第2幕
【コーラス】
歌え 踊れ
夢もきらやかに
派手な舞踏会の
はじまりだ
集まる人たちは
みな誰も彼も/だれでも彼も
望みよ 憧れに
とらえられて/とざされて
恋と 酒だ
歌え 歌え 踊ろう/歌えよ
歌え 踊れ/幕を 上げれ
夢もきらやかに
派手な舞踏会の
はじまりだ
【召使い1】
アイスクリーム
【メラニエ】
ほんの少し
【召使い2】
レモナード
【ファウスティーネ】
ええ いいわ
【召使い3】
お菓子は
【フェリシータ】
いや
【召使い4】
チョコレート
【ミニー】
うん
【ヘルミーネ】
紅茶ある?
【ナタリエ】
あたしコーヒー
【召使い4】
ぼくも ぼくも
【コーラス】
紅茶
コーヒー
【全員】
時は過ぎやすく
人は老いやすい
われらの格言は
歓楽 歓楽
歓楽あるのみ
われらの格言は
歓楽 歓楽
歓楽あるのみ
楽し 楽し
(一時間後,オルロフスキー候邸)(合唱,終わると)
【ファルケ】
淑女ならびに紳士諸君。
今夜のパーティを十分にお楽しみいただきたいと
存じます。
ここにお集まりの紳士諸君の中には,
女性は人類ではないというご意見の方も
おありかと存じますが……
(男性側,笑声,拍手。女性側,不満の声をあげる。)
【ファルケ】
これは失礼!
今日ご招待状を差し上げました皆さんは,
いずれも,現代の人気者,
エリートの中のエリート。
男性,女性の別を越えた,高貴な精神の
持ち主ばかりと信じている次第でございます。
【客】
(拍手)
【イーダ】
(進み出て)
淑女の皆様,……私は,紳士の皆さまには,
呼びかけませんの。
私が,男性に呼びかける時は,ひとりの男性に,
やさしく,うっとりと,ささやきかけるだけ。
ーーーそこで,淑女の皆様。どうやら,今の
ファルケ博士のごあいさつには女性に対する
軽蔑の意味が含まれていたようでございます。
淑女の皆様,今夜こそ,この軽はずみな紳士方に
女性の尊さを思い知らせて差し上げようでは
ございませんか。
【女性たち】
(拍手)
【ファルケ】
マドモアゼル・イーダ,我われはけっして……
【イーダ】
いいえ,表面はインギンで,中身は狼。
……殿方の本性は,よく存じておりますわ。
(人びと笑う)
【ファルケ】
ほほう,なかなか,ご経験が豊かなようで……
【イーダ】
ええ,たいへん豊かですわ。
みんな殿方が教えてくださったことですわ。
【従僕】
オルロフスキー侯爵さま。
(一同,下がる。ファルケとイーダ,侯をむかえる。侯のうしろに,従僕三人つきそう)
【ファルケ】
殿下,
今晩のパーティは,いかがでございましょうか。
【オルロフスキー】
退屈だね。
【イーダ】
本当ですわ,殿下,このごろのファルケ様の
プログラムには新鮮さがありませんわ。
(ファルケに)
あなたのプログラムはオールド・ファッションよ。
若いものの気持が分からないんですもの。
【オルロフスキー】
(イーダに)
貴女がた若い方にお願いしたほうが,
よかったかも知れぬ。
だが,年を取ると,あまりバカ騒ぎも,
くたびれるのでね。
【ファルケ】
そういじめないでください。イーダさん。殿下。
だんだん面白くなることを,お約束致します。
【オルロフスキー】
これからのプログラムは何だね?
【ファルケ】
ルーレットは始まっております。
【オルロフスキー】
(うわの空で)
うん。
【ファルケ】
真夜中にこのイーダ嬢に歌っていただき,
パレードと競演で”春の声“を上演いたします。
ヌード
(小さく)
【オルロフスキー】
それは期待できる。イーダさん楽しみにしています。
それから?
【イーダ】
光栄ですわ。殿下。
【ファルケ】
夜ふけに花火を打ち上げます。
【ファルケ】
むずむずとする薬を持った男がおります。
殿下がお申しつけ次第,誰の背中にも
振りかけます。
【イーダ】
月並みな悪戯遊びよ,いまどきはやらないわ。
【オルロフスキー】
そのとおりだ。
【ファルケ】
殿下が,お金を燃やそうとなさるなら,
かがり火も……
【オルロフスキー】
ファルケ。わしには,金がある。増えるばかりだ。
しかし,その金を使うのに,そんな退屈な
方法しかないのか?
そんなことならプロ野球のオーナーになったほうが,
よっぽど面白い。
【ファルケ】
おそれいります。
【オルロフスキー】
君は今夜の特別の余興の話をしないが,
どうした?例の芝居じかけの奴は。
【ファルケ】
シーッ
(あたりを見まわし)
もちろん。申し上げます。しかし,はかりごとは
密なるをもってよしとします。
まァ,今しばらくお待ちください。
【オルロフスキー】
タイトルは?
(アデーレははなやかな笑い声をあげて現われる)
【ファルケ】
”こうもりの復しゅう“
ほら,その出演者の一人が現われました。
ちょっとかくれて見ていましょう。
(アデーレが現われる。ロザリンデのイヴニングを着て,ロザリンデの宝石を借用している)
【イーダ】
まあ,あなたアデーレじゃない?しばらく!?
でもどうしてここへ?
【アデーレ】
あーら,イーダしばらく,ありがとう,感謝するわ。
昔の友達を忘れないでくれたんですもの。
【イーダ】
ちょっと,ちょっと,こっちへいらっしゃいよ。
【アデーレ】
どうこのスタイル,いいでしょう,
奥様にお借りしてきたの。これも,これも,これも,
あなたの手紙のとおりにしてきたのよ!
(といろいろの身まわり品を指す)
【イーダ】
私の手紙のとおりだって?
【アデーレ】
ええ,あなたの手紙どおりに……
なんて素敵なムードなんでしょう!!
シビれるわ!!
【イーダ】
ちょっと,ちょっとアデーレ,
何のことかわからないわ,
第一私,私,そんな手紙書かないことよ。
【アデーレ】
そんなはずないわ。
あなたの名前がちゃんと書いてあるわ。
(とバッグから手紙をとり出して見せる)
【イーダ】
そんな手紙書いたおぼえないわ。ホッホッホッ,
アデーレこの筆跡私のじゃないことよ。
きっと誰かにからかわれたんだわ。
【ファルケ】
殿下,私が出した手紙をみてやってきたんです。
【アデーレ】
でもいいわ,せっかくきたんだもの,
女優だって紹介してよ。うまくやって見せるわ。
【イーダ】
(アデーレに)
だめだめ,帰ったほうがいいわ。
【アデーレ】
まあ! イーダ,あすこのすばらしい男性誰?
【イーダ】
あの方,オルロフスキー侯,この邸のご主人よ。
【アデーレ】
ね,あんた知ってるんでしょ,紹介してよ。
【イーダ】
とんでもない
(足をとめる)
【アデーレ】
紹介してくれなきゃ,自己紹介するわ。
【イーダ】
(びっくりして)
だめ,パーティのマナーに反することよ。
【アデーレ】
あらおかしい,
いまどきそんな古くさいマナーなんて結構だわ。
【イーダ】
仕方ないわ,でも気をつけてね!
(二人オルロフスキー侯に近づく)
【イーダ】
(礼をして)
殿下
【オルロフスキー】
え?
【イーダ】
殿下,友達のオルガ,私同様お見お知りおきを。
(イーダ,アデーレに礼をさせようとするが,アデーレの礼が足りないので押えつけさせる)
【オルロフスキー】
パーティはおもしろいですか?マドモアゼル……
【ファルケ】
(口添えして)
オルガ
【オルロフスキー】
マドモアゼル,オルガ?
(すべての目がアデーレに集まる。アデーレは息をしをつきながら答える)
【アデーレ】
最高にいかしますわ。
【オルロフスキー】
(笑って)
面白いお嬢さんだ,表現が実に面白い。
(手をたたく,一人の召使いが金貨の入ったボールを持ってくる。その中から一握りの金貨をアデーレに,もう一握りをイーダに与える)
さあ,ルーレットをやっていらっしゃい。
【アデーレ】
ごいっしょいたしましょうよ。
【オルロフスキー】
いいや,私はいつも勝ってしまうから
退屈なんですよ。
【イーダ】
さあ,いらっしゃいアデーレ,じゃないオルガ
(アデーレとイーダはゲーム・ルームに走り去る)
【ファルケ】
殿下ご承知おきを。
【オルロフスキー】
ええ?
