世界は 大航海時代の
真っ直中だった。
人々は 新大陸へと 足を
延ばし 古代文明の遺産を
発掘していった。
遥かなる 時の流れは
数々の伝説を生み出した。
遺跡の数だけ 伝説があり
伝説の数だけ 古代文明が
存在したのだ・・・
遺跡から 発掘される
さまざまな 出土品たち。
その中には 必ずと言って
いいほど 神を象った
奇妙な石像があった。
古代人にとっての 神とは
一体 何なのか…
遺跡は 口を閉ざしたまま
静かに たたずんでいる。
失われた時の 魅力に
取りつかれた 人々は
遺跡へと 足を踏み入れ
帰らぬ人に なってゆく。
ある者は財宝を守るための
ワナだと 言い
また ある者は 古代人の
呪いだと 語った。
だが それらが
これから 起ころうとする
とてつもない 災いに
結びつこうとは
誰一人として 気づか
なかった…
それから数か月後…サウスケープの教会にて…
テム「僕の名前はテム。父さんとバベルの塔へ探検に行ってから、ちょうど1年の月日が流れた。父さんと隊員たちは遭難し、この町へ無事に戻ったのは僕だけ…父さんが死んだなんて、今だに信じられない。いや、信じるつもりもない…僕は大きくなったら探検家になって、世界中を駆け巡るつもりだ。そうすれば、どこかで父さんに会えるような気がするんだ…」
(教会の鐘が鳴る)
神父「今日の授業はここまでにしましょう。4人共、今度は残されないように頑張るのですよ。それから、近ごろ町の外に化物が姿を見せるようになりました。遠出するときは親と一緒に行くようにしなさい。」
モリス「じゃ、今日もいつもの所でっ!」
エリック「ボクは一旦家に帰ってから行くよ。早く帰んないと補習で残されたことが母ちゃんにばれちゃう…テヘヘ。」
ロブ「じゃ、今日もいつもの海岸の洞窟でなっ!」
最終更新:2016年05月01日 21:10