??「フン!ナメた口を利けるのもここまで!あたしのスタンドは「煙」にだってなれる!
普通の攻撃なんてあたるわけがないッ!」
普通の攻撃なんてあたるわけがないッ!」
JOJO「生っちょろいぞお前のスタンド……!「煙」だと?
そんなもの……変身する前にッ!」
HW『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ』
そんなもの……変身する前にッ!」
HW『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ』
ドッギャアアア――――ッ!!
――JOJOたちが彼女と闘っているのは、もちろん彼女のことをいじめているわけではない。
ことの始まりはその日の朝のHRだ。
ことの始まりはその日の朝のHRだ。
担任「三宅――休みか。これで、今週入ってから5人……去年世間を騒がせた「新型インフルエンザ」でもあるまいし、
みんな大丈夫か?高校の疲れがそろそろ出てくる頃だから、みんなも病気の予防には気をつけろよ。」
みんな大丈夫か?高校の疲れがそろそろ出てくる頃だから、みんなも病気の予防には気をつけろよ。」
HR、JOJOたちの担任は訝しげに出席簿を眺めつつ注意を促す。
というのも、今週に入ってから、女子が5人、立て続けに欠席しているのだ。
というのも、今週に入ってから、女子が5人、立て続けに欠席しているのだ。
亜希(JOJO、どう思う?)
亜希は席が隣なJOJOに声をかける。
JOJO(頼むから学校ではあまり話しかけないでくれ……。
お前自分が「俺とアクターに二股かけてる」って言われてるのしらねーのか?)
お前自分が「俺とアクターに二股かけてる」って言われてるのしらねーのか?)
亜希「(……そんなのいわせとけばいいじゃんって。それよりも、こっちの方が緊急だよ。)」
JOJO「(やれやれ……。「スタンド能力」の可能性もあるっちゃーあるが、単に流行の風邪なんじゃないか?
スタンドがあるくらいなら、「女にしかかからない」っていう奇病があったっておかしくねーからな。
そんなくだらねーこと考えてる暇があったら、おめーもせいぜい風邪の予防でもしてるんだな。)」
亜希(何もそんなにピシャリと否定しなくてもいいのに……。)
「(で、でも、一週間に5人だよ?いくらなんでも多すぎるって。)」
JOJO「(ハァー…………。そんなに気になるなら、自分で探してくれ。俺は付き合いきれん。)」
JOJO「(やれやれ……。「スタンド能力」の可能性もあるっちゃーあるが、単に流行の風邪なんじゃないか?
スタンドがあるくらいなら、「女にしかかからない」っていう奇病があったっておかしくねーからな。
そんなくだらねーこと考えてる暇があったら、おめーもせいぜい風邪の予防でもしてるんだな。)」
亜希(何もそんなにピシャリと否定しなくてもいいのに……。)
「(で、でも、一週間に5人だよ?いくらなんでも多すぎるって。)」
JOJO「(ハァー…………。そんなに気になるなら、自分で探してくれ。俺は付き合いきれん。)」
亜希「(…………!! もういい!しらない!)」
プイッ
そう言って、亜希は機嫌を損ねてそっぽ向いてしまった。
??(…………。)
その様子を、一人の女子生徒が見つめていた。
――昼食中
亜希「…………。」ムスッ
JOJO「…………。」パクパク
JOJO「…………。」パクパク
アクター「…………何やってんだよ、てめーらはよ。」
亜希「しーらない。」
亜希「しーらない。」
JOJO「…………そうだ、アクター、あとでちょっと小便付き合ってくれよ。」
アクター「お、おう……いいけど別に……」
アクター「お、おう……いいけど別に……」
ズイ
アクターがJOJOの方に顔を寄せる。亜希はそれに気付かない様子で昼食であるカニパンを食べている。
アクター「(いいのか?あれ?ていうかおめー何したんだよ……。)」
JOJO「(ちょっと…………な。あとで話す。今はフツーに飯でも食っててくれ。)」
JOJO「(ちょっと…………な。あとで話す。今はフツーに飯でも食っててくれ。)」
JOJO「お、アクターそのから揚げ美味そうだな、俺にくれよ。」
亜希「私も!」ムスッ
亜希「私も!」ムスッ
アクター「どうでもいいけどよー……、俺の食う分とか計算に入れてる?とてもそういうフウにはみえねーんだけどさ……。」
??(…………。)
件の女子生徒はまたJOJOたちを見ていた。
――放課後
亜希「アクターっ、かえろー!」
亜希「アクターっ、かえろー!」
アクター「………………。」キョロキョロ
アクター「おめー、自分が何て言われてるか知ってるか?「俺とJOJOに二股かけてる」って言われてるんだぜ?
