仮面ライダー バトライド・ウォー 創生のエンディング

太文字はボイス付きの台詞。



異変の黒幕・シャドームーンが待つゴルゴム神殿に突入したライダー軍団。
仮面ライダーBLACKがシャドームーンと対峙する。

BLACK「信彦……、お前なのか! 俺達、ライダーを歴史から消そうとしたのは……!!」
シャドームーン「久しいな、ブラックサン。やはり、貴様が我が前に立ちはだかるのか。」
BLACK「……お前が人類の平和を脅かすというなら、俺は何度でも、お前を倒してみせる!!」
シャドームーン「その程度の力で、この私の積年の憎しみ、止められるとでも思うたか!!」
BLACK「……積年の憎しみ? それにこの気配。お前……、信彦じゃないな!
???「ほぉ、気づいたか……、ブラックサン。

なんと、シャドームーンの声が老人のそれに変わった。

???「その通り……、秋月信彦、シャドームーン。その様な者はもはや、この世には存在せぬ。我が名は、『創世王』なり!
BLACK「『創世王』……。馬鹿な! お前はあの時、俺が葬ったはず……!!
創世王「その通りだ、ブラックサン、……だが、私は戻ってきた。貴様に心臓を串刺しにされた忌々しい日……。あの時、私が言った言葉を覚えているか?」

「私は必ず蘇る、人類の心に悪がある限り、必ず蘇る!」

創世王「その言葉の通り、私は人間の悪の心に宿り、転生を繰り返してきた。気が遠くなるような時の中で力を蓄えながら、復活の日を待ち続けたのだ! そして、遥か未来の世界で、私はついにそれを見つけた。そう、時を遡ることのできる装置を……! 私は、その装置で過去に戻り、シャドームーンの亡骸に、我が精神を移した。貴様に復讐し、再びこの世を我がものにするためにな!

せせら笑う創世王。

創世王「楽しかったぞ、ブラックサン。貴様の愛する仲間達、仮面ライダー共をこの世から葬り去るのはな!」
BLACK「貴様っ……!!」
創世王「……だが、それでも我が心は晴れなかった。積もりに積もった憎しみが、あの程度で晴れるはずもあるまい! だから、貴様らが性懲りも無く蘇って来た時……。怒りと共に、我の心に悦びがあることに気づいた。これでまた、貴様らの苦しむ顔が見られる! 虫けらのように足掻く様が見られる、と! 傑作だったぞ! かつての友と拳を交え、戦う姿は!!
1号「……言いたいことは、それだけか。

今まで静観していた仮面ライダー1号が口を開く。

創世王「何……?」
1号「お前が何度蘇ろうと、何度我らを歴史から消し去ろうと。その度に我々も蘇り、お前の野望を阻止してみせる! この世に悪がある限り……、俺達、仮面ライダーは不死身だ!!
創世王「……面白い! ならば、この私を満足させてみろ!! 仮面ライダー!!



創世王「貴様を地獄に送ってやる! ここからが本番だ! はあっ!

最後の戦いが始まった。創世王シャドームーンは手始めにレッドナスカ・ドーパントとグリード・カザリを出現させる。

創世王「下僕どもよ、行けい! 仮面ライダー共を葬る。私に従え!
モモタロス「あいつら確か一回倒した奴じゃねえか!? めんどくせえ、まとめてぶっ潰してやるぜ!



1号「ぐああっ!

再生怪人を倒し、創世王シャドームーンを追い詰めたライダー達。
しかし創世王シャドームーンの反撃を受け、1号の変身が解除される。

本郷猛「ううっ……!
2号「大丈夫か、本郷!
V3「先輩っ!!
BLACK「この気配は……、まさか!

創世王シャドームーンの様子がおかしい。
白銀のボディが紅い瘴気に包まれ、その声がシャドームーン=秋月信彦本来のものに戻っていく!

シャドームーン「この肉体は俺のものだ。そして、『創世王』、貴様の力もな。

創世王の力を全て吸収したシャドームーンは、強化形態「レッド(R)シャドームーン」へと巨大化・進化を遂げた。

BLACK「信彦……! 戦わなければならないのか。
Rシャドームーン「ブラックサン、最早、貴様のキングストーンは必要ない。俺はついに『創世王』としての力を手に入れたのだ!!

サタンサーベルにエネルギーを集中させていくRシャドームーン。

Rシャドームーン「これより、5万年に渡る我が治世が始まる!

サタンサーベルから迸るエネルギーがシャドームーンの分身となって、無数に増殖してゆく。

Rシャドームーン「あらゆる時間に、我が分身を送り込み、人類達……、いや、この宇宙の支配者となるのだ!!
本郷猛「……そうはさせん!

ふらつきながらも立ち上がる本郷。

Rシャドームーン「初代仮面ライダーか。そろそろ休んだらどうだ。
本郷猛「人々が助けを求める限り、この世から悪が消えぬ限り、俺が戦いから退くことはない!

再び変身ポーズをとる本郷!

本郷猛「ライダー……変身っ!!

風のうなりと共に、本郷が仮面ライダー1号に変身。

ゴースト「あれが英雄……! 仮面ライダー1号!!
1号「俺に続け! 仮面ライダー達よ!!
一同「おう!!

ライダー達が攻撃を開始!

Rシャドームーン「『創世王』の力を得た今、貴様らの勝利は万に一つもありはしない! これが最後の戦いだ! 勝利を我が手中に!
モモタロス「何だありゃ……? でけえし、赤え……。って、びっくりしてる場合じゃねえ。これが正真正銘のクライマックスだぜ!!」



ライダーの総攻撃で、分身シャドームーン軍団は次々に撃破されていった。

Rシャドームーン「おのれ……、この俺が……! 『創世王』となった、この俺が負けるはずなど……!!
1号「皆、行くぞ!!
一同「とお――っ!

2号、V3、X、BLACK、クウガ、アギト、ディケイド、ドライブ……1号の号令を受け、全仮面ライダーが一斉にジャンプする。
そしてゴーストも……。

ゴースト「俺も彼らと同じ、仮面ライダーだ!!

周囲の全方向から雨あられのように降り注ぐライダーキックがRシャドームーンを苛む。

Rシャドームーン「この力を…もってしてもかァ……!

とどめは1号とゴーストの「ライダーダブルキック」だ!

1号、ゴースト「はあっ! でああああっ!
Rシャドームーン「うぉおおおおおおおおおおおっ……!!

大爆発を遂げるRシャドームーン。



Rシャドームーンとの死闘の末、勝利をつかみ取った仮面ライダー達は元の歴史に戻った。

本郷猛「では……頼んだぞ、後輩。俺達がつないできた世界を。
ゴースト「はい。

本郷はサイクロン号に乗り、去っていった。

ゴースト「元通りの街並みだ。あんなことがあったのが、まるで夢みたい。……あっ! あの列車で殺される前に戻ったら、生き返れたんじゃないのか、俺……。まぁいいか。言ってたもんな、あの人も。この体になったからこそ、救えた命もあるって……。俺も頑張ろう! この体で。もっと、多くの人の命を救えるように。俺は俺を信じる! この体にも、あの人達と同じ、熱い仮面ライダーの血が流れていると!!


(終)

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2018年04月30日 18:19