オリスタ @ wiki

14話「『川尻正彦』 その2」の巻

最終更新:

orisuta

- view
メンバー限定 登録/ログイン


JOJOと正彦、いや、『ディープ・フォレスト』は対峙していた。
JOJOの一瞬の油断をつき、『ディープ・フォレスト』はJOJOの首を絞める。

D・F『サテ……ソノ首イタダコウカナ……。』ググ……

JOJO「ぐ……うおおおッ!」グオ!

JOJOが苦し紛れに『ディープ・フォレスト』を攻撃し、拘束を解こうとするが……。

カパッ

D・F『オオ……コワイコワイ……。言ッテナカッタカナ?私ハ鎧デ構成サレタすたんど。
    ヨッテ……中身ハナニモナイ。着脱モ『自由自在』トイウワケ、ダ。』

JOJO「そんなもんは最初から重々承知してるッ!俺の狙いはこの「腕」だ……!
      そこのオッサンにゃあ悪いがドロドロに溶かさせてもらうぜ……!」
HW『FIREEEEEEEEEEEEEEEEEEE―――ッ!』

正彦「ヒィィィ――ッ!やめろォー!やめてくれェェ――ッ!」
D・F『(ウルサイナ川尻ノヤツメ……。コノ程度、イクラデモ想定ズミダトイウノニ……。)』

オオオオオオオッ

D・F『馬鹿ガ。そう簡単ニ何度モ食ラウワケガナイダロウ。』

パッ

ギリギリのところで「腕」は手を離し『ヒートウェイヴ』の拳をかわす。
『ヒートウェイヴ』は拳を止めきれず、それはJOJOの首に向かう。

JOJO「しッ……しまったッ!腕でガードを……」 スッ!
D・F『自ラノ拳デ死ヌ……コッケーナ最期ダッタナ……
    案外……。マ、人生ナンテコンナモンダヨ、正彦クン。』

ドッバアアアア!

JOJO「ふぐ……ぐえぇッ。」

正彦「やったッ!『ヒートウェイヴ』の拳がJOJOの首に命中だァ!」
D・F『イヤ……マダダ。「腕」デギリギリがーどシタヨウダ……。』

ブ ラ    ァ  ン

JOJO「ぐうう……」

D・F『ダガ、がーどシタ「腕」ハモウ使イ物ニナラナソウダナ……。
    どろどろニ溶ケテぶらぶらダゾ……………………。』

D・F『トドメダッ!サラバダJOJO!キサマハソレナリニ強敵ダッタヨ……!」

JOJO「おおおおお……!」

ヨロッ

JOJOが力なく「腕」を掲げる。ドロドロの「腕」はその勢いにすら耐えられず、
無残に本体、正彦の目の前まで吹っ飛んでいく。

D・F『死ネ。』

ズオオオオオ!

JOJO「……い……………………や………………。俺の…………勝ち…………だ…………。」

D・F『!?』オオオオオオ

JOJO「そこにあるからな……。俺の……。これが…………。」

ズアア!

吹っ飛んだJOJOの「腕」から、『ヒートウェイヴ』の「腕」が剥離し、正彦めがけその拳を振り下ろす。

正彦「んな!?」

JOJO「……『FIRE』。」

ボッグアア!

正彦「ブッゲェエエ―――ッ!?」

JOJO「……これが俺の、「腕」だぜ。」

バアアア―――ン!

