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08話「『ミッション:事情聴取せよ!』 その2」の巻

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orisuta

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ダダダッ

ハアーハアー

JOJO「敵はもう既に『5階』にたどり着いているころ!ここから『5階』まではどう頑張っても『2分』はかかる!
     手分けして部屋を探して時間を短縮するにしても、『2分』は間に合わない……絶対にッ!一体どうすれば……。」

アクター「……ちょっとよォ~~。俺に考えがあるんだけどよォ。」

ゴォオ――――

――『518号室』

漱次郎「『モーニング・グローリー』ッ!」

ズオァッ!

  • ・ ・ ・

同室の男「うるせェェ―――――ぞッ!寝てろッ!」
漱次郎「あ、すいませェん……」

漱次郎(……やっぱり出ねえ。あの時の精神的敗北がよおおお~~~~~~。
      俺のスタンドをそこまで弱体化させてるってのかよぉぉおおおお……。)

漱次郎(これが……『再起不能』ってことなのか……もう俺はスタンドが見えるだけの一般人だとよぉおおお~~~~。)


ガラッ

??「ゼハァーッ、ゼハァー、ハァー。やっとついた……ここまで一気に走ったからさあ~。疲れちゃったよ……。
   こんなに急いで走ったのは学生時代の『マラソン』以来かなぁあ~~。やれやれ……役立たずのけが人のクセして手間かけさせやがってさ……。」

漱次郎「あああ~~~~っ?あんたよぉおおお~~~~~~~一体何者だあああ~~~~~っ?役立たずのけが人ってのは俺のことか?
     状況がまったくつかめねえぜええええ~~~~~~~~っ。」

刺客「これから『死ぬ』君には言っても意味のない話さ…………。さあ、死んでくれ。」

漱次郎「な……!まさか『ディープ・フォレスト』の……この俺を「始末」しようってハラか!ちくしょおおおおお~~~~~っ!
     いくらせっかちな俺だってせっかく拾った命!死に急ぐのだけは勘弁だぜッ!(出てくれよぉおお)『モーニング・グローリー』ッ!」

グワン!

漱次郎の手にライフル銃が発現される。

漱次郎(やったッ!出た!この土壇場、精神が追い詰められたせいかはしらねーがよおおおッ!ありがとう『モーニング・グローリー』ッ!)
漱次郎「ブッ放せッ!『モーニング……」

刺客「スットロイのさァッ!再起不能の君がッ!無駄に逆らって私の「お仕事」面倒にさせるなッ!」

??『CUU(キュウウ)ッ!』

刺客の体から剥離する様に、可愛らしい『恐竜』のスタンドが発現し、『モーニング・グローリー』の照準を叩いてズラす。

ボッガア!

銃弾は同室の男の右目に命中する。

同室の男「うぎゃああああああッ! 目が!俺の目があああああッ!『乾いて』……ぐあああああああ」

男の目は目が開いたままだったら起こるであろう現象を『早漏』させられ、いとも簡単にバキバキになった。

漱次郎「ぐッ……くそ……」
刺客「よし、いいぞ。あとはそのクソい銃を手の届かない位置まで殴り飛ばせ。」

??『CAMOOOO(キャム――)ッ!』

ドッガア!

漱次郎「グバッ!」

ガン!カラッカラカラ……

刺客「さて……」

同室の男「うわァ――!ひぃぃ――!」

刺客「……。漱次郎を始末してお仕事を完遂する前に、このウルサイジジイを消すかな…………。」

??『CUU(キュウ)ッ!』

スタスタ……ガシ!

