――2009年 12月11日……杜王町 路地裏
雷鳥「ぐっ……。うっ……、こ、れは……?」
警官服に身を包んだ雷鳥は苦しげに呟きながら、自らの胸に手をやる。
そこには、彼女と彼女の先輩、その友人らが必死になって探していた『矢』があった。
そこには、彼女と彼女の先輩、その友人らが必死になって探していた『矢』があった。
正彦「うっ、うわぁっ、あっああああッ!」
D・F『落チ着ケ、正彦クン……。』ズボォ
D・F『落チ着ケ、正彦クン……。』ズボォ
??1「雷鳥ォォ―――ッ!!大丈夫ッスかッ!?今俺が治して……」ダッ
同じく警官の服装をした男が、雷鳥に駆け寄る。
男は頭に何か……ハンバーグのような、鳥の巣のようなものを乗っけていた。
男は頭に何か……ハンバーグのような、鳥の巣のようなものを乗っけていた。
D・F『矢ハ回収シタ。逃ゲルゾ。』
??2「ちくしょおお―――っ!『ザ・ハンド』ォッ!」ガオンッ
もう一人、「$」の装飾が目立つ服を着た男がスタンドを繰り出し何もない空間で腕を振る……。
D・F『フンッ!無駄ダ億泰ッ!キサマノ攻撃ノ「射程」カラハ既ニ逃レテイルッ!サラバダ!』
ダダッ
??3「……逃げられた……ッ!」
その様子を見て、金髪の、背の小さい男が悔しげに呟いた。
??3『S・H・I・T!!』
ド ド ド ド
??1「ハア―ッ、ハア―ッ、雷鳥、大丈夫か?今治してやるッスよオオ――ッ!」
スッ
ハンバーグ頭の警官がそう言って慌てているのを、雷鳥は静かに手を出し制する。
雷鳥「大丈夫です……。どうやら私…………『目覚めた』みたいです。『スタンド』に。」
雷鳥「仗助先輩……あなたたちのように、ね。」
ド ド ド ド ド
――平塚 雷鳥は警察官である。
彼女は今、上司(といっても実質は同僚であり、勤務年数が長いから「先輩」と読んでいるだけ)の
東方 仗助、その友人の土木作業員 虹村 億泰、高校教師 広瀬 康一とともに「通り魔事件」を追っていた。
彼女は今、上司(といっても実質は同僚であり、勤務年数が長いから「先輩」と読んでいるだけ)の
東方 仗助、その友人の土木作業員 虹村 億泰、高校教師 広瀬 康一とともに「通り魔事件」を追っていた。
2009年8月11日、雷鳥が変死体を発見したことから全ては始まる。
まだ勤務年数1年の雷鳥はその処置に戸惑い、先輩でありこういうことが得意『そう』な外見の
先輩、東方仗助に助言を乞う事にした。仗助は変死体を見ると、血相を変えて死体を預かると言い出した。
まだ勤務年数1年の雷鳥はその処置に戸惑い、先輩でありこういうことが得意『そう』な外見の
先輩、東方仗助に助言を乞う事にした。仗助は変死体を見ると、血相を変えて死体を預かると言い出した。
理由を問いただしてみると、なんでもあの有名な『SPW財団』に死体を送るのだとか。
さらに詳しく問いただしていくうちに、『スタンド』の存在を知り、『矢』を持つ者の存在を知り、
それを追い、『矢』を破壊すべく仗助とその仲間とともに動いていたのだった――。
さらに詳しく問いただしていくうちに、『スタンド』の存在を知り、『矢』を持つ者の存在を知り、
それを追い、『矢』を破壊すべく仗助とその仲間とともに動いていたのだった――。
それから4ヶ月、この日雷鳥たちは犯人である男の犯行現場をおさえ、捕らえようとしたのだが……。
『ディープ・フォレスト』。どうやら仗助の友人、広瀬 康一のスタンド、『エコーズ ACT3』のように
自ら考え発言する能力を持っているらしいそのスタンドの機転により、それは叶わなかった。
『ディープ・フォレスト』。どうやら仗助の友人、広瀬 康一のスタンド、『エコーズ ACT3』のように
自ら考え発言する能力を持っているらしいそのスタンドの機転により、それは叶わなかった。
あともう少しで捕らえられる、というところで、手に持った『矢』を雷鳥に刺し込んだからだ。