悪いこたぁいわねーからよ、これからは付き合いとか、少し改めていこーや。」
悪いこたぁいわねーからよ、これからは付き合いとか、少し改めていこーや。」
亜希「…………!」
アクター「じゃな。」シュタッ
アクター「じゃな。」シュタッ
スタ スタ スタ スタ
亜希「………………。」
亜希「なにさなにさ、一緒に『ディープ・フォレスト』を倒そう、って言ってたのに、たかがクラスメイトの
陰口くらいで崩れるんだね、君たちの意志は!…………。」
陰口くらいで崩れるんだね、君たちの意志は!…………。」
亜希「卑怯者…………。」ショボン
- ・ ・ ・ ・
??「『卑怯者』?」
突然、背後から聞こえる声。
??「面白いことを言うわね、二股かけてたくせに。一番辛いのは彼らの方に決まってるでしょ?
被害者ヅラしてるんじゃあないわよッ!」
亜希「誰!?」
被害者ヅラしてるんじゃあないわよッ!」
亜希「誰!?」
亜希が振り返ると、背後には女子生徒の姿があった。
??「あたし?あたしはね…………アンタみたいに勘違いしてるバカなクソアマに制裁をくだしてる「正義の味方」だよッ!」
グオン!
女子生徒の体から「獏」を模した人型スタンドが現れる。
亜希「……スタ……ンド……!?」
??「へえ、アンタもこの「スタンド」っていう才能が見えるのかい。意外だね。
この「獏」のスタンド――この間、『矢』に射抜かれて目覚めた能力……。アンタ知ってる?
「獏」っていうのはね、悪い夢を食べて、ソイツのことを楽にしてやる神様なんだってさ。」
この「獏」のスタンド――この間、『矢』に射抜かれて目覚めた能力……。アンタ知ってる?
「獏」っていうのはね、悪い夢を食べて、ソイツのことを楽にしてやる神様なんだってさ。」
??「でもさ、アンタみたいなクソアマにそんなこと、勿体無いと思わない?アンタみたいな……
ゲスのクソアマには、「逆」を与えてやる!あたしの能力で!」
ゲスのクソアマには、「逆」を与えてやる!あたしの能力で!」
??「『エターナル・ナイトメア』ッ!」
亜希「……?……いったい何を」
??「問答無用ッ!食らえィ!」
??「問答無用ッ!食らえィ!」
亜希「ひっ……!?」バッ
唐突な襲撃に、(元々の精神状態もあって)対応しきれない亜希には、とっさに腕をあげガードすることしかできない。
??「生っちょろい防御なんてしてんじゃあねーッ!」グオオオオオ!
パ シ ッ
しかし、獏のスタンド、『エターナル・ナイトメア』の拳は亜希の元に届くことはなかった。
ド ド ド ド
亜希が目を開けたとき、見たものは、見覚えのある黒い背中。
JOJO「やれやれ……。思ったとおり スタンドの仕業だったな。」
亜希「JOJO!?」
アクター「俺もいるぜ。」
亜希「アクターも!?どうして!?」
アクター「俺もいるぜ。」
亜希「アクターも!?どうして!?」
??「何だきさまら!帰ったはずでは!?」
JOJO「本当にやれやれだ。「女だけがかかる奇病」……そんなものあるわけねーだろ?
