カリカリ
アクター「………………。」
カリカリ
グオア!
アクター『だあーッ!面倒くせェ!』
JOJO『アクター、うるさいぞ。』
JOJO『アクター、うるさいぞ。』
思い切りのけぞり叫ぶアクターに、すかさずJOJOが突っ込みを入れる。
他の利用者の迷惑にならないようにスタンドを通しての発声をしているあたり、
アクターも最低限マナーは守っている。
他の利用者の迷惑にならないようにスタンドを通しての発声をしているあたり、
アクターも最低限マナーは守っている。
亜希『アクターの為にやってるんだよ?』
萌『感謝しなさいよね。』
萌『感謝しなさいよね。』
ド ド ド ド
彼らは今、必府図書館で勉強をしている。
というのも、全てはこの日の学校で起こった事が元凶だ。
というのも、全てはこの日の学校で起こった事が元凶だ。
ド ド ド ド ド
アクター「なんだ……………………これは……!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
JOJO「オーマイ…………こいつぁ…………。」
ド ド ド
亜希「『開いた口が塞がらない』…………というのは…………このことだね……。」
萌「プククッ」
萌「プククッ」
ド ド ド ド
アクターの手に握られていた『紙』には、赤い字で「24」と書かれていた。
萌「いや、いくら日本人とはいえ英語のテストでこれはマジにすごいよ、この点数。思わず手に汗握っちゃうわね。
『24 TWENTY FOUR』よりハラハラするわ。」
アクター「うるせえ!お前らはどうなんだよ!」
『24 TWENTY FOUR』よりハラハラするわ。」
アクター「うるせえ!お前らはどうなんだよ!」
ド ド ド ド
萌「86点。」
亜希「97点。」
JOJO「78点。」
亜希「97点。」
JOJO「78点。」
アクター(こいつら意外と頭いい……!)
亜希「アクター、勉強しよう?」
亜希「アクター、勉強しよう?」
アクター「勉強なんざするわけねえだろッ!俺は不良だぜェ!?」
JOJO「だが、このまま追試も同じ点数だったら色々面倒じゃないか?」
JOJO「だが、このまま追試も同じ点数だったら色々面倒じゃないか?」
アクター「…………。」
ド ド ド ド
そんなわけで、四人は図書館で勉強していた。
といっても、ほとんどアクターの質問に亜希が答える、といった感じで、JOJOと萌はマンガを読んでいた。
四人の近くには大人しそうな少女が座って本を読んでいた。
といっても、ほとんどアクターの質問に亜希が答える、といった感じで、JOJOと萌はマンガを読んでいた。
四人の近くには大人しそうな少女が座って本を読んでいた。
アクター『しかし、必府高校ってのはそこまで勉強しなくてもいいから入った気がしたんだが……。
これじゃあ、他の高校に入っても変わらなかった気がするぜ。』
JOJO『それ、この近くの必府「工業」高校と間違えてるんじゃね?』
アクター『えっ』
これじゃあ、他の高校に入っても変わらなかった気がするぜ。』
JOJO『それ、この近くの必府「工業」高校と間違えてるんじゃね?』
アクター『えっ』
亜希『うんうん、必府工業高校はどうしようもないくらいバカだけど、必府高校は中の下くらいだもん。』
萌『ええっ、もしかしてアクター君、そんなことも知らなかったんですかぁぁ~~?』
萌『ええっ、もしかしてアクター君、そんなことも知らなかったんですかぁぁ~~?』
アクター『べっ、別にいいだろ!間違えてたってよォ!つーか、お前らなんでその中の下の学校にいるんだよ!』
亜希『別に。トップの成績取ってたら推薦でいい大学行けるし。』
JOJO『近いし。』
萌『私は素で……。』
亜希『別に。トップの成績取ってたら推薦でいい大学行けるし。』
JOJO『近いし。』
萌『私は素で……。』
ガタァッ
ふと、四人の近くで座って本を読んでいた少女が立ち上がる。
少女は心なしか不機嫌な面持ちで、四人を見下ろしていた。
ジグザグに折り重なった前髪が特徴的な、冷たい目をした少女だ。
少女は心なしか不機嫌な面持ちで、四人を見下ろしていた。
ジグザグに折り重なった前髪が特徴的な、冷たい目をした少女だ。
少女「……うるさい。さっきから。」
ド ド ド ド
JOJO「え……『うるさい』……って……。」
少女「ここをどこだと思っている?「図書館」。『館内では静カニ 』という看板を見かけたはず。
気持ち悪い看板だというのは共感できるが、マナーは守らなくては駄目。」
JOJO「え……『うるさい』……って……。」
少女「ここをどこだと思っている?「図書館」。『館内では静
気持ち悪い看板だというのは共感できるが、マナーは守らなくては駄目。」