とっさのことに仗助すらも狼狽し、その隙をついてまんまと川尻正彦は逃げおおせたのだ。
とっさのことに仗助すらも狼狽し、その隙をついてまんまと川尻正彦は逃げおおせたのだ。
雷鳥「にしても……『ディープ・フォレスト』、厄介ですね……。」
仗助「………………。」
仗助「………………。」
雷鳥「? どうしたんですか?顔を背けたりして?」
億泰「……。」プイ
雷鳥「億泰さんまで……。」
雷鳥「億泰さんまで……。」
康一「あの、さ……。雷鳥さん……。ヒジョーに言い辛いことなんだけど……『胸』……。」
雷鳥「? 『胸』?」
雷鳥「? 『胸』?」
康一「『矢』で射抜かれた『胸』、さ……。傷はないだろうけど…………。『服』…………。」
雷鳥「あ゛ッ!」
雷鳥「あ゛ッ!」
ド ド ド ド ド ド
仗助「……しかし、これで「通り魔犯」(川尻)もこの町から逃げ出しちまうだろうな……。」
億泰「おいィ、ちょっと待てよォ~~、そんなこと起こるかァ?『吉良』も妙なプライドでこの町からは絶対逃げなかったぜ?」
億泰「おいィ、ちょっと待てよォ~~、そんなこと起こるかァ?『吉良』も妙なプライドでこの町からは絶対逃げなかったぜ?」
康一「うん……。でも、ちょっと分かる気がするな。仗助くんの言ってること。
あの『ディープ・フォレスト』っていうスタンドは多分逃げないタイプだろうけど、
「通り魔犯」はそんな感じじゃあなかった。今までの敵と違って……。なんかこう、本質的に「弱い」っていうか。」
あの『ディープ・フォレスト』っていうスタンドは多分逃げないタイプだろうけど、
「通り魔犯」はそんな感じじゃあなかった。今までの敵と違って……。なんかこう、本質的に「弱い」っていうか。」
雷鳥「私もそう思います。きっと、どこかここから遠く……。南の方角に逃亡すると思います。
北は、行き止まりですから。……多分、東京とかにいくんじゃあないでしょうか?
もしくは東京の近く……K県の、Y市なんてちょうどいいでしょう。」
北は、行き止まりですから。……多分、東京とかにいくんじゃあないでしょうか?
もしくは東京の近く……K県の、Y市なんてちょうどいいでしょう。」
仗助の上着をもらい羽織っている雷鳥が口を開く。
仗助「なんでだ?」
雷鳥「『木を隠すなら森の中』ってわけですよ。」
雷鳥「『木を隠すなら森の中』ってわけですよ。」
仗助「なるほど……。人ゴミにまぎれてやりすごそうって魂胆ッスねェ~~~……。
スタンド使い相手だから警察が動けないのをいいことに。」
億泰「だが仗助ェ!俺たちにも「後ろ盾」がねえわけじゃあねーだろッ?」
スタンド使い相手だから警察が動けないのをいいことに。」
億泰「だが仗助ェ!俺たちにも「後ろ盾」がねえわけじゃあねーだろッ?」
康一「そうだね……。『SPW財団』!『矢』のことが絡んでいるなら、「承太郎さん」もきっと手助けしてくれるよ!」
仗助「で、問題は特定したところで誰が動くか……という話だけどよォォ~~…………。」
康一「あっ、ぼく無理!教師の仕事があるし、由花子さんが何ていうか……。ブルブルッ。」
億泰「俺も同じく無理だぜェェ~~ッ。このご時世だ。『SPW財団』が調査中の生活の面倒を見てくれるっつっても、
俺の働いてる職場にそれは通用しねえからなァァ~~ッ!それに、職場は俺がいねーとまとまらねーのよ。」
康一「あっ、ぼく無理!教師の仕事があるし、由花子さんが何ていうか……。ブルブルッ。」
億泰「俺も同じく無理だぜェェ~~ッ。このご時世だ。『SPW財団』が調査中の生活の面倒を見てくれるっつっても、
俺の働いてる職場にそれは通用しねえからなァァ~~ッ!それに、職場は俺がいねーとまとまらねーのよ。」
仗助「俺も無理、だなア~~ッ。だってよォ……。」
とぉるるるるん
仗助の持っている携帯のアラームが鳴る。
Pi!
