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18話「三角形の秘密!」の巻

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orisuta

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だれでも歓迎! 編集


亜希「あ、湾太先輩。」
湾太「ああ、こんちわ、亜希ちゃん。今帰り?」

亜希「うん。JOJOたちとはさっきそこで別れたばっかりで……。」
湾太「奇遇だねェ、俺も今家に帰るとこさ。
    ところでさ、亜希ちゃん。知ってるかい?」

亜希「何が?」
湾太「『ポ リ ン キ ー』だよ!CMでやってるだろ?
    「ポリンキー♪ポリンキー♪三角形の秘密はね♪」ってさぁー!」

亜希「あ、ああ……あれね。(CMの話なんて分かるわけないじゃん……。)」

湾太「実はさ、昨日ネットでこんなものを見つけてね……。」ピラッ

湾太はそう言い何かが印刷された紙を見せる。

亜希「なになに……。」

『オーソン-OWSON- 必府駅前店にて
 「三角形の秘密」を暴くヒントを公開中!
 「三角形の秘密」を暴いたものにはもれなく『黄金のポリンキー』を贈呈!』

亜希「………………。」

亜希「で?」

湾太「「で?」じゃあないだろ!気にならないのかい君は!「三角形の秘密」!
    俺は気になるね!好奇心ってヤツがビンビン刺激されるね!」

亜希(そーいう展開ね……これは……。)
湾太「君も一緒に来ないかい?亜希ちゃん!」
亜希「……あー、でも、私、お父さんの手伝いが……。」

湾太「……………………。」

湾太「フーン、君はそーやって俺との付き合いを断って親の手伝いをするんだな。」
亜希「……………………。」

湾太「いいよ、そーゆーことなら俺は止めないからさー。あー、君がそーいうやつだとはねー。
亜希「…………~~~~~~~ッ!」

湾太「あー、残念だなー。どーせ俺なんてさああ~~~それっぽっちの人間ってことなんだろ?悲しくなってきた。」
亜希「分かった!分かったよッ!行けばいいんでしょ?いけばさーッ!」

湾太「グッドッ!」

10分後、オーソン必府駅前


男「うう……あああっ、ヒヒ、ぽぽぽ、ポリンキィィイイイ~~~~~~ッ!」

湾太「なんだ……こいつ!」

亜希「この人……、精神がやられてる…………。」

湾太「何だ……一体中で何が繰り広げられているっていうんだッ!?」
亜希「……帰る?(面倒そうだし……。)」

湾太「まさか!逆にさらに興味がそそられてきたよ!」

ウィィィイイイ―――ンン

店員「らっしゃぁせぇえ――ッ……。」
湾太「おい店員!「三角形の秘密」のヒントを公開というのは、まだやっているか!?」

店員「……。あんたも、『黄金のポリンキー』目当ての人間かい?」
湾太「いいや!俺は単純に「三角形の秘密」が知りたいだけだ!
    特典はテキトーにネットオークションで売りさばく!」
亜希「え!ちょっと待ってよ!私の意思は!?」
湾太「すまねえ亜希ちゃん!だがこれは男の戦いなんだ!売り上げ金はあとで山分けでいいから!」

店員「ああ――ッそれなら別に、あんたが「三角形の秘密」を暴けばそこのお嬢さんにもあげるよ。『黄金のポリンキー』。」

亜希「え、ああ……。はい……。」(いや別にいらないんだけど……。)

店員「じゃあ……幸運を祈ってるよ……。『ポリンキー』!」

グオ!

亜希「!?」

亜希(今……見間違えかな?「三角形の物体」が3つ、高速で移動していたような……。)

ド ド ド ド ド

??(1)『ポリンキー』

唐突に、亜希の耳元で声が聞こえる。

亜希「!?今!」

??(2)『ポリンキィィ~~~~ッ!』

店員「始まったよ……。」

??(3)『「三角形」ノッ!『秘密』はネッ!』

ド ド ド ド

湾太「野郎…………!」

店員「『ポリンキー』の試練が!」

バアアアア―――ン!

そこには、3体の『スナック菓子』……否、『スタンド』の姿。

ポリンキー(1)『ポリンキーィッ!』 ド ド

ド ド ド ド ド ド ド

ポリンキー(2)『ポリンキーィ!』 ド ド

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

ポリンキー(3)『「おいシさ」ノ『秘密』ハねッ!?』

湾太「「三角形の秘密」!?「おいしさの秘密」!?」

ポリンキーズ『ニタア』

湾太の言葉にポリンキーたちは不気味に口元をゆがめる。

ポリンキーズ『教えテあげナいヨッ!』

ジャアアア―――――ンッ!

