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【スター】オリジナルスタンドSSスレ【ゲイザー】第三話

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orisuta

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女子「ジョジョーおはよー。

遥「おはよう。

男子「おッす、ジョジョ

遥「おはよう。


いつもと変わらない日常。だがいつもと少し様子が違う。


そう、いつもまとわりついてくる悠の姿がないのだ。


遥「ぁあ~、今日は平和だわぁ~・・


昨日の闘いで傷ついた悠は、学校を遅刻して病院へ寄ってくるのだ。



フッ、と影が通過する。


遥「・・・?


上空を見上げる遥。 そこには、柳井のスタンドA・T・Mが旋回している姿があった。


あちらも気づいたようで、相変わらずの高速でこちらへ近づいてくる。

―――ゴォオッ!


―バァサッッ


風を巻き起こしながら、遥の側へとスタンドが降り立ち、
巻き上がる風は女子のスカートを捲り上げた。


女子「――きゃあぁッ!?

男子「ぉおおッ!パンチラいただきィ~ッ!!



遥「・・・ねぇ。

A・T・M「・・・・



遥「・・・ねぇ、どこ見てんのよ?


A・T・M「んぁッ?あ、ああ・・・


遥「パンツでしょ?


A・T・M「い、いや・・・僕は、僕は、そんな・・・


遥「・・・まぁ、いいわ。で、何の用?


A・T・M「昨日の答えを聞きたくてさ。・・・グループの中には、君達を快く思わない者も居る。
【調子に乗ってる】ってね・・・
僕は君達を買ってるから、出来る事なら・・・あ、はい。今行きます。痛ッ!


遥「・・・・?


A・T・M「あぁ、失礼。今、病院なんだ。


遥「ぁら、そう。別に悪かったなんて思ってないわよ。


A・T・M「別にそんな事思ってないよ。
ちょっかい出したのは僕だからさ。
それじゃあ、また。


遥「あ!横尾に会ったら、今日はゆっくり休んでって伝えてくれるかしら?


A・T・M「了解。会ったら伝えておく。


そう言うと、柳井のスタンドは高速で飛び去った。――
 
 
 




―――放課後


遥「・・・はぁ。


女子「あらジョジョ。どうしたの?彼氏がいなくて寂しい?


遥「だ、誰があんな奴ッ!!


女子「フフフ・・・そうやって、すぐムキになるんだから。
今日暇?これから女同士、友情を深めにいかない?


遥「・・(【友情】ねぇ・・・)ん~、別にいいけど。


女子「良かった!実は初めて行くお店でね、一人じゃ心細かったのよ~!


そうして、商店街へと向かう二人。


――バサバサッ。


校舎の屋上に巨大な鳥が停まる。


A・T・M(柳井)「・・・・・偶然の出会いなど無い。全ては運命の引力により導かれ・・痛ッ!このコルセットちゃんと合ってんのォ!?



――――商店街。


女子「きゃあ~ッ!見て見てジョジョー!この人形かわいぃ~ッ!


遥「・・ええ(何処かと思えばファンシーショップか)



女子「見て!この人形、横尾に似てない?


遥「ブハッ、ホントだッ!ちょっと不細工なとことか・・・マジに似てるッ!!


――ギャーハッハッ!ヒィー!ヒィーッ!!


女子「このハゲッ!ハゲ見てハゲの写真!!


遥「うぷぷぷぷッ!!しかも育毛剤使用後って!!変わってねえしッ!



――ギャーハッハッ!!



遥「ぁあ~、腹筋痛い・・・笑いすぎたわ。


女子「いやぁ~、趣味が合いますなぁ!


遥「ええ、本当にねッ!



そんな二人を店の外から覗く者が居た・・・
 
 
 




―――悠だ。



悠「・・・良かった。楽しそうだ。
思えば、転校してきてから2ヶ月。
あいつだけで友達と遊びに行った事なんか無かったからな・・・
――さて、お待たせしました。先輩方・・


――ザッ。


A「女を助ける為に一人でやるってか?泣かせるなぁ、横尾君・・?

B「ウヒーーッ!!2対1ですよォォ!


ゴゴゴゴゴゴゴ・・



悠「先輩方・・・コレ、見えますか?


A「あ?てめえのスタンドだろうが?
B「見えますよーッ!!


