救急戦隊ゴーゴーファイブの第43話

~次回予告~
ナレーション『緊急通報!母の帰りを信じて帰りを待つ続ける少女に、自分達の姿を重ねるゴーゴーファイブ。だが、サラマンデスの怒りが、憎しみが、その少女の希望を砕く!』
サラマンデス『我こそは、竜の冥王サラマンデス!』
ナレーション『次回、救急戦隊ゴーゴーファイブ第43話「戦慄の災魔ツリー』
『今、クリスマスツリーが悪魔のツリーに姿を変える』



サラマンデスが幽魔地獄を彷徨っていた。
サラマンデス「うう・・・」

サラマンデスは倒れているカオスを見つけ、駆け寄った。
サラマンデス「カオス!」
カオス「サラマンデス様・・・」
サラマンデス「カオス!本当に無いのか!?幽魔地獄から抜け出す方法は!」
カオス「無理です、サラマンデス様・・・私は地獄の門番に過ぎません・・・」
サラマンデス「忌々しい!こんな所にいると魂まで腐れそうだ!」
そこに呪士ピエールの声が聞こえてきた。
ピエール「サラマンデス様、サラマンデス様!」
サラマンデス「ピエール!」

ピエール「災魔の大魔法書を紐解き、検討した結果、幽魔地獄から抜け出す方法がただ一つ」
サラマンデス「真か!して、その方法は!?」
ピエール「食らうのです!幽魔たちを食らい、己が力となせば、幽魔地獄の壁を破る事が出来るでしょう!」
サラマンデス「なに!?」
カオス「確かにそれならば・・・しかし、体も魂も幽魔に奪われる危険が・・・」
ピエール「他に方法はございません!」
サラマンデス「・・・構わん!幽魔地獄を抜け出してゴーゴーファイブを討つためなら、例えこの身が幽魔となろうとも!!」

戦慄の災魔ツリー

幽魔サイマ「肉体が欲しい・・・」
「肉体をくれ~・・・・」
「俺が先だぁ~・・・・」

徘徊する幽魔サイマ獣の群れにサラマンデスが向かって行った。
サラマンデス「幽魔災魔ども!肉体が欲しいならくれてやる!」
サラマンデスは槍を振るい、幽魔サイマ獣を切り捨てていく。
モルグールとスパイダラスの2体が倒れ、サラマンデスは、倒れた2体を吸収した。


マツリは、クリスマスに賑わう町の中にいた。

律子(クリスマスイブまでには、必ず戻って来るから。その時には父さんと母さんの誕生日祝ってね)

マツリ「・・・クリスマスかぁ」

マツリの後ろには、ロケットを下げた女性がショーウィンドウを見ていた。

マツリが教会に寄ると、クリスマスツリーの根元に一人の女の子が立っていた。
マツリ「こんにちは。迷子になっちゃたの?」
あずさ「ううん、ママがね―テディベアを買って来てくれるの。ほら、あずさのママよ」
あずさが、ロケットに入った写真を見せる。その写真に写っていたのは、先程のロケットを下げた女性だった。

教会から、2人のシスターが出てきた。
シスター(年配)「あずさちゃん」
シスター(若)「あずさちゃん、皆と一緒にお祈りしましょう」
あずさ「でもここにいなくっちゃ・・・ママと約束したんだ」
シスター(若)「中で待ってれば、大丈夫よ」
あずさ「ここで待ってるって言ったんだけどな―・・・」

マツリ「あの、あの子のお母さんはどうしたんですか?」
シスター(若)「ええ、あの子4年前、クリスマスの日にここに置き去りにされてたの。
そのせいかい、ツリーが飾られている間、そこをずっと動こうとしないの・・・」
シスター(年配)「シスター!」


マツリは巽家に帰った。
マトイ「そうか。その子もクリスマスに母親を待ってるって訳か」
ダイモン「酷いよな!そんな小さい子を置いてくなんて!」
ナガレ「きっと母親にも事情があっただろうけどな」
ショウ「うん。その子、お母さんの事信じて待ってるんだろ?」
マツリ「うん・・・でもいつか、待ち続ける事が辛くなる日が来るわ・・・」

