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Burst Dream!夢から生まれ出た英雄(ヒーロー)
Blast on!君にも、いるはず――
Blast on!君にも、いるはず――
――――――――『Burst Dream』/遠藤正明
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「フレイヤちゃん……?どうして、ここに……」
「真白さんの優しさは、嬉しかったです。……でも、私は真白さんを助けたい!」
――そのためなら。
「そのためなら――私は、あいつを本気で倒します!」
「本気で倒す、って……?」
真白が不安そうにフレイヤを見上げるが――彼女はもう、険しい顔なんかせず。
しっかりと前を見据え、本気の覚悟を秘めた瞳で――――。
しっかりと前を見据え、本気の覚悟を秘めた瞳で――――。
「ここは殺し合いで……誰かを護るには、本気で戦うしかありません。だから私は……戦うことが罪だとしても、背負います!
もう、怒りにも支配されない。だって私は――正義の味方、セイントヴァルキリー・フレイヤだから!」
もう、怒りにも支配されない。だって私は――正義の味方、セイントヴァルキリー・フレイヤだから!」
フレイヤはそっと真白を降ろして――微笑む。
「だから見ていてください!私の――本気の戦いを!」
「フレイヤちゃん……」
「……私が遅れたせいで真白さんに罪を背負わせて、ごめんなさい。でも……真白さんの命だけは、私が守りますから……!」
タケピィーのグロテスクな死骸を見て、アレは剣によるものだとわかった。
そしてこの場で剣を振るう者は、真白のみ。
そしてこの場で剣を振るう者は、真白のみ。
だから真白がタケピィーを殺したというのを、フレイヤはすぐに理解した。
……きっとそれは、誰かを護るためだということも。何故ならフレイヤは真白の優しさを、信じてるから。
……きっとそれは、誰かを護るためだということも。何故ならフレイヤは真白の優しさを、信じてるから。
「死ねェエエ!」
トドメとばかりに、アルカードが真白へ飛び蹴りを放つ。
フレイヤはヒーローだ。人殺しの真白を助けるはずがないし、復讐心に駆られた今のアルカードにとってどうでもいい。
フレイヤはヒーローだ。人殺しの真白を助けるはずがないし、復讐心に駆られた今のアルカードにとってどうでもいい。
「死な……せないッ!」
両手をクロスさせ、アルカードの飛び蹴りを受け止める。
あまりにも重い一撃。骨が軋み、腕が痛いが――それでも構わない!
あまりにも重い一撃。骨が軋み、腕が痛いが――それでも構わない!
「私はもう、誰も死なせない!!」
凄まじい威力の攻撃を受けてもなお、怯むことなく――むしろ、正義感が燃え盛る。
頭を思いっきり振りかぶり――強烈な頭突きをアルカードに見舞う!
流石のアルカードも一瞬だけ隙が生じ――それを逃すフレイヤではない。
流石のアルカードも一瞬だけ隙が生じ――それを逃すフレイヤではない。
心の火を。
――心火を燃やして、ぶっ飛ばす!!
――心火を燃やして、ぶっ飛ばす!!
「やぁああああああ!」
想いは己が拳に伝わり、爆焔を纏う。
そこから繰り出される一撃は――身体能力こそ吸血鬼や堕天使に届かないが、その焔はアルカードの身を焼いた!
されども彼の再生力は凄まじい。
すぐに再生し、立ち上がる。
すぐに再生し、立ち上がる。
「退け、ヒーロー!その堕天使は人殺しだ!」
「違う。誰かを護るために戦うことは、人殺しじゃない!」
「違う。誰かを護るために戦うことは、人殺しじゃない!」
戦うことと、護ること。
このジレンマは――殺し合いが終わるまで、きっと止まらないけど。
このジレンマは――殺し合いが終わるまで、きっと止まらないけど。
「だから、私があなたを倒す!たとえ罪を、背負ってでも!」
フレイヤの決意に満ちた表情を見て――真白は、遂に観念した。
(フレイヤちゃんには罪を背負わせたくなかったけど……しょうがない正義のヒーローちゃんだなぁ……)
こんな姿を見せ付けられたら――もう止めようなんて思えない。
それに怒りに支配されず、自分の意志で決めた道なら――認めるしかない。
それに怒りに支配されず、自分の意志で決めた道なら――認めるしかない。
「フレイヤちゃん。あの人は心臓だけ、再生出来ないみたいだよ」
「心臓……ですか……」
「心臓……ですか……」
心臓。
そこを傷付けたら、目の前の男がどうなるかなんて――想像に難しくない。
だからフレイヤは、少しだけ嫌な気分にもなるが。
そこを傷付けたら、目の前の男がどうなるかなんて――想像に難しくない。
だからフレイヤは、少しだけ嫌な気分にもなるが。
(……それでも、真白さんを護るために……戦うしかない!)