【ファルケ】
あれは女優ではありません。女中です。
【オルロフスキー】
どこがちがうんだ?
【ファルケ】
おそれいります。
とにかくあれは私の”こうもりの復しゅう”の
一役です。
劇中劇の主人公の正真正銘の女中なんです。
おわかりですか。
(オルロフスキーとその一団は立ったままである)
今晩の劇中劇の主人公……女中なんです。
(三人の侍従笑う,オルロフスキー振りかえり)
【オルロフスキー】
(鋭く)
ちょっと,君たち
(三人笑いやめる)
私はまだ笑ってない。
(しばらく考えて,やがて笑いながら,うなずくと,三人も笑いに加わる。一人の召使いが階段に立つ)
【従僕】
ド・ルナール侯爵さま
【ファルケ】
さあ,主役がまいりました。ほんとうは
オルガ同様,ド・ルナール侯爵ではなく
ちょっとした商人なのです。
【オルロフスキー】
なにを見せるというんだ。
早く種あかしをしたらどうだ。
【ファルケ】
ま,ま,しばらくごしんぼうを,あの男は
本当は今夜ここにこられなかった……
監獄へ行くはずだったんです。
……その上にあの男のおくさんも
あとから手紙をやって招いてあります。
……べつべつに,おたがいに知らずに
くるわけです。そして……
【侍従1】
とんだ所で鉢合わせか
【侍従2】
こいつは面白い
【侍従3】
うまい企らみだ。
【侍従たち】
(笑う)
(オルロフスキー ふたたびみんなの笑いをとめ そして笑う。みんなそれに合わせる。アイゼンシュタイン登場。ファルケはそのそばへ行き,オルロフスキー侯のところへうやうやしく伴ってくる。)
【ファルケ】
ご紹介申し上げます。
【オルロフスキー】
ようこそ。
【アイゼンシュタイン】
よろしく。
【オルロフスキー】
フランスの方ですな。
【アイゼンシュタイン】
は,はいご推察のとおりです。
【オルロフスキー】
Jaipass beaucoup de jours
et de nuirs dans votre pays
【アイゼンシュタイン】
(すこしたって)
そうです,そうです。
(人びと笑う,オルロフスキー止めて)
【オルロフスキー】
ゆっくり楽しんでください。
【アイゼンシュタイン】
ありがとうございます。
【オルロフスキー】
ファルケ博士が今夜は
いつもと変わったことをするそうですから。
【アイゼンシュタイン】
そいつは見物ですね。ファルケ君は
この町きっての名司会者ですから,
さぞ面白いでしょう。
【オルロフスキー】
(意味ありげに)
そう,きっと面白いことになりますよ。
私たちのモットーは
”chacun à son goût” すなわち
「お好きなようにってことです」
(オルロフスキーとその一団笑う)
世界のだれより
金はあるし
朝でも夜でも
気まま暮らし
相手かまわずに
馬鹿なまねを
いつもしてきたのだ
だから駄目さ
することなすこと
退屈でね
すべてに興味が
持てないのだ
金と名誉とに
しばられたんだ
だからみんな 人は
好きなことなら
すればそれでいいさ
誰に遠慮はいらぬ
十人十色(じゅうにんといろ)
ぼくの好きな言葉
十人十色
誰でもいいだけ
飲めばいいさ
飲むのに飽きたら
寝るもいいさ
恋がしたいときは
恋をするさ
恋に溺れたとて
悪くないさ
奥様ひとりを
可愛がるのも
浮気をするのも
人さまざま
気ままにするのが
何よりだね
だからみんな 人は
好きなことなら
すればそれでいいさ
誰に遠慮はいらぬ
十人十色
ぼくの好きな言葉
十人十色
【アイゼンシュタイン】
殿下はお飲みにならないのですか?
【オルロフスキー】
うん,飲みあきてしまったよ,
何もかも退屈でねえ。
【アイゼンシュタイン】
それは残念。
【オルロフスキー】
(止めて)
いま私に必要なのは笑いだけ,
意味なく笑えればそれでいいんです。
笑うということはとてもよい運動ですよ,
侯爵,ファルケ博士が今夜はとっても
笑わせてくれるそうで,私はおおいに
期待していますよ。
【アイゼンシュタイン】
それはそれは私などは毎日毎日忙しくって,
忙しくって税金の苦労や女房のおもりで
手一杯です。
【オルロフスキー】
それはうらやましい。
私のように望んでも働けないことぐらい,
人生つらいものはないですよ,侯爵。
(アデーレとイーダ,ゲーム・ルームから帰ってくる。オルロフスキー彼女たちのほうへ行く。)
【アデーレ】
殿下,外側だけですが貴方の財布をお返ししますわ。
すっかりパーになってしまいましたわ。
(人びと笑う)
【アイゼンシュタイン】
あっ!!アデーレ
(他の側で,アデーレはイーダの腕をつかむ)
【アデーレ】
あっ!!だんなさま!!
【オルロフスキー】
(舞台中央で,アイゼンシュタインとアデーレを招き,たがいに紹介する。)
ご紹介いたしましょう。
【アデーレ】
(イーダにあわてて)
どうしよう。
【イーダ】
すましているのよ。
【アデーレ】
どんなふうに
【イーダ】
お芝居するのよ,
あんた私のような女優になりたいって,
口ぐせのようにいってたでしょう。……
(二人オルロフスキーに近づく)
【ファルケ】
(アイゼンシュタインに)
何をぼんやりしているんです。ド・ルナール侯爵。
【オルロフスキー】
マドモアゼル・イーダ,マドモアゼル・オルガ
……ド・ルナール侯爵
【アイゼンシュタイン】
よろしく,マドモアゼル・オルガ,
マドモアゼル・オルガとおっしゃるんですか。
【アデーレ】
ええ,そうですわ
【オルロフスキー】
(喜んで)
侯爵なにかご不信のようですね。
これは君のいうとおり今夜はおおいに笑えそうだ。
(三人のお伴はくすくす笑う)
【アデーレ】
(自分を見つめているアイゼンシュタインに)
侯爵さま,
どうして不思議そうなお顔をなさいますの?
【アイゼンシュタイン】
たしかにどこかでお目にかかったような気がして。
【アデーレ】
いいえ そんなことはございませんわ。
あそこにはおりませんもの。
【アイゼンシュタイン】
あすこ……
【アデーレ】
え?
【オルロフスキー】
(笑って)
こいつはおもしろい。
【アイゼンシュタイン】
不思議だな たしかに似ている。
【アデーレ】
似てるんですって?
【アイゼンシュタイン】
似てる……
【アデーレ】
似てるとおっしゃいますと……
【アイゼンシュタイン】
私の女中に
【アデーレ】
(金切声で)
まあ,失礼な,私は女優でございますわ。
女中ではございません。
女優のオルガでございますわ。
【アイゼンシュタイン】
女優?女中?いや,ただその
【アデーレ】
はっきり,おっしゃってください。
【アイゼンシュタイン】
そんなにお怒りになっては……
あなたそっくりの女中というのは,
すばらしい美人,すごく役にたつ女中でしてね
【アデーレ】
そう女中,女中って
おっしゃらないでいただきたいわ。
現代の社会では”お手伝いさん”と申しますの,
”お手伝いさん” お分かりになりまして,
それに給料がたったの4500円
あなた今の最低雇用賃金知っていらっしゃる!
【アイゼンシュタイン】
おや,よくお手伝いさんの給料までご存じですね。
【アデーレ】
殿下,招かれた者たちで
侮辱しあってもいいのでしょうかね。
【オルロフスキー】
(笑って)
……結構ですとも,自由に振舞ってください。
【アデーレ】
(アイゼンシュタインに)
あなた最近,眼の検査をなさいましたの。?
