カズハ「樋口和巴。よろしく。」
先生「だ、だそうだ。皆、仲良くするんだぞ。」
先生「だ、だそうだ。皆、仲良くするんだぞ。」
転校初日。
カズハはそれだけ言うと、割り当てられた席に座った。
ありふれた学園物語とは違い、カズハは主人公陣とは離れた席に座った。
カズハはそれだけ言うと、割り当てられた席に座った。
ありふれた学園物語とは違い、カズハは主人公陣とは離れた席に座った。
- ・ ・
――昼、必府高校屋上
JOJO「もう少し愛想よく自己紹介とか出来なかったのか?」
ゴオォォォ……
カズハ「…………学友を作る必要性は特に……感じられなかった。」
JOJO「おめー、オヤジさんの一件が片付いたら引きこもるつもりか?」
JOJO「おめー、オヤジさんの一件が片付いたら引きこもるつもりか?」
カズハ「……は?」
JOJO「だからよー、この一件が片付いても、おめーの人生は終わりじゃあねーんだよ。
三年間通うことになる学校だぜ?俺たち以外にも友達作っとくべきだろ?」
JOJO「だからよー、この一件が片付いても、おめーの人生は終わりじゃあねーんだよ。
三年間通うことになる学校だぜ?俺たち以外にも友達作っとくべきだろ?」
カズハ「…………いやだ。」
JOJO「はぁ?」
JOJO「はぁ?」
カズハ「今は後のことを考えている場合じゃない。父を倒すということは、命の危険があるということ。
私はいつ死んでもおかしくない身。友達が死ぬなんて不幸な目に人を合わせたくない。」
JOJO「……ああ、……ちゃんと考えてたのか、悪かったな。
だが、負けた時のことは考えるもんじゃあねーぜ。」
私はいつ死んでもおかしくない身。友達が死ぬなんて不幸な目に人を合わせたくない。」
JOJO「……ああ、……ちゃんと考えてたのか、悪かったな。
だが、負けた時のことは考えるもんじゃあねーぜ。」
アクター「まだやってるよ、あいつ……。」
亜希「JOJO、よっぽどカズハちゃんのこと気に入ったんだろうね。あんなに気にかけて。」
亜希「JOJO、よっぽどカズハちゃんのこと気に入ったんだろうね。あんなに気にかけて。」
アクター「俺はゼンゼン分かんないね!あの喋り方、人間味がねぇーんだよなあ~。」
亜希「まあ……私は分からなくもないけどね、JOJOの気持ち。」
アクター「そうかあ~~~っ?」
亜希「まあ……私は分からなくもないけどね、JOJOの気持ち。」
アクター「そうかあ~~~っ?」
カズハ「……ちょっと、席をはずす。」
スタスタ
JOJO「おーう。」
- ・ ・ ・
カズハ(……もよおした …………。)
スタスタ
トイレに入ったカズハは、ある異変を感じた。感じた、というより、聞いたと言う方が正しいのだが……。
??「ううっ……うううう……うげええええあああ…………。」
カズハ「……なに?」
??「来るなッ……うあああああッ……クラゲがッ……!」
ド ド ド ド
??「クラゲがッ!吸い付いてくるゥゥ~~~~~~ッ!」
カズハ「…………。」
この瞬間、カズハは数日前に雷鳥に言われたことを思い出していた。
――数日前
雷鳥「いい?カズハちゃん。これからあなたは学校に通うわけだけれど……
学校にはたくさんの誘惑があるわ。夜遊びは禁物よ?
夜はたくさん危ない人がいるからね。カズハちゃんかわいいから食べられちゃうわよ。」
学校にはたくさんの誘惑があるわ。夜遊びは禁物よ?
