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【スター】オリジナルスタンドSSスレ【ゲイザー】第八話

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orisuta

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――コンコン。

?「失礼します。

教頭「・・あぁ、君か。まぁ掛けたまえ。

?「二人共に返り討ち・・・無様ですね。
彼らは再起不能でしょうが、処分はいかがしますか?

教頭「殺すな、死体を処分するのだって金がかかるのだ。

?「お優しい事で・・・・
まるで、彼らがこの計画を潰すのを望んでいるみたいですよ?

教頭「口を慎め・・・ッ!

?「・・っと、これは失礼しました。

教頭「上から、矢が戻るまでは金は出さん。との事だ。
こちらは少ない予算の中で、何とかやりくりしてるってのにッ!

?「・・・中間管理職も大変ですね。

教頭「まったく・・
矢の件は任せる。
No.を1人なら連れて行く事を許可しよう。

?「了解しました。



―――

明菜「フンフフ~ン。

鏡の前で身支度を整える明菜。
何しろ夏休みに入ってすぐ、海に行った1回しかデートしていないのだ。
8月に入り、暑さも最高潮。久しぶりのデートに、明菜の機嫌も最高潮だった。

明菜「何着ていこうかなぁ~。ワンピース?いやいや、敢えてのパンツスタイルで・・・

郵便小人「マスター・・時間・・・大丈夫ですか?

筆小人「時間がないよぅ!後10分しかないよぅ!

明菜「嘘ッ!?もうそんな時間?
ええぃ!ワンピースじゃなくて良いやッ!

郵便小人「・・・はぁ、やれやれですね。

筆小人「急いでマスター!

明菜「分かってるッ!


ダダダダダダ・・

明菜「いってきま~すッ!

明菜の母「気をつけてね~。・・・(あの子、最近独り言が多くない?



――――駅前。

明菜「はぁ・・はぁ・・・間に合った。


氷室「おぅ。来たか。

明菜「へへッ・・お待たせ!
今日、どこに行くの?

氷室「・・まぁ、ついてくれば分かる。いくぞ!

明菜「うんッ!


二人は電車に乗り、市外のデパートへと向かっていった。
 
 
 




明菜たちは少しだけ上った市にあるデパートに来ていた。
氷室の欲しいものも売っているし、何よりグループや殺人鬼に襲われるリスクも低くなると考えたのだ。


―――

明菜「ねぇねぇ~、買い物って何?

氷室「ついてくれば分かる。

――アクセサリショップ

明菜「ここって・・・

氷室「こっそり買っておいても良かったんだがな、指のサイズ知らねェからよ!

明菜「まさか・・ずっと会わなかったのは・・・

氷室「違ぇよ!ホラ、どれにすんだよ!?


明菜「・・・ひーちゃん!大好きぃ~~ッ!

氷室「うぉ!?バカやめろ!こんな場所でくっつくな!
大体、ひーちゃんって何だよッ!?


・・・・・

店員「ありがとうございましたー。


明菜「んふふふ~。

氷室「何だよ?気持ちわりいな。

明菜「別に~!


携帯「ギャアァアァアァアァアッ!!!

――ピッ

氷室「何だ?犬のウンコでも踏むか?

明菜「・・違うッ!何でこんな時にッ!!


ドドドドドドド・・・



明菜「敵が・・・ッ!


携帯【3分後、マスターは敵スタンドの攻撃により、指切断の大怪我。】


氷室「・・?何だか分からねえが、回避出来る危険だろ?
俺が守ってやる!!レッド・・・

明菜「駄目!ここは室内だからスプリンクラーが作動しちゃう!
それより書き換えた方が確実よッ!

・・・・・よし。
攻撃を回避し、怪我しない・・・と。

氷室「・・便利だなぁ。

明菜「まぁね~。
さて、後は運命の力が私を守ってくれる。
さっさと、外に逃げましょう!


タタタタッ・・・

携帯「ギャアァアァアッ!

明菜「ッ!?また?

・・・送信ッ!

携帯「ギャアァアァッ!