【アイゼンシュタイン】
いいえ。
【アデーレ】
忠告いたしますわ,
ぜひお医者さまへ行って眼の検査をなさあまし。
【オルロフスキー】
どうか皆さん
楽しいことが
【ファルケ】
今に始まる
【コーラス】
おや 何か
教えて
【オルロフスキー】
人ちがいをして
いられるらしい
ねえ皆さん
【コーラス】
誰と
【ファルケ】
静かに
【アデーレ】
女中ばかり からかい
つけてるの
【オルロフスキー】
ハハハハ
【ファルケ】
ハハハハ
【全員】
ハハハハ 笑わせるな
【オルロフスキー】
嘘をついてると
いわれるのだわ
ひどいわ
【ファルケ】
ひどいよ
【コーラス】
ひどいよ
【アイゼンシュタイン】
どこかでみたような
【コーラス】
ひどいよ
【アイゼンシュタイン】
違うはずはない
【アデーレ】
失礼な冗談ね
もう一度よく見て
真剣な顔をして
おかしな方
指の細さもね ああ
足の長さもね ああ
声も似てるの
足の細さも
歩き方でも
目の色も
似てるのね
誰かの女中
バカにしてるのね
笑いごとだわよ
どうにもアハハ
おかしいアハハ
まことにアハハ
楽しいアハハハハハ
【コーラス】
なんともアハハ
おかしいアハハ
【アデーレ】
バカバカしいこと
横顔が似てるのね
ホクロがあるのね
耳の下 あごの下
たくさんあるの
色メガネなのよ ああ
鏡をごらんよ ああ
恋したひとが
あるのかしらね
アバタでも
エクボというわ
すてきな方
ですかその人
大事にしなさいな
笑わせないでよ
どうにもアハハ
おかしいアハハ
まことにアハハ
楽しいアハハハハハ
【アデーレ コーラス】
なんともアハハ
おかしいアハハ
ハハハハ
(歌が終わると,召使いが階段から)
【従僕】
ド・バスティーユ侯爵さま
【オルロフスキー】
(ファルケに)
バスティーユだって?
【ファルケ】
ほんとうは監獄の看守長でフランクという
ごくつまらん男でございます。
これも一役買っております。
【ファルケ】
よう,バスティーユさん,殿下がお待ちかねです。
さあ殿下にごあいさつを
(フランク登場,オルロフスキーにあいさつする)
【フランク】
殿下,お招きありがとうございます。
【オルロフスキー】
ようこそバスティーユさん,
貴方とご同郷の方を紹介しましょう。
こちらはド・ルナール侯爵,
まだご面識はないようですね。
【フランク】
残念ながらまだ,以後ごじっこんに。
【ファルケ】
だいじょうぶ,今に絶対にごじっこんになるさ。
【フランク】
異郷で同郷の方に会うのは実になつかしいですなァ
(ひそかに)
時に今夜はフランス語は
おたがいに使わぬようにしませんか。
郷に入れば郷に従えです。ハッハッハッ
(馬鹿笑いをする)
【アイゼンシュタイン】
(わが意を得たりと)
ハッハッハッ 同感同感,
なかなか,よい趣向ですな。
(二人で肩をたあきあって笑う)
【ファルケ】
(ふき出しながらオルロフスキー侯のところへ行く)
【オルロフスキー】
ファルケ,これはなかなかおもしろくなりそうだ。
【ファルケ】
まだまだおもしろくなりますよ。
そろそろヒロインが登場の頃です。
【オルロフスキー】
誰だね,それは?
【ファルケ】
伯爵夫人……ほんとうはロザリンデ……
あの侯爵に扮している
アイゼンシュタインの奥さんです。
(長椅子の上に飛び上がり)
淑女ならびに紳士諸君,やがて有名な
めずらしいお客様がおいでになります。
ハンガリーの方で……伯爵夫人ですが,
このパーティのことをお聞きになって
わざわざお忍びでおいでになるのです。
(笑いと拍手)
伯爵夫人はまことに注意深く
慎重でいらっしゃいます。
ご主人が,なかなかのやきもち焼きで
夫人にリボンをつけて,戸棚の中に
しまっておきかねないほどなのです。
【アイゼンシュタイン】
たいしたやきもち焼きですな。
亭主のつらがみてやりたい。
【ファルケ】
夫人はマスクをかけていらっしゃいます。
オルロフスキー侯爵に代わりまして,
みなさんにお許しをお願い申し上げます。
【アイゼンシュタイン】
いいとも,いいとも……ねえ皆さん
【ファルケ】
では,そろそろデリケートに
お腹のおすきになった方も
いらっしゃるころと思いますので,
夜食を差し上げたいと存じます。
どうぞ,あちらへ!
(笑いと拍手,約半数の客は食堂のほうへ行く。アデーレ舞台のいっぽうのラブシートにすわる。アイゼンシュタインその前に立つ。シャンパンのききめが現われる頃である。)
【アイゼンシュタイン】
かけても,よろしいでしょうか。
【アデーレ】
なんですって,女中のそばへ?
【アイゼンシュタイン】
失礼
(と,すわる。他の側のラブシートにはイーダがすわる。)
【ファルケ】
(フランクにイーダを指して)
さあ,どうぞ,あそこにいい席がございます。
【フランク】
どうもどうも御親切に。
【ファルケ】
なにかご用がございましたら,
遠慮なく私をお呼びください。
【フランク】
ご心配なく,さ,行くとしますかな。
(フランクがイーダのところへ行く間に,ファルケは客間の間を抜けて去る)
【フランク】
なかなかお美しい マドモアゼル……
【イーダ】
私の名前をご存じなの?
【フランク】
いや,失礼……存じません
【イーダ】
厚かましい方ね,私はマドモアゼル・イーダ。
【フランク】
おお,イーダ!いいお名前だ,イーダ!
マドモアゼル・イーダ
【アイゼンシュタイン】
(アデーレのそばで)
いま何時かお教えしましょうか,マドモアゼル……
【アデーレ】
マドモアゼル・アデーレ,いいえ ホホホホ
マドモアゼル・オルガよ。
【アイゼンシュタイン】
マドモアゼル・オルガいかが,この時計は……
【アデーレ】
まあ,きれいな時計!
【フランク】
私はまだ独身ですがね。
イーダさん,いかがでしょうか?
あなたのように美しい方がおいでになるのなら,
そろそろ身を固めても…
【イーダ】
まァ,でも私いまはまだお仕事のことで
頭がいっぱい,
結婚なんてまだ考えておりませんの。
【フランク】
何です。そのお答えは!芸能雑誌に
しょっ中でているチンピラ女優のきまり文句だ。
イーダ,私は心からあなたを愛してるんですぞ。
【アイゼンシュタイン】
心から欲しいとお思いになる方に,
この時計をさしあげたいのですが……
【アデーレ】
もちろん,ご婦人にですわね。
【アイゼンシュタイン】
ええ,私の心をつかまえたご婦人に。
【アデーレ】
まあ,オッホッホッホッ……
【フランク】
本当ですよ。マドモアゼル・イーダ。
そんなにツンツンしないで,
このわしの心を分かってやってください。
それとも,あんたは男嫌いなのかな!
【イーダ】
まあ!失礼な!変なことおっしゃらないで!
(イーダ席を立つ)
【フランク】
おお,マドモアゼル・イーダ,
そんなに怒らなくてもイーダないですか
(イーダを追いかける)
【アイゼンシュタイン】
この時計をさし上げる方は,
あなた以外にありません。
【アデーレ】
まあ,おからかいになっちゃイヤですわ,
おじさま。
(ロザリンデ,中央のアーチから登場,半マスクと舞踏ガウンを着ている。ファルケあいさつをして中央に連れてくる。)
【ファルケ】
ロザリンデさん
【ロザリンデ】
(失望して)
ああ……
【ファルケ】
どうしました?
【ロザリンデ】
だれにも分からないと思っていたのに……
あなたにも
【ファルケ】
だいじょうぶです。他の人達にはわかりません。
手紙はごらんになりましたか。
【ロザリンデ】
さっきの手紙本当ですの,主人が監獄に行かないで,
ここにくるって。
【ファルケ】
ええそのとおり,百聞は一見にしかず,
証拠を見せましょう。
あれをごらんなさい。
だれがだれに夢中になっているのか
(アデーレとアイゼンシュタインが見えるところへ連れて行く)
【ロザリンデ】
まあ,あきれた,アデーレだわ。
それにあたしのドレスを持ち出して!
【アデーレ】
(アイゼンシュタインに)
その時計をいただくのには,どうすれば,
……侯爵さま
【ロザリンデ】
(ファルケに)
侯爵ですって?