『夢』と違ってこの世はメルヘンもファンタジーもないんだぜ。」
『夢』と違ってこの世はメルヘンもファンタジーもないんだぜ。」
―――時は戻り、昼食後の昼休み
アクター「何のつもりだよJOJO。亜希相当怒ってたぜ。悪いことはいわねーから謝れって。
俺たち仲間だろ?なんだかしらねーがつまらねーことで争うのはやめようぜ。」
JOJO「いや、これでいい。これが俺の狙いなんだ。」
俺たち仲間だろ?なんだかしらねーがつまらねーことで争うのはやめようぜ。」
JOJO「いや、これでいい。これが俺の狙いなんだ。」
JOJO「それよりもアクター。おめーにも一芝居打ってもらうぜ。」
アクター「……?何の話だ?」
アクター「……?何の話だ?」
JOJO「アクター、おめーは亜希を一人残して下校するフリをしてくれ。」
アクター「な、何言ってんだ!?いつ追っ手が来るかも分からないこの状況で、仲間割れをしろと!?」
JOJO「いつ来るかも分からない『のに』?そいつは違うなアクター。『だからこそ』、亜希を一人にしろって言ってるんだぜ。」
――――
JOJO「確かに、被害にあったと思われる女生徒たちにつながりはなかった。だが『共通点』もないかというとそうじゃあない。
彼女たちには共通点がある。それは『皆一様に、性格が悪い』こと。」
??「……!!」
彼女たちには共通点がある。それは『皆一様に、性格が悪い』こと。」
??「……!!」
JOJO「亜希に言われるまでもなく、俺は最初からこの欠席は怪しいと思ってた。担任のセンコーが怪しむ前からな。」
亜希「JOJO…………。」
JOJO「そして、次の標的が亜希、お前になることも大体予想はついてた。」
アクター「度々よォ――、男友達から、「お前二股かけられてるんじゃね?」って
いわれることはあったしな、ちょっと考えれば当然だ。」
いわれることはあったしな、ちょっと考えれば当然だ。」
JOJO「そして亜希、お前には悪いが、お前を囮にさせてもらった。
一人のお前なら、『自称』「正義の味方」の臆病者も、心置きなく制裁に出れるだろーと思ってよ……!」
一人のお前なら、『自称』「正義の味方」の臆病者も、心置きなく制裁に出れるだろーと思ってよ……!」
??「この……!」
JOJO「本当はよ、女を殴るっていうのは、面倒くせーからしたくねーんだ。」
JOJO「だが、てめーに対しては違う……!正義の味方気取って卑怯な手を使うてめーは……!」
??「さっきから好き勝手言いやがってッ!3対1のオメーらのほうがよっぽど卑怯だ!」
JOJO「安心しな。てめーは俺だけで十分だ。サシで叩き潰す。」
――そして、冒頭に戻るわけである。
??「フン!ナメた口を利けるのもここまで!あたしのスタンドは「煙」にだってなれる!
普通の攻撃なんてあたるわけがないッ!」
普通の攻撃なんてあたるわけがないッ!」
JOJO「生っちょろいぞお前のスタンド……!「煙」だと?
そんなもの……変身する前にッ!」
HW『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ』
そんなもの……変身する前にッ!」
HW『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ』
ドッギャアアア――――ッ!!
??「『エターナル・ナイトメア』ッ!」
E・N『ブm』
HW『FIREッ!』ドッゴア!
HW『FIREッ!』ドッゴア!
??「ぶげぇ!」
ドザア!
??「な……!?は、はや……!」
HW『オラア!ヘバってるんじゃねェぜッ!FIREEEEEEEE』
HW『オラア!ヘバってるんじゃねェぜッ!FIREEEEEEEE』
??「うぐ……!スタンドでガードを……!」
E・N『クオ!?』バギイ!
E・N『クオ!?』バギイ!
??「う、腕が……!あたしの腕が……!?曲がって!?!?」
JOJO「万事休すだな……。これに懲りて、他の女子どもにかけたスタンド能力を解除して
もう二度とスタンドで悪さをしないって誓えるなら、怪我は直してやる。」
もう二度とスタンドで悪さをしないって誓えるなら、怪我は直してやる。」
??「うう、うるさい!うるさいうるさいうるさいうるさいッ!」
ド ド ド ド ド
モク…… モク……
JOJO「? なんのつもりだ?」
グワシィ――!
亜希「へっ!?」ガシッ
??「てめェー!さっさとアタシの腕を直して離れろ!さもなくばッ!」
JOJO「…………。分かったよ。」ズギュン!
JOJO「…………。分かったよ。」ズギュン!
??「ふぅー!危ないとこだったが……オメーらはもうゆるさねー……いつでも付け狙ってると思えよ……!」
ババッ
そして女子生徒は立ち去っていった。
亜希「…………えっと。」
JOJO「?」
亜希「ご、ごめんね……。あんなこと考えてたとは知らず、私ひどいことを……アクターも。」
JOJO「なあに、どうってこたぁねー。」
アクター「いくら演技とはいえ、俺は堪えたけどな……。俺の方も悪かったよ。」
アクター「いくら演技とはいえ、俺は堪えたけどな……。俺の方も悪かったよ。」
JOJO「つーかよ、お前みてーなナイチチに二股かけられてるって思われても俺はなんともねーよ。」
亜希「……!! この……!」ズギュン!
亜希「……!! この……!」ズギュン!
亜希「ナイチチは余計だァアアア――――ッ!!」グオオオオ
JOJO「うおっ!!」
ワハハハハ……
そうして、その日は終わった。
――翌日
担任「今日は佐野も休みかー、これで6人、みんなも気をつけろよー。」
JOJO「…………亜希が……『休み』……だと……!?」
ド ド ド ド
To Be Continued...
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