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33話「私、魔法使いなの その2」の巻

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orisuta

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ゴオオオオ!

迫り来る魔法少女。

JOJO「『ヒートウェイヴ』!」ドズア!

JOJOは『ヒートウェイヴ』を発現し応戦する。

HW『FIREッ!』ゴオオ!

リオ「…………!」オオオオオ

JOJO(ッ!?何故ガードしない!?」

リオ「……ハッ!?何!?この『風』!しまった……『プロテクション』!」

サッ

リオは『ヒートウェイヴ』の腕が眼前に迫ったところでようやっと手を突き出し、『魔法陣』を展開する。

シャァン!

ガイン!

しかし、能力発動までは間に合わず『魔法陣』はただの盾としての役割しか果たせなかった。

JOJO「……見えて…………いるのか?」

リオ「?……さあ……。なんのこと言ってるんです?分からないわね……。」
JOJO「見えているのかと聞いているのだッ!」

ド ド ド ド

リオ「……?」

ド ド ド ド

JOJO「(どうやら見えてねーみてーだぜ。)」
アクター「(ああ……!確かに!『平行世界』がどーたらと言ってたし、もしかしたら本当に魔法少女かも!)」
亜希「(いや……。今だって何だかんだで防御してたし、もしかしたら演技かもよ?)」

リオ「何話してるの?そこの金髪のあなた……。あなたの『音魔』、見えないタイプみたいですね!
   でも大丈夫、ちゃんと『解放』してあげますからッ!」

ズオオオ!

リオは一気に空に飛び上がる。

ガンッ

JOJO「なんだ……?拳を撃ちつけたぞ?」

シャァン! シャァン!

撃ちつけた両拳に『魔法陣』が浮かび上がる。

バッ バッ

それを突き出し、

ググ……

太極拳のようなゆっくりとした動きで、右腹に持っていく。

リオ「…………『ミュージック』……」

ド ド ド ド

JOJO「何か……何かヤバイ!何かが来るぞ!」
アクター「『ブラック・アイズ・ピース』!防壁を作れ!」 ブワァアアア

HW『FIRE!』ドパア!

『ヒートウェイヴ』が地面を殴り、土飛沫で壁を作る。

亜希「『グラットニー』!壁を厚くしてッ!」ドギュン!

その壁を亜希が厚くする。これで二重の防壁が完成した。

リオ「『イン……フェルノ』ォオオオオ――――ッ!!」ババッ!

リオが勢いよく両拳を突き出す。

ドッゴアアアア―――ッ!!

その瞬間、魔法陣が一瞬拡大したのち、大気が震えるほどの『大波』が起こった。

アクター「おおおッ!?」

『ブラック・アイズ・ピース』は一瞬で四散した。

バギビギパキ!

『防壁』もヒビが入り……

バッキイイ――ン!

やがて粉砕した。

ガラガラ……

サラ……サラサラ……

JOJO(……砂になってる……?)

ィィ――― ン

JOJO(それに……この「奇妙な耳鳴り」……?)

ド ド ド ド

JOJO「なんだ……。この『パワー』……!盾、飛行、そしてこの破壊攻撃……。
     能力に一貫性がないぞ……!?共通点は、「魔法陣」のみ……。」
アクター「これじゃあ、まるで魔法少女みたいじゃあねーか!」

リオ「だから、私、魔法少女なんですって。」

ド ド ド ド

リオ「今のは、私が持ってる最強の技、『ミュージック・インフェルノ』。
   消費も大きいけどそのかわりに、どんなものでも破壊できる「パワー」を持ってるんです。」

リオ「もう……一発ッ!」ググッ

亜希「マズイ!また『アレ』がくる!今度は防ぎようが……!」

JOJO「オオオオオオオオオオオッ!」ドパア!

『ヒートウェイヴ』があわてて地面を殴り、壁を作る。

リオ「『ミュージック・インフェルノ』ッ!」ゴアア!

ドオオオオオオ――――ッ!

地面の壁が大きく揺れる。

ブルッ ブルッ ブル

ド ド ド ド

しかし、揺れるだけで一向に壁は破壊される気配がない。

ブルン  ブルッ  ブル

ピチャッ ピピチャッ

いや、揺れるだけなのではない。

ド ド ド ド

防壁は「軟らかく」なっていた。

JOJO(………………。)ド ド ド ド

リオ「……!?何故、壊れないの!?」

ド ド ド ド

JOJO「『ヒートウェイヴ』の能力…………。壁を「軟らかく」した。」

ド ド ド ド

JOJO「『音叉』って知ってるか?小学校の化学で習ったよな?それとも『平行世界』じゃあ化学は教えてないか。」

ド ド ド ド

JOJO「音ってのは、空気の振動によって生まれている。
     『音叉』はその「空気の振動」が『音叉』自身に移って震えることで音を出すモンだ。これを共鳴っていう。」
JOJO「そして、外部からの振動が与え続けられると、振動を受ける側に破壊が起こる場合がある。」

