オリスタ @ wiki

ヒートウェイヴ エピローグ

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orisuta

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2010年 5月29日

D・F『フフフ、ドウヤラ、私モココマデノヨウダ。』

甲冑を身に纏ったスタンドは、ホテルの屋上で来客を待っていた。
この2ヶ月弱の間、ずっと潜伏していたこの屋上ともお別れか、と思うと、何故だか感慨深い気分になった。

D・F『私ガ「最強」ダト考エテイタ「ヤツ」モ倒サレタコトダシ、大人シク諦メルトスルカナ。コレモ『運命』ダ。』

そこまで言って、『ディープ・フォレスト』はあることに気が付き、それが無性に面白かった。

D・F『ソウカ……。クク、私ガJOJOドモニ勝テナイノモ、納得ダナ。コンナコトデハ。』

思えば、JOJO達は今回の絶望的なまでの敵を目の前にしても、諦めたことは一度もなかった。
耀壱を倒すことも、
全員が生還することも、
死にかけの湾太を助けることも。

どれを見ても、決して諦めず、そして全て成功を掴み取っていた。
そんな彼らに比べ、今自分は始まる前から諦めている。

これでは、勝てるわけがないのも頷ける。
自分は最初から勝つ気などないのだから。

D・F『ドレ、ジャア最後クライ、本気ヲ出シテミルカナ……。トイウト、途端ニ陳腐ニナルノダガ。』

苦笑し、階下へと続くドアを見つめる。
JOJO達が自らの宿敵で、本当に良かった、と『ディープ・フォレスト』は思った。

ドアが、開く。






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