マトイ「俺は待つぞ。信じて待ち続ける、それが家族の絆ってもんだろ」
マツリ「マトイ兄ちゃん・・・」


そのころ、サラマンデスは、ゾンビーストとゴレムザイレンの首をぶら下げていて、
新たにデスタグ、サイバギルト、クェイクロスの3体を吸収した。
カオス「サ、サラマンデス様!」
サラマンデス「がぁ!必ずや幽魔地獄を抜け出し、ゴーゴーファイブを倒す!」
サラマンデスの体から、煙が噴き出した。
ゾンビーストとゴレムザイレンの首が捨てられ、サラマンデスはより凶悪な姿、幽魔王へと変貌した。
カオス「サ、サラマンデス様!やはり幽魔に!?」
サラマンデス「うるさい!」
サラマンデスはカオスを跳ね除けた。
サラマンデス「力が!力が充ちて来たぞ!カオス、ついて来い!」

サラマンデス「行くぞ!」
カオス「はっ!」
サラマンデス「ふぅっ!」
サラマンデスは空へビームを放ち、ヒビ割れさせた。


あずさのいた教会にピエールが来た。
ピエール「確かこの辺だが・・・ん!うわあっ!」
そこにサラマンデスとカオスが降りてきた。

ピエール「サラマンデス様!幽魔のパワーを完全にコントロールしておられる!お見事です!」
サラマンデス「こんなものでは、まだまだゴーゴーファイブは倒せん!」
ピエール「まだお力を!?」


ピエールは、グランディーヌが表紙に書かれた書物をめくっていく。
ピエール「アミアス・アミアス・アミアス・アミアス・アミアス・・・おおっ、ありました災魔ツリーの術!これは素晴らしい」

ピエール「吸魂樹のカード!フッ!」
ピエールがクリスマスツリーに一枚のカードを投げ込んだ。
ピエール「聖夜の樹よ!幽魔ツリーとなり、人間の魂を力のエキスへ変えよ!ふぁっ!」
クリスマスツリーを赤い光が覆った。
それと同時に、あずさが教会から出てきて、シスターが追いかけてきた。
シスター「戻りなさい!あずさちゃん」
あずさ「嫌!あずさ、ここでママを待つもん!」
ツリーから触手が伸び、あずさとシスターに絡みついた。
シスター・あずさ「「きゃー!!」」
あずさとシスターが災魔ツリーの実に変えられた。

幽魔ツリーの触手は、教会の中や周囲にいる人々を次々に災魔ツリーの実に変えていった。

ミント「巽博士!D3地区教会付近で災魔反応です!」
モンド「何!?」

マトイ「サラマンデスか?」
ナガレ「まさか、それはないだろ」
ショウ「とにかく行ってみようぜ」
マトイ「ああ」
マツリ「教会・・・?」


巽兄弟が教会に向かった。
ショウ「別に異常はなさそうだけど?」
マツリ「さっき言ってた女の子、ここに居たのよ」

巽兄弟にも災魔ツリーの根が巻き付いた。
そこに、サラマンデス達が姿を見せた。

サラマンデス「来たか、ゴーゴーファイブ」
マトイ「まさか、その姿は・・・サラマンデスなのか!?」
サラマンデス「お前達を倒す為、幽魔地獄から蘇ってきたんだ」
ショウ「諦めの悪い奴め・・・」
マトイ「上等じゃねえか!着装!」
巽兄弟が着装し、ゴーゴーファイブに変身し、
ファイブレイザー・スティックモードでツリーの触手を斬り飛ばした。

レッド「人の命は地球の未来!」
ブルー「燃える救急魂!」
グリーン「救急戦隊!」
イエロー「ゴー!」
ピンク「ゴー!」
5人「「「「「ファイブ!!」」」」」
レッド「出場!」

サラマンデス「フン」
ピエール「フウッ!」

災魔ツリーが輝き、その実の中であずさ達が苦しんでいるのをゴーゴーファイブは見た。

レッド「あれは!」
ピンク「あずさちゃん!」
グリーン「あの実の中に捕まった人たちが!」

ピエール「幽魔ツリーに吸い取られた魂は、実の中でエキスとなり、サラマンデス様に無限の力を与えるのだ」

幽魔ツリーから紫色の光がサラマンデスに流れ込んでいく。

ピンク「お兄ちゃん、あずさちゃん達を助けて!」
ブルー「あのツリーの幹を狙うんだ!」
レッド「よし!」
ゴーゴーファイブ「「「シュート!」」」
ゴーゴーファイブがファイブレイザー・ガンモードで災魔ツリーを撃ったが、
ツリーは壊れず、人々がより苦しみだした。