刺客が同室の男の頭をつかみ、強引に口を開けさせる。

刺客「やれ……『ソドム』」

ソドム『CUUUU(キュウウウ)~~~~ッ♪」 カハァァ~~ッ

ソドムと呼ばれたスタンドの口から紫がかった「煙」が吐き出される。

同室の男「ひっ、いっ、たっ、たすけっ、が……。びっ。…………びっぎぃっいっぃっいっいっいっいっ…………。」ビクビク

刺客「『ソドム』第一の能力……「神経麻痺のガス」。そしてェェ~~~~ッ」

ズボッ……ギュオオオオオオオ――――ッ

『ソドム』がその長い舌を物も言わなくなった同室の男に突き刺すと、男の肌はみるみる内に血色をなくしていき……
最終的にはあの受付の女のようなミイラになってしまった。

漱次郎「うぐ……!こ、コイツは……!」(俺はよおお~~~~ッ!こうやって殺されちまうのか――ッ!)
刺客「君もこうなるのさ……どれ、「ガス」を吸ってもらおうかな……まずは…………。」

刺客「くらえッ!」  オオオッ!

漱次郎(うわあああ~~~っ!人殺しなんて……馬鹿なことしなければこんなことにはあああ~~~~~~~っ!)

ガシ!

刺客(……ん?なんだ?今足をつかまれたよーな…………)

ゴ  ゴ  ゴ

         ゴ  ゴ  ゴ  ゴ ……

??『……そこまでにしときな。』

刺客「…………!!」ピタッ    バッ!

足元から声が聞こえる。とっさに刺客は自らの足元を見る。
そこにいたのは、全身に炎が描かれている『人型スタンド』。頭部は流星の如く後ろに伸びている。

刺客「……この「床」……まるで「粘土」みたいにドロドロになって、裂けて……!
    しかも君……は…………誰だッ!一体……………………………………。」

ゴ  ゴ    ゴ      ゴ       ゴ    ゴ  ゴ ゴ

??『ゴタクはめんどくせーから省略するが……これ以上人殺しはさせねーぜ。』

刺客「……何者だ……と言ってるんだよ、私はさ……?君…………私の「お仕事」を邪魔して……」
刺客「ただでいられると思っているのかァァ―――ッ!!」
ソドム『CUUURREEEEE~~~~ッ!』

ソドムが飛び掛る。謎の人型スタンドに飛び掛るのは無用心であるが、
これには「刺客」――「篭良 賢(ごもら けん)」にも考えがあった。
自分の足元に見える『人型スタンド』――そいつが出てきている床の穴の下には、
本体らしき人間は見えなかった。それが意味すること……即ち目の前のスタンドは『遠くから操っているタイプ』。
自分と同じように…………。

賢(能力は不明だがスピードやパワーはスットロイと見た!遠隔操作のスタンドの中でも高パワーを誇るこの俺の
   『ソドム』ならば……簡単に打ち勝つことができるだろうッ!)

『…………オオオオオッ!FIREッ!!』
賢「おおおおッ!?は、はやっ……、ソドム!ガードしろぉお!」
ソドム『CUUURREEEEEEEッ!』

ガッ!         ビス!

メッタア!                 ドバシッ!

           ボッガァ!
                                                    メメタァ!

賢「うっげああ―――ッ!」ドバァァ――ッ

HW『フン。てめーの『ソドム』とかいうスタンド……、コソコソと吸血してばっかいるからか
   パワーがなまってるんじゃあねーのか?スピードもパワーも てんで俺の敵じゃあなかったぜ。』

フン、と『ヒートウェイヴ』が鼻を鳴らす。

賢「ば……馬鹿な……きさまほどのパワーとスピードを持つスタンドが……なぜ本体から離れていられるんだ……。」

煙『おいJOJOォ、油断は禁物だぜェ――ッ。こいつの能力はまだ未知なんだからな―。」グモモ

煙が『ヒートウェイヴ』の背後で形を整える。やがて「それ」は人型になった。……『ブラック・アイズ・ピース』だ。

BEP『おい亜希ィー。もう「能力」解除してもよさそうだぜ。』

ズジュオ!

