宇宙世紀0079。1月。
スペースコロニー「サイド3」はジオン公国を名乗り地球連邦政府に対し、独立戦争を仕掛けてきた。
ジオン公国は、既存の電子機器を使用不能とするミノフスキー粒子と、
その散布下における、有視界戦闘用の巨大人型兵器MS(モビルスーツ)を実戦投入することで、物量で勝る連邦軍を圧倒した。
開戦と同時にジオン公国軍は、連邦軍総司令本部ジャブローを目標とし、スペースコロニーを地球に落下させる、ブリティッシュ作戦を決行。
しかし、連邦軍の必死の抵抗によりダメージを受けたコロニーは、アラビア上空で崩壊し、最大の破片はオーストラリアのシドニーを直撃。
街を巨大な湾へと変貌させた。
コロニー落としの失敗により、戦争の長期化を予想したジオン公国軍は、資源確保のため、地球降下作戦を決行。
電撃的に地上の3分の2を占領した。
しかし、慣れない地上での環境で兵は疲弊し、伸びきった戦線を維持することは困難となり、両軍の間に、しばしの膠着状態が続くことになる。
MSの脅威を目の当たりにした連邦軍は、MSの開発、量産に力を入れ、来るべき反抗作戦の開始に備えていた…。
これは、その戦争の中で、歴史の表舞台に出ることなく、戦い続けた者たちの物語……。
最終更新:2016年08月27日 18:10