仗助「はいもしもし、東方で……なにィ!?譲華がまた暴れただとォ!?分かったッ!すぐ行く!
相手は!?何ィイイ!億泰んトコの那由多ちゃんだとォォ――ッ!?」
億泰「なんだとてめェェ~~~ッ!仗助!那由多に万一があったらおれァ容赦しねェェ――ぞッ!」
相手は!?何ィイイ!億泰んトコの那由多ちゃんだとォォ――ッ!?」
億泰「なんだとてめェェ~~~ッ!仗助!那由多に万一があったらおれァ容赦しねェェ――ぞッ!」
仗助「というわけで、娘がいつ暴れるかわかんねーからなッ!俺は今から保育園に戻るッ!」
億泰「俺もだッ!ちくしょおお~~~っ、てめーんとこの譲華ちゃん、少しは我慢を教えろよなッ!」ダダッ
億泰「俺もだッ!ちくしょおお~~~っ、てめーんとこの譲華ちゃん、少しは我慢を教えろよなッ!」ダダッ
- ・ ・ ・ ・ ・
雷鳥「行ってしまった……。結局これはどうすれば……。」
康一「えっと……つまり、雷鳥さんが行く、…………ってことになるのかな?」
康一「えっと……つまり、雷鳥さんが行く、…………ってことになるのかな?」
ハァ
その情けない言葉に、雷鳥は思わずため息をつく。
雷鳥「分かりました。行ってきますよ。出張に。」
ド ド ド ド ド ド
雷鳥「……というわけなの…………。ちなみに『川尻正彦』って名前は『SPW財団』に調べてもらったわ。」
JOJO「苦労人だな……。あんた……。」
JOJO「苦労人だな……。あんた……。」
雷鳥「ちなみに、私の見立てだと仗助先輩、あと10年もしない内に離婚するわね。」
JOJO(心の底からどうでもいい話だぜ……。)
JOJO(心の底からどうでもいい話だぜ……。)
亜希「し、しかし、それにしても『SPW財団』とかそんなテレビの中にしか出てこない単語を並べられても、
正直なところ実感が沸かないのがごく普通の高校生の反応なわけで……。
ていうか、このカズハちゃんに関してはどういう関係があるの?」
正直なところ実感が沸かないのがごく普通の高校生の反応なわけで……。
ていうか、このカズハちゃんに関してはどういう関係があるの?」
雷鳥「彼女?彼女とはこの街に来てから知り合ったのよ。
……カズハちゃん、話しても?」
カズハ「私は構わない。」
……カズハちゃん、話しても?」
カズハ「私は構わない。」
雷鳥「彼女とは、必府に来てから知り合ったの。
彼女、何でも家出……というか、失踪した父親を探してるらしくって。
にしても仕方がないから、私が『SPW財団』に頼み込んで『必府高校』に転校届けを出したんだけど……。」
彼女、何でも家出……というか、失踪した父親を探してるらしくって。
にしても仕方がないから、私が『SPW財団』に頼み込んで『必府高校』に転校届けを出したんだけど……。」
コツン
雷鳥がカズハの頭を軽く小突く。
カズハ「ううっ……。」
雷鳥「この子ったら、急にいなくなっちゃってね。
風の噂で、「何者かに射抜かれたような傷を持った少女が街を歩いている」って聞いたから、
『川尻正彦』の仕業と見てこの近辺を捜索してたんだけれど……。」
JOJO「正彦なら死んだよ。『ディープ・フォレスト』に殺された。」
風の噂で、「何者かに射抜かれたような傷を持った少女が街を歩いている」って聞いたから、
『川尻正彦』の仕業と見てこの近辺を捜索してたんだけれど……。」
JOJO「正彦なら死んだよ。『ディープ・フォレスト』に殺された。」
雷鳥「そのようね。」
JOJO「おそらく、このカズハも『ディープ・フォレスト』の口車に乗せられたんだろうな。
『探し物はこの街のどこかにある、こんなところでのんびりしていていいのか?』みてーによ。」
JOJO「おそらく、このカズハも『ディープ・フォレスト』の口車に乗せられたんだろうな。
『探し物はこの街のどこかにある、こんなところでのんびりしていていいのか?』みてーによ。」
萌「あっ。」
亜希「? どうしたの?萌ちゃん。」
亜希「? どうしたの?萌ちゃん。」
萌「ちょっと思い出したんですけど……。『ディープ・フォレスト』が
