突然だが、『ディープ・フォレスト』がスタンド使いを目覚めさせていないとき何をしているかお話ししよう。
彼はスタンド使いの動向を見守っている間以外は、かつて元本体が根城にしていた「必府プリンスホテル」にいる。
『ディープ・フォレスト』の一日の始まりは、早朝、太陽の日差しを「必府プリンスホテル」の屋上で浴びることから始まる。
それから、「必府プリンスホテル」内の食事スペースで大好物の「ライム味のペリエ」を拝借し、8時頃ホテルを出る。
『ディープ・フォレスト』の一日の始まりは、早朝、太陽の日差しを「必府プリンスホテル」の屋上で浴びることから始まる。
それから、「必府プリンスホテル」内の食事スペースで大好物の「ライム味のペリエ」を拝借し、8時頃ホテルを出る。
そのあとは学校に通うJOJOたちの動向を観察し、
(ちなみに未だバレていない。『ディープ・フォレスト』の尾行技術がスゴイのか、JOJOたちが無用心なのか、
どちらかはよくわからないが、多分両方であるというのが『ディープ・フォレスト』の見解である。)
彼らが家に帰ったあと、「必府プリンスホテル」内に帰る。
(ちなみに未だバレていない。『ディープ・フォレスト』の尾行技術がスゴイのか、JOJOたちが無用心なのか、
どちらかはよくわからないが、多分両方であるというのが『ディープ・フォレスト』の見解である。)
彼らが家に帰ったあと、「必府プリンスホテル」内に帰る。
そこで「ライム味のペリエ」を朝の倍拝借したあと、夜の必府に繰り出し、『射抜き』を始める。
夜になると人の精神は昂ぶるため、スタンドの素質を持ったものにめぐり合いやすいのだ。
夜になると人の精神は昂ぶるため、スタンドの素質を持ったものにめぐり合いやすいのだ。
深夜、誰も出歩かなくなると同時に『ディープ・フォレスト』は「必府プリンスホテル」の屋上に戻り短い睡眠を摂る。
別に寝なくてもいいのだが、精神の安定の為にも睡眠は必要である、というのが『ディープ・フォレスト』の自論である。
別に寝なくてもいいのだが、精神の安定の為にも睡眠は必要である、というのが『ディープ・フォレスト』の自論である。
ちなみに、休日学校がない日はこれとは違うスケジュールとなる。
学校がない休日、『ディープ・フォレスト』は暇になる。平日はわりとJOJOたちは固まっているが、
休日になると思い思いにすごすから監視が難しくなるためだ。あるときはゲーセンで遊ぶJOJOを、
あるときは父の研究の手伝いをする亜希を、あるときは兄弟の世話をするアクターを観察していたが、
どれもこれも日常的で、面白みはなかった。
学校がない休日、『ディープ・フォレスト』は暇になる。平日はわりとJOJOたちは固まっているが、
休日になると思い思いにすごすから監視が難しくなるためだ。あるときはゲーセンで遊ぶJOJOを、
あるときは父の研究の手伝いをする亜希を、あるときは兄弟の世話をするアクターを観察していたが、
どれもこれも日常的で、面白みはなかった。
この日もそんな休日の一日で、『ディープ・フォレスト』は全然楽しくなかった。
アクターの妹の発言を聞くまでは。
アクターの妹の発言を聞くまでは。
アクター「今日は兄ちゃん暇だけど、どっかいきてーところがある奴はいるかァ?」
妹1「おにいちゃん、動物園にいきたい!」
アクター「はいはい、動物園ね……。他に動物園いきてー奴はいるかァ?」
アクター「はいはい、動物園ね……。他に動物園いきてー奴はいるかァ?」
アクターこと、芥川辰助の家庭は大家族である。アクターが長男であり、その下に12歳の妹と弟、9歳の妹がいる。
その為父と母は生活費をまかなう為共働きなため、家で下の子供の面倒を見るのはアクターの役目となっている。
ちなみに兄弟の弁当を作るのもアクターの役目であり、最近は『パープル・ソルジャー』がそれに一役買っているとか、買っていないとか。
