「1回戦敗退友の会」第07回
当SSはトナメキャラが登場しますが、フィクション上の、さらに空想上のお話で他単発SS等との関連性はありません。
独立したギャグとしてお読みください!
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新連載SS予告
――『敗北』が、すべての始まりだった。
ザッ ザッ ザッ ザッ
耶樹「富士の樹海……『赤い手紙』の示した場所はこのあたりのはずやけど……」
ザッ ザッ ザッ ザッ
耶樹「ん……? 誰か来たようやな」
???「『第2回トーナメント優勝者、煤架耶樹』……」
耶樹「むっ? その顔は……ええと、送られてきた顔写真に見覚えがあるで。確か……『ギャバン・ジャン』!!」
ジャン?「…………」
ドシュッ
耶樹「ぐっ…………こ、これは……胸に……」
ジャン?「煤架耶樹、君には死んでもらう。そして……」
耶樹「スーパー……ボール……やて……」
ドサッ
マルコ「君の地位を、私がいただくことにする。そう……『スーパーボールの名射手マルコ』がな」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……
――トーナメント優勝者のもとに再び届けられる『赤い手紙』――
六郎「そういえばよ……エミリちゃんのところにも届かなかったか? 『赤い手紙』」チョキチョキ
エミリ「えっ!? 藤島さんにも届いたの!?」
――暗躍する者たち――
ザザザザッ!!
加賀「魔女のキキと……そっちはジジじゃないとしたら、あなたたちは一体誰なの?」
クロちゃん「ニャーン」
???「ふふふ……折角だから名乗らせてもらうよ、『スター・キャスケット』のスタンド使い、その名も……」
――蘇る、敗者――
エツィオ「オイオイオイオイッ、これは何のジョーダンだ!?」
鳥海「グオオオオ、オオオオオオ……」
椎名「カァァァ……ミズ……ミズ……」
幻十郎「ここからだ……ここから俺たちは、人生を取り戻してみせるぜッ!!」
――裏切り、そして別れ――
ドスッ
星司郎「ぐっ……どうして……どうしてなんだ、マリカさん……」
マリカ「……ごめん。でも、どうやら私は『あちら側』みたいなんだ……」
――『赤い手紙』、その目的は――
沫坂「クリーム、君も気づいているとは思うが……。今回のこの手紙……我々は関与していない」
クリーム「…………!!」
――物語の黒幕は……!?――
光之助「これより、『下克上トーナメント』を開催するッッ!!」
ウオーーーー!!!
硝子「また……始まるの? 戦いが……」
健聡「いいねえ……いいねえ!! 楽しみになってきたよ!!」
ドドドドドドドドドドドドド
政勝「俺はもう負けるわけにはいかないんだァァァ!!!」
ミチト「僕だって……勝たなくちゃいけないんだッ!!」
―― オリスタトーナメント最終章『The Last Match』 ――
2014.4.1 連載開始
???「GUOOO... GURURURUAAAHHHHHHHH!!!」
ジャン「サー・ギボンズ……」
ギボンズ「ジャン……ヤツは君が、倒さなくちゃならない。きっとこれが、最後のチャンスだ……」
ジャン「…………はい」
COMING SOON...

J( 'ー`)し
「…………っていうストーリーなんですけど、どうですか?」
「…………っていうストーリーなんですけど、どうですか?」

光之助
「…………」
「…………」

マルコ
「…………」
「…………」

政勝
「…………」
「…………」

「…………」

幻十郎
「…………」
「…………」

巻
「……(俺がどこにも出てねえ)」
「……(俺がどこにも出てねえ)」

J( 'ー`)し
「ちょっと、なにも言わないのは失礼じゃない?
ウチの娘ががんばって書いたものなんですよ」
「ちょっと、なにも言わないのは失礼じゃない?
ウチの娘ががんばって書いたものなんですよ」

里美
「べ、別に誰かに見てもらいたくて書いてたわけじゃ……
(お母さんにだって勝手に引き出し開けられて見られたし)」
「べ、別に誰かに見てもらいたくて書いてたわけじゃ……
(お母さんにだって勝手に引き出し開けられて見られたし)」