真白の命が掛かった状況だ。手加減なんてしていられない。
それに無限の再生力を持つ悪人を止めるには――殺すしか、ない!
それに無限の再生力を持つ悪人を止めるには――殺すしか、ない!
「わかりました。ありがとうございます、真白さん!」
真白に礼を言いながら、アルカードの拳を避ける。
次いで蹴りが襲ってくるが――所詮はスペック任せの素人の動き。なんとかギリギリ視界に捉え、足を掴む!
次いで蹴りが襲ってくるが――所詮はスペック任せの素人の動き。なんとかギリギリ視界に捉え、足を掴む!
「~~~~っ!」
普通の相手ならそのまま投げ飛ばせるが、吸血鬼のソレは次元が違う。
ただ掴んだだけなのに、激痛が走り――されどもこの好機、逃す機会はなし!
ただ掴んだだけなのに、激痛が走り――されどもこの好機、逃す機会はなし!
「やぁあああ!」
力を振り絞り、なんとかアルカードを上空へ投げ捨てる。
上空では身動きが取れず、必然的に無防備を晒すアルカード。
上空では身動きが取れず、必然的に無防備を晒すアルカード。
「私が――」
掌から炎を噴射させる。それ即ち、覚悟の炎!
「私が真白さんを守るんだぁあああ!」
そして空高くジャンプし、アルカードへ足を向け――炎の推進力で上空へ突き進む!
その姿は、まるで対空のライダーキック!
その姿は、まるで対空のライダーキック!
「術式 解放!」
さりとてアルカードもただでやられる気はない。
胸から大量のコウモリを召喚し――
胸から大量のコウモリを召喚し――
「負けない!ウェエエエエイ!!」
フレイヤが大好きなヒーローにも似た雄叫びをあげ、コウモリの群れを突っ切る!
飛び蹴りを受けたコウモリ達は爆散していくが、その群れに突っ込んだことでフレイヤにも大量の傷が出来た。激痛が走る。
されども、その程度で太陽が沈むはずがない!
フレイヤは真っ直ぐ前を向き――
フレイヤは真っ直ぐ前を向き――
「ライダー、キック――!」
アルカードにぶつかる寸前――円錐状に炎を自身の脚に纏わせ。
そして遂に、必殺の一撃がアルカードの心臓を貫いた!
円錐状に射出された炎が、アルカードの心臓を燃やしたのだ!
そして遂に、必殺の一撃がアルカードの心臓を貫いた!
円錐状に射出された炎が、アルカードの心臓を燃やしたのだ!
「ぐぅ、ああああああ!」
凄まじい激痛にアルカードは絶叫をあげ――受け身も取れぬまま、大地に墜ちる。
反面、フレイヤは綺麗に受け身を取り――そして哀れな吸血鬼を見た。
反面、フレイヤは綺麗に受け身を取り――そして哀れな吸血鬼を見た。
「ふざ、けるなよ……。このヒーロー気取りの人殺しが……!」
「……ごめんなさい」
「……ごめんなさい」
アルカードがどんな人なのか、フレイヤにはあまりわからない。
一つわかるのは、いきなり自分達を襲ってきた危険人物だということくらいで。だから倒さなければ、いけなかった。
一つわかるのは、いきなり自分達を襲ってきた危険人物だということくらいで。だから倒さなければ、いけなかった。
……それでもフレイヤが人を殺したという事実は、変わりない。たとえ悪人でも、殺人は殺人だ。
だから罪悪感はある。いくら悪人でも、命を奪うことに申し訳なさはある。
だから罪悪感はある。いくら悪人でも、命を奪うことに申し訳なさはある。
――フレイヤは、この罪を背負いながらも戦い続けることになるだろう。
「許さん!お前達は――道連れだ!!」
心臓が燃え盛り、命の灯火が消え掛けても――それでもなお、アルカードはフレイヤに襲い掛かる。
心臓が燃え尽きたら、彼は死ぬ。それはもう、どうしようもないだろう。
だが逆に言えば、心臓が燃え尽きるまでの短時間――まだほんの少し、彼は生きていられる。
だが逆に言えば、心臓が燃え尽きるまでの短時間――まだほんの少し、彼は生きていられる。
そして死に瀕し、その執念に呼応するかのように創造武具の能力が上昇。
アルカードの胸から黒犬やコウモリが、凄まじい速度で次々と現れる。
アルカードの胸から黒犬やコウモリが、凄まじい速度で次々と現れる。
しかしフレイヤとて負けるつもりはない。拳を握りしめ、前を向き――。
「真白さんは、私が守る!」
己が想いを叫び――その心は、その身に迸る爆炎となる。
誰かを助けるためならば――罪悪感など、その時だけは振り切ってやろう。
申し訳なさだとか、罪の意識だとか。そんなものは、後でたっぷり浸ればいい。
申し訳なさだとか、罪の意識だとか。そんなものは、後でたっぷり浸ればいい。
此処は戦場。
勝負を臆した者は、死あるのみ。
ゆえに正義の炎は止まらない。
勝負を臆した者は、死あるのみ。
ゆえに正義の炎は止まらない。
魔獣達の猛攻を受け――されどもその覚悟は、不変なり!
