"トゥーランドット"

対訳


訳者より

  • 『トゥーランドット』というと、ジャコモ・プッチーニ(1858~1924)のオペラが有名だが、そのプッチーニの『トゥーランドット』(1920~24作曲、1926初演)以前にフェルッチョ・ブゾーニ(1866~1924)が作曲している。
  • 『トゥーランドット』というのはもともと1762年にカルロ・ゴッツィ(1720~1806)によって創られたコメディア・デラルテの仮面劇で、『千一日物語』(1710~12 注:『千夜一夜物語』ではない)というペルシャを舞台にした物語がそのもとになっている。
  • ブゾーニは最初1904~05年にゴッツィの『トゥーランドット』をもとに幾つかの曲を作り、『トゥーランドット組曲』という形にした。1911年、演出家のマックス・ラインハルトがゴッツィの『トゥーランドット』をベルリンで、ドイツ語訳で上演した時に、ブゾーニは付随音楽を担当し、以前作曲した『トゥーランドット組曲』にいくらか付け加えた。その中の「間奏曲」は、ハープとフルートで「グリーンスリーブズ」のメロディが演奏される。プッチーニはこの上演を見たと言われている。
  • 1916年にブゾーニはオペラ『アルレッキーノ』を作曲したが、この作品は一晩のプログラムとしては短すぎた。そこでコメディア・デラルテの登場人物である『アルレッキーノ』に、同じくコメディア・デラルテから生まれた『トゥーランドット組曲』をオペラに改作して組み合わせることにして、自分で台本を書き、翌1917年に完成、チューリヒでブゾーニの指揮で初演された。『トゥーランドット組曲』の間奏曲の「グリーンスリーブズ」は、オペラでは第二幕の初めに女性合唱で歌われる。台詞は一部、歌でなく語りとなる。また、オペラの冒頭のアルトゥムの口上は、演奏では省かれることが多い。
  • ブゾーニの『トゥーランドット』がゴッツィの芝居にほぼ忠実なのに対し、プッチーニのオペラではコメディア・デラルテ風の3人の脇役、おしゃべりな宦官トルファルディーノ、道理を皮肉たっぷりに語るパンタローネ、どもりながら語るタルターリアを、ピン、パン、ポンの三人組としてひとまとめている。また、ブゾーニのトゥーランドットが素直にカラフへの思いを告白するのに対し、プッチーニは女奴隷リューという女性を創り出して、原作とは異なる、涙を誘うオペラに仕立て上げた。
  • 三つの謎解きがある点は共通で、ブゾーニでは「理性」「道徳」「芸術」であるのに対し、プッチーニでは「希望」「血潮」「トゥーランドット」である。

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@ Aiko Oshio

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  • トゥーランドットの80%は果物で出来ています。
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最終更新:2022年11月06日 09:29