その為父と母は生活費をまかなう為共働きなため、家で下の子供の面倒を見るのはアクターの役目となっている。
ちなみに兄弟の弁当を作るのもアクターの役目であり、最近は『パープル・ソルジャー』がそれに一役買っているとか、買っていないとか。
弟「家でゲームやりてーよー。」
妹2「私も、ちょっと今日は調子が……。」
妹2「私も、ちょっと今日は調子が……。」
妹1「いーやーだー!」
アクター「はいはい……分かったからダダこねんな。じゃあ兄ちゃんとアイは出かけるけど、留守番できっか?」
アクター「はいはい……分かったからダダこねんな。じゃあ兄ちゃんとアイは出かけるけど、留守番できっか?」
弟「アイじゃあ あるまいし、平気だよ。」
妹2「貴之志(たかとし)が一番危ないと思うけど。」
妹2「貴之志(たかとし)が一番危ないと思うけど。」
貴之志「なにおう!?やるか!瑠璃子!」
アクター「はいはい、喧嘩する奴は兄ちゃん許さんぞ。」
アクター「はいはい、喧嘩する奴は兄ちゃん許さんぞ。」
貴之志&瑠璃子「はあい。」
アクター「それじゃあ、アイ、いくぞ。お前ら留守番ちゃんとしろよ。」
アイ「やったぁー!」
アイ「やったぁー!」
ド ド ド ド
D・F『「動物園」カ……。ソウイエバ、ワタシモ初メテダナ。ツイテイッテミヨウカ。』
かくして、敵同士が一緒に動物園に行くという奇妙なシチュエーションが完成したのだった。
そんなわけでアクターは今、Y動物園行きのバスに妹と一緒に乗っている。
乗客1「なあ、ゴリラっていんだろゴリラ。頭が良くて優しい類人猿の奴ら。」
乗客2「うん。」
乗客2「うん。」
乗客1「実際どのくらい頭いいか知ってる?」
乗客2「えっ、しらない。」
乗客2「えっ、しらない。」
乗客1「手話覚えて人と話せるんだってwww滅茶苦茶頭いいじゃねえかww
ペットの猫が死んだときも自分の気持ち訴えてるのwwwww」
乗客2「えっ、なにそれすごい。」
ペットの猫が死んだときも自分の気持ち訴えてるのwwwww」
乗客2「えっ、なにそれすごい。」
乗客1「頭良すぎwwwwもう人でいいよwwww
てかそんだけ頭いいんだからウンコなんか投げんなよwwww」
乗客2「射程圏内に入ったのが運の尽き。」
乗客1「やかましいわ!」
てかそんだけ頭いいんだからウンコなんか投げんなよwwww」
乗客2「射程圏内に入ったのが運の尽き。」
乗客1「やかましいわ!」
乗客1「……どうかな、このネタ。」
乗客2「うーん、なかなかいいんじゃないかな。」
乗客2「うーん、なかなかいいんじゃないかな。」
ブロロロロ……
アクター「あの二人、芸人だったのか。でもありゃあダメだな。全然おもしろくねー。」
アイ「おもしろくねー!」
アイ「おもしろくねー!」
アナウンス「次はー、Y動物園ん~、Y動物園ん~、お忘れ物のないようお気をつけくださいィ~。」
アクター「ん、ついたみてえだな。降りんぞアイ。」
アイ「はーい!」
アイ「はーい!」
Y動物園は、K県有数の動物園だ。というか唯一の動物園である。
しかし、その規模は大きく東京ドーム1個分という広大な面積を誇り、さらに小型ながら遊園地を併設している。
これは全国的に人気であり、K県の観光スポットのひとつにもなっている。
しかし、その規模は大きく東京ドーム1個分という広大な面積を誇り、さらに小型ながら遊園地を併設している。
これは全国的に人気であり、K県の観光スポットのひとつにもなっている。
アイ「おにいちゃーん!アイ、この帽子ほしいー!」
アクター「ん?これは……「魔法使いの帽子」だァ?どーせすぐ飽きんだから、ダメダメ。ほら、動物園いきてーんだろ?」
アクター「ん?これは……「魔法使いの帽子」だァ?どーせすぐ飽きんだから、ダメダメ。ほら、動物園いきてーんだろ?」