J( 'ー`)し
「何言ってるの!
せっかく書いたのに誰にも見てもらわないんじゃもったいないじゃない!
カーチャンは感動したんだよ」
「何言ってるの!
せっかく書いたのに誰にも見てもらわないんじゃもったいないじゃない!
カーチャンは感動したんだよ」

里美
「うう……」
「うう……」

J( 'ー`)し
「それにホラ、この『一回戦敗退友の会』の人たちが協力してくれれば、
里美の考えたことが現実になるのも夢じゃないんだよ。
カーチャン応援してあげるから」
「それにホラ、この『一回戦敗退友の会』の人たちが協力してくれれば、
里美の考えたことが現実になるのも夢じゃないんだよ。
カーチャン応援してあげるから」

光之助
「あー、お母さん。
それについてですが……」
「あー、お母さん。
それについてですが……」

J( 'ー`)し
「は、はいっ!」
「は、はいっ!」

光之助
「見積もりはどうなってます?」
「見積もりはどうなってます?」

J( 'ー`)し
「えっ?」
「えっ?」

光之助
「いえ、ですから
こういった大掛かりなイベントですと運営にかかる人件費や選手のための交通費や宿泊費、
また対戦ごとにステージが変わるようであればその場所の使用料も考えねばなりませんし、
施設の損壊も不可避ですからその補償も念頭に置かなければなりません」
「いえ、ですから
こういった大掛かりなイベントですと運営にかかる人件費や選手のための交通費や宿泊費、
また対戦ごとにステージが変わるようであればその場所の使用料も考えねばなりませんし、
施設の損壊も不可避ですからその補償も念頭に置かなければなりません」

J( 'ー`)し
「…………?」
「…………?」

光之助
「また人命にもかかわるイベントですから、
警察や自治体の協力・認可も得なければならないでしょう。
そういったことを踏まえたうえでのご提案なんですよね?」
「また人命にもかかわるイベントですから、
警察や自治体の協力・認可も得なければならないでしょう。
そういったことを踏まえたうえでのご提案なんですよね?」

J( 'ー`)し
「? ええーと、
「? ええーと、
そういったことは全部トーナメント運営の方がやってくださるんじゃあないんですか?」

光之助
「あのですね、この会は通常のSSとは立ち位置の違うメタフィクションものですから、
トーナメント運営っていうのはこの場においてもある種フィクション的な存在なんですよ。
死人が出ても騒ぎが起きないとか、ステージに人を誰も近づかせないようにするだとか、
そういったことは現実には不可能なんです」
「あのですね、この会は通常のSSとは立ち位置の違うメタフィクションものですから、
トーナメント運営っていうのはこの場においてもある種フィクション的な存在なんですよ。
死人が出ても騒ぎが起きないとか、ステージに人を誰も近づかせないようにするだとか、
そういったことは現実には不可能なんです」

幻十郎
「このババアの味方するわけじゃないが、俺たちがそこまで言っていいのか光之助」
「このババアの味方するわけじゃないが、俺たちがそこまで言っていいのか光之助」

政勝
「いーじゃないすか、幻十郎さんがこうして生きて話できるのもそのおかげなんスよ」
「いーじゃないすか、幻十郎さんがこうして生きて話できるのもそのおかげなんスよ」

光之助
「百歩譲ってトーナメント運営団体が存在したとしましょう。
「百歩譲ってトーナメント運営団体が存在したとしましょう。
しかし作中で『今回のこの手紙……我々は関与していない』って立会人の沫坂が言ってしまってるじゃないですか。
完全に我々に運営のかわりをさせようとしているじゃないですか。どうするんです?
出資してくれるスポンサーを探してきてくれるんですか?
完全に我々に運営のかわりをさせようとしているじゃないですか。どうするんです?
出資してくれるスポンサーを探してきてくれるんですか?
それでも試合の合間合間に
『エネルギーとエレクトロニクスの○芝がお送りします』『いたしま~す』って間の抜けた提供が入りますよ」
『エネルギーとエレクトロニクスの○芝がお送りします』『いたしま~す』って間の抜けた提供が入りますよ」

