転ぶうさぎ
うさぎ「いったーい!えっ?あたし、何か踏んづけたー?」
黒猫(ルナ)が倒れている
うさぎ「うっそーー!?猫?
あわわ、ごめんねーー!」
?「ニャーー。」
うさぎ「黒猫ちゃんかーー?キャハ、可愛いーー!
許してね!んーーチュッ。」
キスをするうさぎ
うさぎの顔を引っかく黒猫(ルナ)
うさぎ「何よ!引っかく事ないでしょー!」
額に絆創膏を取りたがっている黒猫(ルナ)
うさぎ「ん?何、絆創膏なんか付けて?
剥がして欲しいの?わかった、わかった。」
絆創膏を剥がすうさぎ
黒猫(ルナ)を見つめるうさぎ
学校のチャイムが鳴る
うさぎ「!ぎえええ、こんな事をしている場合じゃなーーい!」
急いで学校に向かううさぎ





ダーク・キングダムにて
ジェダイト「出でよ…、我らが大いなる支配者に仕える妖魔よ…」
手を翳す男(ジェダイト)
具現化する妖魔
ジェダイト「行け…、"幻の銀水晶"を手に入れるのだ…」
掌を礼をして、瞬間移動する妖魔





十番中学にて

春菜「月野うさぎさん!まーた遅刻なの!?
廊下に立ってなさい!」
うさぎ「はーい…」
廊下に立たされるうさぎ
うさぎ「もー…か弱い女の子を廊下に立たせたわね。」
窓辺を見るうさぎ
夢がフラッシュバックする
うさぎ「(夢で見たお姫様、綺麗だったなー。)いいなー…、お姫様は学校なんて行かなくていいしー。」
腹の虫が鳴る
うさぎ「うっ、お腹空いた…」
鞄を置くうさぎ
うさぎ「朝食抜きだもんねー…いっただきまー…」
早弁しようとした矢先引き戸が開く
弁当を後ろに隠すうさぎ
うさぎ「ええっ?」
春菜「月野さん!何してんの、あなたはー?」
うさぎ「いえ、あの…これは、その…あの…」
言い訳をするうさぎ
春菜「そんなんだからこんな点を取るんです!」
うさぎ「ううう…」
うさぎ(ナレーション)「これは担任の桜田春菜先生。通称"春だ"担当は英語。」
うさぎ(あたし、英語苦手なのよ…、ひい…)
学校のチャイムが鳴る
なる「もー、うさぎったら!信じらんない!女の子のくせに早弁なんて。」
うさぎ「だってええ…」
うさぎ(ナレーション)「これは親友の、なるちゃん。」
海野「うさぎさん。テストどうでした?
僕今回は手ェ、抜いたんだけど…」
うさぎ(ナレーション)「こいつはおたくの海野、やな奴なの…」
うさぎ「ふーんだ。」
そっぽを向くうさぎ
海野「テストなんてゲームっすよ、ゲーム。」
なる「ゲームぅ?あんたってほんと嫌味な奴!海野にだけは負けたくなかったわね。」
席に着くなる
うさぎ(ナレーション)「なるちゃんは綺麗で頭もよくて、おまけにお嬢なのよ。」





校庭にて

ゆみこ「そういえば、また都内で貴金属店が襲われたでしょ?多いよね?最近。」
なる「怖ーい…」
海野「でも"セーラーV"が捕まえましたよ、犯人を!」
うさぎ「何それ?」
海野「知らないんですか?セーラーVは、今、巷を賑わせているセーラー服姿の正義の味方!
実は、警視庁の特別捜査官って噂もあるんですよ。」
うさぎ「ふーん、そんなのが現れたの。」
ゆみこ「でもわかるなー…宝石店とか襲っちゃうき・も・ち!」
くり「宝石ってきれいだもんね、キラッキラして!」
うさぎ「うんうん!なるちゃん家、でっかい宝石店だよねー?」
なる「えへへ、実はね…昨日から大バーゲン、あたし達にも買える奴とかもあるわよ。」
ゆみこ「嘘ー?帰り、見て来る!」
うさぎ「あたしも、あたしもっ。」