もちろん、お土産売り場も存在する。お土産売り場では動物のグッズはもちろん、
「これってネズミーランドで売ってるモンじゃねーの?」というものまで存在する。
「これってネズミーランドで売ってるモンじゃねーの?」というものまで存在する。
アイ「いーやーだー!」
アクター「ダダこねんじゃねーよ。無駄遣いは庶民の敵……」
アクター「ダダこねんじゃねーよ。無駄遣いは庶民の敵……」
アイ「い ー や ー だ ー !」
アクター「……わぁーったよ。」
アクター「……わぁーったよ。」
数分後、そこにはトンガリ帽子を被って満面の笑みを浮かべるアイの姿があった。
アクター「んで、どこに行く?」
アイ「うーんー……。どこがいい?」
アイ「うーんー……。どこがいい?」
アクター「質問に質問で返すな。相手に失礼だっていつも言ってんだろ?」
アイ「うー、ごめんなさいー。」
アクター「……そうだな。」
アイ「うー、ごめんなさいー。」
アクター「……そうだな。」
《乗客1「なあ、ゴリラっていんだろゴリラ。頭が良くて優しい類人猿の奴ら。」》
アクター「そういえば、この動物園には天才ゴリラがいるって評判だったな。行ってみるか?」
アイ「ゴリラー!がくめい はゴリラ・ゴリラー!」
アイ「ゴリラー!がくめい はゴリラ・ゴリラー!」
アクター(なんでこんな子に育っちまったんだろう……。)
D・F『天才ごりら……カ。ソウイエバ、今マデ人間シカ射抜イタコトハ ナカッタナ。
人間ノヨウナ確立シタ精神ヲ持ツ者デモ、(川尻ガ射抜イテイタトキハ)
目覚メズ死ヌ者ガイルノニ、ハタシテ獣ニすたんどハ目覚メルノカ?』
人間ノヨウナ確立シタ精神ヲ持ツ者デモ、(川尻ガ射抜イテイタトキハ)
目覚メズ死ヌ者ガイルノニ、ハタシテ獣ニすたんどハ目覚メルノカ?』
D・F『気ニナルトコロダナ……。先回リシテ「射抜イテ」ミヨウカナ。』フワアア ア
アクター「ほら、前見て歩け。転ぶぞ。」
アイ「はぁい、……あれ?おにいちゃん、あれ……なに?」
アイ「はぁい、……あれ?おにいちゃん、あれ……なに?」
アクターは妹が指差した方角を見て目を疑った。その先に『ディープ・フォレスト』がいるからではない。
アクター「……なぜ『ディープ・フォレスト』がこんなとこにいるのか!……
それも重要だが、今一番重要なのは多分それがロクでもねえことで、俺には止める義務があるってことだぜ!」
それも重要だが、今一番重要なのは多分それがロクでもねえことで、俺には止める義務があるってことだぜ!」
アクター「『ブラック・アイズ・ピース』!」ズオ!
アイ「おにいちゃん、それなに~?」
アイ「おにいちゃん、それなに~?」
アクター「今は話してる暇はねえ!アイ!お前にもそれと同じような才能があるはずだ!おそらく、俺が目覚めた影響で!」
とりあえず今はその煙に従え!」
アイ「えっ、ええ~~っ?」
とりあえず今はその煙に従え!」
アイ「えっ、ええ~~っ?」
ダッ!
ド ド ド ド
D・F『ココカ……。天才ごりら、『えいじぇい・まくりーん』ノ イル檻ハ。
ナンデモ、コイツハ人ノイウコトヲ(限定的ニダガ……)理解デキルラシイ。猿ニシテハ上等ダナ。』
ナンデモ、コイツハ人ノイウコトヲ(限定的ニダガ……)理解デキルラシイ。猿ニシテハ上等ダナ。』
スゥ……
檻も物ともせず進む『ディープ・フォレスト』。
『矢』の射程距離に入ったのを見計らい、左手を右手に押し当てる。
『矢』の射程距離に入ったのを見計らい、左手を右手に押し当てる。
カシャッ
手首部分がスライドする。この空洞から『矢』を放つのだ。
マクリーン「ウホッ?」
野生の勘か、マクリーンは(彼にとってはだが)中空を眺める。
D・F『オオ、『矢』ガ反応シテイルゾ。コイツ、才能ガアッタノカ。』
ドズウア!
マクリーン「ウッギョオオオ―――ッ!?」ドギャア――!
