みらい「大きなお月様だね!」
木に落ちる
みらい「落ちた!」
?「あーら?」
みらい「ええっ!?」
みらいの母「どこへお出かけかしら、みらい?」
みらい「あー…。ほんとほんと!何かがさ、空からパーってクルクルって落ちて来たの!」
みらいの母「まあ、それは災難。」
みらい「でしょ?ワクワクもんでしょ?母さんも行く?」
みらいの母「じゃあ、お化粧直して準備を!」
みらいの母「春休みだから、夜更かしは駄目!」
みらい「はーい…。」
木に捕まる魔法使い
?「着陸成功ね。」
「ミャーオ。」
?「狙い通りなの。私落ちてないし。」
落下する魔法使い
出会いはミラクルでマジカル! 魔法のプリキュア誕生! |
みらい「何だったのかな、昨日のあれ?」
みらいの母「流れ星の願い事でしょ?」
みらい「そうか。流れ星はパーッと落ちてもクルンはないでしょ。」
みらいの祖母「それは箒に乗った魔法使いかもしれないわね。」
みらい「おばあちゃん、今、魔法使いって言いました!?」
頷くみらいの祖母
みらい「大丈夫、間もなく中学2年生、そんな私を見てね!」
みらいの母「はいはい。さて、そろそろお父さん起きて来る頃ね。」
みらい「ん?」
みらいの母「いてもたってもいられないんでしょ?後はお父さんに手伝って貰わなきゃ。
流れ星でも魔法使いでも気の済むまで探してらっしゃい。」
みらい「えっ、いいの?」
みらい「どこに落ちたのかな?」
?「ねえ、落ちたわよ。」
みらい「えっ、ああ!モフルン!」
拾うみらい
みらい「ごめんね。ありがとう教えてくれて…あれ?」
リコ「駄目よ、気をつけなきゃ。」
みらい「ああ…!」
リコ「それじゃあね。」
みらい「魔法使いだー!」
驚いた拍子に下降するリコ。
みらい「魔法の箒?ほんとに箒って飛ぶんだ。」
リコ「何よ?」
みらい「帽子も素敵だね。昨日の夜見たよ、落ちてるとこ!」
リコ「落ちてないし、あれは…」
みらい「あの!私、朝日奈みらい、13歳!今度中学2年生。魔法使いさん、お友達になってください。ね?」
リコ「聞いてないし、名前なんて。私、急いでるから、あなたに構ってる暇ないの。キュアップ・ラパパ!箒よ、飛びなさい!」
みらい「……。」
リコ「こ、こら!」
みらい「待って!行かないで!話だけでも、ねえ?」
リコ「箒よ、飛んで!張り切って、頑張って、飛べえええっ!力が…」
落下する二人
ペンダントが共鳴する。
みらい・リコ「同じ!」
落下する二人
?「感じるぞ、強い力が。」
みらい「いちごメロンパン。甘くて嘖々でおいしいでしょ?」
リコ「ええ…。」
みらい「お腹、空いてたんだね?」
リコ「昨日の夜から…何も食べてなかったんだから。」
みらい「ええっ!?それ大事件だよ!」
リコ「ちょっと探し物をしていて…。」
みらい「探し物。」
リコ「ごちそうさま!」
みらい「お腹いっぱいになった?」
リコ「うん。」
みらい「魔法使えるようになった?」
リコ「え?ええ…。」
みらい「箒、一緒に乗せて!」
リコ「無理よ、一人用だし。」
みらい「そうなんだ…。」
リコ「一つだけ。」
みらい「?」
リコ「ごちそうになったお礼。何か一つだけ魔法見せてあげる。」
みらい「ああ…。」
リコ「じゃあ、猫とお話するって言うのはどう?」
みらい「うん、いいね!」
杖を取り出すリコ
みらい「これって魔法の杖?」
リコ「そうね。」
みらい「可愛い…」
リコ「キュアップ・ラパ…」
みらい「それ、さっきも言ってたよね!」
リコ「魔法の言葉よ。テンポが掠れるから静かにしてて。」
みらい「ごめんなさい。」
リコ「キュアップ・ラパパ!猫よ、お話なさい!」
犬の鳴き声に。
みらい「おお、凄い。でも、これじゃあお喋りできないよね…」
リコ「次が本番!キュアップ・ラパパ!」
片言に。
みらい「ペラペラ話してるよ!けど、何を言ってるのか分からないね。」
リコ「それはえっと…。」
効力が消え、元に戻る。
みらい「そうだ!モフルンとお話できないかな?」
リコ「モフルン?」
みらい「この子。」
リコ「ぬいぐるみは喋らせようがないわね。」
みらい「ふうん、そうなんだ。残念、駄目か。」
リコ「…。」
みらい「私が生まれた時にね、おばあちゃんがくれたんだね。これからずっと一緒なの、兄弟みたいなの。もしできるのなら、お話してみたいんだ。」
リコ「……。」
みらい「だけど、もしあの時、モフルンを落とした物を気が付かないままだったら、私…だから。本当に、本当にありがとうね、魔法使いさん!」
リコ「リコ。」
みらい「え?」
リコ「私の名前、リコよ。」
みらい「私、朝日奈みらい!」
リコ「それ、さっき聞いたから。」
みらい「そうだったね。」
リコ「じゃ、私もう行かなきゃ。」
みらい「うん。そっか、探し物があるんだよね。」
みらい「じゃあ、どこから探そうか?」
リコ「うん!まずは、って、はあ!」
みらい「探し物なら一人より、二人!それに、何でこれが光ったのか知りたいし。ねっ?」
リコ「…。」
?「おやおや?こんな所に魔法使いがいらっしゃるとは。」
みらい・リコ「?」
?「ちょっとちょっと探し物をしているんです、伺ってもよろしいかな?リンクルストーン、エメラルドですよ?」
みらい・リコ「?」
みらい「リンクル…ストーン?」
リコ「知ってるの、リンクルストーンの事?」
みらい「!」
リコ「あなたは…」
逃げ出す二人
リコ「ちょっと?」
みらい「ごめん、でも逃げたくて!」
リコ「?」
みらい「近付いたら、怖い感じがした。」
?「お話の途中なんですが。」
?「魔法に纏わる伝説の一つ。人知を超えた強大な力の結晶、リンクルストーン。我らが欲するのはその中心部たる輝き。リンクルストーン・エメラルド。
先程感じた強い力、ひょっとしたらして見れば、そこには魔法使いさんがいるじゃありませんか。偶然とは思えません。なるほど。ご存知だったりしませんかね?お嬢さん方?」
リコ「捕まってなさい!」
みらい「?」
リコ「キュアップ・ラパパ!箒よ、飛びなさい!」
加速するリコの箒
リコ「もっと高く!」
みらい「二人乗り、駄目だったんじゃないの?」
リコ「言ってる場合!置き去りにできないでしょ、あなたを!
