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「1回戦敗退友の会」第08回

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orisuta

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「1回戦敗退友の会」第08回

当SSはトナメキャラが登場しますが、フィクション上の、さらに空想上のお話で他単発SS等との関連性はありません。
独立したギャグとしてお読みください!






光之助
「あー諸君、こうして久々の会合となったわけだが……まずはいつもの自己紹介といこうか」


マルコ
第1回大会1回戦敗退、『テンポラリー・プレジャー』のマルコだ」



「同じく第1回、『スター・キャスケット』です。名前はないらしいです」


幻十郎
第2回大会……『マイシクル・ティアーズ』の桐木幻十郎だ」


政勝
第2回、井波政勝ッス。スタンドは『バレエ・メカニック』です」


光之助
「そして私が第1回大会1回戦敗退者、『グラビティ・オブ・ラヴ』の小室光之助である」


マルコ
「巻さんは欠席か?」


光之助
第5回1回戦敗退者『ショッキング・ブルー』の巻誠志郎さんは今日はお休みだ」


政勝
「休みでもちゃんと紹介はするんスね」


光之助
「カタコトの変な外国人と銀髪の高校生に追われていて会議どころじゃないらしい」


幻十郎
「別に出られなくてもいいと思うけどな」



「むしろ出られないほうが本望なんだよね」


マルコ
「それで光之助、今日の議題は?」


光之助
「えー今回はこの『友の会』に寄せられたハガキの質問に答えていこうと思います」


幻十郎
「ええッ!? アレを投稿ハガキコーナーみたいな体でやろうっていうのか」


政勝
「必要なんスか!? そのくだらない演出」


マルコ
「(もう完全にみんな避難所チェックしてるの隠さないな)」



「(どんどん脱会が遠のいていく気がする)」


光之助
「それでは最初のハガキ……

 宇都宮市にお住まいのP.N.『とっぴー』さんからの質問です」


マルコ
「(もう完全に深夜ラジオのソレだなあ)」


光之助
「『毛玉さんとかもげ子とか、一回戦敗退のくせに出世してるやつに対する感情は?』

 ……この質問には私が答えよう」


幻十郎
「えっ?」


光之助
「……『嫉妬はない』と断言しよう」



「(嫉妬していると思われている自覚はあるみたいね)」


光之助
「もともとこの会は
 『トーナメント以来まったく話題にあがらない者たちがどうすれば返り咲けるか』
 をメインテーマに議論を重ねている」


政勝
「(重なってる気はしないス)」


光之助
「そういう意味では毛玉ももげ子も我らの同志。
 この会を経ることなく羽ばたいていった仲間なのだ」


幻十郎
「そっ、それはなんかまた違うような気もするぞ!」


マルコ
「少なくとも向こうは俺達のこと仲間とは思ってないぞ」



「あ、あの……ちょっといいかな?」


政勝
「どうしたんスか」


マルコ
「簡潔にまとめてくれよ、名前のないカギカッコが続くと読みにくくなる」



「その、私たちは光之助のいったように
 『トーナメント以来まったく話題にあがらない者たちがどうすれば返り咲けるか』
 を考えているわけじゃない?」


光之助
「そのとおりだ」



「もし……ね、その答えが見つかったとして、