せめて真白に当たらないように、あえて自分が肉壁となる!
せめて真白に当たらないように、あえて自分が肉壁となる!
(真白さんを護るためなら――私はどれだけ傷付いてもいい!私は、正義のヒーロー(わたし)を諦めない!)
――聴こえる、鼓動。激しく波打つ。
身体中――広がる、エネルギー。
身体中――広がる、エネルギー。
「燃え、滾れ!私の正義の炎!!」
――ありったけの爆炎を、右手に収束。
これだけの数を葬り去るには――範囲と火力を重視した、必殺技を繰り出すしかない。
そしてフレイヤにはその術がある。
そしてフレイヤにはその術がある。
――いや、この瞬間に思い付いた!
それはただの見様見真似で、訓練もしていない。体術でもないのに、出来るはずがない。
されどもこの状況を乗り切るには、この大技しかない。
されどもこの状況を乗り切るには、この大技しかない。
「死ぬ気で、真白さんを守るんだぁ!」
――死ぬ気の強さは、覚悟の強さだ!
かつて読んだ漫画の主人公のセリフを、脳裏に思い浮かべる。
かつて読んだ漫画の主人公のセリフを、脳裏に思い浮かべる。
マフィアのボスにあまりにも不向きな優しい性格なのに、友達のことになると確固たる覚悟で敵に立ち向かう――大空のような存在を。
フレイヤは彼の勇姿をカッコいい、と思った。
ヒーローとは即ち、心の在り方である。ヒーロー番組のキャラじゃなくとも――ヒーローだと思える存在はいる。
ヒーローとは即ち、心の在り方である。ヒーロー番組のキャラじゃなくとも――ヒーローだと思える存在はいる。
ヒーローとは。
創作とは、夢だ。
古今東西の物語は、人々に夢と希望を与える。
創作とは、夢だ。
古今東西の物語は、人々に夢と希望を与える。
フレイヤのメサイアコンプレックスは狂ってる?頭がおかしい?壊れてる?
それはたしかに、そうかもしれない。
だが、それがどうした?
メサイアコンプレックスの何が悪い?他人を救おうとして何が悪い?
それはたしかに、そうかもしれない。
だが、それがどうした?
メサイアコンプレックスの何が悪い?他人を救おうとして何が悪い?
――答えは、何も悪くない。
狂ってようが、壊れてようが、なんだろうが――夢を追い続ける彼女の在り方は、誰も否定出来るものじゃない。
そしてメサイアコンプレックスだろうが、なんだろうが。彼女がヒーローを夢見ていることに、変わりはない!
歪な現実に、心が擦り切れても――それでもフレイヤは往く!
――左手を、後ろに向ける。
見据えるは、魔獣の群れ。そしてアルカード。
もしかしたらアルカードにも何か事情があるのかもしれない。悪が全部悪いとは、思わない。
もしかしたらアルカードにも何か事情があるのかもしれない。悪が全部悪いとは、思わない。
それでも。
守りたい人々に牙を剥くというのなら――罪を背負ってでも、戦ってみせる!
守りたい人々に牙を剥くというのなら――罪を背負ってでも、戦ってみせる!
迸る――この爆炎を武器に!
「バースト、ドリーム!」
右手に収束した“覚悟の炎”を解き放ち――反動を殺すために後ろに向けた左手からも、右手ほどじゃない炎を噴射させる。
爆炎は魔獣の群れとアルカードへ向けて真っ直ぐと進んだ。
爆炎は魔獣の群れとアルカードへ向けて真っ直ぐと進んだ。
――炎が魔獣の群れを焼き尽くす。
だがまだアルカードまで届かない。もう少し、維持しなければならない。
だがまだアルカードまで届かない。もう少し、維持しなければならない。
コンマ数秒で、一気に体力を持っていかれた。どっと疲労が押し寄せてくるが――それすらも乗り越えて。
「や、ぁあああああ!」
――雄叫びをあげる。
その姿がたとえ情けなくとも、みっともなくてもいい。守りたいモノを守れるなら――彼女は限界さえ突き抜ける!
