ゴオオオオ!
迫り来る魔法少女。
JOJO「『ヒートウェイヴ』!」ドズア!
JOJOは『ヒートウェイヴ』を発現し応戦する。
HW『FIREッ!』ゴオオ!
リオ「…………!」オオオオオ
JOJO(ッ!?何故ガードしない!?」
リオ「……ハッ!?何!?この『風』!しまった……『プロテクション』!」
サッ
リオは『ヒートウェイヴ』の腕が眼前に迫ったところでようやっと手を突き出し、『魔法陣』を展開する。
シャァン!
ガイン!
しかし、能力発動までは間に合わず『魔法陣』はただの盾としての役割しか果たせなかった。
JOJO「……見えて…………いるのか?」
リオ「?……さあ……。なんのこと言ってるんです?分からないわね……。」
JOJO「見えているのかと聞いているのだッ!」
JOJO「見えているのかと聞いているのだッ!」
ド ド ド ド
リオ「……?」
ド ド ド ド
JOJO「(どうやら見えてねーみてーだぜ。)」
アクター「(ああ……!確かに!『平行世界』がどーたらと言ってたし、もしかしたら本当に魔法少女かも!)」
亜希「(いや……。今だって何だかんだで防御してたし、もしかしたら演技かもよ?)」
アクター「(ああ……!確かに!『平行世界』がどーたらと言ってたし、もしかしたら本当に魔法少女かも!)」
亜希「(いや……。今だって何だかんだで防御してたし、もしかしたら演技かもよ?)」
リオ「何話してるの?そこの金髪のあなた……。あなたの『音魔』、見えないタイプみたいですね!
でも大丈夫、ちゃんと『解放』してあげますからッ!」
でも大丈夫、ちゃんと『解放』してあげますからッ!」
ズオオオ!
リオは一気に空に飛び上がる。
ガンッ
JOJO「なんだ……?拳を撃ちつけたぞ?」
シャァン! シャァン!
撃ちつけた両拳に『魔法陣』が浮かび上がる。
バッ バッ
それを突き出し、
ググ……
太極拳のようなゆっくりとした動きで、右腹に持っていく。
リオ「…………『ミュージック』……」
ド ド ド ド
JOJO「何か……何かヤバイ!何かが来るぞ!」
アクター「『ブラック・アイズ・ピース』!防壁を作れ!」 ブワァアアア
アクター「『ブラック・アイズ・ピース』!防壁を作れ!」 ブワァアアア
HW『FIRE!』ドパア!
『ヒートウェイヴ』が地面を殴り、土飛沫で壁を作る。
亜希「『グラットニー』!壁を厚くしてッ!」ドギュン!
その壁を亜希が厚くする。これで二重の防壁が完成した。
リオ「『イン……フェルノ』ォオオオオ――――ッ!!」ババッ!
リオが勢いよく両拳を突き出す。
ドッゴアアアア―――ッ!!
その瞬間、魔法陣が一瞬拡大したのち、大気が震えるほどの『大波』が起こった。
アクター「おおおッ!?」
『ブラック・アイズ・ピース』は一瞬で四散した。
バギビギパキ!
『防壁』もヒビが入り……
バッキイイ――ン!
やがて粉砕した。
ガラガラ……
サラ……サラサラ……
JOJO(……砂になってる……?)
ィィ――― ン
JOJO(それに……この「奇妙な耳鳴り」……?)
ド ド ド ド
JOJO「なんだ……。この『パワー』……!盾、飛行、そしてこの破壊攻撃……。
能力に一貫性がないぞ……!?共通点は、「魔法陣」のみ……。」
アクター「これじゃあ、まるで魔法少女みたいじゃあねーか!」
能力に一貫性がないぞ……!?共通点は、「魔法陣」のみ……。」
アクター「これじゃあ、まるで魔法少女みたいじゃあねーか!」
リオ「だから、私、魔法少女なんですって。」
ド ド ド ド
リオ「今のは、私が持ってる最強の技、『ミュージック・インフェルノ』。
消費も大きいけどそのかわりに、どんなものでも破壊できる「パワー」を持ってるんです。」
消費も大きいけどそのかわりに、どんなものでも破壊できる「パワー」を持ってるんです。」
リオ「もう……一発ッ!」ググッ
亜希「マズイ!また『アレ』がくる!今度は防ぎようが……!」
JOJO「オオオオオオオオオオオッ!」ドパア!
『ヒートウェイヴ』があわてて地面を殴り、壁を作る。
リオ「『ミュージック・インフェルノ』ッ!」ゴアア!
ドオオオオオオ――――ッ!
地面の壁が大きく揺れる。
ブルッ ブルッ ブル
ド ド ド ド
しかし、揺れるだけで一向に壁は破壊される気配がない。
ブルン ブルッ ブル
ピチャッ ピピチャッ
いや、揺れるだけなのではない。
ド ド ド ド
防壁は「軟らかく」なっていた。
JOJO(………………。)ド ド ド ド
リオ「……!?何故、壊れないの!?」
ド ド ド ド
JOJO「『ヒートウェイヴ』の能力…………。壁を「軟らかく」した。」
ド ド ド ド
JOJO「『音叉』って知ってるか?小学校の化学で習ったよな?それとも『平行世界』じゃあ化学は教えてないか。」
ド ド ド ド
JOJO「音ってのは、空気の振動によって生まれている。
『音叉』はその「空気の振動」が『音叉』自身に移って震えることで音を出すモンだ。これを共鳴っていう。」
JOJO「そして、外部からの振動が与え続けられると、振動を受ける側に破壊が起こる場合がある。」
『音叉』はその「空気の振動」が『音叉』自身に移って震えることで音を出すモンだ。これを共鳴っていう。」
JOJO「そして、外部からの振動が与え続けられると、振動を受ける側に破壊が起こる場合がある。」
JOJO「見ろよ、この「砂」。」サラサラ
JOJO「これは元は固まった「土」だった。これが砂になってる。何故か分かるか?