そして店内に散る。

湾太「まてェ――ッ!」
亜希「まって!相手はスタンド!『ポリンキー』の試練とコンビニの前の男は何か関係があるのかも!」

湾太「コンビニの中でどうやってああなるっつーんだよッ!?」

亜希「&ルby(●●){それ}がスタンド能力なのかも!」

湾太「だとしても俺はもう止められない!」

店員「あらら……あくまで「追う」のか……。そうなると、『ポリンキー』は牙を剥くぞ。」

ポリンキー(1)『追ッてクるとハねェ~~~ッ!ぼクの名はジャン!』
ポリンキー(2)『ポール!』
ポリンキー(3)『ベル!』

ポリンキーズ『ぼクたちヲ追ウことハ「危険」に足ヲ踏ミ入れることヲ意味すル!」

バリバリバリバリ!

ジャン『おっトォ―――ッ!棚がァ―――ブっ倒れルゥゥ―――ッ!』

湾太「うおおおおッ!?」
亜希「しまった!湾太先輩のスタンドは
    自分の本体が肉体的に傷つくことよりも女にヒドイフラれ方をすることで発現するタイプ!!」

亜希「この程度では発現しない!やられたァァ――ッ!」

ガッシィ!

ド ド ド ド

湾太「亜希ちゃん……俺のこと、見くびってくれるなよ……。
    俺は人間的にも、スタンド使いとしても成長してるんだぜ……。」

L・S『ムオオオオオ……。』

湾太「スタンド『ロンリー・スタート』は俺の「心の傷」に反応して発現するスタンド!
    俺がスタンドを制御できていなかったあのころは、俺の悲しみのみに反応していたが!
    俺がスタンドを制御できれば!俺が「危険」と思ったときの僅かな心の傷にも反応して発現する!」

L・S『キサマカアアアアアッ!主ノ心ノ傷ヲ作ッタノハアアアア――――ッ!』

ポール『うゲえエえッ!?なンだ こイつゥ!無差別ニ殴っテくルゥ!』

グオオオオ!

不意打ちだったが、ポールは辛うじて『ロンリー・スタート』の拳をかわす。

L・S『ムオオオオオオオオ…………。』ボシッ ボシボシ……ボッシャア―

亜希「消え……た……?」

湾太「まあ、僅かな心の傷じゃあ、今のところ『ロンリー・スタート』もパンチ一発分の一瞬だけしか発現できないってとこかな。」

店員「まあ、第一関門は突破ってとこかな……。だがこれで勝った気になるのはちょいとばかし早いよ……。」

ベン『君たチに「三角形ノ秘密」の片鱗を見せテやろウ……。』

店員「フフ……『ポリンキー』、もうやるのかい?」

ジャン『ヤツらハスタンド使いダ……。ヤりすギってこトはなイよ!』

ヒュンヒュンヒュン……

『ポリンキー』たちが湾太の目の前で「三角形」の形を描く。

店員「まず最初に言っておく、お客さん。結論からいうと「おいしさ」の秘密とは
    「無限」への追求だ……。それがオレのスタンド、『ポリンキー』が目指したもの……。」

店員「「無限」という概念を、オレのスタンドは「危険」という能力に応用しようとしたんだ。
    「おいしさ」と「三角形」のために。」

スッ

店員がペンと紙を取り出す。

ズウゥ―――――> ズッ
             ズ
 ┌―            ウ
  \          /
   \         /
    \      /
    ゥ     /
     ズ   └-
      ズッ

亜希「?」

描かれたのは、『三角形』。

店員「『 黄 金 三 角 形 』 と い う 形 が あ る 。」

店員「それはおよそ9対16の比になっている『三角形』の事を指し……
    正確には1:1.618の黄金率の事をいう。」
亜希(まるパクリじゃねえか……。)

店員「古くから黄金比で構成されている図形は美しいとされており、
    この『黄金三角形』を多く含んでいる『五芒星』は美しい図形の代表格とされた……。
    ほら、「スター」の図形だよ。『☆』さ。」

湾太「店員…………待ってくれ。」

店員「この『五芒星』を利用したものは言うまでもない……。
    陰陽道において、『五芒星』は魔よけの呪符として伝えられている……。
    印にこめられたその意味は、陰陽道の『基本概念』となった『陰陽五行説』、
    『木』・『火』・『土』・『金』・『土』の働きをあらわしたものであり、
    『五芒星』はあらゆる魔除けの呪符として重宝された…………。
    陰陽師たちは『黄金三角形』を利用して『魔』を……『危険』を操作したんだ。」