その姿がたとえ情けなくとも、みっともなくてもいい。守りたいモノを守れるなら――彼女は限界さえ突き抜ける!
――後ろに、夢なんかないのだから。
だからさあ――未来に胸を張れ!
闘い、立ち向かう意味を知ったのなら――立ち止まるな!
だからさあ――未来に胸を張れ!
闘い、立ち向かう意味を知ったのなら――立ち止まるな!
揺るがぬ決意こそ――ヒーローを強くするのだから!
「ぐぅ、おおおお!?」
――そして遂に、正義の炎が夜の王(アルカード)に届く。
全身を襲う苦痛に絶叫をあげる吸血鬼。その声は辛そうで、苦しそうで、怒り混じりで――様々な負の感情が、フレイヤにも伝わってきて。
「ごめんなさい……!」
謝罪の言葉を口にしながらも、攻撃を緩める気はない。
罪を背負う覚悟は、完了した。
罪を背負う覚悟は、完了した。
誰かを護るには――本気で殺し合いに向き合い、戦うしかないのだから。
「ゆ、るさん!呪ってやる!この、偽善者がァ!」
――そして轟々と、焔がアルカードを焼き尽くす。
自称ヒーローの偽善者に呪いの言葉を遺して――悪意なき害を振り撒く人間はこの世を去った。
自称ヒーローの偽善者に呪いの言葉を遺して――悪意なき害を振り撒く人間はこの世を去った。
疲れ切ったフレイヤは、その場に座り込みそうになるが……まだ、もうひと仕事ある。
自身のデイパックから治療キットを取り出し――
自身のデイパックから治療キットを取り出し――
「私……偽善者、なのかな……」
奥に仕舞っていた罪悪感が溢れ出すと同時に、弱音を呟いた。
こんな弱音は……ヒーローらしくない。だから真白に聞こえないように、この治療キットを彼女に使うよりも前に。距離はほんの少しだけしかないが、それでも聞こえてないことを願う。
「フレイヤ、ちゃん……」
「真白さん!」
「真白さん!」
――聞かれていた。
ヒーローの弱音を、漆黒の天使は然と聞いていた。
戦闘終了と同時にボロボロの身体で歩き――フレイヤに近付いていたのだ。
戦闘終了と同時にボロボロの身体で歩き――フレイヤに近付いていたのだ。
「フレイヤちゃんは、偽善者じゃないよ……。本気で誰かを助けようとする人を、偽善者なんて……言わせない。言われたくない」
それだけを伝えたいから、満身創痍の肉体でやってきた。
アルカードの最期の言葉は真白にも聞こえていて。それはフレイヤを傷付けるモノだと、思ったから。
「ありがとうございます、真白さん。でも私は……人を、殺しちゃいました」
「誰かを護るために戦うことが人殺しじゃないって言ったのは、フレイヤちゃんだよ」
「誰かを護るために戦うことが人殺しじゃないって言ったのは、フレイヤちゃんだよ」
――『違う。誰かを護るために戦うことは、人殺しじゃない!』
奮い立つ覚悟と共に口にした言葉を、フレイヤ自身も思い返す。
「そうですね。……でも、私がしたことは正しかったのか……今はちょっと、わかりません」
「正しいとか、正しくないとか……そういう問題じゃないと思うかな。フレイヤちゃんは、罪を背負う覚悟をしてまで――私を助けてくれた。それはきっと、フレイヤちゃんがそうしたいから、そうしたんだよね」
「はい……」
「はい……」
真白がフレイヤの目を見つめて、優しく微笑む。
そんな哀しい顔しないで、と。
そんな哀しい顔しないで、と。
「フレイヤちゃん。大切なことは正解、不正解じゃなくて……自分の心を貫くことじゃないかな。……まあこれは、私の友達がよく言ってたことなんだけどね」
以前の真白なら、そんな言葉は出なかったかもしれない。
しかし殺し合いに巻き込まれ、閻魔という化け物に追い詰められ――フレイヤに出会ったから。
ようやくシエルが口にしていた数々の言葉が、心から理解出来た気がして。
ようやくシエルが口にしていた数々の言葉が、心から理解出来た気がして。
「だから……フレイヤちゃんは、カッコよくて可愛い正義の味方ちゃんだと思う。誰がなんて言っても……私はそう信じてるよ」
「真白、さん……」
――フレイヤの目から、涙が流れる。
正義のヒーローらしくない。そんなこと、ダメだと思ってるのに。弱い姿は見せたくないのに。心配掛けたくないのに。
正義のヒーローらしくない。そんなこと、ダメだと思ってるのに。弱い姿は見せたくないのに。心配掛けたくないのに。
それなのに。涙は止まらない。
次々と溢れ出して――ポタリ、ポタリと地面に落ちる
次々と溢れ出して――ポタリ、ポタリと地面に落ちる
