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28話「動物園に行こう! その2」の巻

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orisuta

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マクリーン(下は煙の海……『ダイヤード』の足場(ロード)の上にのっているわたしは見つかる事はないが……。)

ド ド ド ド

マクリーンの眼下3mには煙の海が広がっている。もちろん『ブラック・アイズ・ピース』だ。

グモ……

さきほどまでうごめいているだけだった『ブラック・アイズ・ピース』の動きに変化が起こる。

マクリーン「ウホ?」

グ……ゴモ……ドヒャア―――!

マクリーン「ウホッ!?(何ッ!『煙』が迫ってきただと!?)」

マクリーン「WOFO(『ダイヤード』)ッ!」

ガシガシ!

とっさにブロックの「 壁 (ウォール)」を生み出しガードする。

グモモ……

『煙』は人型のヴィジョンを成す。

BEP『オオオオオオオオオ……。』 ド ド ド ド

シュバッ! ドヒャア!

しばらくは空を切る拳だったが

ピタッ

スウウウ~~~~

伸びきった腕の先がマクリーンを向く。

ド ド ド ド

BEP『き……さま……!』

マクリーン「 」ビクゥ!

BEP『そこに……!いるな…………!「空中」……に…………「ブロック」を使って……!』

ド ド ド ド

マクリーン(バカな!確かにさっきまでは奴はわたしの居場所を掴んでいなかったはず!)

ド ド ド

マクリーン「……ウホ……?(見えて……いるのか?)」
BEP『さあな、何を言ってるのか分からないな?ゴリラ……。』

マクリーン「ウホッ!(見えているのかと言っているのだ!才能を持つ者よ!)」

ド ド ド ド

アクター(なんか勝手に吼えだしたぞ……。怒ってるのかな……。)

アクターにゴリラ語は通じなかった。

マクリーン(フン!だがともあれ、とりあえずわたしの目的、「逃げる」は遂行できそうだぞ……。
       あの「パワー」で、射程距離が長いなんてありえないんだ。『ダイヤード』で足場をのばせば……。)

シャキシャキシャキ!

BEP『オオオオオオ!!』
マクリーン「!!」

グオオオオ

ピタ

マクリーン(よし……!やはりわたしの読みは当たっていた……!射程距離はここまでが限界!)

マクリーン(あとはこのまま道を伸ばして……)      カシャン

ド ド ド ド

マクリーン(……?)

カシャン カシャン  カシャン

マクリーン(なんだ……?この音は。「鎧」……が擦れる音?もしかして『ディープ・フォレスト』か?)

クル

ド ド ド ド

??『おおおおぉぉぉおおおぉぉおお……。』カシャン カシャン

マクリーンが後ろを振り返ると、そこには鎧で出来た黒い「兵士」が立っていた。

マクリーン(いっ、いつの間に!?足場を、解除しなくては!)

シャキャワラワララア……

兵士『おおおおぉぉおお……。』ズルウ

ヒュウウウ~~

ドガシャン!

謎の「兵士」は高さ5m地点から落下し、ぐしゃぐしゃに潰れた。

ド ド ド ド

マクリーン(い、いったいあれは何だったんだ?未知の能力だった……。いきなりわたしの背後をとるなんて……。)

兵士を見下ろしながら、戦慄するマクリーン。

フッ

顔をあげ……

??『おおおおおおおお……。』
マクリーン「ムウッホオ!?」

ると、目の前には鎧に身を包んだ黒い「翼竜」の姿が。

マクリーン「WFOOOOOOO(ウフォオオオオオ)ッ!(『ダイヤード』!「 人型 (ソルジャー)」を作れ!)」

シャキシャキシャキイイン!

「ブロック」が人型の形を作り、翼竜を横殴りにする。

翼竜『おおおおおおおおおお……。』ドギューンッ

思い切り吹っ飛ばされる翼竜。殴られた部分はひしゃげていた。

マクリーン(まただ……!またいきなり背後をとられた……!)