夜はたくさん危ない人がいるからね。カズハちゃんかわいいから食べられちゃうわよ。」
雷鳥「あとそれから……『麻薬』には気をつけて。」
カズハ「私はそんなものに引っかかるほどのヘマはしない。」
カズハ「私はそんなものに引っかかるほどのヘマはしない。」
雷鳥「分かっているわ。『麻薬』をヤってる 人……に気をつけて、って言ってるのよ。」
カズハ「なぜ?」
カズハ「なぜ?」
雷鳥「『麻薬』をヤってる人は、精神的に危ない。これ分かる?」
カズハ「…………。」コクリ
カズハ「…………。」コクリ
雷鳥「そして、この街には『矢』を持つ『ディープ・フォレスト』がいる。」
カズハ「…………。」コクリ
カズハ「…………。」コクリ
雷鳥「そして、もし『ディープ・フォレスト』がその人を射抜いたら?そしてあなたと出会ったら?」
カズハ「まさかそんなこと」
カズハ「まさかそんなこと」
雷鳥「いいえ、有り得ることよ……。必府高校は進学校じゃないから、ガラの悪い人も沢山いるわ。
それに……。『スタンド使い』は引かれ合うのよ。磁石のSとNみたいにね。」
それに……。『スタンド使い』は引かれ合うのよ。磁石のSとNみたいにね。」
- ・ ・ ・ ・ ・
カズハ「……『スタンド使い』かはともかく、『麻薬』をヤってる人は確かにいた。そこのところは雷鳥さんの忠告どおり。」
カズハ「このまま放っておくのも手だけれど……それはちょっと可哀想な気がする。
(何よりこのままにしておくと怖くて私の『目的』が達成できない。)」
(何よりこのままにしておくと怖くて私の『目的』が達成できない。)」
??「うああああ~~~~ヒィィィィィ~~~ッ!」
カズハ「……大丈夫?」
カズハ「……大丈夫?」
??「ひっ、人っ」
カズハ「病院、連れて行くべき?」
カズハ「病院、連れて行くべき?」
??「人オオオオオオオオオ!!!?ウワアアアアアアアアッ!く、来るなあああああああああああああああああああああ!!!」
カズハ「えっ!?」
カズハ「えっ!?」
バシイッ
女生徒はそう叫んでカズハの手をはたく。
ド ド ド ド
カズハ「……『幻覚』……どうやら、ものの区別も付かない状態らしい。」
ズギュンッ
カズハ「面倒だから気絶させてから病院に連れて行く……。」
??「てってえええ~~~めええ~~~~ええええ~~~~~ッ!!」バッ
??「そっ、そいつは何者だッ!てめ~~も宇宙人の一味だなッ?あたしを殺すつもりかッ!!」
カズハ「……『スタンド』が見えている?」
ド ド ド ド
??「クソオオオオオッ!「コイツ」をはじめてからだッ!いつも誰かに付け狙われてるし、
宇宙人からの攻撃も始まったッ!あああああああああああああああああああああ!!」
宇宙人からの攻撃も始まったッ!あああああああああああああああああああああ!!」
ギュン……
ド ド ド ド
カズハ「……「クラゲ」?」
??「うああああああッ!!?くっ、くっ、くっ、『クラゲ』が出たアアアアッ!だめだ!もうおしまいだッ!」
カズハ「……!『スタンド』……。」グッ
ピシッ
カズハ「いたっ」
思わずスタンドの拳を握り締めると、突然痛みが走った。
何事かと思い痛みの元を見てみると……
何事かと思い痛みの元を見てみると……
ド ド ド ド
そこには乾きヒビ割れた指があった。
カズハ「指がッ乾いている!?」
ド ド ド ド
パキパキ
??「なんだかよくわかんねえがよ~~~~~ッ!この『クラゲ』!あたしの味方なんだなッ!?そうなんだな!?」
ド ド ド ド
クラゲ『OOOOOOOCEAAAAAAAAANNNNNN~~~~~~~………。』
ド ド ド ド
クラゲ『キシャア!』ギュン!
カズハ「!?」
カズハ「!?」
カズハ「ふぁっ……『ファイナル・レクイエム』ッ!」ババッ
カズハ「『ブラック・アイズ・ピース』!」ブアアア!
カズハ「このスタンド……何かよくわからないが、危険。」
グアシイイイイイ
クラゲ『ウゲッ!?』
カズハ「『ブラック・アイズ・ピース』に捕らえられないものはない……らしい。」
ギリリリリ
クラゲ『ウゲエエエエ!』
カズハ「このまま絞めて気絶させるとしよう……。」
カズハ「このまま絞めて気絶させるとしよう……。」
クラゲ『……OOOO~~~~……CEAANNN~~~……!』
カズハ「!!」バアッ
カズハ「!!」バアッ
クラゲの発した迫力に、カズハは思わず『ファイナル・レクイエム』を下げさせる。
ドクン ドクン
カズハ「何か……何か危なかった……。私の指が乾いた現象……それが今行われようとしていた……。」
カズハ「そのことが直感で分かったッ!」
ド ド ド ド
??「き、気付いてないの?!アンタああああッ!」ガタガタ
カズハ「?」
??「アンタ……すっ、既に……やられて……!」
カズハ「な、なに……。」
女生徒の言葉に思わず鏡を確認する。
そこには、肩から腕にかけて乾燥してヒビが入っているカズハの姿があった。
そこには、肩から腕にかけて乾燥してヒビが入っているカズハの姿があった。
カズハ「き……気付かなかった……ッ……!ど、どうにか……して……回復……!」
カズハ「そ、そうだ……水……!水を…………!」
ギュッ
クラゲ『!!!』バシュンッ
カズハが蛇口をひねった瞬間。
クラゲ『OOOOOOCEAAAAAAAANNNNN――――ッ!!』ドギャアアア
バチャ バチャチャ!