 その答えを実践したとして、ほんとうにSSやマンガに出られたりするのかな……?」


幻十郎
「ん?ん?……どういうことだ?」



「だからね、
 『私たちはここをこうすれば人気でてSSにも出られるよーっ』ってあんまり言ったらさ、
 逆に扱いづらくなるんじゃないかって……」


政勝
「…………」


光之助
「…………」


幻十郎
「…………?」


マルコ
「……わかった、つまりこういうことが言いたいのだな?」




――トナメ小学校5ねん3くみの教室


里美「うう……ぐすっ、ぐすっ」

ヨーカ先生「どうしてみんな里美ちゃんをいじめるのっ!? 里美ちゃんが先生のところに相談に来たとき、先生悲しくなったわっ」

けだま「だって里美、いっつも暗くてトロくせえんだもーん」

らいと「そーだ、そーだ」

じゃんゆ「地味で、ブスー」

らいと「そーだ、そーだ」

里美「ううううううううううううううううううう……」

ヨーカ先生「やめなさいっ! みんなが気づかないだけで、里美ちゃんにはいいところがいっぱいあるのよっ!」

里美「ううっ……」

ヨーカ先生「今からみんな1コずつ、里美ちゃんのいいところを挙げていきなさいっ!」

里美(えっ?)

かふら「はい、先生。里美さんは本が好きで、色んな難しい漢字を知っていますわ」

里美「……ひい!」

えみり「里美ちゃんのかいたマンガ、すごくおもしろかったよ!」

ヨーカ先生「そうよ! みんなどんどん里美ちゃんのいいところを言ってって!」

里美(やめて、はずかしい!)

すもも「里美さんは、おかしづくりがとってもじょうずです」

えつぃお「里美さんはうさぎのおせわをすすんでやっています!」

ろくろう「えっと…………こないだそうじ当番かわってくれた!」

ふーか「とびばこ8だん跳んでた!」

              ・

              ・

              ・

              ・

              ・

              ・

里美(もうやめて……恥ずかしくて死にそう)

ヨーカ先生「さあ毛玉くん、あなたもいいなさい!」

けだま「…………き……きのう、落とした消しゴム、ひろってく、くれた……」

ヨーカ先生「はいっ、みんなわかりましたね! 里美さんにはこんなにいいところがいっぱいあるんですよっ!
       はいっ、じゃあみんな里美さんに拍手っ!! これでみんな仲良くできますね!」


パチ パチ パチ パチ パチ パチ パチ パチ パチ パチ パチ パチ パチ パチ パチ パチ 

パチ パチ パチ パチ パチ パチ パチ パチ パチ パチ パチ パチ パチ パチ パチ パチ




政勝
「ああ、いたなあこういう先生。
 美談にするつもりが逆に傷を増やしてるのに気づかないの」


マルコ
「つまりは、良い点をあまり強調しすぎると逆効果になり、扱いづらくなるということだな」



「う……うん(今のたとえ必要だったかな)」


幻十郎
「で、光之助はどう思うんだ?
 あまり議論しすぎるのもよくないってことだぞ」


光之助
「…………フム」


マルコ
「…………」


政勝
「…………」


光之助
「ま、それはさておき――次のおハガキです」



「あ、ほったらかし!?」


幻十郎
「答えを逃げたな光之助……」


光之助
「倉敷市にお住まいのP.N.『ガスがなくては生きていけない』さんからの質問です……
 『期待の新人は?』……これは、それぞれが思うところをひとりずつ挙げていこうか」