D・F『ギャアバアッ―――!』ドバアアア

JOJO「……オーマイ…………。袖まで千切れちまったぜ…………。』ヒョイ

JOJOは「腕」を拾い、それを自らの千切れた「腕」につなげなおす。

グッチャ

JOJO「これでよし、っと。」

ド ド ド ド ド ド

JOJO「やれやれ……。完璧なカウンター、流石の『ディープ・フォレスト』もただじゃあすまなかたようだな。」

D・F『グ……クソ……体ガ……動カン……。』

『ディープ・フォレスト』は正彦の傍らで力なく倒れている。
せめてもの抵抗なのか、右腕を掲げている。

プル……プル

JOJO「安心しろ……。殺しはしないさ。ただ再起不能にはなってもらうけどな。」

JOJO「その前に……。『ディープ・フォレスト』の本体!」
正彦「はいィ!」

JOJO「きさま……何の目的があって矢で人を射抜く?一体何人を射抜いた!この街には何人のスタンド使いがいる!」

正彦「……り、理由なんか……ねえよ……。『ディープ・フォレスト』の助言だ……。
    俺には「王の素質」がある……。そのためには「兵」が必要だ……ってよォォォ――。」
正彦「この街は人が多いから、『矢』で射抜いて目覚めなかった奴がいても……そうそうバレない……。
    そう思って来た。射抜いた人数なんていちいち数えてねーしどのくらい目覚めたかどのくらい死んだかも覚えてねー。」

JOJO「この……!」

グッ……

JOJO「…………もういい。どっちにしてもお前は「王」になんかなれやしない。お前はもう再起不能になるだけだ……!」

D・F『サ……セ……ルカア!』グオオオオ

JOJO「遅いッ!いくぜ『ヒートウェイヴ』……。」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

HW『F I R E E E E E E E E E E E E E E E E E E E E E ―――― ッ !!』

正彦「ヤッガバベアアアッ!」ドバガバガアア

HW『FIREEEEEEEッ』ドゴ ド ドゴ ドゴドゴ
ドガ ド! ドゴ ドド   ムッシャア! ゴゴゴ バギビギ
ド ド       ド ドゴァ

ドミシバ ドッガバ!  HW『ウリャアアアアアアア――――ッ!』ドガ ガ ドゴ
ド バア  ッドッドド   ドベバ ミッシィ! グシャア! バッ ガガ

バミシ! ド ドベス   HW『オオオオオオオオオオオオオオオ』 ドガ ド ドドドド
 オオオオ バギ! ゴッパアア! メッシャゴシ!  ガババババババ ドビッ!

HW『FIREEEEEEEEEEEEE―――――ッ!!』

ドッバアアアア―――――ッ

正彦「ベエエエエエエッ」

ドザア!

JOJO「……。」 ド ド ド ド
HW『…………。』

ド ド ド ド

正彦「…………。」

         バァアアア―――ン!








D・F『オオ、コワイコワイ。』
JOJO「!?」 バッ!

倒したはずの敵の声。
驚き振り向くと、そこには頬が抉れている『ディープ・フォレスト』の姿。

D・F『何故?ッテ顔シテルナ……。クク……。イヤ、今ノ私ハ非常ニ愉快ダ。
    気ニ入ラナカッタ川尻ノミットモナイ姿マデ見セテクレテ、君ニハ本当ニ感謝シテルヨ……。』

D・F『ダカラ、何故ワタシガ今コウシテピンピンシテイルカ、教エテアゲヨウ……。』

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

D・F『トコロデ……JOJO、『すたんど』ガ モットモ ぱわーヲ発揮スル瞬間ッテイウノハ、イツダト思ウ?
    イツモ、ふるぱわー?トンデモナイ。ソンナンジャア トテモジャナイガ私タチすたんどハ モタナイヨ……。』

D・F『答エハ『トドメノ瞬間』ダ。勝利ヲ確信シタ瞬間、人ノ精神ぱわーハ最大ニナル。
    すたんどハ精神ぱわーノ塊ノヨウナモノダ。ソレガ大キクナレバ、当然すたんど自身ノぱわーモ高マル。』

JOJO「…………。」


D・F『『矢』ハソノ「ぱわー」ガ最モ好物ナノダ…………。』

D・F『サッキノ断末魔ノ一瞬!私ノ目論ミドオリ、『矢』ハJOJO!君ノ、『ひーとうぇいう"』ノぱわーガ最大ニナッタノヲ探知シタ!
    『矢』ハ激シク動キ出シタ……。ソシテ私ノ計算ドオリニ!