明菜「どんどん送られてくるッ・・・

氷室「おいッ!敵はどんな奴だッ!?

明菜「分からないッ!そこまではッ!


携帯「ギャアアァアッ!!


郵便小人「マスターッ!!ここはまずい!早く逃げてッ!!


筆小人「早く早くぅ!!



ドドドドドドド・・・
 
 
 




携帯「ギャアアァアッ!!

明菜「くぅッ・・間に合わないッ!!

氷室「何ィィッ!?

?「なかなか厄介な能力だが・・
絶え間なく攻撃を仕掛ければ、メール送信など追いつくはずもない。


氷室「・・・てめえッ!!


明菜「・・・(何も起こらないッ!?怪我をするんじゃないの?

――ドンッ

男「あいたッ!失礼、怪我はありませんか?お嬢さん?

明菜「あ・・えぇ~と・・・ありますん、毛が。

男「・・?意味不明ですが・・・効果はあった様ですね。

明菜「!?





氷室「ッ!携帯見せてみろッ!!


ゴゴゴゴゴゴ・・・




携帯「10秒後、敵スタンド攻撃により、マスターはスタンド使用不可。


?「私が攻撃しようとする度に、一般人が間に入って邪魔してくれたが・・・
これからの攻撃に邪魔は入らないな。

男「フフフッ・・!


氷室「(・・くそっ!2対1・・ッ
攻撃は囮・・・
明菜の送信が追いつかなくなった時点で能力を封印してきたのかッ!


明菜「あ・・何?どうしての?わたわた何?


男「言語能力を著しく低下させていただいた。
ま、しばらくすれば元通りになるよ。

?「大人しく我々についてきてもらおうか・・・佐伯 明菜。


氷室「・・てめぇッ!見たことある顔だと思ったら!
【誘拐チーム】か!
明菜をさらってどうするつもりだッ!?



?「ご名答。私の名は椎名。
君ら3年の3つ上・・・ま、OBって奴だな。
そこの男は、披検体No.8。名前は木村だ。


氷室「んな事ァ聞いてねぇッ!!


―ガシィッ!


椎名「汚い手で気安く触るんじゃないぜ・・・


――スッ


椎名の腕からスタンドの腕が現れ氷室の腕を掴む。


氷室「・・チィッ!
(室内じゃスタンドを出せない・・やべぇ!


――ドグシャッ!

氷室「うぶッ!?


顔面にマトモに裏拳を喰らい、倒れる氷室。


椎名「今のは、私の優しさだ・・・
スタンドの使えないお前に対するな。
大人しくしてろ。


氷室「野郎ォ・・・!



ドドドドドドドドドドド・・・
 
 
 




一瞬、頭に血が上りかけた氷室だが、すぐに冷静さをとりもどす。


氷室「(明菜は木村って奴に捕まっている・・・
さらに天井のスプリンクラーのせいで、俺はスタンドを使えない。
・・・くそっ!どうする・・!!



明菜「ひ、ちゃんう、うえぇえ!!

木村「・・・?
何を言ってるのか本当に分かりませんなぁ。


氷室「(上!
・・・・ここはスプリンクラーが無いッ!)
レッド・ホットッ!!

――ズボゥッ!!

ライターの炎から現れるR・H!



椎名「何ッ!?

木村ッ!その娘はまだ意志を伝えられるぞッ!


木村「おぉ!?なかなかの精神力ですな!

【バーバル・アイズ】ッ!!


タキシードにシルクハット。紳士な出で立ちだが、顔が無く眼球しかない。
そんなスタンドが明菜の頭に触れる。


明菜「ああああああッ!!


氷室「テメェッ!!
明菜から離れろッ!

木村「ご心配なく・・・命の危険はありませんから。


氷室「そういう事じゃねェ~~ッ!!

木村に向かうR・H。


椎名「奴を大人しくさせろ。【ipod!】!


―ドガァッ!!


氷室「ぐはッ!


