午前零時時過ぎ、いつもの様に地下室で獲物を嬲り終えたエリザベートは、満足気に頷いた。
今回の拷問は宝具の試しも兼ねて、サーヴァントとして現界してからこの地で書物を通じて得た知識を元に、朱殷の遊び部屋(レッド・プレイルーム)で作成した拷問器具のみで行ったのだが、結果は上々のものだった。
生前は用いることの無かった器具達。有刺鉄線、スタンガン、酸、ガスバーナー、有毒ガス、サンドペーパー、鼠や蛇や蜂といった生物達…。
効果が強過ぎる為や、絶命する時まで永続的に『吸血』の効果がかかる為に未だに使用していない、拷問器具や、毒物、病原菌といったものもあるが、その効果は皆悉く素晴らしいものだった。
獲物が見せた表情、反応、全てが斬新。全てが新鮮。獲物が精々中の中留まりでしか無いNPCばかりでも、生前では知ることの無かった未知の反応は充分に愉しめた。
今回の拷問は宝具の試しも兼ねて、サーヴァントとして現界してからこの地で書物を通じて得た知識を元に、朱殷の遊び部屋(レッド・プレイルーム)で作成した拷問器具のみで行ったのだが、結果は上々のものだった。
生前は用いることの無かった器具達。有刺鉄線、スタンガン、酸、ガスバーナー、有毒ガス、サンドペーパー、鼠や蛇や蜂といった生物達…。
効果が強過ぎる為や、絶命する時まで永続的に『吸血』の効果がかかる為に未だに使用していない、拷問器具や、毒物、病原菌といったものもあるが、その効果は皆悉く素晴らしいものだった。
獲物が見せた表情、反応、全てが斬新。全てが新鮮。獲物が精々中の中留まりでしか無いNPCばかりでも、生前では知ることの無かった未知の反応は充分に愉しめた。
「聖杯戦争…素晴らしいですわ」
未だにサーヴァントにもマスターにも出逢えてはいないが、高々NPCでこれなら、彼等彼女等は一体どんな音色を奏でてくれるのか、どれほど無惨に壊れてくれるのか。
想像するだけで絶頂してしまいそうな程に、快美な感覚が全身を奔る。
想像するだけで絶頂してしまいそうな程に、快美な感覚が全身を奔る。
「それにしても、このままでは欲求不満が募るばかり…。そろそろ抑えきれません」
エリザベートは今まで獲物を、一定の基準を設けて調達して来た。
その基準とは、『居なくなっても騒ぎにならない』というものである。
居なくなっても誰も探さない、それどころか気にもしない。少なくとも居なくなってから数日は発覚しない。そういう手合いを選んで来た。
理由は無論、面倒事を避ける為。
即座に騒ぎになる様な者を連れ去って仕舞えば、他のマスターやサーヴァントに目を付けられる事になる。それが単独であるならば兎も角、複数のサーヴァントに目を付けられれば面倒な事この上ない。
それに、目を付けた主従が単独であったとしても、サーヴァントが相手となればNPCを嬲るのとは勝手が違う。必ず戦闘になる。そうとなればマスターに自分がNPCを嬲り抜いて死なせていた事がバレてしまう可能性が高くなる。
『今はまだ』マスターに知られるわけにはいかない秘密事である。リスクは出来うる限り避けたかった。
こういった理由から、エリザベートは主に繁華街で夜間に1人で徘徊している者や、集合住宅で1人暮らしをしている者を選んで獲物として来た。一度毎にばしょをかえ、時間帯をずらす事で、極力バレない様に行動して来た。
更に一人にたっぷりと時間を掛けて嬲った為もあり、エリザベートによる行方不明者はそれ程噂にはなっていない。精々が都市伝説程度に噂になっているだけだ。それも大して有名な噂では無い。