政勝
「あの、この『新人』ってのはどっちの意味スか?」


光之助
「……話題になりそうな新人を我々が話して何の意味があるというのだ?」


政勝
「…………そ、そうかすまんかった」


マルコ
「新人か……
 いま現在から1年前のトーナメントは第9回だから……
 それ以降ということになるかな」


幻十郎
「……とすると、あーアイツとかどうかな?」


光之助
「『ビーヴィオ・ベルドット』」


マルコ
「『ビーディオ・ベルトット』」



「んーと『ビーヴィオ・ベントット』」


幻十郎
「『ビーヴィオ・ベルナット』」


光之助
「……フム、全員違うようだ」


政勝
「いや、たぶん全員同じ人のことッス」


マルコ
「かわいそうだが、
 たしかに聞いても覚えにくい名前ということで素質はあるかもしれないな」



「(……私とかぶってる!?)」


光之助
「では次のおハガキ……
 渋谷区にお住まいのP.N.『じろーちゃん』さんからの質問です……『休日の過ごし方は』?」


幻十郎
「この質問意味あるのか?」



「どういう意図なんだろ」


マルコ
「いや待て、こういう何気ない一面がキャラの魅力を増すという考え方もあるぞ」


政勝
「え、そーなんスか?」


光之助
「メインストーリーしか展開しない作品は、
 どんな媒体であっても読む側、見る側に急かされる印象を与えることもあるしな」


マルコ
「ゲームでもキャラクターに愛着がわくのはメインストーリーでのキャラクターの言動よりも、
 サブイベントや何気ない会話だったりするだろう」


政勝
「うーん、まあ言われてみればそんな気も……そんじゃあ皆は休日何して過ごしてんスか?」


光之助
「休日は別荘のウッドデッキでチェロを奏でている」


マルコ
「愛車のシルビアで海沿いをドライブしている」


幻十郎
「……近所のスポーツクラブでフットサルやってる」



「カフェ巡りしてオープンテラスで読書してる」


政勝
「……何気ない一面って言ってるのに、なんでみんなすぐバレるようなウソつくんスか」


マルコ
「…………」


幻十郎
「……チッ」



「(私はウソついてないんだけど……)」


光之助
「……では次の質問にいこうか」


光之助
「明石市にお住まいのP.N.『ジャスティスビーバー』さんからの質問です……
 『鬼畜送りについての意見をお願いします』」


マルコ
「『鬼畜送り』……sage進行が慣例となっている好きスタスレで誤ってageられる書き込みをしてしまった場合、
 そのレスが示すキャラクターを変態の貢物にする儀礼のことか……」


幻十郎
「ふむ……」



「うーん、意見か…………」


政勝
「(マルコさんが好きスタスレに異常に詳しいことはもう誰もツッコまないんスね)」


マルコ
「好きスタスレがageられると異様な盛り上がりになる点から見ても、
 いまだ暗黙のルールは息づいているといえよう」


幻十郎
「(ところでこの質問って『友の会』に関係あるのだろうか)」


マルコ
「だが、現状として変態的なレスをするいわゆる『鬼畜』が絶滅状態にあることは否めない。
 『鬼畜送り』とは言いながらもぺrぺrされたり『東大寺』されることはない」



「またコアなワードを……」


政勝
「まあムリにペロペロしたりしなくてもいいと思うんスけど……」


マルコ
「俺はここで新たな『鬼畜送り』を提案しようと思う。
 変態的な意味での鬼畜と違う、ほんとうの意味での鬼畜を……」


幻十郎
「ほんとうの意味での鬼畜……?」


マルコ
「『超極悪人』とか、『猟奇的殺人者』に理不尽に命を狙われる」



「…………怖ッ!」


政勝
「そんならまだ変態的なヤツのほうが平和な気も……」


マルコ
「まあ、別に『鬼畜送り』も戒めのためにやってるワケじゃないと思うから俺自身もピンと来てないんだが」



「じゃあ何で提案したのよ……」


幻十郎
「そういう意味での『鬼畜送り』……もし実際にあったらどんなカンジだろうな」


光之助
「ん? なんだか外が騒がしいな」




 ドドドドドドドドドドド





「…… うわああああああああああああああああああああああ!!!」


政勝
「窓の外を通り過ぎたのは……巻さん!?」


ハシム
「HAHAHAHAHA-------!! セーシロー、今度こそ息の根を止めてワタシの溜飲を下げさせてもらいマース!!」


朝比奈
「渦のスタンド使い……コロスコロス……コロロロロロ……殺殺殺殺殺殺ッ殺殺殺殺ッすすすすすす………!!」



「だから人違いだああああああああああああああああああああああああ!!!!」




 ドドドドドドドドドドド




光之助
「…………」


幻十郎
「…………」



「…………」


政勝
「…………」


マルコ
「……たぶんあんなカンジだと思う」





「1回戦敗退友の会」第08回 おわり




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