宝石店にて

なる「真ん中は10億円のピジョン・ブラッドルビーよ!
さすがにこの品はセールできないけど。」
宝石店に入る4人
うさぎ「うわ!凄い人…」
なるの母「どうぞ!どうぞ!安いですよー!」
なる「ママー、ただいまー!」
なるの母「あら、おかえり、なるちゃん。
お友達?」
なる「うん。」
なるの母「うふふ、混んでるけど、見て行ってね。
なるちゃんのお友達なら、おまけしちゃうわ!」
ゆみこ「本当ですか?」
くり「あははは。」
なる「今までセールなんかやった事なかったのに…どうしちゃったのかしら。」
なるの母「さあ、押さないで!たっぷりありますからね!」
宝石を探すゆみこ
くり「これ可愛い!テストの点よかったから、パパにねだっちゃお!」


不気味な笑みを浮かべる
なるの母(もっともっと若いエナジーが必要だわ…集めねばもっと…)
うさぎ「いいなあ…」
宝石店を出るうさぎ
テストを出すうさぎ
うさぎ「30点じゃね、ちょっとおねだりできないわね。」
テストを丸めるうさぎ
うさぎ「か~えろっと。」
テストを投げるうさぎ、テストが青年(衛)の顔に当たる
うさぎ「ん?」
テストを受け止める青年(衛)
衛「…痛いじゃないか、たんこぶ頭。俺にまで、たんこぶを作る気か?」
うさぎ「…これはたんこぶじゃなくて、お団子って言うのよ!」
衛「30点。」
うさぎ「ううっ!」
衛「もっと勉強しろっ、お団子頭。」
テストをうさぎの顔に貼り付ける青年(衛)
うさぎ「うう…よ、余計なお世話よ!」
テストを掴み、顔をどかすうさぎ
うさぎ「おっ…」
何かにときめくうさぎ
衛「!」
それに応え何かにときめく青年(衛)
うさぎ「!」
我を取り戻すうさぎ
その場を去るうさぎ
鞄を取りに行きその場を去るうさぎ
道中を歩くうさぎ
うさぎ「(まだ、ドキドキしている…)
なあによっ、真昼間からタキシードなんか着ちゃって?気障な奴!」
グラサンをちょっとずらして、宝石店を見る青年(衛)
衛「でかい宝石店じゃないか…ここにはあるかもな、"幻の銀水晶"が。」
うさぎ「あ~あ~、あっ、(へえ、これが噂のセーラーVね。)
いいなあ、セーラーVちゃんはさあ、勉強しなくていいし。悪者退治なんてスカッとしそうだし!」
眺めるうさぎ

ゲームセンターにて

ゲームをプレイするうさぎ

うさぎ「えいっ!くっ!えーい、倒れないぞ、この雑魚キャラ。」
?「おおっ、うさぎちゃん。また制服で寄り道か?」
うさぎ「あっ、アハハハ。」
?「これにもコツがいるんだ。
ほら、今だよ!モタモタしてると、終わっちゃうぜ!」
雑魚キャラを倒すセーラーV
うさぎ、元基「「やったあ!」」
うさぎ(ナレーション)「このゲーセンでバイトしている元基お兄さん…かっこよくて優しいの。ちょっと目をつけてるのよね。」
?「ミャーオ。」
うさぎ「あれ、今朝の黒猫ちゃんだ。」
元基「あー、この猫…!2、3日前からウロウロしてんだよな。」
うさぎ「アッハハハー!見て見て、額に三日月ハゲがある。」
見つめる黒猫(ルナ)
うさぎ「あっ…」
見つめる黒猫(ルナ)
呆然とするうさぎ



