新長官ソフィのもとに、撃が呼び出される。
撃「十文字 撃、参りました」
ソフィのもとには、無事に救出されたシェリーがいる。
痛々しい傷の残った姿ながら、笑顔で撃に手を振る。撃も笑顔で応える。
その場を遮るようにソフィが、バ──ン!と両手を机に叩きつける。
ソフィ「君は、まったくもって──!」
撃「やっぱりクビかな……」
ソフィ「おもしろかった!!」
撃「はぁ?」
ソフィ「実は今回のこと、
バンからの提案だったの」
撃「えっ? 赤座伴番の!?」
ソフィとバンの回想。
バン「長官。あいつを、昔の俺の仲間たちと組ませてください」 ソフィ「アキバレンジャーだっけ?」 バン「えぇ。『痛さは強さぁ!』──って、違いますよ。何やらすんスか。デカレンジャーです」 ソフィ「ジョーク、ジョーク。デカレンジャーと?」 バン「きっと、いいケミストリーを生み出すと思うんで」 ソフィ「……ケミストリーねぇ」 |
ソフィ「そこで、敢えて君がデカレンジャーに絡むように仕組んだわけ」
撃「えっ……?」
ソフィ「バンの言った通りねぇ。君みたいな前のめりのリーダーと、冷静でプロフェッショナルなチームが組合さって、いい結果が生まれた! 今回は大変良くできました~!」
無邪気に拍手をするソフィに、撃が苦笑いする。
ソフィ「よって、十文字撃!」
撃「はい!!」
ソフィ「あなたを、スペース・スクワッド初代キャプテンに任命します」
撃「……スペース・スクワッド?」
ソフィ「邪教団・幻魔空界の勢力拡大に対応するため、新たなチームを組織すべく、水面下で選抜を進めてるの」
撃「選抜チーム……!」
ソフィ「邪教団・幻魔空界は、まだまだ謎が多い犯罪組織よ。今後も、全銀河の広範囲な連携が必要となる。キャプテン撃、よろしくね」
撃「……あのぉ、相棒のシェリーは?」
ソフィ「あぁ、今回のこともあって、しばらく彼女は内勤になるの」
撃「でも、俺はシェリーと……」
シェリー「私はお断り!」
撃「えっ!? なんでぇ!?」
シェリー「ギャバン、前に言ってたでしょ? 『もっと大きいスケールの捜査がしたい』って。今回だって、その一環で加わったんじゃない。だから、ギャバンにとって一番いい話だよ! それに乗らないなんて、ギャバンじゃない」
撃「………」
シェリー「男なんだろ!」
撃「シェリー……」
シェリー「グズグズしてると、蹴飛ばしに来るからね!」
シェリーのキックが、撃の尻に決まる。
撃「痛ぇ! いいとこ入ったぁ! ……わかったよ。俺はやるよ」
ソフィ「すでにほかのメンバーもリストアップしてあるから、君がいいと思うメンバーをチョイスなさい」
撃「ロジャー!」
撃がシェリーの頭を、ぽんと叩く。
撃「またな」
シェリーの笑顔に見送られ、撃が悠々と去ってゆく。
かくして、銀河連邦警察の新チーム、 スペース・スクワッドが誕生する! 熱きキャプテンとクールな仲間たちが 銀河を駆け抜け、活躍する日も近い!
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エンディングテーマとエンドロールの後。
教会で、ギャバンの乱入で中断されていた、デカレンジャーのセンとウメコの結婚式が行われている。
ボスと神父の前で、タキシードのセンと、ウェディングドレスのウメコ。
ボス「ゴ、ゴホン。えぇ、では…… 改めて誓いのキ、キ、キスを」
セン「フフッ。やっぱり、かわいいよ。ウメコ」
ウメコ「うん、知ってる」
セン「このぉ!」
デカレンジャーたちや参列者たちの見守る中、2人の唇が近づいてゆく──
突然、センの腹がグルグルと鳴り出す。
セン「うっ、ごめん。ちょっと…… トイレ」
ウメコ「えっ!?」
セン「あ、いや、ほら、みんなの前だと緊張しちゃって…… ご、ごめん!」
センが腹を押さえ、慌ててバージンロードを駆け去る。
ボス「セン!?」
ウメコ「何なのよぉ!?」
ウメコがディーショットを乱射し始め、慌てて一同がウメコが制する。
ホージー「ウメコ!?」
ウメコ「トイレなんて、あり得ないザ~!!」
最終更新:2018年02月17日 07:04