湾太「きさまがこんな時にいったい何を!!何を言い始めたのか?
    …………俺にはさっぱり理解できないが……………。」

店員「俺の『ポリンキー』たちも黄金三角形の比率になるように訓練した。」

湾太「…………。」   「え!?」

ゴ ゴ ゴ ゴ

店員「『黄金三角形』の中でも、『五芒星』の『黄金三角形』を凌ぐ形がある。
    『黄金直角三角形』というものだ…………。」

店員は再びペンを持ち、紙の上で走らせる。

店員「『黄金直角三角形』にはひとつの特徴がある…………。
    三角形の直角から斜辺に垂線を一本のばしてみる。」

ズゥー

店員「するとふたつに分かれたこのふたつの「小さい三角形」もまた……」

店員「およそ9対16の黄金三角形となる。小さいほうに垂線をのばしてみる。
    この残りもまた黄金三角形。さらにまた作る。さらにまた……。さらにまた……。
    そしてこの中心点を連続で結んでいくと」

店員「無限に続く「渦巻き」が描かれる。これが『五芒星の呪力の正体』だ。」

湾太「―――ッ! ま…… ま さ か ッ!!」 バン ッ

店員「この「渦巻き」の中心こそが……『五芒星による呪力の空間』になる。」

湾太「しまったッ!ここは既に!」

湾太「『ロンリィィィ―――・スタアアアア―――――ト』ッ!」
L・S『ムオオオオオオオオオオ――――ッ!』

一気に3体もの『ロンリー・スタート』が発現する!
それが湾太の感じている危機感……という心の傷の大きさを表現している。

ポリンキーズ『遅い…………ゼ!既に!『黄金三角形』は完成シてイる!』

湾太「うおおおおおおッ!『危険の螺旋』にッ!飲み込まれるゥゥ―――ッ!?」

グルルルルルウウウウウウウギャアアアッッオオオオオオ―――――ッ!

亜希「あ――……あーあー……。」

湾太「なァッ!?『ロンリー・スタート』がッ!?」

L・S『ムオオオオオアアアアアア――――ッ!』

ボス! バ! バギャ!

湾太「『危険の螺旋』に呑み込まれてェェ―――ッ!」

店員「くらえお客さん!我が『ポリンキー』、トライアングルアタックをッ―――!」

湾太「ぐっばァァァ―――ッ!」ドザアアア

湾太「グ…………これが……危険か……クソ……おかげで顔面が『小枝』まみれだぜ……。」

亜希(くだらねェェ――ッ……。)

湾太「だが……同時に『黄金三角形』の弱点も見破ったぜ!」
店員「!?」

湾太「もう一度………………

    撃ってこいよ(●●●●●●)。『黄金三角形』をよ……。」

ポリンキーズ『ウオオオオオオオオオオ――――ッ!』

ギャン!

ギャ  ギャン!

グルルルルルルウウウウ

『ポリンキー』たちが『黄金三角形』を形作る。グルグルと回転を始める。

湾太「弱点とは……。いいか……無敵の『黄金三角形』の弱点とは…………。」バッ

湾太が懐からスナック菓子の袋を取り出す。そこにあったのは……『ポリンキー』ッ!

バリバリッ!

湾太「『黄金三角形』をッ!乱す(●●)!」

ヒョイ

湾太が『ポリンキー』を3つほど投げ入れる。

ポリンキーズ『なッ!?まサか!』

湾太「もう……それは『黄金三角形』じゃあない……いびつな六角形だ……。」

店員「しまったッ!」

湾太「そして……そこは俺の『ロンリー・スタート』の射程距離内だッ!」

3体の『ポリンキー』に、3体の『ロンリー・スタート』が殴りかかる。

ポリンキーズ『ウワアアアアアアア!』
L・S『ムオアアアアアアアアアアアアアアアアッ――――!!』

ドガガガガガガ

バッギャア!

L・S『ムオオオォォォ……』ボシボシ ボシ……

店員「……………………。」

湾太「乗り越えたぜ……。『ポリンキー』の試練をさ……。」

店員「……フッ。認めるよ……。そして君たちはもう理解したはずさ……。『ポリンキー』の秘密のすべてを。」
湾太「ああ……。ポリンキーの「おいしさ」の『秘密』は……黄金三角形にあったッ!」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

湾太「あれ?亜希ちゃんは?」


捨伊比 湾太
スタンド名『ロンリー・スタート』―→『黄金のポリンキー』GET!

店員
スタンド名『ポリンキー』―→このあと店の片付けが大変だった。





佐野 亜希
スタンド名『グラットニー』―→なんか腹が立ったのでチョコボールを数箱パクって帰った。



To Be Continued...


使用させていただいたスタンド


No.506
【スタンド名】 ポリンキー
【本体】 店員
【能力】 このスタンドを見たものは三角形の秘密が気になって仕方がなくなる




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