イエロー「みんなを苦しめちゃう!」
ピエール「サラマンデス様を倒さぬ限り、皆の魂が解放される事はない」
グリーン「サラマンデスを倒せばいいんだな!」
レッド「そうと分かればこっちのもんだ!」
グリーン「てあっ!」
ゴーグリーンがサラマンデスに飛び掛かるも、カオスに止められた。

ピンク「シュート!」
ゴーピンクがファイブレイザーを撃つが、
カオスに盾にされ、ゴーグリーンが銃撃を受けた。
グリーン「うわぁ!」
ピンク「ショウ兄ちゃん!」

カオスはゴーグリーンを放り投げ、光弾を撃ってきた。
ゴーピンクは光弾をかわし、ファイブレイザーを撃ち返すもカオスにかわされ、二発目の光弾を受けた。

ゴーブルーとゴーイエローがピエールにロープを絡ませ、振り回す。
ピエール「うわぁ!・・・ふん!」
着地したピエールは杖マシンガンでブルーとイエローを撃った。

サラマンデス「今度はお前達が地獄へ堕ちる番だ!」
レッド「うるせえ!お前こそもう一度地獄に戻れ!」
サラマンデスとゴーレッドが戦うも、ゴーレッドが圧倒される。

ブルー「兄さん、ハイパーファイブだ!」

ピエール「フッ!」
災魔ツリーからサラマンデスにエネルギーが送られる。

レッド「ハイパーファイブ!」
ゴーゴーファイブ「「「ゴー!」」」
5人のゴーブラスターから、ハイパーファイブが放たれたが、
サラマンデスには効かなかった。
カオス「ハッハッハ!サラマンデス様は無敵だ!」

災魔宮殿(サイマパラディコ)でも、サラマンデスとゴーゴーファイブの戦いが映っていた。
サラマンデス「俺は今、大魔女グランディーヌさえも超えたんた!」
ゴボルダ「サラマンデスめ、何と言う恐ろしい姿に・・・」
ディーナス「血迷ったか!母上様にあの様な事を・・・あぁ・・・」

サラマンデス「はっ!」
サラマンデスの両手からの光線を受け、ゴーゴーファイブが倒れる。
サラマンデス「恨み晴らす時が遂に来たようだ。ピエールよ、もっと力を!」
ピエール「フッ!アミアス・アミアス・アミマックス!災魔ツリーよ、魂のエキスを力の源となせ!」
ピンク「やめて!みんなを苦しめないで!」
ピエール「ふわぁっ!」

幽魔ツリーからのエネルギーを受けて、サラマンデスとカオスが巨大化した。

サラマンデスとカオスが町を破壊し始め、人々が逃げていく。
そんな中、ロケットの女性が教会へ向かっていた。
警官「その先は危険です!戻りなさい!」
女性は警官の制止も振り切り、教会の方へ行った。
女性「あずさ・・・」


サラマンデスの光線で、ゴーゴーファイブが吹き飛ばされる。

モンド「ライナーボーイ!聞こえるか、皆の命が危ない!総力戦でいくぞ!」

ライナーボーイ「分かりました!マックスライナー出場します!シャトル変身!」
マックスエリアから、マックスライナーが出撃し、マックスシャトルに変形して、飛んで行った。

ミントが乗るゴーライナーも出撃した。
ミント「99マシン、自動制御で合体します!」

マックスシャトルがライナーボーイに変形した。
ライナーボーイ「ライナーキック!」
カオス「ぐわ!」
ライナーボーイの飛び蹴りがカオスを吹き飛ばした。


モンド「緊急合体!ビクトリーロボ!」

5体の99マシンが合体し、ビクトリーロボになる。
レッド「行くぜ!」
ビクトリーロボにゴーゴーファイブが乗り込んだ。

ライナーボーイはサラマンデスに殴りかかるも、受け止められた。
ライナーボーイ「放せ!」
サラマンデス「機械仕掛けの人形が、思い上がるな!」
ライナーボーイ「うわぁ!」
ライナーボーイはサラマンデスに腹を貫かれ、投げ捨てられた。