確かに、JOJOたちは図書館を訪れた時に入り口に「館内では静カニ」と黒いカニ(?)が注意を呼びかける看板を見かけていた。
しかし…………。
しかし…………。
亜希「……『スタンド』による会話が、聞こえている?」
ド ド ド ド
場所は変わり、必府図書館の屋根の上。
ヒュゴオオオ――――ッ
D・F『久シブリノ登場ダナ……クククッ。新タナル「刺客」ハ既ニ『館内』ニ送リコンデアル……。
今頃JOJOタチト接触シテイルコロカ?クックックッ……。ソイツノ『すたんど』ハ強イゾ……。
キサマラノ能力ガ 成長シテ強クナッテイレバ イルホド、ヨリ強力ナぱわートナッテ キサマラヲ 襲ウダロウ……。』
今頃JOJOタチト接触シテイルコロカ?クックックッ……。ソイツノ『すたんど』ハ強イゾ……。
キサマラノ能力ガ 成長シテ強クナッテイレバ イルホド、ヨリ強力ナぱわートナッテ キサマラヲ 襲ウダロウ……。』
ド ド ド ド
少女「え……す、『スタンド』?」オロオロ
JOJO「まさか、『スタンド』の会話と普通の会話を混同してたっていうオチか?」
JOJO「まさか、『スタンド』の会話と普通の会話を混同してたっていうオチか?」
アクター「間抜けは見つかったようだな……。」
萌「あんたの服、私たちの学校の制服ね。リボンの色からして学年は1年……。同学年にしては見ない顔だわ。」
萌「あんたの服、私たちの学校の制服ね。リボンの色からして学年は1年……。同学年にしては見ない顔だわ。」
少女「……………………。」ブツブツ
ド ド ド
少女「……落ち着いて……。大丈夫……。平気…………。」ブツブツ
スウ……
少女「『スタンド』での会話という可能性を見落としていたのは、私の落ち度。」
四人「…………。」
少女「なるほど……。『ディープ・フォレスト』の言ったとおり。たったあれだけでもう戦闘体勢……。」
JOJO「…………『ディープ・フォレスト』……。」
JOJO「…………『ディープ・フォレスト』……。」
亜希「君、何者?必府高校の生徒らしいけど、君を見た事はない……。」
少女「『スタンド使い』……それも4人も。願ってもないチャンス。」
アクター「おォい?ここに会話も成り立たないアホがいるぞォォ~~~?
なあおい、てめェ、英語のテストで質問文に対して違う話題で答えたらバツになるって知ってたか?」
少女「そんな間違いを犯すのはあなただけ。」
アクター「おォい?ここに会話も成り立たないアホがいるぞォォ~~~?
なあおい、てめェ、英語のテストで質問文に対して違う話題で答えたらバツになるって知ってたか?」
少女「そんな間違いを犯すのはあなただけ。」
アクター「なっ……!(なんでこいつ俺がそぉーいうミスをしたって知ってやがる!)」
少女「……私の目的のために、あなたたちには「倒されて」もらう。」ズオオオ
少女の背後に人型のスタンドが現れる。
ド ド ド ド
アクター「なんだ……!この禍々しいスタンドヴィジョンは……!」
??『ウグルルルウウアア……。』
萌「この女の子、『敵』ってことですよね?……ってことは……」
ド ド ド
萌「『一生消せない傷』程度なら、負わせても構いませんよね?お姉さま。」フォン
萌の手に『チェリー・ボム』が現れる。
亜希「だっ、ダメだよ!追っ手って言っても、『矢』に「運命」を捻じ曲げられただけなんだから……。」
少女「『矢』に「運命」を捻じ曲げられた?それは間違い。」
少女「私は、この能力に目覚めて全てを理解した。
この世の生きとし生ける物は『頂点』を目指さなくてはならない。
『絶頂』こそが生物の生きる目的であり、全ての生物は私の下で蠢き生きる運命にある。」
この世の生きとし生ける物は『頂点』を目指さなくてはならない。
『絶頂』こそが生物の生きる目的であり、全ての生物は私の下で蠢き生きる運命にある。」
ド ド ド ド
少女「まず手始めに、この街のスタンド使いを全て「倒し」、「支配」する……。
『絶頂』への近道はこれだと『ディープ・フォレスト』は言っていた。」
『絶頂』への近道はこれだと『ディープ・フォレスト』は言っていた。」
萌「どうします?この子 大分『キちゃって』ますけど。」
亜希「ううっ…………。」
亜希「ううっ…………。」
JOJO「どうしますもこうしますも、ブチのめして改心させりゃあ良い話だろうが。」ズォン
アクター「へっ!さすがJOJO!単純明快だぜ!」
アクター「へっ!さすがJOJO!単純明快だぜ!」
少女「改心?それも間違い。生まれながらの性質(たち)を変えられないように、
どんなことがあろうと私はこの自分の信念を曲げるつもりはない。私を止めるには殺すしかない。」
どんなことがあろうと私はこの自分の信念を曲げるつもりはない。私を止めるには殺すしかない。」
??『ウグルルウウウアアアア!』ゴオ!
