オリスタ @ wiki

10話「『ディープ・フォレスト』は動き出す その2」の巻

最終更新:

orisuta

- view
メンバー限定 登録/ログイン


――『ソドム』の刺客を放ってから、三日が経った。
『必府プリンスホテル』の一室……。

正彦「どういうことだッ!!奴ら始末されたわけでもなく……ぜんぜんピンピンしているぞッ!『ディープ・フォレスト』!」

グワシ!

D・F『オチツケ……オチツクンダ正彦クン……。確カニ『そどむ』ハ「強イ」すたんどダッタガ、三対一デハ分ガ悪カッタノダ……。』
正彦「だが!もうそんなことじゃあ済まされねえ!奴らの此処最近の行動はどうだッ!?『必府プリンスホテル』ッ!
    その周辺をウロチョロチョコマカと……!明らかにあのクソッたれの漱次郎から情報を聞き出してるじゃあねーかッ!」

D・F『ダカラ『オチツケ』ト言ッテイルンダ正彦クン……。残ル「刺客第一陣」ハ2人。今度ハソノ「2人」ヲ一気ニ一人ニ回ス。
    最初カラコウシテオケバヨカッタノダ……。『各個撃破』。ソノ確実性ヲ追求スルノナラバ……ナ。』

D・F『マズハ能力ガマッタク未知数ナ「奴」カラダ……。』

D・F『アア、今回ハ我々モ ジキジキニ『手ヲ下ス』。『各個撃破』。ソノ確実性ヲマスタメニモネ……。異論ハナイネ?正彦クン……。」
正彦「ああ、分かった……。俺のことを嗅ぎ回るうっおとしいドブグソ野郎どもめ……。急に『闘志』が沸いてきたぜ!」

ゴオオオオ―――――

??「おいてめェ――ッ!スタンドだなッ?てめー一体こんなところに何しにきやがったッ!」

ここは、公園。亜希がJOJOにスタンドを見せ、川尻正彦がJOJOたちの存在を知った公園、の入り口。
この「ゴロツキ」は、今年の4月に『ディープ・フォレスト』に射抜かれて生まれた『スタンド使い』の刺客だ。
「奴」――JOJOを始末するための………………。

ところで彼がこんな場所でいきなり声を荒げているのは、目の前に人型スタンドが佇んでいるからだ。

??(2)『………………?』 キョロキョロ
??(2)『…………もしかして……………………今のは『私』に言ったのかな?』

怒鳴りつけられたスタンドはキョロキョロとあたりを見渡し、それから自らを指差す。

ゴロツキ「てめー以外に誰がいるって言うんだァァ――ッ!」
??(2)『…………どうやら、『ディープ・フォレスト』の奴…………。これを「狙っていた」のか…………。
       これも『運命』…………………………。…………多分、君がしようとしていることと同じことだ。』

ゴロツキ「……じゃあ、つまりアンタが俺の「相棒」ってわけか。じゃあ能力を掻い摘んで説明するゼ…………。」
                                         ジャーイインダヨ ベツニヨー

…………………………………………
??(2)『なるほどな…………。それが君の能力か…………。『イイ』な。君と私は『相性がイイ』。
       それじゃあ、君は最初に「標的」と接触してくれ。私は後から行く。
       何……私の能力は熱のないところだと使い勝手が悪くてね…………。君が「環境」を作ってくれれば戦いやすい。』
ゴロツキ「ああ、分かった。……だがアンタの能力を…………。」
??(2)『それじゃあ私は失礼するよ。君が『能力』を使い、もういい頃合だと思ったら私は姿を現す。それが合図だと思ってくれ。』
ゴロツキ「ああっ!待て」

ボッシアアア!

ゴロツキの制止の言葉を待たずして、謎のスタンドは燃えるように空中に溶けていった――。

ドオオオオオオオオ―――――

JOJO「やれやれ……久々に一人の時間だぜ。」

この日はJOJOにとっては珍しく、アクターも亜希も一緒にいない日だった。
というのも、別に喧嘩したわけではなく、単に偶然が重なっただけだ。アクターは家の床が抜けたとかでその始末、
亜希は学者の父親と何やら用事があるらしい。結果、JOJOは暇を持て余し、亜希にスタンドを見せてもらった公園にいるのだった。

JOJO(最近亜希やアクターと一緒にいるのが当然になってきたせいか……一人の時間が懐かしいような物足りないような気がするぜ。)

ザッ

ゴロツキ「よォニーチャン。最近『必府プリンスホテル(ヒ ツ ホ テ)』の周りをウロチョロしてるってーのはてめーだな?」

JOJO「……なんのことだ?」

ガシッ

ゴロツキ「とぼけてんじゃあねェ――ッ!このスッタコがッ!
       てめーが『ディープ・フォレスト』を追ってることくらい既に調べはついてんだッ!」

JOJO「……やれやれ…………。何のことを言ってるのか」
ゴロツキ「シラを切っても無駄だッ!てめえブン殴ってやる!」

グオオオ!