JOJO「見ろよ、この「砂」。」サラサラ

JOJO「これは元は固まった「土」だった。これが砂になってる。何故か分かるか?
     話は変わるが、埋立地で地震が起こると、「液状化現象」といって、地面がドロドロになる現象が起こる。」

JOJO「埋立地には水分が含まれていて、地震によって水をガードしていた土分子が崩壊しちまうかららしい。」

JOJO「これはまさにそれだ……!壁を作っていた土分子が、音の振動と「共鳴」して破壊された!」

JOJO「ならば、土分子が崩壊しないように全てを「軟らかく」すれば、音も無駄ってワケだ。」

JOJO「さて、それでお前の能力だが……。俺が予想するに、お前の能力は『魔法陣から音波を放つこと』だ。」

JOJO「アクターの『ブラック・アイズ・ピース』は煙に同化するスタンド――。音を受けたら、散っちまう。
     それにお前が飛行した後や、『ミュージック・インフェルノ』を放ったあとに起こった耳鳴り……。
     全て、音波が原因だとすると説明がつくんだよな。」

リオ「……!それはどうも……!教えてくれてありがとうございます。
    でも、壁を「軟らかく」したところで破る方法ならいくらでもありますッ!」

シャァン! シャァン

リオの両拳に更なる『魔法陣』が現れる。

リオ「『ミュージック・インフェルノ』はひとつの魔法陣につき「一つずつ」……。でも、『魔法陣』はいくらでも作れる!」

リオ「さっき『平行世界』で化学は教えてないのか?って言ってましたよね……。当然!
    魔法が発達しているとはいえ、『平行世界』でも化学は教えています。音叉も当然知ってますよ……!」

リオ「音叉を水面にくっつけた写真、見た事あります?水みたいに軟らかいものでも、強い『共振』なら破壊できるッ!」

リオ「『ミュージック』……!」
JOJO「待て待て!そうじゃあないッ!」

ピタッ……

リオ「……?」
JOJO「俺が言いたいのは、そういうことじゃあない。お前の言う『魔法』は、「技術」なんだよな?」
リオ「ええ、多少才能によって上下はしますけど、基本的には……。」

JOJO「この世界には、お前の言う「音魔」を従え、使役する「技術」がある。」
亜希「!!」
リオ「えっ!?」

JOJO「俺たちはそうして下僕にした「音魔」を『スタンド』――傍に立つもの――と呼んでいる。
     そうなった「音魔」は俺たちと一心同体で、「音魔」の死は術者の死を意味する。」
リオ「そ、そうだったんですか……。」

JOJO「だから、お前がやろうとしていることは、俺たちを殺そうとしてることと同じで、非常に困るわけだ。」
リオ「そうだったんですか……。ごめんなさい……。そうとは知らず……。」

JOJO「いやいや、いいんだ。いずれあんたみたいな人が来るだろうってことは分かってたんだ。」
リオ「でも、それじゃあ私の気が済みません。何か、お詫びできることはないでしょうか……?」

JOJO「……そーだな…………。」

チラ

JOJOが腕時計を見る。時刻は8:00。

JOJO「とりあえず、学校まで送ってってくれないかな?このままだと遅刻直通ルートだ。」
アクター「あと、サインもお願いできたらいいなあーって……。」

ニコッ

リオ「はい!」


亜希(JOJO……以外と厨二(コッチ)の才能あるんじゃ?)


JOJO、亜希、アクター ―→一応学校には間に合った。空も飛べて結構得した気分。

アクター ―→サインももらったが、本人がいないため妹には信じてもらえなかった。

リオ・スカイライン・ムラーノ(偽名?)
スタンド?名『ミュージック・インフェルノ』(名づけ親:JOJO)(本質的にはスタンドかどうかも怪しいのだが、一応)
―→JOJOを送った後、どっかに飛び立ってしまった。どこに行ったかは分からないが、この街にいることは確か。

その後……

オヤジ「おらぁ、確かに見ただぁあ~っ!おなご二人とガキ二人が、空さ飛んでるの~~っ!(パンツ見えただ~っ)」
ガキ「じーちゃん、ボケだしたんじゃねーの?」




使用させていただいたスタンド


No.1118
【スタンド名】 ミュージック・インフェルノ(仮)
【本体】 リオ・スカイライン・ムラーノ
【能力】 魔方陣の直線状に巨大な「音波」を発射する




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