J( 'ー`)し
「それは……娘のちょっとしたミスですよ」
「それは……娘のちょっとしたミスですよ」

里美
「(だからやってもらうつもりで書いたわけじゃないのに……おかあさんのバカ!)」
「(だからやってもらうつもりで書いたわけじゃないのに……おかあさんのバカ!)」

J( 'ー`)し
「出資してくれる会社だって探せばどこかにありますよ。
いいじゃないですか、5歳児の星司郎くんが不自然に家庭用ウォーターサーバーをすすめるCMが入ったって」
「出資してくれる会社だって探せばどこかにありますよ。
いいじゃないですか、5歳児の星司郎くんが不自然に家庭用ウォーターサーバーをすすめるCMが入ったって」

光之助
「それをお母さんが探してきていただけるんですよね?」
「それをお母さんが探してきていただけるんですよね?」

J( 'ー`)し
「そ、それはムリですよ。
私ただの主婦ですし。そこは大人のみなさんが人脈を使って……」
「そ、それはムリですよ。
私ただの主婦ですし。そこは大人のみなさんが人脈を使って……」

マルコ
「…………」
「…………」
イライラ

J( 'ー`)し
「ステージだって、許可をとらなくてもバレなさそうなところを使えばいいでしょ?
代々木公園とか石神井公園とか、夜中の早稲田大学とか……」
「ステージだって、許可をとらなくてもバレなさそうなところを使えばいいでしょ?
代々木公園とか石神井公園とか、夜中の早稲田大学とか……」

政勝
「…………」
「…………」
イライラ

J( 'ー`)し
「だいたい何も行動せずに文句ばっかり言ってるのが気に入らない。
こうしてがんばって企画練り上げた娘の気持ちも考えて……」
「だいたい何も行動せずに文句ばっかり言ってるのが気に入らない。
こうしてがんばって企画練り上げた娘の気持ちも考えて……」

「…………」
イライラ

J( 'ー`)し
「初戦で負けてしまうと向上心もそこで止まってしまうのね。
不可能に挑戦する心すら失って……」
「初戦で負けてしまうと向上心もそこで止まってしまうのね。
不可能に挑戦する心すら失って……」

光之助
「いいかげんに……」
「いいかげんに……」

里美
「もうやめてっ!
お母さんの……お母さんの………………うわああああああああああああああああんん!!!!!」
「もうやめてっ!
お母さんの……お母さんの………………うわああああああああああああああああんん!!!!!」
ダダダダダダ

J( 'ー`)し
「さ、里美!?
「さ、里美!?
里美ーーーーーーーー!!!」
ダダダダ

マルコ
「……娘を想う気持ちは大事だが、ひとりよがりになって愛情を押し付けるのはよくないな」
「……娘を想う気持ちは大事だが、ひとりよがりになって愛情を押し付けるのはよくないな」

「(あの女の子、里美っていう名前は知らないけどどこかで見たことがあるのは気のせいかな)」

幻十郎
「あの子はただ自分の空想を文章のカタチにして楽しみたかっただけだったのかもしれねぇな」
「あの子はただ自分の空想を文章のカタチにして楽しみたかっただけだったのかもしれねぇな」

巻
「(俺の出番だけなかったが)」
「(俺の出番だけなかったが)」

光之助
「うむ、嘘を嘘のまま楽しむ……ということをあの母親も理解してくれれば、
あの子は母親にもっと心を開くことができるだろう」
「うむ、嘘を嘘のまま楽しむ……ということをあの母親も理解してくれれば、
あの子は母親にもっと心を開くことができるだろう」

政勝
「いいんスか、こんなすっきりしない終わり方で」
「いいんスか、こんなすっきりしない終わり方で」

マルコ
「あるいは嘘か真かどちらかわからない……という曖昧さもまた面白いのかもしれない」
「あるいは嘘か真かどちらかわからない……という曖昧さもまた面白いのかもしれない」

政勝
「ところでマルコさん……
「ところでマルコさん……
『スーパーボールの名射手』って恥ずかしい二つ名はどこかで言ったことがあるんスか」

マルコ
「…………」
「…………」
「1回戦敗退友の会」第07回 おわり
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