オリスタ @ wiki

12話「深き森の入り口」の巻

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orisuta

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エルロイ「「狩られる側」…………?」
孝典「ああッ!そうだよ!このままじゃ俺たち打つ手ねえじゃねーかッ!」

エルロイ「おいおい……馬鹿言わないでくれ、孝典君。私はまだ万策尽きたと言ったわけじゃないぞ?」
孝典「じゃあどうしろって言うんだッ!この状況!勝ち目なんてあるのかッ!?」

エルロイ「ある」

孝典「!?」

エルロイ「まあ、見てるんだな。『穴を掘る作戦』に変更はない……。」

ゴオオォォォォオオオオ――――

JOJO「……!奴ら、動き始めたか……。何をするのかはここからじゃあ上手く確認できないが…………。」

チラッ

JOJO「…………。頭上に『レッドジャンプスーツ・アパラタス』の頭部…………。なるほど、俺のことを監視して
     奇襲を仕掛けようってハラか。ならば…………。」

ススッ

JOJOは数歩後ろに下がり、狙いを定められないようにする。

ギャリッ

JOJOの手の中のコンクリート片が鈍く輝く。
『ヒートウェイヴ』がそのうちの一つを手の中に収め、炎のリングの中のエルロイらしき人影に照準を合わせる。
狙いは――腹部。ダメージが大きく、且つ命に別状のない位置。

JOJO(大丈夫だ……。チト範囲が狭いが、『ヒートウェイヴ』なら撃てる。)
HW『発射(FIRE)!』

ドギュウウッ!

ドズ

コンクリ片は見事、エルロイらしき人影の腹部に命中した。
ヨロリ、と人影が揺らめき、倒れる。

チラ

頭上を確認する。『レッドジャンプスーツ・アパラタス』は既に居ない。

JOJO(よし、気絶したか…………。あとはもうすぐしかけてくるであろう奇襲に、カウンターをかけるだけだ。)

ズズッ……

JOJO(きたかッ!)

ズボァ!

JOJO「なッ!?」(狙いが……正確だとッ!?)

孝典「てめェェ~~~ナメやがってコラぁぁぁああ~~~ッ!『ザ・バーン』!消し炭にしてやらァ!」
ザ・バーン『ボッッアアアアアアッ!』

JOJO「ぐッ!触られるのはマズイ!『ヒートウェイヴ』!」
HW『FIREッ!!』

ドバッ!

足を殴ろうとした『ザ・バーン』に対して、JOJOは咄嗟に地面を殴り、水飛沫ならぬ土飛沫でガードする。

ボアアア!

JOJO「熱ヅ!」
孝典「クックックックッ……。ガードしたみたいだが、殴ったものは土だろうと『燃え上がる』ぜ。
    何故俺がお前の位置が分かったのか、分からないか?知りたいか?知りたいか?」

ゴゴゴ……

エルロイ「ちょっとちょっと、孝典君、後がつかえてるんだ、さっさと出てくれないか?」
孝典「ああ、スンマセン。」

ヒョイ

孝典「……。クク……その上倒したはずのエルロイまで無事……。混乱してきただろォ?」
JOJO「……なるほど、あの人影は『レッドジャンプスーツ・アパラタス』で作った囮(デコイ)か。
     俺が撃ったのは囮、だから監視は続行されていて、俺の位置は読まれていた……と。」

孝典「……………………。」
エルロイ「ご明察。流石に頭が切れるな……。これで状況はまたお前の不利に戻った。どころか今度は足を火傷している……。
       機動力も大幅減、だ。そんな状況で、この俺たちに勝てると思うか?」

ゴゴゴゴ……

JOJO「何やら勘違いしているようだが…………。俺が今、追い詰められているだと?
     本当に?そう思うのか?」

ド ド ド ド……

孝典「はッ……ハッタリだ!この距離、お前はこの俺のスタンドをかわすことはできねェ!」
JOJO「試して……見ればいいんじゃあないか?」

ゴ ゴ ゴ

孝典「上等だ!『ザ・バーン』!」
エルロイ「はッ!やめろ孝典君!これは『罠』だッ!」

孝典「はッ!?」

ズボァ!

孝典の足が地面に沈み込む。

JOJO「既に『ヒートウェイヴ』……。地面を『粘土化』して罠にしていた。」
エルロイ「馬鹿が……。」

JOJO「おおおおおおおッ!!」
孝典「うわあああああああああああ」

HW『FIREEEEEEEEEEEEッ!!』

ドガガガガガガガ バギッ! メギャ!

ドッバアアアアア――――――ッ!!

孝典「うっげェェ――っ」

                     銃井 孝典
                     スタンド名 『ザ・バーン』―→再起不能

ゴ ゴ ゴ ゴゴ

孝典「…………。」ピクピク

JOJO「さて、アンタはどうする?『一撃必燃』の相棒がいなくちゃ、どうしようもないだろ?」
エルロイ「…………。」

エルロイ「…………………………。」
JOJO「ええ?おい!何とか言ったらどうだッ!」
HW『FIREッ!』

ドッボア!

『ヒートウェイヴ』の拳がエルロイに命中する。拳はJOJOの予想を裏切り、
エルロイの体をあっさりと、綺麗に貫通する。

JOJO「な…………!」
エルロイ『……………………。』 ワラワラ ミギー ミギー

JOJO「こいつ……既にスタンドが成り代わって…………!」

ド ド ド ド ド ド……

                     ジェイムズ・エルロイ
                     スタンド名 『レッドジャンプスーツ・アパラタス』―→逃亡

JOJO「に、逃げられた………………。」
??『マッタク、駄目ダナ彼ラハ。』

背後から不意に聞こえる声。肉声ではない、機械じみた音声。

JOJO「!!」バッ

??『「少シデモ消耗サセル」コトガ目的ナノニ……君トキタラ ホトンド無傷ジャナイカ。
   コレハムシロ君ノ機転ノヨサヲ褒メ称エルベキナノカナ………………。』

JOJO「まさか……きさまが…………!」

ド ド ド ド ド ド

D・F『人間ノ価値ハ主君ニドレダケ尽クスカデ決マル…………。彼ラハ「並以下」ダッタナ。』
JOJO「『ディープ・フォレスト』……!」
D・F『ト、ソノ本体ダ。』
正彦「…………………………。」

正彦「やるぞ、『ディープ・フォレスト』。」
D・F『OK,MY MASTER.』



To Be Continued...




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