アクター「へっ!『矢』のパワーで狂わされてるだけなら、気絶させちまえば正気に戻るぜ!」グウウオオ
アクターの体から『ブラック・アイズ・ピース』の腕が現れる。
(館内は当然ながら禁煙なので、本来の像である両腕分の煙しか発現できない。)
(館内は当然ながら禁煙なので、本来の像である両腕分の煙しか発現できない。)
アクター「オッシャア!」ドガシ!
??『ウグルウオオオオオ!?』ビシビシイ
??『ウグルウオオオオオ!?』ビシビシイ
少女のスタンドの拳にヒビが走る。
少女「ぐっ!?」ビシビシイ
アクター「こいつッ!スピードはまあまあだが、パワーはテンでなってねえッ!俺やJOJOの比じゃねえぜ!」
少女「く……『煙』のスタンド……。」
アクター「へっ?」
アクター「へっ?」
少女「あなたは、考えたことはある?」
少女「『最も乗り越えることが難しい存在』とは何か。」
ド ド ド ド ド ド
少女「あなたたちみたいな人はたいてい『運命を乗り越える事』が難しいと答える。
『運命』を乗り越える?それは殊勝なこと。でも、それほど難しいことではない。」
アクター「何言ってやがる?」
『運命』を乗り越える?それは殊勝なこと。でも、それほど難しいことではない。」
アクター「何言ってやがる?」
亜希「アクター!何かマズイ!一旦下がって……」
アクター「へッ!問題はねー!奴の右拳にゃあ既にヒビが走っている!パワーのキレも落ちてる……」
アクター「へッ!問題はねー!奴の右拳にゃあ既にヒビが走っている!パワーのキレも落ちてる……」
??『ウグルルルウウウアアアアッ!』ブン!
アクター「うぐあ!?」バギイ!
アクター「うぐあ!?」バギイ!
アクター「あれー!?……キレが増してやがる……!パワーも!」
少女「いい?本当にむずかしいことは……。」
少女「『自分を乗り越えること』。あなたは、『自分』を乗り越えられる?」
??『オッシャアアアアアアアァァァァ…………。』
アクター「! 奴のスタンド!ところどころ俺の『ブラック・アイズ・ピース』に似ているような……!」
少女「あなたの能力は、煙と一体化すること。そして煙の濃度によってあなたのスタンドはその戦闘能力を変える。」
少女「あなたの能力は、煙と一体化すること。そして煙の濃度によってあなたのスタンドはその戦闘能力を変える。」
アクター「何故それを?てめーにはまだ能力は見せていないはず……。」
スウ
アクターの視線が少女の拳に行く。
少女の拳は無傷である。先ほど痛々しいヒビを入れてやったと言うのに……。
少女の拳は無傷である。先ほど痛々しいヒビを入れてやったと言うのに……。
アクター(……?…………どういうことだ?)