「『最強ノすたんど使イ』ヲ生ミ出シタ……。」とか言ってましたよね?」
亜希「発音まではマネしなくていいんだよ。」
「『最強ノすたんど使イ』ヲ生ミ出シタ……。」とか言ってましたよね?」
亜希「発音まではマネしなくていいんだよ。」
萌「私、さっきまで最強のスタンド使いってこの人(雷鳥)だと思ってたんですけど、どうやら違うっぽいですよね。」
萌「ということは、最強のスタンド使いは他にいて、今もこの街にいるってことになるんじゃ……?」
亜希「あ、そう言われてみれば。」
アクター「そんなようなことを言われていたような気もするぜ……。正直記憶が飛んでるぜ……。」
亜希「あ、そう言われてみれば。」
アクター「そんなようなことを言われていたような気もするぜ……。正直記憶が飛んでるぜ……。」
カズハ「多分、その『最強のスタンド使い』というのは私の父のこと。」
JOJO「!?なんだって!」
雷鳥「カズハちゃん……。それは私も初耳よ?」
JOJO「!?なんだって!」
雷鳥「カズハちゃん……。それは私も初耳よ?」
カズハ「私の父は、今月に入って失踪した。」
カズハ「父の名前は樋口耀壱。彼は私の母を『スタンド』で殺害した後失踪した。」
雷鳥「殺害?この必府の街で?でも、そんなニュースは……。」
雷鳥「殺害?この必府の街で?でも、そんなニュースは……。」
カズハ「なぜかは私にも分からない。でも、私の母は間違いなく殺された。それは私がこの目で見た。」
カズハ「でも、霞がかかったようにバレない 。」
アクター「何らかのスタンド能力だろーな。」
アクター「何らかのスタンド能力だろーな。」
カズハ「昔から、不思議な魅力のある人だった。母に暴力を振るう最低の人間だったけれど、
何故か私は父に逆らうことができなかった。母も殴られたりしたけど、父のことを心から愛していた。」
雷鳥「なんて酷い……。」
何故か私は父に逆らうことができなかった。母も殴られたりしたけど、父のことを心から愛していた。」
雷鳥「なんて酷い……。」
カズハ「父は失踪する直前、母の死を目の前におびえる私に対してこう言った。
「私は力を手に入れた。この力で私は『絶頂』を手にする」―――…………と……。」
JOJO「台詞の端々から大物っぽいにおいがするやつだな。」
「私は力を手に入れた。この力で私は『絶頂』を手にする」―――…………と……。」
JOJO「台詞の端々から大物っぽいにおいがするやつだな。」
JOJO「で、それに対抗できる仲間を探していた、と?」
カズハ「いや、ソレは違う。私は仲間を探していたわけではない。本当に父を探していた。殺すために 」
カズハ「いや、ソレは違う。私は仲間を探していたわけではない。本当に父を探していた。
亜希「こ、殺……っ!」
カズハ「母は父に殺された。誰も信じないし、母なんて最初からいないという人もいた。
でも私は母を覚えている。世界の誰もが忘れても、私の心には母がいる。」
でも私は母を覚えている。世界の誰もが忘れても、私の心には母がいる。」
カズハ「そんなのはもう うんざり。」
ド ド ド ド ド
カズハ「居もしない幻影に振り回される人生なんてまっぴら。
だから、父を殺してあらゆる「つながり」を消し去ってスタートラインに立ちたい。これが私の望み。」
JOJO「…………。なるほどな。手伝ってやるぜ。」
亜希「JOJO!?」
だから、父を殺してあらゆる「つながり」を消し去ってスタートラインに立ちたい。これが私の望み。」
JOJO「…………。なるほどな。手伝ってやるぜ。」
亜希「JOJO!?」
カズハ「感謝する。」
JOJO「……もちろん、お前を人殺しにするつもりはねェがなァ~~ッ。
「何らかの方法で母の死亡を『隠した』」。その能力さえ暴ければ、再起不能にして『SPW』送りだ。」
JOJO「……もちろん、お前を人殺しにするつもりはねェがなァ~~ッ。
「何らかの方法で母の死亡を『隠した』」。その能力さえ暴ければ、再起不能にして『SPW』送りだ。」
カズハ「………………。」
場に沈黙が続く。