翼竜『おおおおおおっおおおおお…………。』グルンッ シュタッ

しかし、それにも意を介さず翼竜は空中で体勢を整える。

マクリーン(バカな……!ダメージは確かにあたえたはず。なのにこんなにタフなのは…………。)

翼竜『おおおおお……。』グンッ

マクリーン(……?しかし、良く考えるとこの「翼竜」の動きはおかしいな。ただ向かってくるだけで「知性」が感じられない。)

ド ド ド ド

マクリーン「WFOOOOッ!」

シャキシャキィイン!

人型となった『ダイヤード』の塊がその攻撃をガードする。

翼竜『おおおおおおお……。』

マクリーン(やはりだッ!この「翼竜」、向かってくる行動しかしないぞ!)

――このマクリーンの思考は、少なくとも現時点においては(●●●●●●●●)正解だった。
これだけの情報で敵スタンドである「兵士」と「翼竜」の行動パターンを発見したマクリーンは、お手柄だった。
皮肉な話だが、彼の「知性」はおそらくアクター以上に高度だった。
だから、これから起こることはマクリーンのミスではない。ただのイレギュラーだったのだ。

ド ド ド ド

――壁の中
アクター「いやあ、それにしてもアイ、おめーの能力のおかげで助かったぜ。」

ド ド ド

アイ「……気にしないで。私たちが今こうしていられるのも、兄さんのおかげだから。」

押し迫っているはずの壁は先ほどから動きを止めていた。

BEP『オッシャアアアアアアアアア!』グググ

それもそのはず。『ブラック・アイズ・ピース』が押さえているのだ。

アイ「……。分かるわ……あの『ゴリラ』の動きが…………。これが、私の「能力」……。」

ド ド ド ド

アイの手には板の上に載ったミニチュアの「動物園」があった。
動物園の施設から少しだけ浮いたところに、ゴリラの姿があった。
そして、その周りには粘土で作り出された「翼竜」が飛びまわっていた。

アイ「フフ……。Y動物園の大部分は既に私の『射程距離』内よ……。」
アクター(なんかキャラ変わってるけど気にしないでおこう……。)

ド ド ド

アイ「『使用粘土1グラム×5』!「翼竜」を新たに5体召喚!」 ド ド ド ド

ググ……

粘土で形作られた「翼竜」が動き始める。現実では……

マクリーン(くっ!?また、いきなり現れたぞ、この「黒い鎧龍」!)

シャキキィン!

ボッガア!

マクリーン(だが、単純な動きだけなら無駄だ!)

アイ「く……!またやられてしまったわ……。このままじゃあラチが……。」
アクター「おい!アイ!直進なんてスットロイことしてたんじゃあ勝てねーぜ!
      ちゃんと操作しろよ!お前ならできるだろ!」

アイ「……操作……?」
アクター「そうさ!(操作だけにな。)クク……。あ、ごめん。
      俺の経験上、そうやって形を作るタイプのものは自分で操作できるはずなんだ。
      (俺の『ブラック・アイズ・ピース』にアリスの『エターナル・ナイトメア』とかな。)
      像の成形の時点ですでに本体の自由意志がやどっているから、おそらくそうなるんだろう。」

アイ「(「せいけい?」とか「じゆういし?」とかよくわからないけど……)……分かったわ。つまり、操作できるのね。」
アクター「ああ。かいつまんでいえばな。」

アイ「そうと分かれば……。」

ド ド ド ド

翼竜『おおおおおおおおお……。』
マクリーン「MDAHDAH(ムダァダァ)!(無駄だァ!)」

バギン!

翼竜はまたも吹き飛ばされる。が。

ドズン!

マクリーン(ば……かな……。不意打ち……?初めての……パターン……!)ググ……

マクリーン(『自動操縦』では……ないのかッ!)ガクゥ!