ド ド ド ド
カズハ「な……『水』を塞いで……!私に水分を与えないつもり……!?」
クラゲ『ギャアアア―――ッ!水!水ゥゥゥゥ――~~~~ッ!!』
カズハ「しかも、巨大化していっている……!」
クラゲ『OCEANNNNN~~~~~~~~~ッ!!』
ド ド ド ド
カズハ「いや…………違う。よく見ると……………………。このスタンド……。」
カズハ「前に雷鳥さんから聞いた事がある……。」
゜。
○
○
雷鳥「スタンドには『強いパワーを持つスタンドは射程距離が短い』という原則があるわ。
でも、中にはそれが通用しないスタンドもある。『自動操縦タイプ』……と私の先輩は呼んでいたわ。」
でも、中にはそれが通用しないスタンドもある。『自動操縦タイプ』……と私の先輩は呼んでいたわ。」
雷鳥「こういうタイプはパワフルでありながら、射程距離が長い。その上ダメージが本体に伝達しない。
本体が近距離にいる場合には、本体を叩くのが一番手っ取り早いけど、
遠距離にいる場合にはできることは一つ!『よく観察しろ』……。自動操縦タイプのスタンドは、
その名のとおりある一定の条件で攻撃対象を決めるわ。たとえば「熱」を追ったり…………」
本体が近距離にいる場合には、本体を叩くのが一番手っ取り早いけど、
遠距離にいる場合にはできることは一つ!『よく観察しろ』……。自動操縦タイプのスタンドは、
その名のとおりある一定の条件で攻撃対象を決めるわ。たとえば「熱」を追ったり…………」
雷鳥「そこに考えるところや計画性がないのが『自動操縦』の特徴……。
攻撃対象を選ぶ「法則性」を見つけ出せば、攻略は簡単なはずよ。」
攻撃対象を選ぶ「法則性」を見つけ出せば、攻略は簡単なはずよ。」
カズハ「……分かった。」
クラゲ『……コノ水分ハ『人間』ノモノジャアネエ……OOOOOOCEAAAAAAAANッ!』バギャッ
ドブシャアアア
クラゲが蛇口を締め上げると、蛇口はあっさりへし折れ水を噴射した。
カズハ「……!」ピチャチャッ
クラゲ『WAAATARRRRRRRRRR~~~~~ッ!』ギュウウ――ン!
そのときカズハに付着した水を追って触手を伸ばす。
カズハ「……よけないのは、体にダメージが蓄積されているからじゃあない。」
グルグルグル! ギシイイ
触手がカズハをがんじがらめにする。
ド ド ド ド
FR『ウグルルルルルアアアアア…………。』 ド ド ド
ギュウウ―――ン!
カズハ「うぐ……!よけなかったのは、あなたに触れるため……!」
FR『ウグルルルルオオオオ……OOOOOCEEEAAANN…………!』
ド ド ド ド
『ザ・ファイナルレクイエム』の姿が透き通る。
カズハ「『水分を奪いパワーにする能力』……。あなたは、自分を乗り越えられる……?」
クラゲ『ウゲ?』
カズハ「貸していた分……返してもらう……!」
FR『OOOOOOOCCEEEAAAAAANNN――ッ!』ドガガガガガ!
FR『OOOOOOOCCEEEAAAAAANNN――ッ!』ドガガガガガ!
カズハ「『ラッシュ』が加わる分、あなたへのダメージは大きくなる……。」
クラゲ『ウギャアアアア―――水!水ガガガガガガガガガ!』
ボッシイイイアアアアア
クラゲの体はみるみる小さくなり、最後には消滅した。
バアアア―――ン!
??「ひっ……。てめえええええええッ!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」
カズハ「『ファイナル・レクイエム』。」
FR『ウグルァ!』バギ!
カズハ「『ファイナル・レクイエム』。」
FR『ウグルァ!』バギ!
??「うげぇ!」ガク
カズハ「さて……。この娘を保健室に連れて行かなければ……。いや、病院か…………?」
ゾクゾクッ
このとき、カズハに悪寒走る――。
カズハ(……!『水分』を吸い取った弊害か……!?こ、これは……!)
ド ド ド ド
ドジャアアア―――ッ
樋口 和巴
スタンド名『ザ・ファイナルレクイエム』―→用を足すことを優先した。
スタンド名『ザ・ファイナルレクイエム』―→用を足すことを優先した。
女生徒(本名―海野柔沙(うんの じゅうざ))
スタンド名『アクアティカ』(名付け親:カズハ)
―→JOJOの紹介でアリスに麻薬に関する悪夢を見せられ、元気に更生中。再起不能。
スタンド名『アクアティカ』(名付け親:カズハ)
―→JOJOの紹介でアリスに麻薬に関する悪夢を見せられ、元気に更生中。再起不能。
当wiki内に掲載されているすべての文章、画像等の無断転載、転用、AI学習の使用を禁止します。