月野家にて
帰宅するうさぎ
うさぎ「たっだいまー。」
育子「おかえり、うさぎー。さっきそこで海野君に会ったわよー。」
うさぎ「あっ。」
育子「海野君、テスト95点だったって。うさぎは何点だったの?」
うさぎ(海野の奴ー・・・ベラベラとー。)
テストを見る育子
育子「ええっ!?30点?うーさーぎ~。
こんな点取って来るなら、帰って来なくてよろしいっ!」
うさぎを家から閉締め出しする育子
うさぎ「えっ?ちょっ…ママー…」
帰宅する少年(進悟)
進悟「何してんだよ?馬鹿うさぎ。」
うさぎ「進悟!」
進悟「また締め出し食らってやんの。俺は、もうちょっと出来のいい姉が欲しいね。べー!」
アカンベーをする進悟
うさぎ「進悟ー!あんたは弟のくせに~!セーラーVキィーック!」
ドアを閉める進悟
扉に当たった痛みに痺れる
うさぎ「あ~~…い~~っ、いたあーい…もう入れてよ~、ママー!」
扉をドンドンと叩くうさぎ
耳を塞ぐ育子、呆れる進悟
進悟(全くもう…)





宝石店前にて
シルクハットに仮面をつけた男が店を見ている。

なるの母「フッフフフフ、愚かな人間共!宝石からエナジーを吸い取られているとも知らずに。
しかし、肝心な物はここにはないようだな…」
扉を開けるなる
なる「ママー?」
振り返るなるの母
なる「!」



うさぎの部屋にて
灯りを点ける
うさぎ「ううううう、ママったらあんなに怒んなくたってもいいのにさあ。
はあ、宿題やりたくなーい…ちょこっとだけ、ちょっとだけ一休み…」
ベッドに寝転がるうさぎ

夢の中にて
手をつなぐエンディミオンとセレニティ
うさぎ(何これ?今朝の夢の続き?)
手をつなぎ走るエンディミオン
セーラーVが現る

ゲーム界にて
うさぎ(あれっ…あっ、これゲームだっけ!
そうだ、あの猫ちゃんを助けなくちゃいけないんだった!あの三日月ハゲの黒猫ちゃん…)
突然引っかかれる
うさぎ「いったーい。何すんのよ!」
?「ハゲ何かじゃないわっ!失礼しちゃうわねっ!」
うさぎ「え?(猫が喋った?)」 
ルナ「あたしはルナ。あなたを探していたのよ、うさぎちゃん。」
驚くうさぎ
ルナ「絆創膏を剥がしてくれて助かったわー。ああされてると喋れないし、探知能力は鈍るし、困ってたの。
この辺の子供はホント悪餓鬼ね。会えて嬉しいわ。見つからなかったら、どうしようかと思っちゃった。」
寝たふりをするうさぎ
うさぎ「おやすみ。」
ルナ「うさぎちゃん、夢じゃないのよ。」
うさぎ(これは夢よ、夢…)
ルナ「わかったわ、目を覚まさせてあげる。」
ブローチを出すルナ
ルナ「うさぎちゃんに、プレゼントよ。」
ブローチを受け取るうさぎ
うさぎ「えー?プレゼントー?うわああ、可愛い。
きれい。これ貰っていいのー?」
鏡の前に行くうさぎ
ルナ「うさぎちゃん、ちゃんと聞いて!今、東京では、警察の手には負えない事件が続発しているわ!うさぎちゃんは選ばれた戦士なの!
うさぎちゃんには、使命があるのよ。仲間を集めて敵を倒すの!そして、あたし達のプリンセスを探し出して…」
うさぎ「ルナ!ブローチが光ってる!」
ルナ「!」
ブローチが光り出す
ルナ「まだあたしの言う事が信じられない?」
うさぎ「え?」
ルナ「叫ぶのよ!"ムーン・プリズム・パワー・メイクアップ"!!」
うさぎ「ムーン?"ムーン・プリズム・パワー・メイクアップ"!!」
爪の色が変わる。
体を包みセーラー服になる。
腕を包み長手袋になる。
足を包みブーツになる。
ピアスが出現する。
スカートが出現する。
額が光り、ティアラとバレッタが出現する。
決めポーズを決めるうさぎ

うさぎ「(ええ…嘘ー?何これー?)セーラーVみたい!」
ルナ「分かってくれた?」
バレッタが反応する。
うさぎ「何?」
?「誰か…助けて!ママが!」
耳を澄ますうさぎ
うさぎ「この声…なるちゃん!」
ルナ「!妖魔が現れたようね…」
うさぎ「ルナ!よく分かんないけど、なるちゃんが危ない!助けに行かないと!」