イエロー「ライナーボーイが!」
ブルー「サラマンデス!これ以上の破壊はさん!」
ビクトリーロボがブレイバーソードを構える。
サラマンデス「フハハ・・・」
サラマンデスが手招きし、挑発する。
レッド「このお!剣よ!光を呼べ!ビクトリープロミネンス!!」

ビクトリーロボが必殺剣、ビクトリープロミネンスを放ったが、
サラマンデスは片手で受け止めた。
グリーン「ビクトリープロミネンスが、受け止められた!?」
サラマンデス「地獄を見てきた男に、これしきの攻撃が効くと思うな!」
サラマンデスの胸に付いた冥王の星が輝き、
ブレイバーソードがボロボロに腐食、消滅していった。

モンド「ミント、グランドライナーで援護してくれ!」
ミント「了解!」
ミントがゴーライナーに乗る。
ミント「ゴーライナー、再発進!」
ベイエリア55から、再度ゴーライナーが出撃した。

ミント「連結合体!グランドライナー!」
5両のゴーライナーが合体を始める。

教会に来た女性が自分の写真が入ったロケットを見つけた。
女性は、あずさの母親だった。
あずさ「ママ・・・」
母親「あずさちゃん・・・!」

サラマンデス「はあっ!」
レッド「おわっ!」
ビクトリーロボがサラマンデスの攻撃を受けていた。
ミント「グランドライナー連結完了!」

駆け付けたグランドライナーがサラマンデスを殴り飛ばした。

ミント「グランドファイヤー!!」
グランドライナーが両肩からグランドファイヤーを撃った。
サラマンデスの前にカオスが立ち、グランドファイヤーを受けた。
カオス「ぐあっ!がああっ・・・・」
サラマンデス「カオス!」
カオス「サラマンデス様・・・!」

カオスが倒れ、爆死した。

サラマンデス「おのれゴーゴーファイブめ!ピエールよ、もっと力を!」
ピエール「アミアス・アミアス・アミマックス!!」

あずさ「ママ!」
母親「あずさ!」
あずさ「ママ―!!」
母親「あずさ!」
母親があずさの実に触れようとしたが、弾かれてしまう。

災魔ツリーからサラマンデスにエネルギーが送られる。
サラマンデス「我が力充ちたり!」
サラマンデスの翼が広がり、空中へ浮かんだ。

レッド「飛びやがった!」

サラマンデスは飛行して、ビクトリーロボとグランドライナーを攻撃する。

サラマンデス「苦しみ悶え、地獄に堕ちるがいい!ゴーゴーファイブ!」
レッド「そうはいくかよ!」
サラマンデス「我が執念を受けよ!」
サラマンデスは翼を羽ばたかせ、衝撃波を放った。
衝撃波を受け、ビクトリーロボが倒れた。

サラマンデスが再度、ビクトリーロボへ衝撃波を放った。
グランドライナーがビクトリーロボを庇い、衝撃波を受ける。

ミント「皆さん大丈夫ですか!?」
レッド「ミント!」
ブルー「兄さん!サラマンデスの衝撃波を何とかしないと!」
グリーン「このままだとグランドライナーがもたない!」

ミント「マトイさん!グランドライナーはもうすぐ限界です!」
レッド「ミント!」
イエロー「やだよ!これでお終いなんて嫌だ!」
ピンク「どうすればいいの!?・・・はっ」

あずさ「ママ・・・ママなの、来てくれたのね・・・助けてママ!」
律子「ごめんね・・・あずさちゃん!」

ピンク「お兄ちゃん見て!あずさちゃんのお母さんが・・・あずさちゃんのお母さんが来てくれたのよ・!」
レッド「当ったりめえだ!それが家族の絆ってもんだ!信じて待ち続けたあずさちゃんの為にもサラマンデスだけは絶対倒す!」
ブルー「ああ!必ず皆を助け出そう!」
グリーン・イエロー・ピンク「「「うん!」」」
レッド「ミント待ってろ!」

ミント「マトイさん限界です!」
大爆発が起き、グランドライナーがゴーライナーに分離した。
ゴーレッドはゴーライナーのコクピットに乗り込んでいた。
レッド「ミントよくやったな!後は任せとけ」
ミント「はい・・・」
レッド「ようし」