カズハ「分かった。とりあえずはそれで譲歩しよう。」
JOJO「グレートッ……!」
JOJO「グレートッ……!」
雷鳥「えっ」
JOJOの言葉に、雷鳥は思わず自らの目を疑った。
一瞬だが、JOJOに彼女の上司、仗助の姿がダブったのだ。
一瞬だが、JOJOに彼女の上司、仗助の姿がダブったのだ。
カズハ「……?どうしたの?雷鳥さん。」
雷鳥「いや、何でもないわ。」スッ
雷鳥「いや、何でもないわ。」スッ
そう言うと、雷鳥は踵を返して図書館の出口を向く。
雷鳥「それじゃあ、聞きたい事もなくなったし私はホテルに戻るわ。ほら、カズハちゃんも行くわよ。」
カズハ「…………。」コクリ
カズハ「…………。」コクリ
雷鳥「ああ、そうだった。カズハちゃん、明日からあなたたちの学校に転校してくるからね。
多分同じクラスだから、仲良くしてあげてね~~っ。」
カズハ「……余計なことは、言わなくていい。」
多分同じクラスだから、仲良くしてあげてね~~っ。」
カズハ「……余計なことは、言わなくていい。」
スタスタ
- ・ ・ ・ ・ ・
JOJO「で、俺たちが残されたわけなんだが。」
亜希「『SPW財団』とか『最強のスタンド使い』とか、打ち切りを逃れるために急展開を模索してる
少年漫画のような展開っぷりだね……。ちょっと今後が心配になってきちゃった……。」
亜希「『SPW財団』とか『最強のスタンド使い』とか、打ち切りを逃れるために急展開を模索してる
少年漫画のような展開っぷりだね……。ちょっと今後が心配になってきちゃった……。」
萌「大丈夫です!お姉さまは私が命に代えてもお守りしますから!」
亜希「いや、そういうことじゃあなくってね……。」
亜希「いや、そういうことじゃあなくってね……。」
アクター「つーか、アレが俺たちのクラスに編入するっていうことが一番問題だと思うんだがよ、
そこんところお前らはどうなんだよ?意外と平気なの?俺ああいうタイプニガテなんだけどさァァ――ッ。」
そこんところお前らはどうなんだよ?意外と平気なの?俺ああいうタイプニガテなんだけどさァァ――ッ。」
JOJO「むしろ俺はグッときた。」
3人「………………オーマイ。」
- ・ ・ ・ ・ ・
――必府町のどこか
??1「うっ、うわああああああッ!あああ―――ッ!」ドバギ!
男が、殴られている。
といっても、男の視界には自分を殴っているものは存在しない。
いるのは、腕を組んで佇んでいる長身の男のみ。男の顔は暗がりでよく分からない。
といっても、男の視界には自分を殴っているものは存在しない。
いるのは、腕を組んで佇んでいる長身の男のみ。男の顔は暗がりでよく分からない。
??2「おい、どうした?『スタンド使い』。さっきまでの威勢はどこへ消えた?」
ド ド ド ド
――ドズズ!
男の体に急にナイフが生える。
??1「うぎゃあああッ!」
??2「クックックックックッ……。『ディープ・フォレスト』に射抜かれ目覚めたこの能力……。
もう随分と私に「なじんで」きているぞ……。この能力を得たのは「契機」なのだ。」
もう随分と私に「なじんで」きているぞ……。この能力を得たのは「契機」なのだ。」
ズボア!
??1「ぐあああああ―――っ!」
男の胸に風穴が開く。
??2「クク……。人は「頂点」を目指してこそ生きる価値がある。『絶頂』にこそ人生の意義はあるし、
そこにたどり着けない負け犬は全てにおいての敗北者であり、生きる価値のないゴミだ。」
そこにたどり着けない負け犬は全てにおいての敗北者であり、生きる価値のないゴミだ。」
??2「そして当然、この『樋口耀壱』以外の全てのゴミ虫どもはそれに分類されるッ!」
耀壱「見ていろゴミども……今に全て支配してやるぞッ!フハハッ!フクハハハハハハハ――ッ!」
―――耀壱の傍らに横たわっていたはずの男の死体は、いつの間にか消えていた。
To Be Continued...
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