(もう何なの?あんなのがリンクルストーンを探してるなんて?)」
上昇する
みらい「飛んでる!」
?「しかし、このバッティから逃げられるとお思いですか?魔法入りました!出でよ、ヨクバール!」
「ヨクバール!」
バッティ「あの二人を捕らえなさい!」
ヨクバール「御意!」
リコ「怪物を出す魔法?」
?「ヨクバールです。」
二人「?」
バッティ「まあ、退屈な魔法しか知らないあなた方にはこんな真似はできませんけど。さあ、リンクルストーン・エメラルドはどこです。」
リコ「箒よ、もっと速く!知りたいのはこっちよ。こっちだって探してるんだから!」
みらい「リコちゃん、凄い!」
リコ「そ、そう?何でいつもよりうまく飛べてるのかしら。二人乗りだって初めてなのに。」
みらい「リコちゃん!」
モフルンが投げ出される
みらい「モフルン!」
キャッチするリコ。
みらい「リコちゃん。」
落下するリコ
みらい「リコちゃん!」
手を差し伸べるみらい
リコ「…」
みらい「大丈夫?」
リコ「え、ええ、助かったわ。」
バッティ「もはや浮いているのが精一杯のようですね。さて、もう二人共大人しく…」
リコ「待ってこの子は関係ない!」
バッティ「それを決めるのは私ですよ。それとも、まだ抵抗しますか?しかし、両手が塞がっては杖も、魔法も使えませんね。まあ、もっともどうにかできる力があったら最初から」
リコ「キュアップ・ラパパ!怪物よ…怪物よ、あっちへ行きなさい!」
バッティ「そんなデタラメな魔法がありますか。それで私のヨクバールが吹き飛んでしまうとでも?」
リコ「キュアップ・ラパパ!怪物よ、あっちへ行きなさい!キュアップ・ラパパ!怪物よ、あっちへ行きなさい!」
?「キュアップ・ラパパ!」
みらい「怪物よ、あっちへ行きなさい!」
リコ「キュアップ・ラパパ!怪物よ、あっちへ行きなさい!」
みらい「キュアップ・ラパパ!怪物よ、あっちへ行きなさい!」
リコ「キュアップ・ラパパ!怪物よ、あっちへ行きなさい!」
バッティ「何とも馬鹿馬鹿しい。」
バッティ「ヨクバール、二人を捕らえなさい。」
ヨクバール「御意。」
二人「キュアップ・ラパパ!」
ペンダントがリンクルストーンに
バッティ「この輝き、このパワー!あれこそリンクルストーン!逃がしませんよ!」
二人「キュアップ・ラパパ!ダイヤ!ミラクル・マジカル・ジェエリーレ!」
ミラクル「二人の奇跡!キュアミラクル!」
マジカル「二人の魔法!キュアマジカル!」
二人「魔法つかいプリキュア!」
バッティ「プリキュア…プリキュア!?」
ミラクル「キュア…ミラクル?」
マジカル「キュア…マジカル?」
バッティ「まさかあの二人が!」
蹴りを繰り出す二人
バッティ「プリキュア?伝説の魔法使い、プリキュア?さっきまでは箒で飛ぶのが精一杯だったヒヨッコ共がが…あり得ない!ヨクバール!」
ミラクル・マジカル「怪物よ、あっちへ行きなさい!」
バッティ「ここは退いてドクロクシー様に報告を。覚えて!」
リコ「プリキュア?」
みらい「プリ…キュア?」
リコ「私達、伝説の魔法使い?」
みらい「モフルン!よかった、無事で!」
モフルン「苦しいモフ。」
リコ「ちょっと強く抱き締め過ぎよ。」
みらい「ああっ、ごめんねモフルン。つい…」
二人「!? …!喋った!」
モフルン「モフ?」
みらい「ありがとう、リコちゃん!」
リコ「だから、私は何も…。」
みらい「お話ができるようになって凄く嬉しいよ、モフルン。」
モフルン「モフルンも嬉しいモフ!」
リコ「何が何だか?」
みらい「それにしても、凄いねキュアップ・ラパパ!ほんと怪物を吹っ飛ばちゃった!」
リコ「いや、結果的にはそうだけど…。あれは魔法なのかしら?」
駅
リコ「とにかく、一緒に来て!」
みらい「駅?電車に乗るの?」
リコ「一旦学校に戻って誰かに相談しないと。」
みらい「学校?」
リコ「二人分!」
駅が変わる
リコ「急いで!」
みらい「魔法…学校?今、魔法学校って言いました!?」
最終更新:2020年05月19日 12:18