【ファルケ】
今夜だけね。
【アイゼンシュタイン】
(アデーレに)
かんたんですよ。
……A,B,Cのようにかんたんで……
(とアデーレに飛びかかる。アデーレは逃れて駆け去る。ファルケ彼のそばへ行く。)……
【アイゼンシュタイン】
よう,ファルケ君,まったく楽しいよ。
ところでそのご夫人は……
【ファルケ】
さっきお話した伯爵夫人さ,
さ,侯爵ご紹介しよう。
【アイゼンシュタイン】
ファルケ君,君は向うへ行ってくれたまえ,
あの人をこの時計でほれさせてみせるから。
(アイゼンシュタイン,ロザリンデのほうへよろめいて行く)
【アイゼンシュタイン】
伯爵夫人……想像してたよりお美しい方ですね。
いま何時かお教えいたしましょう。
【ロザリンデ】
まあ,きれいな時計
【アイゼンシュタイン】
おほめにあずかり光栄です。
【ロザリンデ】
そんな時計はどこに売っておりますの。
【アイゼンシュタイン】
いいえ,どこにも売ってはおりません。
しかしお望みなら,わけなく手に入りますよ。
【ロザリンデ】
どうすればいいんですか?
【アイゼンシュタイン】
マスクを,お取りになって。
【ロザリンデ】
(後ろを向いて)
それはできませんわ。
【アイゼンシュタイン】
なぜです。結婚なさっていられるからですか。
それがなんです。私も結婚していますよ。
だからといって私たちが,たのしい思いを
したって,さしつかえはないと思いますが,
いかがです。
【ロザリンデ】
でも私,主人としあわせに暮していますのよ。
【アイゼンシュタイン】
それは,それは……結構なことです。
【ロザリンデ】
そう思いますわ,私も。
【アイゼンシュタイン】
しかし浮気は一夜の夢です。
人間いろいろの経験が必要ですよ。
伯爵夫人……
【ロザリンデ】
あなたの奥さまもそういうご意見かしら。
【アイゼンシュタイン】
もっとすなおになりましょうよ,
夫や妻が,どうしてほかの妻や夫と
浮気をしてはいけないんでしょう……
浮気とはなに,愛情とはなんでしょう。
【ロザリンデ】
それではすなおになりますわ,侯爵さま,
浮気とはねえ……
(ロザリンデ,時計に近づく,アイゼンシュタイン,ひっこめる。)
【ロザリンデ】
どうなさいましたの?
【アイゼンシュタイン】
浮気をなさるおつもりなら,この時計とじゃなく,
私とではいかが。
(ロザリンデ笑う)
【アイゼンシュタイン】
(ひとりごと)
やさしい腰つき
しなやかな姿
優雅な 手と足
恋の心を
そそりたてるぜ
【ロザリンデ】
(ひとりごと)
苦しい牢屋に
いるかと思えば
のんきにこうして
よっているのね
しかたのない人
いやな人だわ
【アイゼンシュタイン】
生まれて初めて
こんなにすごく
きれいな女を
ものにできたら
【ロザリンデ】
ね ずうずうしいわ
マスクのために
よくもぬけぬけと
恥も知らずに
(ひとりごと)
あたしを 夢中で
眺めているのね
【アイゼンシュタイン】
(ひとりごと)
このみも なかなか
すてきだ なんと
【ロザリンデ】
(ひとりごと)
なんとかかんとか
上手なことを
【アイゼンシュタイン】
(ひとりごと)
しても ものに
したいもの
【ロザリンデ】
(ひとりごと)
それなら あたしも
覚悟があるのよ
【アイゼンシュタイン】
(ひとりごと)
はじめは手ごわい
だろうが やがて
【ロザリンデ】
(ひとりごと)
確かな
証拠をつかむの
【アイゼンシュタイン】
(ひとりごと)
なびく
証拠をつかむぞ
【ロザリンデ】
いつもの手かしら
恋の手立ては
【アイゼンシュタイン】
ああ 愛のときめき
こういう音なのさ
【ロザリンデ】
すばらしい時計
ほれぼれするわ
胸のときめきが
聞こえるような
【アイゼンシュタイン】
恋を知らせる
【ロザリンデ】
時計のリズム
【二人】
ひびくよ 高くも 高くも 高くも
【アイゼンシュタイン】
一 二 三 四
【ロザリンデ】
五 六 七 九
【アイゼンシュタイン】
え 七の次は
八のはずだ
【ロザリンデ】
こうしましょうよね
いいことがあるわ
【アイゼンシュタイン】
何? それ?
【ロザリンデ】
(時計を手に取って)
あなたは私の胸の
動悸を数えたら
私はこの時計を
さあ 早く数えましょう
【アイゼンシュタイン】
いいとも
【二人】
一 二 三 四
五 六 七 八
【ロザリンデ】
九 十 十一 十二
十三 十四 十五 十六
【アイゼンシュタイン】
九 十 十一 十二
速くして
【ロザリンデ】
十七 十八 十九 二十
三十 四十
【アイゼンシュタイン】
六 七 八 九 十
十一 十二
【ロザリンデ】
五十 六十 八十 百
【アイゼンシュタイン】
ホップ ホップ ホップ ホップ
速く 六百秒
【ロザリンデ】
それほど速くは
【アイゼンシュタイン】
じゃ もう一度
千まで行こう
【ロザリンデ】
だめよ だめよ 嫌
【アイゼンシュタイン】
ねえ 千までだよ
【ロザリンデ】
ワガママなお方ね
【アイゼンシュタイン】
何がおかしいのだ
【ロザリンデ】
(時計をしまう)
今にわかるでしょうよ
【アイゼンシュタイン】
ぼくの時計だよ 返せ
【ロザリンデ】
どうもありがとう
【アイゼンシュタイン】
だめだよ
【ロザリンデ】
ゆかいだったわ
ああ…ああ…ああ…
【アイゼンシュタイン】
ぼくのものになる
様子もないのに
勝手に取っては
だめだよ ぼくのだ
時計を返せよ 返せよ…
ぼくのものになる
そぶりも見せないくせに
ねえ さあ ダメ ダメ
ずるいぞ 勝手に
取っては だめだよ
返せよ 早く
ねえ 時計を ああ
(オルロフスキー ファルケと他の客たちと登場)
【ファルケ】
殿下,ここにおられます
(ロザリンデ立つ)
【オルロフスキー】
ようこそ 伯爵夫人
貴女のような美人にお会いできてこんな感動はない。
私の春もよみがえったようだ。しなやかなその腕,
優雅な指先,ふくよかな胸もと……
【ファルケ】
殿下!
【侍従】
殿下!
【オルロフスキー】
これは,これは失礼
(高らかに笑う)
【合唱 男】
伯爵夫人,マスクをお取りください。
【合唱 女】
どうぞ,どうぞ
【オルロフスキー】
みなさん,みなさん,お静かに。
夫人のマスク姿もまたいいではありませんか。
ルナールさん,いかがです。
【アイゼンシュタイン】
殿下のご意見ながら,私は反対でございます。
でもよろしゅうございます。殿下に免じて
夫人に対する私の意見は申しません。
しかしいかがです。
皆さん,夫人がマスクをはずさない罰に
一曲歌っていただきましょう。お国のうたを。
【全員】
(拍手)
【アイゼンシュタイン】
さあきまりました。では伯爵夫人。
【ロザリンデ】
殿下のお許しをいただいて
(彼女は,バンドのひとりひとりに,優雅な情熱をもってキスする。ロザリンデ,オーケストラの指揮者のように手をあげると,その合図で,オーケストラ始まる。)
ふるさとの
空を見たら
なぜか泣けて
くるのよ
ふるさとの
春の歌は
いつでも
聞けばなつかしい
青くかがやく
山の光よ
森の緑
野原の草花
思い出の国
あこがれは
夢のように飛ぶのよ
おもかげも
遠く消えたの ああ
のぞむのは
ただ帰る日が ああ
来るようにと
青くかがやく
山の光よ
森の緑
野原の草花
思い出の国
日は高く
春の祭り
はなやかに
輪になるは
村娘
あつく情けに
燃え上がる
誰もかれも
鳴り渡れ ホ ハ
笛の音 ホ ハ ハ
カスタネットが
空にひびくと
村人は
楽しくなる
手を打て
輪になれ
取れ さかずき
炎の恋に
酔うのよ
干せよ
恋の
楽しさを ああ
日は高く
春の祭り
はなやかに
いつまでも
ララララ
(歌終わると,一同拍手)
【数人の声】
ブラヴォ!すてきだ,すばらしい。
(ロザリンデいっぽうに退く。アイゼンシュタイン従う)
【アイゼンシュタイン】
たしかにすばらしい。伯爵夫人,すごいもんです。
今晩ずっとごいっしょしましょうよ。
じつはあんまり時間がないんです。
朝六時までに,ある場所へある秘密の話を
しに行かなくてはなりませんので。
【フランク】
(アデーレを追って入る)
あなたのお友達は,ノーとおっしゃいますが,
あなたはイエスとおっしゃってくださいますか?