パシッ

白人「……暴力とは…………感心しないな…………。」

迫った拳がJOJOに激突すると思われたそのとき、血色の悪い白い手がそれを遮る。
それを見たJOJOは防御の為にわずかに出していた『ヒートウェイヴ』を収める。

ゴロツキ「……あ……?あ~~~~っ!?」

ゴロツキ「あ゛あ゛~~~~~っ!?なんだテメエ!やんのかオラ!」
白人「まあ――そんなところかな。少年、私も加勢しよう……。」

JOJO「……は?一体……?」

ド ド        ド ド ド ・  ・   ・
       ド ド

ゴォァアアアアア――――――

公園より10mほど離れた地点……。 ド ド ド ド ド
そこに『ディープ・フォレスト』と川尻正彦は待機していた。

D・F『ヤツラハコノ私デサエ 手コズルホドノスゴイ『すたんど』ヲ持ツ……。オソラク、「奴」モタダデハスマナイダロウ。』

正彦「すげーぜ『ディープ・フォレスト』ッ!これなら流石に奴もイチコロだろう!でも「ただじゃあすまない」って
    「奴」は再起不能になるんじゃあないのか?」
D・F『正彦クン。既ニ私ハ確信シテイル。「2人」デハ「奴」ニ勝ツコトハデキナイ。』
正彦「なッ!それじゃあ駄目じゃあねーかッ!どーするんだよ!!」
D・F『ワカッテナイナ……正彦クン。くーるニナレヨ……。「ダカラコソノ私タチ」ダロウ?
    所詮「2人」ハ「奴」ヲ消耗サセルタメノ道具サ……。弱ラセタ「奴」ヲ元気イッパイナ「私タチ」ガ叩ク。
    ナンノりすくモナイ素晴ラシイ作戦ダロウ?』

正彦「な、なるほどッ!確かにいいぞッ!その作戦!!」

アアアアアアアアアアアアアアア――――


ゴロツキ「フン!2対1ねェェ~~~ッ!いいさッ!イイ気になってるんだな…………俺は着々とてめえを始末する!」

ゴロツキ「『ザ・バァ――ンッ』!」  ド ギュ ン ッ!

JOJO「やはりスタンド使いの追っ手かッ!白人のオッサン アンタは逃げな!アンタの手に負える相手じゃあない!」
白人「……いや、それには及ばんよ少年………………。なぜなら私も…………。『スタンド使い』だからね……………………。」

JOJO「!!」

ゴ ゴ ゴ ゴ
         ゴ ゴ ゴ ・・・

白人の「雰囲気」が変わる。
JOJOには分からないことだがこのとき――白人の周囲には『ボタン状』の極小のスタンド群が集まっていた。

JOJO「何だってオッサン、見知らぬ俺の為に…………。」
白人「いきなりガラの悪いやつに絡まれている人を見て、見てみぬフリするほど薄情な人間じゃあないんでね……。」

ゴロツキ「フン!何かと思えば雑魚そーな虫けらのスタンドかッ?この俺のスタンドの敵じゃあね――ッ!」

ドッゴア! ボッボボボアアアアアア!

JOJO「なッ!いきなり炎がッ!」
白人「くっ」

ゴロツキ「それが俺の『スタンド能力』だ……殴ったものはたとえ永久凍土だろーとなんだろーとッ!」

ザ・バーン『ボッアアアアアアッ!』

ゴオオオ!

JOJO「ぐッ、ガードするのも『マズイ』ッ!」

ガシッ!ガシッ!カスッ

JOJO(しかも素早い……ッ!俺の『ヒートウェイヴ』と同格のスピードだ!チクショウカスっちまったぜ……!)

ボアアアア!

JOJO「熱ヅッ!」
ゴロツキ「みんな関係なく『燃え上がらせる』ッ!てめータマキンのケシズミすら残らず燃やしつくしてやるぜェ――ッ!」

JOJO「こいつ……ヤバイ!まともに殴り合いすらさせてもらえないッ!」ギリッ……!


  ド
    ド
      ・
        ・ . .

白人「『レッドジャンプスーツ・アパラタス』ッ!一つに固まれッ!」

グワッッッシィィイイイ

ド ド ド

RJS・A『……………………。』 ド ド ド

ゴロツキ「なんだ……お前のそのスタンド……ッ!………………。」

JOJO「がッ、合体ッ!?極小のスタンド群がッ!」

白人「点が集まって固まれば「立体」になるッ! この概念!!」  バァーン!

――スタンドは「赤い人型」だ。体中に『ボタン』のような凸凹した装飾がある。

ゴ ゴ ゴ ゴ

ゴロツキ(いや……!そこじゃあねえ!

       俺が言いたいのはそこじゃあねえ(●●●●●●●●●●●●●●●)ッ!あの『スタンドヴィジョン』……!まさか『アイツ』が……!)

ド ド ド ド ド ド

――さかのぼること十数分前。

ゴロツキ「『ディープ・フォレスト』には素晴らしい力をもらった「恩」があるから…………
       そう思ってここに来たわけだ。アンタも同じ。それでいいな?」
??(2)『ああ…………。ここに今日来たのは本当に「たまたま」の「偶然」だがな…………。』

ゴロツキと話しているのは――――。

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

??(2)『しかし君の能力は私の能力と非常に…………………………
    『相性がイイ(●●●●●)』…………。非常にイイパートナーだよ…………。』

ド ド ド ド ド ド ド ド


スタンドは(●●●●●)赤い人型(●●●●)()体中に(●●●)ボタン(●●●)のような凸凹した装飾がある(●●●●●●●●●●●●●)

バアア―――ッ!

RJS・A『君の『能力』は私の能力と『相性がイイ』………………。』

ゴオオオオオ―――ッ



To Be Continued...


使用させていただいたスタンド


No.308
【スタンド名】 ザ・バーン
【本体】 銃井孝典
【能力】 殴ったものを燃え上がらせる、ただそれだけのスタンド

No.104
【スタンド名】 レッドジャンプスーツ・アパラタス
【本体】 ジェイムス・エルロイ
【能力】 スタンドを対象に付着させるとその部分から体外の熱を体内に取り込み対象の体温を上昇させる




< 前へ       一覧へ戻る       次へ >





当wiki内に掲載されているすべての文章、画像等の無断転載、転用、AI学習の使用を禁止します。




記事メニュー
ウィキ募集バナー