宝石店にて
なるの母(モルガ)「フハハハハ!」
なる「どうしたの、ママ?やめて!」
なるの母(モルガ)「お前のママは今頃…地下室の中で夢の中さ。」
地下室で監禁されているなるの母(本物)
なる「!」
なるの母(モルガ)「秘密を知ったからには生かしておく訳にはいかないよ!」
顔が変貌する。
なる「きゃあああ・・・」
窓から中に入るシルクハットに仮面、タキシードを身にまとった謎の男。
その時!
?「なるちゃんから離れなさい!!」
陰に隠れるシルクハットに仮面、タキシードを身にまとった謎の男
うさぎ「この怪物共!」
妖魔「なっ?誰だお前は?」
うさぎ「えっ・・・あ、あたし?あたしは…ええとー…。」
ルナ「ミャー。」
月を見て鳴くルナ
ムーン「あたしは…愛と正義の、セーラー服美少女戦士、セーラームーン!月に代わってお仕置きよ!」
モルガ「セーラームーン?聞いた事もないわ!そんなモノ!」
何かを掲げるモルガ
モルガ「目覚めよ、我が大いなる支配者にエナジーを捧げた奴隷共!!」
人々の瞳が赤く光り出す
ムーン「!」
歩き出す人々
ムーン「えっ、なになに?」
モルガ「やっておしまい!」
人々がムーンを襲う
ムーン「うわああっ!」
擦り傷を負うムーン
ムーン「何これ?夢じゃないのー?痛ったーい!血が出てるー。」
逃げ出すムーン
ムーン「いやあああ!」
ルナ「何してんの、セーラームーン?戦うのよ!あいつをやっつけんの。」
ムーン「ええ?何でー?どうやってー?」
人々が沸いて出てくる
ムーン「!」
囲まれるムーン
ムーン「どうして、あたしがこんな目に遭うの?」
泣き声が超音波に変わって発生する
ムーン「ああああん!!もういやあああっ!やっぱ帰るうううっ!!」
超音波で硝子が割れる
耳を塞ぐ人々
耳を塞ぐ妖魔
モルガ「ううっ、痺れる・・超音波か?」
窓硝子の破片がタキシードの男を映し出す。
?「泣くな!やるなら、今だぞ!セーラームーン!」
ムーン「えっ?」
振り向くムーン、しかし人影はなかった
ルナ「今よ、セーラームーン!
ティアラを取って!"ムーン・ティアラ・ブーメラン"って叫んで!」
ティアラに触れるムーン
ムーン「うわっ!」
ティアラがブーメランに変わる
ムーン「"ムーン・ティアラ・ブーメラン"!!」
ブーメランを投げるムーン
モルガ「!」
ブーメランが命中する
モルガ「うわあああああああっ!!」
石化して崩れるモルガ
ルナ「やったわ!セーラームーン!」
呆然するムーン
?「"幻の銀水晶"は見つからなかったが、面白い物が見られた…」
マントを翻し、その場を去るタキシードの男
後を追うムーン
ルナ「ちょっと、セーラームーン。」
飛ぶタキシードの男
タキシード仮面「私の名は、タキシード仮面。セーラームーン…覚えておくよ。」
顔が赤面になるムーン
水晶がその映像を映し出す
ジェダイト「セーラームーンか…やってくれるじゃないか…何としても、早い内に、"幻の銀水晶"を、手に入れなくては…」




十番中学にて
なる「でね、でね…強盗に襲われて、あたし気絶しちゃったんだけど。
朦朧としている時に、例のセーラー戦士が助けに来てくれたの!気絶しなきゃ顔見られたのに!」
ゆみこ「それ、本当なのー?」
くり「夢でも見たんじゃない?」
なる「本当だってば。」

ルナ「どうしたの、うさぎちゃん?」
考えるうさぎ
うさぎ(どうも夢じゃなかったみたい…あたし、これからどうなっちゃうのー?うう…)
雨が降り、掌を上にする少女(亜美)
走る少女(亜美)

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最終更新:2019年09月06日 08:51