『ブラック・アイズ・ピース』――アクターがそういうと、今まで何もなかった空中に、一気に三人の男女が現れる。

JOJO「うおっ!離れろよアクター!くっつきすぎだッ!」
アクター「仕方ねェーだろッ!こんな一瞬で戻るなんて思ってもなかったんだしよォ――!」

ドッシィイイン

空中に現れた三人の男女は、上手く着地できないまま無様に落下した。

亜希「……どーでもいいんだけどさ…………こういう下敷きのポジションってのはさ……どっちかというと男の子がなるべきだと思うんだよね……。」

賢「うおおおッ!俺を無視するんじゃあねェ――ッ!きさまら一体どこから出てきやがったッ!?それにこの時間で間に合うなんて到底考えられないッ!」

アクター「うるせェェ――な~~~。分かった。説明してやるよ……。だが、余計なマネしたらすぐにブッちめるからな。」

―――1分前

JOJO「一体どうすれば…………!」
アクター「……ちょっとよォ~~。俺に考えがあるんだけどよォ。」

JOJO「なんだ!?」

アクター「いやさ、実は俺……さっきから地道~にここいら一帯の『煙』を集めてたわけよ。
       俺のスタンドってさ……固めると腕一本だけど、限界まで広げれば結構な範囲を覆えるからよー。」

ド ド ド ド ド

アクター「もう、結構な量の煙が用意できてるんだよな。」

ド ゴ ゴ ゴ……

JOJO「この量……!なるほど、俺たちをこの「煙」で運ぼうってわけかッ!だが、俺たちを運ぶにはチトパワー不足だぜ……!」
亜希「それなら、私の『グラットニー』の出番だよ!私の『グラットニー』で、限界まで体を『縮小化』すれば、煙に乗って移動できる……!」

アクター「……そういうわけだぜ。(チクショー!いいところとっていきやがって!)」
JOJO「だが、場所が分からない……肝心の場所が分からないと……!」

アクター「それは心配いらないぜ。俺の『煙』を既に「5階」の全部屋に這わせてある。俺のスタンドはよォー。
       ものを『見たり』『聞いたり』はできねーけど、触ったりした 手ごたえは分かる……。階段から「18番目」、
       『518号室』だ……そこが『モーニング・グローリー』のスタンド使いがいる場所だ。奴さん、既に侵入してるぜ。」

アクター「そして、ここからがオメーの出番だぜ……JOJO!オメーの『ヒートウェイヴ』で……!壁を突き破って一直線に移動すればよォ――!」

JOJO「分かったぜッ!」

亜希「(なんだか存在感が一気に薄まった気がするのが不愉快だけど)『グラットニー』――っ!」

ズ ギャ ン !

ズオオオ――――――――

ゴ ゴ ゴ ゴ ……

賢「……く……。」

JOJO「観念しな。こっちは3人。アンタに勝ち目はねーよ。今諦めてくれればよォォ―――。」

JOJO「『二度とスタンドが使えない程度』の大怪我で済ませてやれるからなアアア――――…………!!」

賢「……勘違いするなよ。今「く」と言ったのは、苦し紛れのうめき声なんかじゃあない……。く……くく……。
  こいつは『笑い声』を必死にこらえてる声だよォォ―――ッ!くく……そうだよなあー。きさまらは俺の『スタンド能力』を知らないもんなアア――ッ! クッククク……。」

JOJO「……?きさま一体何を……ぐっ……がぁっ……ぎっ」ドサッ

そう言った途端、JOJOは苦しそうにうずくまる。

亜希「JOJO大丈……くッ!?」

JOJOを心配し、かけよった亜希も苦しそうにうめきうずくまる。

アクター「じょ、JOJO!?亜希までどうしたッ!!」

賢「……く……クク…………あとはお前一人だ……。見たところお前の能力は『煙』……この俺が倒せるかな……!?」

アクター「ぐ……!」



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使用させていただいたスタンド


No.683
【スタンド名】 ソドム
【本体】 篭良賢
【能力】 神経を麻痺させるガスを吐き、血を吸い尽くす




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