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09話「『ミッション:事情聴取せよ!』 その3」の巻

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orisuta

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ゴ ゴ ゴ ゴ

賢「諦めなよ……。君は既に…………最初からかませ犬だったのさ……。」

口調が元の穏やかなものに戻っている。優位に立つ冷静さから、落ち着きを取り戻しているからだ。

―――ギャン!

『ソドム』がその容貌に似合わぬ眼光を光らせる。

漱次郎「――『ガス』だッ!亜希とそこの寝てるボーズは『ガス』を吸ったから倒れたッ!
     その『ガス』を吐き出すことがよおおお「そいつ」の能力なんだッ!!」
賢「うるさいぞ漱次郎君……。再起不能の負け犬がウダウダ喚くんじゃあない。」

ソドム『CUUUUUUUUUUUUURRRRRRRRR(キュウウウウウウウウウウウウウウウウウウアアアアアア)

ドグシア!

漱次郎「うげ……ッ」
アクター「……お前…………。」
漱次郎「か……勘違いするんじゃあねーぜ……オメーがかたね~とよおおお~~~ッ
     俺まで吸血されて死んじまうんだぜ……頼むから気張ってくれよなあああ~~~~っ。」
賢「いいから黙っててくれ。」

ゴシャア!

漱次郎「……………………。」

賢「……チッ。『ガス』が原因だと分かったところで……君に防ぐ手立てはないんだ……。
  ほら、さっさと諦めちまいなよ。そのほうが楽だよ……。君には何も手立てがないんだからな。」
アクター「ああ。諦めさせてもらうとするかな。ただし『ガス』を防ぐのはだがなァ――。」

賢「!?」

アクター「『ガス』の仕業だって教えたそこの……漱次郎だっけ?ソイツはお手柄だぜ……。」

アクター「その『ガス』は空気よりも『重い』。」

ゴ ゴ ゴ ゴ  ゴ   ・ ・ ・

アクター「よーく目を凝らすとよォ――。その『ガス』は地を這うように動いているんだ……。
      水をブッかけたドライアイスのよーによォ~~~。」   ド

モアァァ~~~

アクター「オメーに接近しすぎたJOJOはその『ガス』を吸ってやられた。  ド
      抱き起こそうとして屈んだ亜希も『ガス』を吸ってやられた。」  ド

賢「それが分かったからといってなんだと言うんだァァ――ッ!所詮きさまのスタンドは近距離専門!
  この俺の『ガスの壁』を越えて攻撃できる射程は持っていないッ!」

アクター「いいや、『分かったからこそできる』んだぜェェ――ッ!
      てめーの『ガス』の『地を這う性質』を知ったからこそ、大胆になれる方法がッ!」
賢「……ッ!!これはァァ~~ッ!!」

アクター「てめーの『ガス』が『地を這う』ならッ!!」

アクター「俺の『煙』は『空を翔る』ッ!!俺を乗せてなあああァァァ―――ッ!!」

ドッグアアアアア~~~~

賢「コイツ……!自分のスタンドの肩に乗って『ガスの壁』を…………」

ドザアアア!

賢「『乗り越えて』きやがったあああ~~~~~~ッ!!?」

アクター「射程距離内だぜ……このドマヌケがッ!こんなチンケな『壁』ごときでよォ~~~ッ!!
      いい気になって俺のことをナメてるんじゃあ…………」

賢「しまった『ソドム』早く『ガス』を…………」

アクター「ねーぜッ!この距離ッ!てめーのスタンドはアクビが出るよりスットロイぜッ!!」
BEP『オッシャアッ!!』

ドギャア!

賢「うっげええああああッ!!」 ドッバア――ッ

ボフア!

アクター「ケッ!これで俺がナメられてた分はチャラにしてやる……あとは倒されたJOJOと亜希……
      殺された受付のネーチャンとオッサンの分を……くらいやが……げッ!?」

クラァ・・・

アクター(……な……『眩暈』……この現象は一体………………。)
アクター「ぐ……倒れたら『ガス』の餌食……『ブラック・アイズ・ピース』……俺を持ち上げろォ!」

グッ

賢「ぐふっ。さっききさまに殴り飛ばされたとき……とっさに足を蹴り上げてきさまの口元にガスを持っていってやった。
  握りっ屁みてェ~~~になァアアアッ!!この俺をコケにして「お仕事」を邪魔しやがって……きさまは殺すッ!
  いの一番に殺してやるッ!血を吸い尽くしてミイラになってバラバラになっても吸血し続けて殺してやるぜッ!」

アクター(クソ……今ので体が思うようにうごかねー……とっさに少しだけ吸っただけで済んだのは幸運だったかな……。
      だが、スタンドは普段の半分もパワーを出し切れねえようだ……。
      支えるのに手一杯でこの人型はこれ以上動かせらんねーし……。万事休す……あともう少し『煙』があれば……『煙』?)

賢「さあ――ッ『ソドム』よォオオ―――ッ!このクソガキを始末しろォオ―――ッ!」
ソドム『CUREEEEEEEEEE』

オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ――――

アクター(そうだ……『ブラック・アイズ・ピース』の足元にある忌々しい『ガス』……こいつもまた『煙』だ……。
      こいつを『ブラック・アイズ・ピース』の一部にすれば……人型を「もう一体」作り出せる…………。)

――――オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ――――

アクター(……いや!俺は何を考えているんだ……「もう一体」だと?バカ言っちゃあいけねえ!
      俺の『ブラック・アイズ・ピース』が一度に作り出せる形は「一つ」!もう「もう一体」なんて作り出せるわけが……
      …………だが、やるしかねえ!やらねーとやられる!スタンドは『出来て当然』と思う魂のパワーだ!俺ならできる!)