話は変わるが、埋立地で地震が起こると、「液状化現象」といって、地面がドロドロになる現象が起こる。」
話は変わるが、埋立地で地震が起こると、「液状化現象」といって、地面がドロドロになる現象が起こる。」
JOJO「埋立地には水分が含まれていて、地震によって水をガードしていた土分子が崩壊しちまうかららしい。」
JOJO「これはまさにそれだ……!壁を作っていた土分子が、音の振動と「共鳴」して破壊された!」
JOJO「ならば、土分子が崩壊しないように全てを「軟らかく」すれば、音も無駄ってワケだ。」
JOJO「さて、それでお前の能力だが……。俺が予想するに、お前の能力は『魔法陣から音波を放つこと』だ。」
JOJO「アクターの『ブラック・アイズ・ピース』は煙に同化するスタンド――。音を受けたら、散っちまう。
それにお前が飛行した後や、『ミュージック・インフェルノ』を放ったあとに起こった耳鳴り……。
全て、音波が原因だとすると説明がつくんだよな。」
それにお前が飛行した後や、『ミュージック・インフェルノ』を放ったあとに起こった耳鳴り……。
全て、音波が原因だとすると説明がつくんだよな。」
リオ「……!それはどうも……!教えてくれてありがとうございます。
でも、壁を「軟らかく」したところで破る方法ならいくらでもありますッ!」
でも、壁を「軟らかく」したところで破る方法ならいくらでもありますッ!」
シャァン! シャァン
リオの両拳に更なる『魔法陣』が現れる。
リオ「『ミュージック・インフェルノ』はひとつの魔法陣につき「一つずつ」……。でも、『魔法陣』はいくらでも作れる!」
リオ「さっき『平行世界』で化学は教えてないのか?って言ってましたよね……。当然!
魔法が発達しているとはいえ、『平行世界』でも化学は教えています。音叉も当然知ってますよ……!」
魔法が発達しているとはいえ、『平行世界』でも化学は教えています。音叉も当然知ってますよ……!」
リオ「音叉を水面にくっつけた写真、見た事あります?水みたいに軟らかいものでも、強い『共振』なら破壊できるッ!」
リオ「『ミュージック』……!」
JOJO「待て待て!そうじゃあないッ!」
JOJO「待て待て!そうじゃあないッ!」
ピタッ……
リオ「……?」
JOJO「俺が言いたいのは、そういうことじゃあない。お前の言う『魔法』は、「技術」なんだよな?」
リオ「ええ、多少才能によって上下はしますけど、基本的には……。」
JOJO「俺が言いたいのは、そういうことじゃあない。お前の言う『魔法』は、「技術」なんだよな?」
リオ「ええ、多少才能によって上下はしますけど、基本的には……。」
JOJO「この世界には、お前の言う「音魔」を従え、使役する「技術」がある。」
亜希「!!」
リオ「えっ!?」
亜希「!!」
リオ「えっ!?」
JOJO「俺たちはそうして下僕にした「音魔」を『スタンド』――傍に立つもの――と呼んでいる。
そうなった「音魔」は俺たちと一心同体で、「音魔」の死は術者の死を意味する。」
リオ「そ、そうだったんですか……。」
そうなった「音魔」は俺たちと一心同体で、「音魔」の死は術者の死を意味する。」
リオ「そ、そうだったんですか……。」
JOJO「だから、お前がやろうとしていることは、俺たちを殺そうとしてることと同じで、非常に困るわけだ。」
リオ「そうだったんですか……。ごめんなさい……。そうとは知らず……。」
リオ「そうだったんですか……。ごめんなさい……。そうとは知らず……。」
JOJO「いやいや、いいんだ。いずれあんたみたいな人が来るだろうってことは分かってたんだ。」
リオ「でも、それじゃあ私の気が済みません。何か、お詫びできることはないでしょうか……?」
リオ「でも、それじゃあ私の気が済みません。何か、お詫びできることはないでしょうか……?」
JOJO「……そーだな…………。」
チラ
JOJOが腕時計を見る。時刻は8:00。
JOJO「とりあえず、学校まで送ってってくれないかな?このままだと遅刻直通ルートだ。」
アクター「あと、サインもお願いできたらいいなあーって……。」
アクター「あと、サインもお願いできたらいいなあーって……。」
ニコッ
リオ「はい!」
亜希(JOJO……以外と厨二 の才能あるんじゃ?)
JOJO、亜希、アクター ―→一応学校には間に合った。空も飛べて結構得した気分。
アクター ―→サインももらったが、本人がいないため妹には信じてもらえなかった。
リオ・スカイライン・ムラーノ(偽名?)
スタンド?名『ミュージック・インフェルノ』(名づけ親:JOJO)(本質的にはスタンドかどうかも怪しいのだが、一応)
―→JOJOを送った後、どっかに飛び立ってしまった。どこに行ったかは分からないが、この街にいることは確か。
スタンド?名『ミュージック・インフェルノ』(名づけ親:JOJO)(本質的にはスタンドかどうかも怪しいのだが、一応)
―→JOJOを送った後、どっかに飛び立ってしまった。どこに行ったかは分からないが、この街にいることは確か。
その後……
オヤジ「おらぁ、確かに見ただぁあ~っ!おなご二人とガキ二人が、空さ飛んでるの~~っ!(パンツ見えただ~っ)」
ガキ「じーちゃん、ボケだしたんじゃねーの?」
ガキ「じーちゃん、ボケだしたんじゃねーの?」
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