まず最初に抱いた感想――
「こいつが本当にあの『ディープ・フォレスト』の本体か?」
「こいつが本当にあの『ディープ・フォレスト』の本体か?」
拍子抜けした、というのだろうか……。
そいつは、あまりにも凡人すぎて、あまりにもひ弱そうで、
そいつは、あまりにも凡人すぎて、あまりにもひ弱そうで、
そしてあまりにも、スタンドに不釣合いで。
……グッ
JOJOが身構える。今まで幾度となく自分の、自分たちの命を狙ってきた人間が、目の前にある。
怒りはある。しかしそれは「義憤」だ。自分が狙われたことに対するものではない。
亜希が、アクターが、漱次郎に殺された人が、篭良に殺された人が。
傷ついたのは、恐ろしい思いをしたのは、命を落としたのは――
こいつが元凶だ。こいつは『ほうっておいちゃあいけない奴だ。』
怒りはある。しかしそれは「義憤」だ。自分が狙われたことに対するものではない。
亜希が、アクターが、漱次郎に殺された人が、篭良に殺された人が。
傷ついたのは、恐ろしい思いをしたのは、命を落としたのは――
こいつが元凶だ。こいつは『ほうっておいちゃあいけない奴だ。』
JOJO「ォ……オオォ ォォオオ オオオオ オオオオ才才才才 ッ!!」
JOJO「『ヒートウェイヴ』ッ!」
ズ ギャ ン ッ !
HW『FIREEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEッ!!』ゴオオオオオ
D・F『フンッ!コノ程度……』
スッ
パギッ!
D・F『ゴベッ……! !? ナッ!?速ッ?』
ドバァァァ―――
正彦「ごべぇぇ!?ど、どういうことだ『ディープ・フォレスト』!ヤロウ全然弱ってないぞ!」ドザァァ
D・F『ヤハリ素早イトハ思ッテイタガ……コレホドトハナ……。正彦クン、見テミロ、奴ヲ、奴ノ『すたんどぱわー』ヲ。』
D・F『ヤハリ素早イトハ思ッテイタガ……コレホドトハナ……。正彦クン、見テミロ、奴ヲ、奴ノ『すたんどぱわー』ヲ。』
JOJO「オオオオオオオオオオオオオオオ!!」
ゴオオオオオオォォォォ
正彦「まさか……奴はこの土壇場で成長してるってのかッ!?」
D・F『若サトイウノハ過チノ種ダガ……同時ニ可能性モ無限ニ秘メテイル、トイッタトコロカナ……。』
D・F『若サトイウノハ過チノ種ダガ……同時ニ可能性モ無限ニ秘メテイル、トイッタトコロカナ……。』
正彦「どッ……どうする『ディープ・フォレスト』!逃げるか!?」
ド ド ド ド
ド ド ド ド
D・F『逃ゲル?馬鹿イッチャアイケナイヨ、正彦クン……。奴ハ確カニ「強イ」ガ、闘イカタハ単調ソノモノダ。』
ズドォ!
『ディープ・フォレスト』が地面を殴る。殴った『ディープ・フォレスト』の右腕はなくなっている。
JOJO「……!?腕をどこへやった……?」
D・F『ソレハスグニ分カル事ダ。』
D・F『ソレハスグニ分カル事ダ。』
ズォア!
JOJO「ぬぐッ……!?地面から腕が……痛ッ」
D・F『『でぃーぷ・ふぉれすと』!すたんどノ私ガイウノモ奇妙ダガ、主ノ代ワリニ言ワセテモラウゾ……。
物体ヲ地面ヤ壁ニ『埋メル』能力……埋メ込ンダ腕ニキサマノ足ヲ握ラセタ……。』
D・F『『でぃーぷ・ふぉれすと』!すたんどノ私ガイウノモ奇妙ダガ、主ノ代ワリニ言ワセテモラウゾ……。
物体ヲ地面ヤ壁ニ『埋メル』能力……埋メ込ンダ腕ニキサマノ足ヲ握ラセタ……。』
ドバシ!
『ディープ・フォレスト』が左手で突きを繰り出す。
D・F『ソシテ火傷シテイル足ヲ握ラレレバ、サシモノキサマモ怯ム……ソノ隙ヲツク。』
バァァ―――ン!
JOJOの左胸には……『穴』が開いていた。
JOJO「ゴフッ。」 ビチャチャ!
JOJO「こ……れは……。」
D・F『フハハハハハハハッ!ザマアナイナJOJO!ダガ安心シテイイゾ!スグニ キサマノ オ友達モ ソッチニ送ッテヤル!』
D・F『クラエィ!』ゴオオオオオ
パシッ
振りかぶったD・Fの左腕が軽くはじかれる。
D・F『…………?』
左腕は、ひじ関節があらぬ方向に捻じ曲がっていた。
HW『…………………………。』 ドドドド
D・F『ナン……』
ゴ ゴ ゴ ゴ
JOJO「…………。」
ゴ ゴ ゴ ゴ
D・F『ダトォォ―――ッ!?』
JOJO「ふゥゥ――……オーマイ(なんてこった)。お気に入りの学ランが破れちまったぜ……。
まあこいつは後で『ヒートウェイヴ』を使って直せばいいんだが……。」
まあこいつは後で『ヒートウェイヴ』を使って直せばいいんだが……。」
JOJOはというと、胸に穴が開いているにも関わらず涼しい顔をしている。
D・F『ナ……ナゼ。』
JOJO「俺のスタンド能力の研究が足りなかったようだなァ――『ディープ・フォレスト』。
『ヒートウェイヴ』。俺の体を粘土状にして、体を傷つけないように穴を開けた。
傷つけないようにっつっても致命傷をさけるだけだから、痛いし血は吐くがな……。」
JOJO「俺のスタンド能力の研究が足りなかったようだなァ――『ディープ・フォレスト』。
『ヒートウェイヴ』。俺の体を粘土状にして、体を傷つけないように穴を開けた。
傷つけないようにっつっても致命傷をさけるだけだから、痛いし血は吐くがな……。」
ズギュン!