ズボッ
D・F『ドウダ?まくりーんクン……。新タナ世界ニ入ッタ感想ハ……。トイッテモ、分カラナイダロウガ……。』
マクリーン「…………。」ギロリ
スッ……
マクリーンが手を上げる。
パッ パッ パパッ
D・F『ム……?ナンダ、コレハ……。』
コツ…… コツーン……
手から落ちるのは、「石」だ。
コツーン…… コツ…… コツ……
D・F『バカナ……コレハ……コノ「間隔」ハ!』
ド ド ドド
D・F『「もーるす信号」ダト!?』
マクリーン{ワ・タ・シ……ニ……}
マクリーン{わたしに……すばらしい「能力」を与えてくれたこと、まずは感謝しよう。}
ド ド ド ド
マクリーン{わたしは『エイジェイ・マクリーン』と呼ばれている。ローランドゴリラ種だ。学名は「ゴリラ・ゴリラ・ゴリラ」。
もう少しヒネれなかったのか?とわたしは思うのだが……。わたしに能力を与えたあなた、あなたはどう思うね?}
もう少しヒネれなかったのか?とわたしは思うのだが……。わたしに能力を与えたあなた、あなたはどう思うね?}
D・F『……『でぃーぷ・ふぉれすと』ダ。ワタシモ、ソウ思ウゾ、まくりーんクン。』クル
マクリーン{おや、もう行ってしまうのか?願わくばもう少し
わたしの「知性」を惜しみなく見せられるあなたと会話したいところだったが……。}
わたしの「知性」を惜しみなく見せられるあなたと会話したいところだったが……。}
D・F『アイニク、ワタシモ忙シイ身デネ。心配シナクテモ、外ノ世界ニハ君ト同ジ「才能」ヲ持ツ者ガイル。
興味ガアッタラ外ニ出テ見聞ヲ広メテミルノモ 一興デハナイカナ?』スオオオ
興味ガアッタラ外ニ出テ見聞ヲ広メテミルノモ 一興デハナイカナ?』スオオオ
マクリーン{なるほど、それもそうだな。ありがとう、『ディープ・フォレスト』。我が友よ。}
スウウ……
マクリーン(……外の世界……か。)
ド ド ド ド
マクリーンの周囲に「ブロック」が現れる。
ガシ! ガシガシガシ!
マクリーン(不思議と、こいつの使い方が分かる。これがわたしの「知性」の結晶。)
ブロックは集合し、鍵 となる。
ガチャッ
ギイイイ
マクリーン(「ブロック」を鍵にして檻の扉を開けた……。どれ、わたしも外界とやらに行ってみるかな。)
アクター「あった!ゴリラのスペースだ!」
アイ「ごりら~~?」
アイ「ごりら~~?」
アクター「なっ!?」ピタッ
アイ「どうしたの?おにいちゃん。」
アクター「…………。」
アクター「…………。」
ド ド ド
マクリーン「ウホッ?」
アクター「野郎……!やはり既に動物を「スタンド使い」に変えていたか……!」
アクター「他の客を襲っちゃあ、かなわねえ!悪いがブン殴って気絶させるぜ!『ブラック・アイズ・ピース』!」
BEP『オオオオオオオオオオオ!』
BEP『オオオオオオオオオオオ!』
シャカッ!
それを見たマクリーンの周りで「ブロック」が動き始める。
シャカシャカシャカ!
それはやがて文字となる。
アクター「これは……『待て!』と読めるぞ……。」
アイ「漢字よめない~。」
アイ「漢字よめない~。」
マクリーン{攻撃は待ってくれ。わたしには「知性」がある。あなたの考えるように他の客に危害をくわえたりなどしない。
わたしはただ外の世界を見たいだけなんだ。こんな檻に押し込められて生きるのはイヤだろう?}
わたしはただ外の世界を見たいだけなんだ。こんな檻に押し込められて生きるのはイヤだろう?}
アクター「うっ……!確かに動物園の中に閉じ込めるのは人間のエゴ……!動物に罪はねえ……。」
アイ「おにいちゃん よむのはやすぎ~。」
アイ「おにいちゃん よむのはやすぎ~。」
マクリーン{ちょっと出て戻ってくるだけなんだ。すぐに帰る。才能を持つ人よ、わたしを見逃してくれないか?}
.
アクター「ううっ……!さらに善人(いや、善猿か?)ときた……!これは、立ちふさがるわけにはいかねえ……。」
.