アクター「『ブラック・アイズ・ピィ――――――スッ!!』」

ドッギュアアアアア

アクター「…………おおおおおおおおおおッ!!」

ガッシィィ――――ンッ!

BEP(2)『…………。』

オオオオオオオ…………

ソドム『CUREッ!?』

賢「なッ……まさかきさま!この俺の『ガス』を媒体にしてスタンドを作り出したというのか!それで俺の攻撃を防いで!」

BEP(2)『……………………。』

ギュウウウウウ

足元に蔓延っている『ガス』の海が、紫色の『ブラック・アイズ・ピース』に吸い込まれる。

賢「……うおおおッ!まさかッ!きさまッ!そんなことが許されるとッ!俺の「お仕事」を邪魔するなどッ!」

アクター「……てめーには感謝するぜ。俺の『ブラック・アイズ・ピース』は成長した……。
      名づけて……『ブラック・アイズ・ピース―――パープル・ソルジャー(紫煙の徒)』ってとこかな。」

賢「この道端のイヌグソがあああああああ」

BEP(1)&(2)『『オオオオオオオオッッッッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア――――――ッ!』』
賢「どっべェェェ――ッ!」       ドゴ ドッゴ ドバア!
ドゴ ドドゴ! ドゴ ドゴ!
                     ドゴ!ド!ドゴ! ドッゴ!ドガゴ

ドドッパアアアア――――――――z_______  !!

オオオオオ――――

同時刻、川尻正彦。
カタッ
D・F『ムッ』
川尻「どーした?『ディープ・フォレスト』?」

D・F『イヤ……ナンデモナイヨ 正彦クン。』
D・F(『矢』ガ震エタ……『そどむ』ノ篭良メ……シクジッタカ。フン、マアイイ。既ニ新タニ「3人」ノ人間ヲ射抜イタ……。)

―――オオオオオオ

必府病院、『518号室』。

JOJO「……ぐ、やれやれ……。かたじけないぜ。」
亜希「今回は本当に助かったよ……。」

亜希「そして……。」 ゴゴゴ……

漱次郎「…………。」(無言だが気絶しているわけじゃあない。)

アクター「てめーの知ってること全部吐いちまいな。さもなきゃあ……」
BEP『…………。』

漱次郎「分かった分かったよおおお~~~っ。言えば……言えばいいんだろおおお~~~っ!
     だが俺が知ってることなんてもうほとんどそこの亜希に言っちまったからよおおお~~~っ!
     お前らが期待してる情報なんて……」
アクター「いいからさっさといわねーかッ!」

漱次郎「ひいっ!……『ディープ・フォレスト』は騎士のスタンドだ。能力はしらねー。が、自分の意思みてーなのを持ってて、
     とてつもなく狡猾そうだったぜ。ありゃあ近い将来自分の本体も食っちまうだろーな。
     まるで旅人を飲み込む深い森のようによォォ――。」

漱次郎「それと……『ディープ・フォレスト』の本体、あいつは元々この街の人間じゃあねーか、宿無しだ。替えの服がないのか、
     服がボロボロだった。おそらく『必府プリンスホテル』かその辺の公園で暮らしてるんじゃあねーかな。」

アクター「なるほど。ところでてめー、今までにそのスタンドで人を傷つけたことは?」

アクターが『モーニング・グローリー』を指差す。

漱次郎「……俺をフりやがった女とその相手の男を殺した。『踏み切りの変死体事件』だよおお~~~っ。あれをやった……。」
アクター「オーケイ。てめーだきゃあ あの『ソドム』に殺された方がよかったかもしれねーな。」

漱次郎「………………(言い返せねえ)。」
JOJO「まあともかく二度とスタンドで悪さできねえように…………。」

HW『…………。』ボオッ

漱次郎「わっおい!何しやがる!」

JOJO「『銃』ってよー。「銃口」が塞がってちゃあ、何にもできねーよな。ましておめーのスタンドは破壊力がねー。
      「銃口」を破壊しつつ銃弾を放つなんて荒業もできっこねーよな……。」

HW『オオオオオオオ』
漱次郎「うわーッ!やめろーッ!」

グンッニャアアア~~~~

バーン!

JOJO「よって!銃を握りつぶした状態に変形させて弾が発射できねーように細工してみましたァー!」
漱次郎「うわあああああ!」

亜希「そして……」
亜希「人2人が不可解な死をとげ、大の大人が全身ボコボコ。そんな現場に、意識のある人がいたらどうなると思う?」
亜希「まあ頑張ってくれたまえ。」

ダダッ!!

漱次郎「うわあああああ~~~~ッ!チクショ――ッ!!」


アクター
スタンド名 『ブラック・アイズ・ピース』―→成長。新たな能力は『パープル・ソルジャー(紫煙の徒)』と名づけた。

JOJO、亜希 ―→今回は出番がアンマリなかった。

漱次郎
スタンド名『モーニング・グローリー』
―→精神的敗北を乗り越え再起するも、『ヒートウェイヴ』に銃口を潰され本当の本当に再起不能。
   この後殺人事件の重要参考人となってしまう。

篭良 賢
スタンド名『ソドム』―→全身ボコボコにされ再起不能。



To Be Continued...


使用させていただいたスタンド


No.246
【スタンド名】 ブラック・アイズ・ピース
【本体】 芥川辰助
【能力】 煙の密度によりパワーと射程が変わる




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