A・T・M(柳井)「・・・おや、アイツ等はグループの連中。
助けに入ってもいいが肋骨痛いし・・・
止めとこうかな



悠「スタンド使いって、以外とウヨウヨしてんのねぇ・・・ヌフフ。ブフッ


A「あぁッ?てめえ何がおかしい。


悠「いやいや・・・
誰にも気づかれずに縄を張り獲物をしとめる・・・なんか、蜘蛛みたいでしょう?
俺、彼女と出会ってからスタンドが成長してるみたいなんですよ・・・
彼女を守るためなら、なんだって・・どんなことだって出来るッ!的な。



B「だから何がッ!!・・・アレ?
僕の身体がある。
アレ?何で手が身体に乗ってるの?


A「あ?お、俺もッ!?て、てめえッ!いつの間にッ!?


悠「さしずめ
・・・見えない縄の結界ってとこですかな。ヌフフ・・
さて、パペットマペット君たち。
君達は地球と喧嘩したことあるかい?


ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・



悠の両手があるべき場所には彼らの頭が付いていた。


A「や、やめろッ!
B「ヒィィィッ!


悠「スペース・カウボーイッ!!
 
 
 




S・C「YEAHHHAHHHHH~ッ!!


―ドゴドゴドゴドゴッ!


A&B「あぎゃぎゃッ!ぷぎぃッぎゃ!!


悠「もう一丁ッ!


S・C「YEAHHHAHHHHH~ッ!!


―ドゴッドゴドゴドゴンッ!


A&B「あばゃぎゃッ!うぎゃァ~~ッ!!


悠「まだまだぁ~ッ!


―――――――――



―――――



―――


血塗れで倒れる男二人の側に座り込む悠。


悠「さて、と。じゃあ色々と教えて貰おうかなぁ~ッ。ヌフフ・・・って、アレ?


A&B「・・・・・・


・・・・・


悠「おいッ!気絶してんなッ!!
・・・お~い。


――ペシペシ



A&B「・・・・


悠「ヌファ・・!やりすぎちゃったみたい!
ま、とりあえず救急車呼んでおくかな。


A・T・M(柳井)「(驚いたッ!あいつ、あんなに強かったのか。
これは何が何でも仲間にしなきゃいけないよな・・・)


――バサバサッ・・


羽音に気づき空を見上げる悠
近づいてくる巨大な鳥。


悠「・・・見られてたか。(別に構わねぇが)
・・・うぉ!こいつ等2万も持ってるッ!!
迷惑料って事で
戴いておこう!ヌフフ


――ッゴォッ!


その時、柳井のスタンドが風を巻き上げながら悠の側に降り立った。


A・T・M「やぁ。
・・・また、とんでも無いことをしてくれたね~。コイツ等のリーダーはおっかないよぉ~!


悠「・・・リーダー?


A・T・M「そう。
グループはその中でチームを作ってる。
多い所で5人、少ない所で2人・・あ、2人ってのは僕の所ね。


悠「へぇ、先輩にも仲間がいたんですね
ヌフフ。


A・T・M「・・・で、【あるモノ】を護るって目的は同じでも、役割が色々あってこいつらは「襲撃チーム」血の気の多い奴らさ。


悠「へぇ・・・


ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・
 
 
 


名無しのスタンド使いA&B
スタンド【不明】
悠にボコられ、2万盗られる。
頭部裂傷、前歯全損、鼻骨骨折、。
全治2ヶ月~
後日、出席日数が足りず二人とも留年が確定した。





――ガヤガヤガヤ・・


通行人「うぉ!人が倒れてるッ!誰か救急車ッ!!



通行人「スゴい血まみれだぞっ!


A・T・M「人が集まって来た。完全にやりすぎみたいだね。
じゃあ、僕はバイトがあるから帰るけど、一つだけ忠告しておく。
もし、彼らのリーダーと出会っても絶対に・・戦っちゃいけないよ。
その位、ヤバい奴だ。
謝る気があるんなら、僕が仲裁に入ってやってもいい。仲間同士の喧嘩ならグループも寛容だ・・・


ドドドドドドド・・・



悠「・・・入らねえよ。


A・T・M「そうか。ま、奴に出会えば考えが変わると思うけど。じゃ、また明日ね!


―――バサッ


翼を広げ飛び去る鳥を眺める悠



悠「・・・また明日ッ!って、友達かよ。ヌフファ・・



―――――――店内




女子「ねえジョジョ。お揃いのストラップ買わない?友情の証に・・・ね?