??『オオオオオオオオ……。』グモモモモ
少女のスタンドが一気に集まり、右腕の形に集合する。
少女「今まで気がつかなかった?こうすれば、誰にも負けない最強のパワーを得られる。」
ゴ ゴ ゴ ゴ
――アクターの『ブラック・アイズ・ピース』は煙と同化するスタンド。
そして、そのパワーは煙の濃度によって上下する。この濃度が高ければ、パワーは上がるし、
濃度が薄ければパワーは下がる代わりにその分射程距離が伸びる。
濃度を凝縮することによるパワーの上昇は、アクターはJOJOと戦った時にしか使った事はなかった。
あのときは巨大な煙を全て人型のサイズにまとめ、『ヒートウェイヴ』のパワーを超えたが、
本当に最強のパワーを得るのならば、少女が行ったように『腕』の形に全てを凝縮すればいい。
そして、そのパワーは煙の濃度によって上下する。この濃度が高ければ、パワーは上がるし、
濃度が薄ければパワーは下がる代わりにその分射程距離が伸びる。
濃度を凝縮することによるパワーの上昇は、アクターはJOJOと戦った時にしか使った事はなかった。
あのときは巨大な煙を全て人型のサイズにまとめ、『ヒートウェイヴ』のパワーを超えたが、
本当に最強のパワーを得るのならば、少女が行ったように『腕』の形に全てを凝縮すればいい。
少女「さらにッ……。」グモモ
さらに『右腕』の形が鋭くなる。
少女「こうすれば、殺傷力も上昇する。」
アクター「……上等ッ……!」
??『オッシャアアアアッ!』
アクター「オッシャアアアアッ!」
アクター「オッシャアアアアッ!」
バシイ!
ド ド ド ド
アクター「………………。」
アクター「JOJO、なんのつもりだ?」
二人の間には、JOJOと『ヒートウェイヴ』が入っていた。
JOJO「頭を冷やすんだな、アクター。冷静に考えて今のを続けてたら、お前、やられてたぜ。」
HW『FIREEE……。』
HW『FIREEE……。』
グニャアア
??『…………?』
少女「あなたの能力……。何?パワーも、殺傷能力も私が優れているはずなのに、なぜ『右腕』を曲げられる?」
少女「あなたの能力……。何?パワーも、殺傷能力も私が優れているはずなのに、なぜ『右腕』を曲げられる?」
JOJO「そういう能力ってことだな。」
HW『ウリャア!』
HW『ウリャア!』
少女「きゃあッ!」ドザ――
少女「くっ……。まだ『1分』は経っていない……。」
JOJO「フン……。どうやら、お前の能力、全貌が読めて来たぜ。」
ド ド ド ド
JOJO「『スタンド能力をコピーする』……とでも言えばいいか?お前の能力は……。
「スタンド」を知らない人間がスタンド能力を相手取った能力に目覚めるのは稀有なケースだが……。」
少女「それも間違い。」
「スタンド」を知らない人間がスタンド能力を相手取った能力に目覚めるのは稀有なケースだが……。」
少女「それも間違い。」
少女「私の能力は『能力のコピー』じゃあない。『精神を理解すること』。」
ド ド ド ド
??『オッシャアアアア……。』ゴゴゴ
JOJO「そういえば、スタンドの姿もこころなしか『ブラック・アイズ・ピース』に近づいている……。」
少女「全ての生物は私の下で蠢き生きるべき。そう言った筈。種の分かった手品は誰でもできるのと同じように、
能力さえ分かっていれば、下僕にひとしい生物の精神にできることくらい、私にもできる。」
アクター「ゲスだな……。」
能力さえ分かっていれば、下僕にひとしい生物の精神にできることくらい、私にもできる。」
アクター「ゲスだな……。」
少女「なんとでも言えばいい。私はあなたたちを「乗り越える」。」
スウウ
??『ウグルルルルウアアアア……。』
JOJO「元に戻った?」
少女「私が『ブラック・アイズ・ピース』の能力を使って一分が経った。『これ』 じゃああなたは倒せない。
だからあなたの能力を使う。ちなみに私の能力は一度能力を使ってからだと一分は他の能力を『支配』することはできない。」
少女「私が『ブラック・アイズ・ピース』の能力を使って一分が経った。
だからあなたの能力を使う。ちなみに私の能力は一度能力を使ってからだと一分は他の能力を『支配』することはできない。」
JOJO「なるほど、つまり…………。」
ド ド ド ド
JOJO「触らせることなくお前を倒す、それができればいいわけだな?」
少女「できるものなら。」
少女「できるものなら。」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
少女「『ザ・ファイナルレクイエム』!」