アクター「やった!ゴリラの野郎ひるんでやがる!もう戦闘不能だ!」
アイ「いえ、まだよ……!まだ最後の始末が終わっていない!」

ガバア!

アイが粘土板上の全ての粘土を回収する。

アイ「『使用粘土60グラム×1』!」ド ド ド

アイ「『全 能 神(ゼウス)』 召 喚 !」
アクター(世界観……。)

ド ド ド ド

マクリーン(……なんだか急に鎧龍が消えたが……。もしかして、勝ったのか?)

ふと、空が暗くなる。

ゴ ゴ ゴ

マクリーン「……!」

怪訝に思って上を向いたマクリーンは絶句した。

マクリーン「ウホ……。(なんだ……!)」

壁の隙間から見える空を見ていたアクターも同じだった。

アクター「あれは……!?」

ド ド ド ド

そこにいたのは、全長5mはあろうかという黒い「神」。
黒雲から生えた黒い筋骨隆々な肉体は、まさに世界観崩壊といったようすだった。

ゼウス『お お お お お お お お お お お ッ!』ゴオオオオオォォォォォン

マクリーン「WFOOOOOOOOOOO(ウフォオオオオオオオオオ)ッ!!(『ダイヤード』ッ!ありったけ集合して対抗しろオオオオオオッ!!)」

ゴゴゴゴ……

ゼウス『――――――っ……しゃああああああああああああああああ――――ッ!!』

『ダイヤード』によるラッシュの対抗が行われるが……

ブ  ウ  ン  ! ブ  ウ  ン  !

マクリーン「グゲゴオオ……!オッパアア――っ!」ドガア!

ゼウスの大きさに敵うはずもなく、あっさり倒される。

ドシュウ……シャキャシャカ……

マクリーンが意識を失うのと同時に『ダイヤード』の壁も消える。

  •  ・ ・ ・

マクリーン「ハッ!」
アクター「…………。」

ド ド ド ド

マクリーン「……!」ババッ!

マクリーンの手がせわしなく動く。手話だ。

マクリーン{おい、わたしはさっきあんな攻撃を受けたんだぞ?もしかしてまた攻撃するなんてないよな……?}パタパタ
アクター「…………。」

マクリーン{おい!なんとか言ったらどうなんだ!?}パタワパ
アクター「…………。」

アクター「さっきからパタパタと手ばっかり動かしやがって……何かいいてえことがあるならハッキリ言いやがれ!」
マクリーン{ハッ、しまった、こいつ手話が分からんのか!}パタパタ

アクター「だから手はもういいっつってんだろぉーがァァァァ――――ッ!!」
BEP『オッシャアアアアアアアアアアアアア―――――ッ!!』

マクリーン「ブッゲエエエエ――――ッ!!」

ドバア!

アイ「……やれやれだわ。」


アクター
スタンド名『ブラック・アイズ・ピース』―→このあと妹と一緒に動物園を楽しんだ。

アイ
スタンド名『シャドー・ランド』(名付け親:アクター)
―→このあと素に戻り、厨二病は一過性で会った事が判明した。
   家に帰ったあとそのことをたずねたらクッションに顔を埋めて、手足をバタバタさせてのた打ち回っていた。

『ディープ・フォレスト』―→このあと新たにスタンド使いを3匹増やした。

マクリーン
スタンド名『ダイヤード』―→アクターが「今後「スタンド」で脱走してみろ、地の果てまで追って息の根を止めるぜ。」と
              脅しを入れたため「ヒィ――ッ檻の中が一番安全だ!」と叫んで檻の中に戻る。
              アクターが死ぬほど恐ろしいので再起不能。でもスタンドを見せると会話に応じてくれる。

Y動物園―→駅からバスで15分。




使用させていただいたスタンド


No.1257
【スタンド名】 シャドー・ランド
【本体】 芥川愛
【能力】 粘土板の上と射程距離内の現実を同期する




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