【アデーレ】
どうして私がそう申さなくてはなりませんの?
小父さま。
【ロザリンデ】
奥さまは?
【アイゼンシュタイン】
また家内のことなど……
(熱っぽく)
家内のことなどどうでもいいではありませんか,
あなたもだんな様のことなどサラリと忘れて
(ロザリンデ身を引く)
【フランク】
つまり,あなたの方が可愛いいからですよ。
清純で……素直で……正直で……
【アデーレ】
なんて,アリキタリな口説き方でしょう。
まるでメロドラマのせりふですわ。
【ロザリンデ】
まるでよろめきドラマに出てくる
色事師のようなことをおっしゃるのね。
(強く)
ほんとに私の主人ときたら暴君ですわ,
女性の心理など頭っから
無視するような男ですわ,あなたと違って!
【アイゼンシュタイン】
ああ,その可愛いい唇からこぼれるお声は
天使のようにお美しい。
【ロザリンデ】
ああ,なんて人,始末におえないわ。
ええ,あなたのような色事師は
ようく存じておりますわ。
こうみえても私,よろめきドラマの
ファンですからね。
【フランク】
あなたもですか!私もファンですよ。
これはぜひひとつ乾杯しなくては!
【オルロフスキー】
淑女ならびに紳士諸君,さあ乾杯,
われわれの悩みを流し去る海
……酒の王シャンパン
泡立つ酒の王に幸いあれ,
そしてその忠実な僕(しもべ)のために。
【全員】
(グラスをあげ)
キング・シャンパーン!!
【オルロフスキー】
大騒ぎだよ
トララララララララ
酒はいのち
トララララララララ
夜ともなれば
恋しいものは
なによりもまず
ただ飲む酒だ
乾杯 乾杯
飲めぬ奴らは
つまみ出すのだ!
つまみ出すのだ!
【全員】
乾杯 乾杯 乾杯
【オルロフスキー】
杯をあげろ
あげろ あげろ
酔いつぶれる
夜明けまでは!
【全員】
杯をあげろ
あげろ あげろ
酔いつぶれる
夜明けまでは!
恋のシャンパーニュ 万歳
【アデーレ】
昔ローマは
トララララララララ
酒浸りで
トララララララララ
朝でも夜も
飲めよ歌えで
貴族もネコも
酔うては踊る
乾杯 乾杯
飲めぬ奴らは
つまみ出すのだ!
つまみ出すのだ!
【全員】
乾杯 乾杯 乾杯
【アデーレ】
杯をあげろ
あげろ あげろ
酔いつぶれる
夜明けまでは!
【全員】
杯をあげろ
あげろ あげろ
酔いつぶれる
夜明けまでは!
恋のシャンパーニュ 万歳
【アイゼンシュタイン】
酒の神さま
トララララララララ
娘が好きだ
トララララララララ
好きだとなれば
何をしようと
酔うて酔わせて
くだをまこうと
乾杯 乾杯
飲めぬ奴らは
つまみ出すのだ!
つまみ出すのだ!
【全員】
乾杯 乾杯 乾杯
【アイゼンシュタイン】
杯をあげろ
あげろ あげろ
酔いつぶれる
夜明けまでは!
【全員】
杯をあげろ
あげろ あげろ
酔いつぶれる
夜明けまでは!
【アイゼンシュタイン】
心を ささげて
【フランク】
メルシイ メルシイ メルシイ
乾杯をしましょう
【アイゼンシュタイン】
メルシイ メルシイ メルシイ
【ファルケ】
ひとつ 君と君に
【アイゼンシュタイン フランク】
メルシイ メルシイ メルシイ
【ロザリンデ アデーレ】
ハハハ
【全員】
メルシイ メルシイ メルシイ
【ファルケ】
しずかに しずかに
【コーラス】
聞きましょう
【ファルケ】
互いに知らないのに
心の触れあう人たち
ばかりです だから
ぼくたちは友だちだ
【オルロフスキー】
友だちの名に 乾杯
【コーラス】
友の名に さあ乾杯
【アイゼンシュタイン】
(ロザリンデに)
特にあなた そうだ
【ロザリンデ】
あなた方 みな好きだわ
【ファルケ】
くつろいでください
心をあたたかく
さあさ 仲良くふたり
腰をおろし
なさいね
さあさ 仲良くふたり
も少し仲良く
寄り添うて その通り
あしたの朝まで
キスを もっと
キス キス キス つねに
キスを もっと
キス キス つねに つねに そうつねに
【全員】
さあさ 仲良くふたり
腰をおろし
なさいね
さあさ 仲良くふたり
寄り添うて
互いに愛して
寄り添うて その通り
あしたの朝まで
キスを もっと
キス キス キス つねに
キスを もっと
キス キス キス キス
キス キス キス
ドゥイドゥー ドゥイドゥー ラララララ!
ラララララ!
舞曲
スペイン舞曲
スコットランド風舞曲
ロシア舞曲
ボヘミア舞曲
【コーラス】
(ポルカに)
マリンカよ おいでよ
たのしく おどろう
はやく手をとれよ
野はらでおどろう
マリンカよ おいでよ
たのしく おどろう
はやく手をとれよ
野はらでおどろう
おどれよ まわれ
しらべに あわせて
たかなる むねに
たがいの こころ
マリンカよ おいでよ
たのしく おどろう
はやく手をとれよ
野はらでおどろう
マリンカよ おいでよ
たのしく おどろう
はやく手をとれよ
野はらでおどろう
ハンガリー舞曲
【オルロフスキー】
踊り子たち
お休みなさい
手をとりかわし 踊る輪の
中にまいりましょう
【コーラス】
踊りだ
踊りだ すばらしい
楽しい夜
ああ 干せよ 虹の酒
恋の酒を永遠(とわ)に
恋せよ つかの間を
夜はわれらのもの
【アイゼンシュタイン】
(フランクに縋りついて)
ぼくの兄弟だ
【フランク】
まさにそのとおり
【ロザリンデ オルロフスキー ファルケ】
夜明けになると
すぐにさよならだ
【コーラス】
ああ 干せよ 虹の酒
恋の酒を永遠(とわ)に
恋せよ つかの間を
夜はわれらのもの
【フランク】
(アイゼンシュタインに)
おい 何時だろう ねえ
ぼくのは駄目なんだ
【アイゼンシュタイン】
ぼくの時計はね
盗まれたのだ
(ロザリンデに)
もういい加減にして
マスクを脱いで
顔をみせても
いいはずなのに
【ロザリンデ】
脱いだなら それこそ
びっくり仰天 ぶるぶるよ
【アイゼンシュタイン】
ホホホホ どうして 変だなあ
【アデーレ コーラス】
ハハハハ すてきな
こと おもしろい
あたしなら 脱いでさ
顔を 顔を
拝ませてさ あげるのに
顔を 顔を
【アイゼンシュタイン】
見せてもいいはずだ
減るわけでもないぜ
【ロザリンデ】
大きなイボがある
だからイヤなの
【アイゼンシュタイン】
それがその手に
【アデーレ ファルケ】
嘘をついてる
【アイゼンシュタイン】
はやくお脱ぎよ
【アデーレ イーダ オルロフスキー】
はやくお脱ぎよ
(アイゼンシュタインはロザリンデを追う)
【アイゼンシュタイン フランク】
一 二 三 四 五 六!
帽子 帽子 どこにある
【コーラス】
帽子 帽子 どこにある
【アイゼンシュタイン】
間に合わんぞ
【フランク】
大急ぎだ
【二人】
帽子 外套 どこにある
【コーラス】
外套 帽子 外套
ハハハ
帽子 そら 外套
ハハハ
【フランク】
そこまで参りましょうか
【アイゼンシュタイン】
おんなじ方角なら
【二人】
いいのに
【全員】
さよなら ハハハ
【コーラス】
ああ 干せよ 虹の酒
恋と酒を永遠(とわ)に
恋せよ つかの間を
名残りつきぬ この宵
ZWEITER AKT
CHOR
Ein Souper heut' uns winkt,
wie noch gar keins dagewesen;
delikat, auserlesen
immer hier man speist und trinkt,
Alles was mit Glanz die Räume füllt,
Erscheint uns wie ein Traumgebild'!