「真白さん、ごめんなさい……。私、正義のヒーローなのに……」
「……いいんだよ、フレイヤちゃん。正義のヒーローだって……きっと無敵じゃないから。人間っていうのは、弱いものだから。
だから……フレイヤちゃんも、泣きたい時は泣いていいんだよ」
だから……フレイヤちゃんも、泣きたい時は泣いていいんだよ」
「真白さん……。ありがとう……ございます……!」
――堕天使が、未熟な正義のヒーローを優しく包み込む。
その言葉が嬉しくて。真白の胸が暖かくて……正義のヒーローは仮面を外し。
赤崎愛奈は子供のように、たくさん泣いた。
赤崎愛奈は子供のように、たくさん泣いた。
――治療キットを使い、真白の致命傷が塞がったのはそれから少し後のこと。
それまで痛みを堪え、我慢しながら――真白は笑顔で少女を撫で続けるのだった
【タケピィー 死亡】
【アルカード 死亡】
【アルカード 死亡】
【C-7/一日目/早朝】
※タケピィーの両断された死体とアルカードの死体が転がってます
【真白】
[状態]:全身に火傷(小)、背中に焼き鏝のような火傷(中)、ダメージ(極大。治療キットにより致命傷は塞がりました)、疲労(大)
[装備]:純白の剣@創造武具
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:私はどんな穢れも受け入れたい。もう目を逸らしたくない
1:フレイヤちゃんを救う。
2:ごめんねいのり、お姉ちゃん浮気しちゃった。
3:閻魔って人、私たち「ぼっちの集い」の事を知っていたけど、どういうことなの……?
4:いのりや仔猫、シエルたち「ぼっちの集い」のメンバーを探してみんなの闇にも向き合う
5:自分の手を穢してでも、みんなを守りたい
[備考]
※『純白の剣』の性能に影響が出て、堕天使化が可能になりました。
妹だけじゃなく、大切だと認識した人への想いで強くなるようになりました
[状態]:全身に火傷(小)、背中に焼き鏝のような火傷(中)、ダメージ(極大。治療キットにより致命傷は塞がりました)、疲労(大)
[装備]:純白の剣@創造武具
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:私はどんな穢れも受け入れたい。もう目を逸らしたくない
1:フレイヤちゃんを救う。
2:ごめんねいのり、お姉ちゃん浮気しちゃった。
3:閻魔って人、私たち「ぼっちの集い」の事を知っていたけど、どういうことなの……?
4:いのりや仔猫、シエルたち「ぼっちの集い」のメンバーを探してみんなの闇にも向き合う
5:自分の手を穢してでも、みんなを守りたい
[備考]
※『純白の剣』の性能に影響が出て、堕天使化が可能になりました。
妹だけじゃなく、大切だと認識した人への想いで強くなるようになりました
【セイントヴァルキリー・フレイヤ】
[状態]:ダメージ(大)、疲労(極大)、罪悪感
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:私は最後まで、正義のヒーローでいたい
1:真白さんの笑顔は私が守る。もう誰にも泣いてほしくないから……
2:辛いけど、ヒーローとして頑張る!
3:殺し合いに本気で向き合う。罪を背負ってでも、戦う……!
4:真白さんの手当てがしたい
[備考]
[状態]:ダメージ(大)、疲労(極大)、罪悪感
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:私は最後まで、正義のヒーローでいたい
1:真白さんの笑顔は私が守る。もう誰にも泣いてほしくないから……
2:辛いけど、ヒーローとして頑張る!
3:殺し合いに本気で向き合う。罪を背負ってでも、戦う……!
4:真白さんの手当てがしたい
[備考]
前話 | 次話 | |
031:シンパシー | 投下順 | 033:データや数値じゃわからないこともある |
030:ゴア・スクリーミング・ショウ | 時系列順 | 033:ハズレスキル |
前話 | 登場人物 | 次話 |
TRUE STORY | 真白 | |
TRUE STORY | セイントヴァルキリー・フレイヤ | |
そして、夏樹尊は本物を求める。 | タケピィー | GAME OVER |
そして、夏樹尊は本物を求める。 | アルカード | GAME OVER |