ドドドドドドド・・・


椎名「確かに、水の無い場所でお前のスタンドは【無敵】だ。
だが、本体が無防備になっていてはその長所も生かせない。

敵の前に本体を晒したままスタンドを使うなどは・・・愚かだな。



氷室「くっ!・・・


椎名「木村、先に学校へ行け。

木村「了解したッ!


明菜をスタンドで抱え走り出す木村。


氷室「待ちやが・・・うぐッ!


椎名「女より自分の心配をしたらどうだ?氷室。


ドドドドドドドド・・・


氷室「・・そうかよ、だったらテメェをぶちのめして明菜を取り返すッ!!

ォァアアアッ!!レッド・ホットォォッ!!!


椎名「・・(さて、後はコイツをどうするか・・・だな。


R・H「ドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラッ!!

IP「AaAAaaAAッ!!
 
 
 




―ドガドカドガドガドガガッ!!


椎名「・・・(やはり、コイツの方が速いかッ!殴り合いは不利・・・となると・・・能力勝負だな。


――ドガァッ!!


椎名「ぐはッ!


氷室「捉えたぞォオォああああッ!!

ドラララァーッ!!



―ドゴドゴドゴッ!


椎名「ぐぅッ!(こ、こんなに速いとは計算外・・・ッ!だが、勝つのは俺だ!)
ipod!ッ!


―ガッシィッ!!



―氷室には何が起きたか分からなかった。
ただ、椎名を殴っていた自分のスタンドの腕が、スッパリと切断されているのを呆然と眺める。


氷室「・・・・え?


ドドドドドドド・・・


椎名「これがipod!の能力だッ!周囲1mの空間を反転させ、その境に居たもの全てを切断させるッ!



氷室「ふ~ん・・・そうかい。
俺のスタンドは炎だからよぉ・・・切られようが、なにされようがダメージは無いんだぜ?


切断面の炎から再び
腕が形作られる!
 
氷室「てめぇの能力は俺には効かねぇ・・!

椎名「なッ!く、来るな・・・ッ!

ジリジリと後ずさりする椎名。
 
氷室「アイパー、アイパーうるせえ野郎だな・・・
今からてめぇのドタマをアイパーにしてやっからよぉ~ッ!?あ゛!?


椎名「あ・・・アイパーじゃないッ!
i、p、o、d!


氷室「あ゛!?アイポッドならアイポッドって言えやッ!!

・・ジリジリ


椎名「アイポッドじゃない・・・アイパッだ!
発音に気をつけろッ!


氷室「・・ぐだぐだと!!うるせえ!野郎だなぁッ!?


ブッ殺すッ!!






椎名「・・・な~んてな。お前がグダグダしてる間に・・・スプリンクラーの近くまで俺は移動していたんだぜ?
ン~、我ながら・・・惚れ惚れする演技だな。

氷室「!?しまっ・・



――ドジャアアアァッ!


氷室「グアァアッッ!?


椎名「消えろォーッ!R・Hッ!!



水をかけられ、R・Hの炎の勢いが弱まっていく。


氷室「くそ・・ッ!!だが・・・
諦めねェッ!!諦めてたまるかッ!



そのまま、ズカズカと椎名に歩み寄る氷室!
 
 
 




椎名「あはっはっはァ~ッ!!
無様だな氷室!!
そんな状態でまともに戦えるとでも思ってるのか!?


ドドドドドドドド・・・


氷室「・・・はぁ、はぁ・・やってみねェと・・・分からねえだろ?


R・H「ドラアァッ!


椎名「・・・ッ!(差し違える気かッ!!)ipod!ッ!!


椎名のスタンドが、R・Hの攻撃を受け止めるべく、防御姿勢をとる。


しかし。




―ヅドッゴォッ!!


椎名「うげぁッ!!
(・・な、なんだ!?スタンドをすり抜けて・・・俺だけを殴ったッ!?


氷室「俺の・・スタンドは炎ッ!
固めて殴り・・薄めて・・すり抜けるッ!!


――ドゴォオッ!


椎名「うげぁあ!?
(な・・水に弱い以外攻守とも無敵だとでもいうのかッ!


――ドッゴォッ!!