Wie in einen Zauberkreis gebannt,
ruft alles: Ha, charmant,
ja charmant, amüsant,
ja charmant, amüsant – amüsant!
Ein Souper heut' uns winkt,
wie noch gar keins dagewesen;
delikat, auserlesen
immer hier man speist und trinkt,
1. DIENER
Gefror'nes?
MELANIE
Mir ein wenig her.
2. DIENER
Limonade?
FAUSTINE
Hier, ich bitte sehr!
3. DIENER
Konfitüren?
FELICITÀ
Hier.
4. DIENER
Schokolade?
MINNIE
Mir!
HERMINE
Mir eine Tasse Tee!
NATALIE
Ich bitte um Kaffee.
4. DIENER
Sogleich! Sogleich!
CHORUS
Hier ein Tee!
Hier Kaffee!
ALLE
Wie fliehen schnell die Stunden fort,
die Zeit wird sicher keinem lang,
es heißt ja hier das Losungswort:
Amüsement, Amüsement,
Amüsement, nur Amüsement!
es heißt ja hier das Losungswort:
Amüsement, Amüsement,
Amüsement, nur Amüsement!
Amüsement! Amüsement!
FALKE
FALKE
GASTE
IDA
DAMEN
FALKE
IDA
FALKE
IDA
DIENER
FALKE
ORLOFSKY
IDA
ORLOFSKY
FALKE
ORLOFSKY
FALKE
ORLOFSKY
FALKE
ORLOFSKY
IDA
FALKE
FALKE
IDA
ORLOFSKY
FALKE
ORLOFSKY
FALKE
ORLOFSKY
FALKE
ORLOFSKY
FALKE
IDA
ADELE
IDA
ADELE
IDA
ADELE
IDA
ADELE
IDA
FALKE
ADELE
IDA
ADELE
IDA
ADELE
IDA
ADELE
IDA
ADELE
IDA
IDA
ORLOFSKY
IDA
ORLOFSKY
FALKE
ORLOFSKY
ADELE
ORLOFSKY
ADELE
ORLOFSKY
IDA
FALKE
ORLOFSKY
FALKE
ORLOFSKY
FALKE
ORLOFSKY
DIENER
FALKE
ORLOFSKY
FALKE
KAMMERHERR1
KAMMERHERR2
KAMMERHERR3
KAMMERHERREN
FALKE
ORLOFSKY
EISENSTEIN
ORLOFSKY
EISENSTEIN
ORLOFSKY
EISENSTEIN
ORLOFSKY
EISENSTEIN
ORLOFSKY
EISENSTEIN
ORLOFSKY
Ich lade gern mir Gäste ein,
man lebt bei mir recht fein,
man unterhält sich, wie man mag,
oft bis zum hellen Tag!
Zwar langweil' ich mich stets dabei,
was man auch treibt und spricht;
indes, was mir als Wirt steht frei,
duld' ich bei Gästen nicht!
Und sehe ich, es ennuyiert
sich jemand hier bei mir,
so pack' ich ihn ganz ungeniert,
werf' ihn hinaus zur Tür.
so pack' ich ihn ganz ungeniert,
werf' ihn hinaus zur Tür.
Und fragen Sie – ich bitte,
warum ich das denn tu'?
warum ich das denn tu'?
's ist mal bei mir so Sitte,
chacun à son goût!
's ist mal bei mir so Sitte,
chacun à son goût!
Wenn ich mit andern sitz' beim Wein
und Flasch' um Flasche leer',
muß jeder mit mir durstig sein,
sonst werde grob ich sehr.
Und schenke Glas um Glas ich ein,
duld' ich nicht Widerspruch;
nicht leiden kann ich's, wenn Sie schrein:
Ich will nicht, hab' genug!
Wer mir beim Trinken nicht pariert,
sich zieret wie ein Tropf,
dem werfe ich ganz ungeniert
die Flasche an den Kopf.
dem werfe ich ganz ungeniert
die Flasche an den Kopf.
Und fragen Sie, ich bitte,
warum ich das denn tu'?
warum ich das denn tu'?
's ist mal bei mir so Sitte,
chacun à son goût!
's ist mal bei mir so Sitte,
chacun à son goût!
EISENSTEIN
ORLOFSKY
EISENSTEIN
ORLOFSKY
EISENSTEIN
ORLOFSKY
ADELE
EISENSTEIN
ADELE
ORLOFSKY
ADELE
IDA
ADELE
IDA
FALKE
ORLOFSKY
EISENSTEIN
ADELE
ORLOFSKY
ADELE
EISENSTEIN
ADELE
EISENSTEIN
ADELE
ORLOFSKY
EISENSTEIN
ADELE
EISENSTEIN
ADELE
EISENSTEIN
ADELE
EISENSTEIN
ADELE
EISENSTEIN
ADELE
EISENSTEIN
ADELE
ORLOFSKY
ADELE
EISENSTEIN
ADELE
ORLOFSKY
Ach, meine Herren und Damen,
hier gibt es einen Spaß!
FALKE
Zur rechten Zeit Sie kamen!
CHOR
Was gibt's? Was gibt's?
Erzählt doch, was?
ORLOFSKY
Seh'n Sie dies' Fräulein zierlich?
Die hält der Herr Marquis für –
nein, 's ist zu possierlich!
CHOR
Für was denn?
FALKE
Raten Sie!
ADELE
Für eine Zofe hält er mich,
ist das nicht lächerlich?
ORLOFSKY
Hahahaha!
FALKE
Hahahaha!
ALLE
Hahaha! Das ist sehr lächerlich!
ORLOFSKY
Mein Herr, das ist nicht sehr galant!
Wie kann man so sich irren!
Wie ungalant!
FALKE
Wie ungalant!
CHOR
Wie ungalant!
EISENSTEIN
Die Ähnlichkeit ist zu frappant!
CHOR
Wie ungalant!
EISENSTEIN
Das mußte mich verwirren!
ADELE
Mein Herr Marquis, ein Mann wie Sie
sollt' besser das versteh'n,
darum rate ich, ja genauer sich
die Leute anzuseh'n!
Die Hand ist doch wohl gar zu fein, ah,
dies' Füßchen so zierlich, und klein, ah,
die Sprache, die ich führe,
die Taille, die Tournüre,
dergleichen finden Sie
bei einer Zofe nie!
dergleichen finden Sie
bei einer Zofe nie!
Gestehen müssen Sie fürwahr,
sehr komisch dieser Irrtum war!
Ja, sehr komisch, hahaha,
ist die Sache, hahaha,
drum verzeih'n Sie, hahaha,
wenn ich lache, hahaha!
CHOR
Ja, sehr komisch, hahaha,
ist die Sache, hahaha!
ADELE
Sehr komisch, Herr Marquis, sind Sie!
Mit dem Profil im griech'schen Stil
beschenkte mich Natur;
wenn nicht dies Gesicht schon genügend spricht,
so seh'n Sie die Figur!
Schau'n durch die Lorgnette Sie dann, ah,
sich diese Toilette nur an, ah!
Mir scheinet wohl, die Liebe
macht Ihre Augen trübe,
der schönen Zofe Bild
hat ganz Ihr Herz erfüllt!
der schönen Zofe Bild
hat ganz Ihr Herz erfüllt!
Nun sehen Sie sie überall –
sehr komisch ist fürwahr der Fall!
Ja, sehr komisch, hahaha,
ist die Sache, hahaha,
drum verzeih'n Sie, hahaha,
wenn ich lache, hahaha!
ADELE, CHOR
Ja, sehr komisch, hahaha,
ist die Sache, hahaha!
Hahahaha!