ゴーライナーとマックスシャトルが一旦、宇宙へ上がり、5体のマーズマシンを発進させた。
レッド「4・5・6・V!流星合体!ミントがゴーライナーに搭載していたマーズマシンが逆転の必殺技だ!」
「ビートルマーズ、合体完了!」
マーズマシンがビートルマーズに合体した。

レッド「マーズキャノン!」
サラマンデス「ぐわっ!」
ビクトリーマーズのマーズキャノンがサラマンデスを攻撃する。

レッド「みんな、今の内だ!」
ブルー達「「「「了解!」」」」

ビクトリーロボがマックスシャトルと共に空中へ飛び上がった。
ブルー「ライナーボーイ!マックスフォーメーションだ!」
ブルー・グリーン・イエロー・ピンク「「「「マックスビクトリーロボ!!」」」」
ビクトリーロボとマックスシャトルが合体し、マックスビクトリーロボとなる。

レッド「ライジングフォーメション!ビクトリーマーズ!!」
ビートルマーズがビクトリーマーズに変形した。

サラマンデス「お前らが何回かかって来ても、同じ事。我が恨みの念で破壊し尽くしてくれる!」

母親「あずさちゃん!」

サラマンデスが翼からの衝撃波を放ち、マックスビクトリーロボとビクトリーマーズを攻撃する。


あずさ「ママ・・・!ママ・・・」
母親の涙があずさの実にかかると、災魔ツリーの輝きが消え、
サラマンデスへのエネルギーの供給が止まり、サラマンデスが地上に落ちた。

ピンク「あれは・・・」
サラマンデス「どうした事だ・・・魂のエキスが、何故途絶えたのだ・・・?」
レッド「どんな強い恨みでも壊せない物がある!家族の絆は永遠だぜ!」
サラマンデス「何・・・・?」

レッド「トップジェット!」
サラマンデス「ぐわ!」
ブルー「マックスキャノン!」
サラマンデス「がぁ!ぐあぁ!」
ビクトリーマーズとマックスビクトリーロボの攻撃がサラマンデスに炸裂した。
そして、ビクトリーマーズのジェットスピアがサラマンデスの腹を貫いた。
サラマンデス「がぁ・・・!」
レッド「サラマンデス・・・!お前の最期だぜ!!」
ビクトリーマーズが一旦、ジェットスピアを引き抜く。

レッド「うおお―!!」
ビクトリーマーズの必殺技、マーズフレアがサラマンデスに炸裂し、冥王の星が砕け散った。


サラマンデス「信じられん・・・俺様の恨みを凌ぐ力だと!?・・・あああぁぁっ!!」
サラマンデスは断末魔とともに倒れ、爆死した。

レッド「よっしゃ――!!」
ブルーたち「「「「やった――!」」」」


ディーナス「母上様!冥王の星が砕けてしまいました!」
ゴボルダ「あれでは・・・誰も冥王を継げなくなる!」
グランディーヌ「期待を裏切り続けおって!冥王などもういらぬ!」
グランディーヌがその場から去った。
ディーナス「母上様!」
ゴボルダ「母上!・・・・どうしたらいいんだ!」


ピエールはサラマンデスの付けていた緑の宝石を拾った。
ピエール「サラマンデス様・・・おいたわしや、おいたわしや!」
「・・・・サラマンデス様・・・・」
ピエールは何処かへ去っていった。


教会で災魔ツリーから解放された人達が病院に搬送されていく。
母親「あずさちゃん・・・」
あずさ「ママ・・・やっぱり来てくれたのね・・・」
母親「あずさちゃん・・・ごめんね・・・ごめんね・・・」
あずさ「ううん、あずさ、ママの事信じてたわ」
母親「あずざ・・・!」
救急隊員「さっ、行きましょう」
母親「はい」


ダイモン「よかったな、あずさちゃん」
ショウ「ああ」
マトイ「どんな強い力より、親と子の絆は強いって事さ」
マツリ「そうね、待ち続けるわ、私も」
そこに雪が降り始め、ホワイトクリスマスになった。

Mery Cristmas


(つづく)

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最終更新:2023年04月23日 20:10