アクター「ううっ……!さらに善人(いや、善猿か?)ときた……!これは、立ちふさがるわけにはいかねえ……。」
マクリーン{それじゃあ、通らしてもらう。}スッ……
マクリーン(フンッ、やはりバカそうな外見だけあってチョロいな。せっかくこんなシケた場所から出られるのだ。
もう二度と戻ってくるわけがなかろうッ!この能力で人間どもをめちゃくちゃにしてやるぞ!)ニヤリ
マクリーン(フンッ、やはりバカそうな外見だけあってチョロいな。せっかくこんなシケた場所から出られるのだ。
もう二度と戻ってくるわけがなかろうッ!この能力で人間どもをめちゃくちゃにしてやるぞ!)ニヤリ
マクリーンは人間らしい歩き方でアクターの横を通り過ぎようと……
バッギャア!
した瞬間、『ブラック・アイズ・ピース』の裏拳がマクリーンのこめかみに直撃する。
マクリーン「ウゲッ?ゲゲッ!?」ドバア!
マクリーン{な、なにをする!わたしが何をしたというのだ!}
アクター「イイ奴っぽそうだからよ~~~ッ、見逃してやろうと思ったが、前言撤回だぜ。」
アイ「あらら……。」
アイ「あらら……。」
アクター「てめぇええ~~~~~っ!顔がニヤついてんだよ!俺のことナメて心の中でバカにしやがったな!
猿ごときがこの俺をナメるなんざ許さねええ~~~~ッ!ブチのめす!」
マクリーン(なんだとおおおお~~~~~~!?)
猿ごときがこの俺をナメるなんざ許さねええ~~~~ッ!ブチのめす!」
マクリーン(なんだとおおおお~~~~~~!?)
アクター「くらえィ!『ブラック・アイズ・ピース』!」ズオオオオ!
マクリーン「WFOOOHH (『ダイヤード』)ッ!」
シャキィン! シャキッ シャカキシャキキキィ――ッ
ドギューン!
無数の「ブロック」が現れ、それらはアクターとアイの周りを囲む「壁」となった。
アクター「閉じ込められた……ってわけか?」
ヴン
アクターの目の前に数百の「ブロック」が現れる。
シャカシャカ
文字を作り出す。「フ」、「ン」、「!」……
マクリーン{フン!バカなことをしてくれたな!黙っておけばそのまま動物園を楽しませてやったものを……!
きさまらはそこでわたしがこの動物園を出るまでおとなしくしていろ!}
きさまらはそこでわたしがこの動物園を出るまでおとなしくしていろ!}
アクター「く……!」
アクター「なあんてな!『ブラック・アイズ・ピース』は煙のヴィジョン!「ブロックの壁」だと?んなもん……」ドシュワー
ド ド ド ド
マクリーン「ウホ……(なんだ……!?この煙……!)。」
アクター「こぉーやってすり抜けてやるぜェ―――ッ!」
マクリーン「ウホオオ(わたしを「追跡」しているのか)――――ッ!!」
ドギュアアアン!
マクリーン「WFOOO (『ダイヤード』!わたしを運ぶ 階段 となれ)ッ!」
シャキシャキシャキ……
ド ド ドド ド
「階段」の上から地面を見下すマクリーン。階段の下は既に『ブラック・アイズ・ピース』がはびこっており、
降りようものならすぐさまとられられそうだった。
降りようものならすぐさまとられられそうだった。
マクリーン「WHAMMM …(どうしたものか……このままではラチがあかない……)。」
マクリーン(そこで!殺すつもりはないが、少しばかり痛い目を見てもらおう……。)
グググ
アクター「なんだ?さっきよりだんだん幅が狭くなってないか?」
アイ「おにいちゃんーせまいー。」
アイ「おにいちゃんーせまいー。」
アクター「…………!」
アクター(これは……!俺たちを押し潰す気か……!?いや、考えてみれば当然だったぜ!俺たちに逃げる場所はない!)
マクリーン(まあ、少しからだが痛む程度に押し込めてやれば彼も懲りるだろう。)
アクター(だが、それだけに許せねえ!アイがいるんだぞ!?俺だけならともかくこんな小さな女の子も潰すってのか……!?)
マクリーン(あの少年だけならともかく、一緒にいる女の子まで痛い思いをするのはよくないからな。)
アクター「野郎……!ブチのめす……!」
To Be Continued...
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