FR『ウグルルルルウウウウアアアアアッ!』
FR『ウグルルルルウウウウアアアアアッ!』
JOJO「『ヒートウェイヴ』!」
HW『FIREEEEEEEEEE――――ッ!』
HW『FIREEEEEEEEEE――――ッ!』
ドガバギギギ
FR『ウグルルラアアッ――……!』ゴギャア
少女「かっ……は……!」ドザア
少女「かっ……は……!」ドザア
ド ド ド ド
少女「さ、触れない……!触れることさえ!……させてくれない……。動けばそこを……!叩かれる……。
これほどまでに素早いとは……。さっきの『煙』のスタンドとはわけが違う…………。」
これほどまでに素早いとは……。さっきの『煙』のスタンドとはわけが違う…………。」
JOJO「『殴り合わない』『殴って倒す』。お前程度のスタンド使いに両方やるのは、
そこまで難しいことじゃあないな。」
HW『オオオオオッFIREッ!』ボアッ
そこまで難しいことじゃあないな。」
HW『オオオオオッFIREッ!』ボアッ
少女「仕方がない……。『ファイナルレクイエム・ブラック・アイズ・ピース』。」
FR『ウグルルルオオオオオオッシャアアアアアアアア…………。』
FR『ウグルルルオオオオオオッシャアアアアアアアア…………。』
モクモク
JOJO「なるほど、手に入らない強力な能力より、手元にある汎用性の高い能力をとったか。
その『ブラック・アイズ・ピース』で俺を倒す、といったところか?」
その『ブラック・アイズ・ピース』で俺を倒す、といったところか?」
ド ド ド ド
JOJO「お前……『覚悟』はできているんだろうな?」
少女「? なんのこと?」
少女「? なんのこと?」
JOJO「俺たちを「倒し」、「乗り越え」ようってことはよ…………。」
ド ド ド ド
JOJO「逆に俺たちに『殺され』ても文句は言えないってことをよ……『覚悟』してるんだろうな?」
少女「ゴクリ……。」
少女「ゴクリ……。」
少女「ずっ、随分とプレッシャーのかけ方が上手い。そんな脅し文句で私が怯むと?」
JOJO「言ってろ。おい、萌。」
萌「なに?」
萌「なに?」
JOJO「さっき、『一生消せない傷』っつってたな。」
ド ド ド ド
JOJO「腕くらいなら、吹っ飛ばしても構わん。」
亜希「!!」
亜希「!!」
萌「グッドッ!」フォオオ
グワシイイ!
亜希が萌に突っかかる。
亜希「(萌ちゃん……!?『グッドッ!』じゃあないって……!何言ってんの?)」
萌「(お言葉ですがお姉さま……。クールになってくださいよ。
ちょっと考えればこの『小芝居』の全貌くらい、お姉さまにならすぐ分かるはずです。)」
亜希「へっ……?」
萌「(お言葉ですがお姉さま……。クールになってくださいよ。
ちょっと考えればこの『小芝居』の全貌くらい、お姉さまにならすぐ分かるはずです。)」
亜希「へっ……?」
萌「『チェリー・ボム』。」ズラアアアアア
バルバルバルバルバルバル……
萌が両手を振り上げると、その軌跡を追う如くサクランボ色をした『爆弾』が編隊を組む。
アクター「そして、当然俺も黙って見てはいねえぜ。」モクモク……
亜希(なるほど……。そういうことか…………。)
亜希「『それなら私も』」
亜希「『遠慮なくやらせてもらおうかな。』」ズオン
ド ド ド ド
少女「…………!」
少女は三体の人型スタンドと爆弾の弾幕に包囲される形となった。
少女「『ファイナルレクイエム・ブラック・アイズ……」
BEP『オッシャア!』グモァ!
BEP『オッシャア!』グモァ!
少女「!?」
少女が『ファイナル・レクイエム』を動かした瞬間、『ブラック・アイズ・ピース』がそれを捉える。
少女「うっ……動かせない……っ!」グッグッ
JOJO「アクターの『ブラック・アイズ・ピース』は何者も逃がさないことに関しては右に出るやつはいねえ。」
スタスタ
JOJO「そして、だ……。スタンドが動かせないお前を守る奴は、もういない。」
ド ド ド ド
JOJO「ブチのめさしてもらうぜ。てめえをよ……!」
HW『…………………………。』ド ド ド
HW『…………………………。』ド ド ド
To Be Continued...
使用させていただいたスタンド
No.315 | |
【スタンド名】 | ザ・ファイナルレクイエム |
【本体】 | 樋口和巴 |
【能力】 | この『スタンド』が触った事のある『スタンド能力』をそのまま自分の『スタンド』が使うことが出来る。 |
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