椎名「うぶッ!(マズイッ!ガードすら・・出来ないッ!!


――ドゴォオオッ!!


椎名「・・ぶぷッ!(こいつ・・・この凄みッ!こ、殺されるッ!!


消え入りそうなR・Hが拳を振り上げる。



椎名「ヒィイィイッ!?や、やめてくれッ!!
 
椎名はギュッと目をつぶる。
 

――ピタッ。


R・Hの拳が止まり氷室がスタンドを納める。


氷室「はぁ・・はぁ・・・(限界だ・・!
ちく・・・しょおッ!!



―ドサッ。



そのまま倒れ、氷室は気を失った・・・



――――

―――

――?

椎名「・・・??
 
椎名が、目を開けると、氷室が倒れている。
 
椎名「おい、氷室ッ!!


氷室「・・・・・・



ゴゴゴゴゴゴゴ・・・



椎名「ふ・・フハハハハハハハハッ!!
勝った!勝ったぞ!!

無様だが、勝ちは勝ちだ!!
ハハハハハハハッ!!





氷室「(・・・明・・・菜・・



ドドドドドドドドド・・・・!!
 
 
 


佐伯 明菜
スタンド【ニューオーダー】
バーバル・アイズの能力によりスタンド能力を封印され、誘拐されてしまった。
氷室 泰晴
スタンド【レッド・ホット】
ipod!に敗北(正確にはスプリンクラーに敗北)
明菜をさらわれてしまった。





遥「(明菜・・・今日デートらしいけど、指輪買って貰えたのかしら?


ヒゲ「ナァ~(遥・・・何か来たぞ。


―ブロロロ・・・

 
遥「車・・・ね。


ヒゲ「(血の匂いがする・・・ッ

遥「ッ!?


―ガチャッ


遥「・・・・な・・・・


遥のアパートの前に打ち捨てられていたのは、血まみれの氷室であった。


遥「ひ、氷室ッ!?
どうしたのッ?


氷室「う・・・明菜が・・さらわれ・・・たッ!

遥「――ッ!?


氷室「【矢】と・・・引き替え・・学校に・・・ゲホッ!


遥「・・・分かったッ!今、救急車呼ぶから!

氷室「いい・・こんな傷、少し・・・休めば気合い・・後から・・・行く!


遥「・・分かった。
ヒゲッ!看病頼むわよッ!!

ヒゲ「にゃ!(まかせておけ!


遥は学校へ向けて走り出すッ!






氷室「なぁ・・・

ヒゲ「にゃ(何だ?

氷室「猫に・・看病って・・・出来るのかよ?


ヒゲ「(案ずるな、元より無理。電話を貸してやるから自分で救急車を呼べ。


氷室「・・・だよな。




―タタタタタッ・・


A・T・M「やぁ、上城。 そんなに急いでどこへいくんだい?

上空を飛ぶ柳井が声をかける。

遥「あ、柳井ッ!明菜が・・さらわれたッ!!
この事をすぐに横尾に伝えてッ!!


A・T・M「ッ!!奴ら・・直接奪うのが難しいと感じたか・・ッ!
分かった。伝えたら僕も行く!
無茶するなよッ!

遥「頼んだわよッ!






ゴゴゴゴゴゴゴ・・・

矢ノ匂イ・・・スグ近クニ・・・

?「ふむ、奴等らしい・・・大方、人質でも取ったのだろう。
上城 遥・・・【矢】を得たのは、果たして【運命の引力】か?
フフ・・・ハハハハッ!!


―――学校。


ドドドドドドドド・・・・・

遥「(明菜ッ!今行くわ・・・!
 
 
 

  /└────────┬┐
 <     To Be Continued... | |
  \┌────────┴┘


使用させていただいたスタンド


No.267
【スタンド名】 バーバル・アイズ
【本体】 木村(No.8)
【能力】 触れた相手の言語能力を著しく低下させる

No.302
【スタンド名】 ipod!
【本体】 椎名
【能力】 スタンドを中心に半径一メートルの空間を180度回転させる




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