JOJO「もう一度『ヒートウェイヴ』で整えれば、元通りだ。ホレ、このとおり。」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
正彦「う……ウワァァ―――ッ!俺の腕がァァーッ!?」
当然、スタンドである『ディープ・フォレスト』の腕が捻じ曲がったのだから、正彦の腕も捻じ曲がる。
ギュオ!
それを見て、すぐさま『ディープ・フォレスト』は正彦の下へ下がる。
D・F『イイカ……。落チツケ正彦クン。今ノハチョットダケ予想外ノ事態ダッタガ、何モ問題ハナイ。
間違ッテモ『逃ゲヨウ』ナンテ思ッテハ駄目ダゾ……。マダ私ニハ勝算ガアルノダ…………。』
間違ッテモ『逃ゲヨウ』ナンテ思ッテハ駄目ダゾ……。マダ私ニハ勝算ガアルノダ…………。』
グギッ!
そういうと、『ディープ・フォレスト』は無理やり自らの腕を元の形に戻す。
正彦「ィギィィイイ!」
当然、正彦は痛がる。しかし、『ディープ・フォレスト』はそれにも意を介さずJOJOを見る。
JOJOはあまりにチグハグな『ディープ・フォレスト』とその本体、正彦のコンビに絶句していた。
JOJOはあまりにチグハグな『ディープ・フォレスト』とその本体、正彦のコンビに絶句していた。
D・F『ズイブント……オイタガスギルヨウダナ『JOJO』……。コノ私ニ対シテ……!』
ゴ ゴ ゴ ゴ
正彦「うう……いてぇよ……。」
D・F『ウルサイナ正彦クン……男ダロウ?ソノクライ我慢シナヨ……。』
クル
D・F『コノ『でぃーぷ・ふぉれすと』、すたんどニヨル戦闘ニ関シテハ……(本体ガコンナノトイウノモアッテ)
キサマノ数倍ハ経験ガアル、トイウ自負ヲモトニ断言シヨウ……キサマハ……
ワタシニ勝ツコトハデキナイ 。特ニワタシヲ倒スコトハ ……決シテ 。』
キサマノ数倍ハ経験ガアル、トイウ自負ヲモトニ断言シヨウ……キサマハ……
ド ド ド ド ド ド ド
JOJO「なら……試してみようじゃねえか。きさまの『経験』ってもんをなッ!!」
D・F『クチノ減ラン餓鬼ダ……。フンッ!』
ドズッ!
再び地面を殴る『ディープ・フォレスト』。
JOJO「それがきさまの『経験』か『ディープ・フォレスト』!だとしたら甘い!
この俺に二度同じ策を使う時点で既に凡策なんだよッ!」
この俺に二度同じ策を使う時点で既に凡策なんだよッ!」
HW『オオオオオオオオオオッ』ボア
HW『FIRE!』ドガア!
JOJO「こうやって地面を抉り出して!てめーの「腕」を露出させてやる!そしてブン殴って破壊してやるぞッ!」
ゴオオオオ!!
『ヒートウェイヴ』の拳が「腕」が埋め込まれた地面へと向かう。
ト゛ ハ ゜ ァ ツ !
ガシィ
JOJO「………………!?」
JOJO「…………こ……れはッ!?」
しかし、その拳が『ディープ・フォレスト』の「腕」に命中することはない。
『ディープ・フォレスト』の「腕」は、『ヒートウェイヴ』の首を絞めていた。
『ディープ・フォレスト』の「腕」は、『ヒートウェイヴ』の首を絞めていた。
ググ
JOJO「げふ……!」
D・F『ヤレヤレ……得意ニナッテ油断シテイタナ、JOJO。ワタシノ能力ハ『埋メ込ム』ダケデハナイ。
埋メ込ンデナオカツ『隠ス』ノダ……。「隠ス」トイウコトガ能力ナラバ、ソレハモウ誰ニモ曲ゲルコトハデキナイ。
物質ノ質量ガ増エタリ減ッタリシナイノト同ジクライ、「隠サレタ物」ハ暴カレナイ……。コレガ『でぃーぷ・ふぉれすと』。』
D・F『ヤレヤレ……得意ニナッテ油断シテイタナ、JOJO。ワタシノ能力ハ『埋メ込ム』ダケデハナイ。
埋メ込ンデナオカツ『隠ス』ノダ……。「隠ス」トイウコトガ能力ナラバ、ソレハモウ誰ニモ曲ゲルコトハデキナイ。
物質ノ質量ガ増エタリ減ッタリシナイノト同ジクライ、「隠サレタ物」ハ暴カレナイ……。コレガ『でぃーぷ・ふぉれすと』。』
D・F『言ッタハズダ!『キサマノ数倍ハ経験ガアル』ト!』
To Be Continued...
当wiki内に掲載されているすべての文章、画像等の無断転載、転用、AI学習の使用を禁止します。