DIENER
ORLOFSKY
FALKE
FALKE
FRANK
ORLOFSKY
FRANK
FALKE
FRANK
EISENSTEIN
FALKE
ORLOFSKY
FALKE
ORLOFSKY
FALKE
EISENSTEIN
FALKE
EISENSTEIN
FALKE
EISENSTEIN
ADELE
EISENSTEIN
FALKE
FRANK
FALKE
FRANK
FRANK
IDA
FRANK
IDA
FRANK
EISENSTEIN
ADELE
EISENSTEIN
ADELE
FRANK
IDA
FRANK
EISENSTEIN
ADELE
EISENSTEIN
ADELE
FRANK
IDA
FRANK
EISENSTEIN
ADELE
FALKE
ROSALINDE
FALKE
ROSALINDE
FALKE
ROSALINDE
FALKE
ROSALINDE
ADELE
ROSALINDE
FALKE
EISENSTEIN
EISENSTEIN
FALKE
EISENSTEIN
EISENSTEIN
ROSALINDE
EISENSTEIN
ROSALINDE
EISENSTEIN
ROSALINDE
EISENSTEIN
ROSALINDE
EISENSTEIN
ROSALINDE
EISENSTEIN
ROSALINDE
EISENSTEIN
ROSALINDE
EISENSTEIN
ROSALINDE
ROSALINDE
EISENSTEIN
EISENSTEIN
für sich
Dieser Anstand, so manierlich,
diese Taille fein und zierlich,
und ein Füßchen, das mit Küßchen
glühend man bedecken sollt',
wenn sie's nur erlauben wollt'.
ROSALINDE
für sich
Statt zu schmachten im Arreste
amüsiert er sich aufs beste,
denkt ans Küssen, statt ans Büßen;
warte nur, du Bösewicht,
du entgehst der Strafe nicht.
du entgehst der Strafe nicht.
EISENSTEIN
Ach, wie leicht könnt' es entschweben,
dies holde Zauberbild,
willst du nicht die Maske heben,
die dein Antlitz mir verhüllt?
ROSALINDE
Ei, mein schöner Herr, ich bitte,
nicht verwegen, nichts berührt!
Denn es heischt der guter Sitte,
daß man Masken respektiert!
für sich
Wie er gieret, kokettieret,
wie er schmachtend mich fixieret!
EISENSTEIN
für sich
Halb verwirret, halb gerühret,
retirieret sie vor mir.
ROSALINDE
für sich
Keine Mahnung, keine Ahnung,
kündet ihm, wer vor ihm steht.
EISENSTEIN
für sich
Laß doch seh'n, ob es geht,
ob sie widersteht?
ROSALINDE
für sich
Ja, bald werd' ich reüssieren,
will den Frevler überführen,
EISENSTEIN
für sich
Ja, bald werd' ich reüssieren,
ich will doch seh'n, ob sie mir
ROSALINDE
für sich
will's probieren,
ob er in die Falle geht!
EISENSTEIN
für sich
widersteht,
ob sie in die Falle geht!
ROSALINDE
Ach, wie wird mein Auge trübe,
wie das Herz so bang mir schlägt!
EISENSTEIN
Ha, schon meldet sich die Liebe,
die das Herz ihr bang bewegt!
ROSALINDE
Leider ist's ein altes Übel,
doch vorübergehend nur.
Stimmen meiner Herzens Schläge
mit dos Tiktok einer Uhr?
EISENSTEIN
Ei, das können wir gleich seh'n!
ROSALINDE
Zählen wir, ich bitte schön!
BEIDE
Ja, zählen wir, ja, zählen wir, ja, zählen wir,…
EISENSTEIN
Eins, zwei, drei, vier!
ROSALINDE
Fünf, sechs, sieb'n, neun …
EISENSTEIN
Nein, das kann nicht sein,
denn nach der Sieb'n kommt erst die Acht.
ROSALINDE
Sie haben mich ganz verwirrt gemacht,
wir wollen wechseln.
EISENSTEIN
Wechseln? Wie?
ROSALINDE
nimmt seine Uhr
Den Schlag des Herzens zählen Sie,
und ich dos Tiktok Ihrer Uhr.
Ich bitt' auf fünf Minuten nur.
Jetzt zählen Sie, mein Herr Marquis.
EISENSTEIN
Bin schon dabei!
BEIDE
Eins, zwei, drei, vier,
fünf, sechs, sieb'n, acht,
ROSALINDE
neun, zehn, elf, zwölf,
dreizehn, vierzehn, fünfzehn, sechszehn,
EISENSTEIN
Hopp, hopp, hopp, hopp,
das ghet im Galopp;
ROSALINDE
siebzehn, achtzehn, neunzehn, zwanzig,
dreizig, vierzig,
EISENSTEIN
sechs, sieb'n, acht, neun, zehn,
elf, zwölf,
ROSALINDE
fünfzig, sechszig, Achtzig, Hundert!
EISENSTEIN
Hopp, hopp, hopp, hopp,
im Galopp; sechshundert und neun!
ROSALINDE
So weit können wir noch nicht sein!
EISENSTEIN
O, ich bin weiter schon!
Eine halbe Million!
ROSALINDE
Nein, nein, nein!
EISENSTEIN
Ja, eine halbe Million!
ROSALINDE
Wie kann man gar so grob nur fehlen?
EISENSTEIN
Da mag der Teufel richtig zählen!
ROSALINDE
die Uhr einsteckend
Heut' wirst du nimmer repetieren!
EISENSTEIN
Sie will die Uhr sich annexier'n! Meine Uhr!
ROSALINDE
Ich danke von Herzen!
EISENSTEIN
Ich wollte nur …
ROSALINDE
Belieben zu scherzen!
Ach … ach … ach …
EISENSTEIN
Sie ist nicht ins Netz gegangen,
hat die Uhr mir abgefangen;
dieser Spaß ist etwas teuer,
hab' blamiert mich ungeheuer!
Ach, meine Uhr, ich bitte sehr, ich wollte nur…
Sie ist nicht ins Netz gegangen,
Ach, meine Uhr, hätte ich sie wieder nur!
Oh weh! Oh weh!
dieser Spaß ist etwas teuer,
hab' blamiert mich ungeheuer!
Meine Uhr ist annexirt!
Ach, ich bin blamirt! Weh mir!
FALKE
ORLOFSKY
FALKE
KAMMERHERR
ORLOFSKY
MÄNNERCHOR
FRAUENCHOR
ORLOFSKY
EISENSTEIN
ALLE
EISENSTEIN
ROSALINDE
Klänge der Heimat,
ihr weckt mir das Sehnen,
rufet die Tränen
ins Auge mir!
Wenn ich euch höre,
ihr heimischen Lieder,
zieht mich's wieder,
mein Ungarland, zu dir!
O Heimat so wunderbar,
wie strahlt dort die Sonne so klar!
Wie grün deine Wälder,
wie lachend die Felder, o Land,
wo so glücklich ich war!
Ja, dein geliebtes Bild
meine Seele so ganz erfüllt,
dein geliebtes Bild!
und bin ich auch von dir weit, ach weit,
dir bleibt in Ewigkeit
doch mein Sinn immerdar
ganz allein geweiht!
O Heimat so wunderbar,
wie strahlt dort die Sonne so klar!
Wie grün deine Wälder,
wie lachend die Felder, o Land,
wo so glücklich ich war!
Feuer, Lebenslust,
schwellt echte Ungarbrust,
hei! zum Tanze schnell
Csárdás tönt so hell!
Braunes Mägdelein
mußt meine Tänz'rin sein;
reich den Arm geschwind,
dunkeläugig' Kind!
Zum Fiedelklingen, ho, ha,
tönt jauchzend Singen: ho, ha, ha!
Mit dem Sporn geklirrt,
wenn dann die Maid verwirrt
Senkt zur Erd' den Blick,
das verkündet Glück!
Durst'ge Zecher,
greift zum Becher,
laßt ihn kreisen
schnell von Hand zu Hand!
Schlürft das Feuer
im Tokayer,
bringt ein Hoch
aus dem Vaterland! Ha!
Feuer, Lebenslust,
schwellt echte Ungarbrust,
hei! zum Tanze schnell
Csárdás tönt so hell!
La, la, la, la, la, la!
EISENSTEIN
FRANK
ADELE
ROSALINDE
EISENSTEIN
FRANK
ADELE
ROSALINDE
EISENSTEIN
ROSALINDE
FRANK
ORLOFSKY
ALLE
ORLOFSKY
Im Feuerstrom der Reben,
tralalalalala,
sprüht ein himmlisch Leben,
tralalalalala,
die Könige, die Kaiser,
sie lieben Lorbeerreiser,
doch lieben sie daneben
den süßen Saft der Reben.
Stoßt an, stoßt an
und huldigt im Vereine
dem König aller Weine!
dem König aller Weine!
ALLE
Stoßt an! Stoßt an! Stoßt an!
ORLOFSKY
Die Majestät wird anerkannt,
anerkannt rings im Land;
jubelnd wird Champagner
der Erste sie genannt!