    私ノ中指ノ付ケ根ヲ貫イタ(●●●●●●●●●●●●)。』

D・F『ドウイウ理屈カハシラナイガ……コウイウトキナノダ!
    我ガ元本体川尻正彦ガ私ヲ発現サセタトキモ!コウイウ現象ガ起キタ!
    運命トイウ圧倒的ぱわーニ動カサレタ『矢』ハ!常ニ私ニ幸福ヲモタラスノダ!』

D・F『ソシテ『矢』ノ持ツ運命えねるぎーハJOJO 君デハナク!
    コノ私ノ体ニ流レ込ンダ!ソノえねるぎーハ私ヲ コノ本体トイウシガラミカラ解放シタ!』

正彦「……ぐ……う……。」

D・F『ヤットオ目覚メカ 川尻正彦!』
正彦「な……『ディープ……・……フォレスト』……?」

D・F『私ハ キサマガ自分ニ絶望シ、自殺ヲ図ッタトキニ目覚メタすたんどダ。
    イワバ私ハキサマノ『自虐ノ精神』ノアラワレダ……。』

D・F『私ハキサマノコトヲ一度トシテ主君ト思ッタコトハナイガ、私ノ創造主デアルキサマノ願イヲ叶エテヤロウ。』

スッ

『ディープ・フォレスト』が右腕を正彦に向ける。

D・F『最初デ最期ノ……。』

カチャ……

JOJO「はッ、しまった!『ヒート……」

D・F『プレゼントダッ!』

タァン!

正彦「……!!」

メリィ

正彦の脳天に、『ディープ・フォレスト』の腕から放たれた『銃弾』がめり込む。

D・F『『でぃーぷ・ふぉれすと――第二ノ能力』!コノ『でぃーぷ・ふぉれすと』ガ命ジル!
    川尻正彦!キサマハ『爆死』シロ!』
ゴ ゴ ゴ

JOJO「……な?」

正彦「…………ぐっぅうい!?」

正彦がうめき声をあげる。

正彦「あげええええええいやあああがああああッ あっばああああああ
    やめてッ いぎぃいいいおよおおおおおああああッ ああああああああああ頭アアアアア」

ドタ バタ

頭をかかえ、のた打ち回る。

正彦「びいいいいいいッ いっぎみいいいいいッ ぶうああげあああああ」

良く見ると、正彦の頭は血管が浮き上がり、膨れ上がっている。

正彦「AAAAAAAAAAAAAAAAAHHHH――――ッ!」

ボッグオオオオオオンン!!

ド ド ド ド

シュー シュー     シュー

JOJO「……『オー…………マイ』…………!」

D・F『クク……イイゾ!コノ清清シイ気分ハ!フハハハハ!』

D・F『コノママノ勢イデ君モ始末シタイトコロダガ……サスガニ私モコノ負傷、ソウハイクマイ。』
D・F『ココハ オ互イ 痛ミ分ケ……トイウコトデ、オワリニシヨウジャアナイカ?』

JOJO「まて!てめーまだ戦いは終わって……」

D・F『サラバダ……!フハハハッ!フハハハハハ―――!』スゥゥゥ……

ド ド ド ド ド ド

JOJO「…………。」

JOJO「…………逃げ……られた……!」

JOJO
スタンド名『ヒートウェイヴ』―→右足に火傷、その他右腕切断や左胸貫通。(後に自力で治療する。)

川尻正彦
スタンド名『ディープ・フォレスト』―→『ディープ・フォレスト』自立化。爆死。再起不能。




『ディープ・フォレスト』

――本体名

      ――――――『矢』



To Be Continued...




< 前へ       一覧へ戻る       次へ >





当wiki内に掲載されているすべての文章、画像等の無断転載、転用、AI学習の使用を禁止します。




記事メニュー
ウィキ募集バナー