遥「―――えッ!?
ええ、買いましょうか!


女子「この星形のなんてどう?私、星形好きなのよ


遥「わ、私も星形好きッ!


女子「じゃあ、これにしましょ!すいませ~ん!コレ下さい


遥「・・・(こういうのも、悪くないかも)
 
 
 




店員「1680円です。・・お釣り400円になります。


女子「見て見てッ!かわい~ッ!


遥「・・・・・ッ!!


――グッ、グッ


ドドドドド・・・


ストラップの穴ッ!!

ご存じのように、携帯のストラップ穴は機種によっては非常に通しにくいのだッ。


ドドドドドドド・・・


遥「――ッ(こいつッ!機械の分際で持ち主に抵抗しやがるのかッ!)
ォオオオッ!!
スター・・・



女子「何やってんの?貸してみて。


――ひょい。


遥「え。



・・・・


女子「ほら通った。はい。


遥「あ、ありがとう。



女子「うふふ・・・
ほら、綺麗よね?
星の瞬きみたいッ!


遥「・・(そうだッ)
ねぇ、ちょっとソレ貸して!


女子「え?ぇえ、はいどうぞ。


遥「(私の能力は、触れたものを発光させる。スター・ゲイザーッ・・・


―ポッ


スタンドがストラップに軽く触れると、星形のソレは
まるで本物の星の如く瞬きだす。


女子「うわぁ~・・・綺麗~ッ!
どうやったの?ねえ、教えてよ!


遥「うふふ・・秘密ッ。


女子「ケチ~・・・それにしてもホント綺麗。触っても平気なの?


遥「大丈夫よ。


しばらくの間、珍しげにかざしたり触ったりしながら、ストラップを眺める女子。


遥「・・・そろそろ危ないから、光を消すわね。貸して。


女子「ぇえ~、危ないって何よ~。もっと見てたいのに~
・・・・・ッ!?


遥に携帯を渡そうとして振り返った女子の顔が凍り付く!


――ドドドドドドド・・



女子「ジョ・・ジョジョ・・・う、後ろッ!!


遥「・・・?


後ろを振り返っても誰もいない。
自身のスタンドが立っているだけ。


女子「う、後ろに立ってる大男が見えないのッ!?ジョジョッ!!



ドドドドドドド・・


遥「――ッ(まさかッ!)
 
 
 




―ドドドドドド・・



遥「ね、ねぇ。その男ってどんな?


女子「どんなって・・・紫色のコートを着てて・・・2m位で・・



遥「・・・


――スッ



スタンドの右腕を上げる。


女子「ギャャアッ!!う、動いたわ!右手を上げたッ!



遥「・・(間違いなく見えている。どういうこと?
さっきのやりとりの中で、スタンドの才能が目覚めたッ・・?




能力に触れることで触発され、自己開花したのか。
それとも、遥の新たな能力なのかは不明である。
しかし今、彼女は確かにスタンドが見えている。



遥「(スタンド使いは引かれ合う、か。こういう出会いも・・あるのかもね)


遥「落ち着いて私の言うことを聞いて。・・・これから話すのは全て真実よ。



――――――――


―――――



女子「・・・にわかには信じがたいけど、そのスタンド能力ってのが私にもあるのね。


遥「えぇ。それはあなただけの能力。・・・あなただけの力よ。



女子「でも、ジョジョみたいに出て来ないんだけど・・


遥「初めのうちは上手く扱えなくて当然。
まぁ、そのうち自由に出したり引っ込めたり出来るわよ。


女子「そうなの?じゃあ、今度練習付き合ってくれる?


遥「勿論ッ!!ウフフ・・じゃ、そろそろ帰りましょうか?


女子「そうね。数学の課題も終わらせなきゃだし。


遥「フフッ(あの事は喋らない方が良いかな)
 
 
 


上城 遥
スタンド【スター・ゲイザー】
同性のスタンド使いの出現に上機嫌。
女子
スタンド【不明】
遥と秘密を共有した事で、自分の中で友情をより強固なものとした。
横尾 悠
スタンド【スペース・カウボーイ】
スタンドが成長。
見えない結界を張れるようになった。
グループの人間から2万円強奪。靴を新調したが、おろしたその日に犬のウンコを踏む。



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