ALLE
Die Majestät wird anerkannt,
anerkannt rings im Land;
jubelnd wird Champagner
der Erste sie genannt!
Es lebe Champagner der Erste!
ADELE
Dir huld'gen die Nationen,
tralalalalala,
bis zu fernsten Zonen,
tralalalalala,
Champagner schwemmt mitunter
gar mancherlei hinunter,
drum lassen weise Fürsten
die Völker niemals dürsten.
Stoßt an, stoßt an
und huldigt im Vereine
dem König aller Weine!
dem König aller Weine!
ALLE
Stoßt an! Stoßt an! Stoßt an!
ADELE
Die Majestät wird anerkannt,
anerkannt rings im Land;
jubelnd wird Champagner
der Erste sie genannt!
ALLE
Die Majestät wird anerkannt,
anerkannt rings im Land;
jubelnd wird Champagner
der Erste sie genannt!
Es lebe Champagner der Erste!
EISENSTEIN
Der Mönch in stiller Zelle,
tralalalalala,
labt sich an dem Quelle,
tralalalalala,
zu netzen seine Lippen,
muß viel und oft er nippen
und holt sich aus dem Glase
Rubinen auf die Nase.
Stoßt an, stoßt an,
und huldigt im Vereine
dem König aller Weine!
dem König aller Weine!
ALLE
Stoßt an! Stoßt an! Stoßt an!
EISENSTEIN
Die Majestät wird anerkannt,
anerkannt rings im Land;
jubelnd wird Champagner
der Erste sie genannt!
ALLE
Die Majestät wird anerkannt,
anerkannt rings im Land;
jubelnd wird Champagner
der Erste sie genannt!
EISENSTEIN
Herr Chevalier, ich grüße Sie!
FRANK
Merci, merci, merci!
Auf Ihr Spezielles, Herr Marquis!
EISENSTEIN
Merci, merci, merci!
FALKE
Auf Ihr Wohl, Chevalier und Marquis!
EISENSTEIN, FRANK
Merci, merci, merci!
ROSALINDE, ADELE
Hahaha!
ALLE
Merci, merci, merci!
FALKE
Halt, hört mich an, was ich ersann!
CHOR
Hört ihn an!
FALKE
Ich seh', daß sich die Paare gefunden,
daß manche Herzen in Liebe verbunden,
drum lasset uns alle ein großer Verein
von Schwestern und von Brüdern sein!
ORLOFSKY
Eine große Bruderschaft, es sei!
CHOR
Eine große Bruderschaft, es sei!
EISENSTEIN
zu Rosalinde
Auch Ihr, schöne Maske, seid dabei!
ROSALINDE
Wo alle küssen, werd' ich's auch müssen!
FALKE
Folgt meinem Beispiel; das Glas zur Hand,
und jeder sing' zum Nachbar gewandt;
Brüderlein, Brüderlein und Schwesterlein
wollen alle wir sein,
stimmt mit mir ein!
Brüderlein, Brüderlein und Schwesterlein,
laßt das traute „Du“ uns schenken,
für die Ewigkeit, immer so wie heut',
wenn wir morgen noch dran denken!
Erst ein Kuß, dann ein Du,
Du, Du, Du immerzu!
Erst ein Kuß, dann ein Du,
Du, Du immerzu, immerzu, immer, immerzu!
ALLE
Brüderlein, Brüderlein und Schwesterlein
wollen alle wir sein,
stimmt mit ihm ein!
Brüderlein, Brüderlein und Schwesterlein
stimmet Alle ein!
laßt das traute „Du“ uns schenken,
für die Ewigkeit, immer so wie heut',
wenn wir morgen noch dran denken!
Erst ein Kuß, dann ein Du,
Du, Du, Du immerzu!
Erst ein Kuß, dann ein Du,
Du, Du, Du, Du,
Du, Du, Du,
Duidu, Duidu, lalalalala
lalalalala
Ballett
a) Spanisch
b) Schottisch
c) Russisch
c) Böhmisch (Polka)
CHOR
zur Polka
Marianka, komm und tanz me hier!
Heut ist's schon vsecko jedno mir!
Me tanzen's Polka alle zwei,
Wo is e Hetz', is Böhm dabei.
Marianka, komm und tanz me hier!
Heut ist's schon vsecko jedno mir!
Me tanzen's Polka alle zwei,
Wo is e Hetz', is Böhm dabei.
Toje heski musitschku,
Auf Trumpetel, Klarinettel
So wie cesky Musikant
Blast me in kein andre Land!
Marianka, komm und tanz me hier!
Heut ist's schon vsecko jedno mir!
Me tanzen's Polka alle zwei,
Wo is e Hetz', is Böhm dabei.
Marianka, komm und tanz me hier!
Heut ist's schon vsecko jedno mir!
Me tanzen's Polka alle zwei,
Wo is e Hetz', is Böhm dabei.
d) Ungarisch
ORLOFSKY
Genug damit, genug!
Diese Tänzer mögen ruh'n!
Bei rauschender Weise in fröhlichem Kreise
lasset uns selbst hier tanzen nun!
CHOR
Stellt Euch zum Tanz
Ja, ja, ein Tanz, ein wirbelnder Tanz
erhöht des Festes Glanz!
Ha, welch ein Fest, welche Nacht voll Freud'!
Liebe und Wein gibt uns Seligkeit!
Ging's durch das Leben so flott wie heut',
wär' jede Stunde der Lust geweiht!
EISENSTEIN
lehnt sich an Frank
Du bist meine Stütze, Freund!
FRANK
Ja, deine Stütze fürs Leben!
ROSALINDE, ORLOFSKY, FALKE
Welch ein rührend Wiederseh'n
wird das im Arreste geben!
CHOR
Ha, welch ein Fest, welche Nacht voll Freud'!
Liebe und Wein gibt uns Seligkeit!
Ging's durch das Leben so flott wie heut',
wär' jede Stunde der Lust geweiht!
FRANK
zu Eisenstein
Brüderl, Brüderl, meine Uhr geht schlecht,
schau, wie viel's auf deiner ist!
EISENSTEIN
Brüderl, meine geht auch nicht recht,
weil sie schon gegangen ist.
zu Rosalinde
Holde, hier vor allen
laß die Maske endlich fallen,
daß ich seh', wen ich besiegt,
und wer meine Uhr gekriegt.
ROSALINDE
Verlang nicht zu schau'n, was hier verhüllt;
erbeben würdest du vor diesem Bild!
EISENSTEIN
Huhuhuhu! Was heißt denn das?
ADELE, CHOR
Hahahaha, ein guter Spaß,
fürwahr, ein prächtiger Spaß!
Bist du ein Mann, schau sie dir an!
schau sie an! schau sie an!
Zurück jetzt zu weichen, wäre Blamage!
schau sie an! schau sie an!
EISENSTEIN
O, ich habe schon Courage!
Schätzchen, länger sträub' dich nicht!
ROSALINDE
Hab' ein Wimmerl auf der Nase,
d'rum verberg' ich mein Gesicht!
EISENSTEIN
An das Wimmerl glaub' ich nicht!
ADELE, FALKE
Nein, das Wimmerl schreckt ihn nicht!
EISENSTEIN
Sehen muß ich dies' Gesicht!
ADELE, IDA, ORLOFSKY
Er muß sehen dies' Gesicht!
EISENSTEIN, FRANK
Eins! Zwei! Drei! Vier! Fünf! Sechs!
Meinen Hut, meinen Hut, 's ist die höchste Zeit!
CHOR
Seinen Hut, seinen Hut, hört doch, wie er schreit!
EISENSTEIN
Der Arrest harret mein!
FRANK
Längst sollt' ich zu Hause sein!
BEIDE
Meinen Hut, meinen Rock, gebt mir meinen Rock!
CHOR
Seinen Rock, seinen Hut, gebt ihm seinen Rock,
hahaha!
Seinen Rock, seinen Hut, gebt ihm seinen Rock,
hahaha!
FRANK
Eine kurze Strecke gehst du mit mir.
EISENSTEIN
An der nächsten Ecke, da scheiden wir!
BEIDE
So laß uns geh'n!
ALLE
Auf Wiederseh'n, haha!
CHOR
Ha, welch ein Fest, welche Nacht voll Freud'!
Liebe und Wein gibt uns Seligkeit.
Ging's durch das Leben so glatt wie heut'!
Dann bleibet jede Stund' der Lust geweiht!