沢芽市の中心にそびえ立つユグドラシルタワー。
戦極凌馬は自身の研究室で、ゲネシスドライバーの開発を進めていた。
凌馬は、貴虎とのやり取りを回想する。
貴虎(一台でも多くのドライバーを作り、一人でも多くの人を救う。それが・・・俺達
の使命だ)
稜馬(僕は・・・君のためのドライバーを作ってるんだぞ!)
貴虎(あぁ、俺が人類を救う為の・・・俺の夢を託したドライバーだ)
凌馬「全く・・・つまらない男だよ」
ユグドラシルの一般社員が立ち入り禁止と書かれたエレベーターに乗ろうとしていた。
湊「待ちなさい。ここから先はプロジェクトの関係者以外、立ち入り禁止よ」
社員「終末の時は来たれり・・・」
居合わせた湊が止めるが、社員は構わずエレベーターに乗った。
湊「待ちなさい!」
湊はエレベーターに乗ろうとするも、扉を閉じられ、階段で後を追いかける。
社員が向かった場所は、凌馬の研究室だった。
丁度凌馬が出てきた所に社員が来た。
社員「迷える我らを救いたまえ・・・」
湊「プロフェッサー!」
社員がザクロロックシードを開錠した。
駆け付けた湊が社員に体当たりし、そこから窓の外へ蹴り飛ばした。
社員「うわぁぁ!」
窓を突き破った直後、社員は空中で大爆発した。
火の粉とザクロロックシードの破片が地上にいたシドの側に落ちた。
シド「おいおい・・・何だよ物騒だな」
シドがザクロロックシードの破片を拾った。
シドの後ろでは、謎の男、狗道供界が凌馬を見上げていた。
狗道「戦極凌馬・・・」
狗道は赤い光の靄となって、その場から消えた。
最終更新:2016年05月20日 00:33