もしこれが『アカデミー』や『月海原学園』の関係者を見境なしに襲う様な事をしていれば、今頃は複数の主従に目をつけられ、袋叩きにされていた事だろう。
だが、全ては本戦が始まる迄。本戦が始まれば、今は迷っている杏子も方針を定めざるを得ない。聖杯を求めて積極的に戦うのかどうか。この聖杯戦争の黒幕をのみ敵と定めて、その打倒の為に戦うのか。方針は違えど戦う事に変わりは無い。
そして杏子の性格と戦闘能力からすれば、襲ってくる相手や敵対関係になった者と戦う事を否定はするまい。そうなれば戦闘という名の拷問を愉しむ事ができる。
この聖杯戦争に召喚された目的である、歴史に名を留めた英傑達、その美しい姿を嬲って壊せる悦びを愉しめる。
その基準とは、『居なくなっても騒ぎにならない』というものである。
居なくなっても誰も探さない、それどころか気にもしない。少なくとも居なくなってから数日は発覚しない。そういう手合いを選んで来た。
理由は無論、面倒事を避ける為。
即座に騒ぎになる様な者を連れ去って仕舞えば、他のマスターやサーヴァントに目を付けられる事になる。それが単独であるならば兎も角、複数のサーヴァントに目を付けられれば面倒な事この上ない。
それに、目を付けた主従が単独であったとしても、サーヴァントが相手となればNPCを嬲るのとは勝手が違う。必ず戦闘になる。そうとなればマスターに自分がNPCを嬲り抜いて死なせていた事がバレてしまう可能性が高くなる。
『今はまだ』マスターに知られるわけにはいかない秘密事である。リスクは出来うる限り避けたかった。
こういった理由から、エリザベートは主に繁華街で夜間に1人で徘徊している者や、集合住宅で1人暮らしをしている者を選んで獲物として来た。一度毎にばしょをかえ、時間帯をずらす事で、極力バレない様に行動して来た。
更に一人にたっぷりと時間を掛けて嬲った為もあり、エリザベートによる行方不明者はそれ程噂にはなっていない。精々が都市伝説程度に噂になっているだけだ。それも大して有名な噂では無い。
もしこれが『アカデミー』や『月海原学園』の関係者を見境なしに襲う様な事をしていれば、今頃は複数の主従に目をつけられ、袋叩きにされていた事だろう。
だが、全ては本戦が始まる迄。本戦が始まれば、今は迷っている杏子も方針を定めざるを得ない。聖杯を求めて積極的に戦うのかどうか。この聖杯戦争の黒幕をのみ敵と定めて、その打倒の為に戦うのか。方針は違えど戦う事に変わりは無い。
そして杏子の性格と戦闘能力からすれば、襲ってくる相手や敵対関係になった者と戦う事を否定はするまい。そうなれば戦闘という名の拷問を愉しむ事ができる。
この聖杯戦争に召喚された目的である、歴史に名を留めた英傑達、その美しい姿を嬲って壊せる悦びを愉しめる。
「あら、もう壊れましたの」
未だ見ぬサーヴァント達を嬲って壊す、血色の妄想に耽っていたエリザベートは、既に獲物が息絶えている事に気付いて、いつもの様に死体を『辺獄』へと棄てに行こうとした時、マスターからの呼びかけを聞いた。
◆◆◆◆◆◆
「さっきあの神父から連絡があった。聖杯戦争が始まった」
エリザベートを呼び出して数分後。開口一番。佐倉杏子はエリザベートに告げた。
手には4分の3にまで減ったうまい棒が握られており、杏子の口は、忙しく口内のうまい棒を咀嚼している。
杏子が現在居る場所はAー5の山中。事もあろうにホームレスとしてこの地に放り出された杏子は、思案の末にキャンプ用具一式を買い込んで山中にテントを張り、同じく買い込んだ水と食料を口にし、寝袋に包まって眠る生活を続けていた。
以前の様に、無銭飲食や無銭宿泊を行う事も考えたが、相似であり相反する魔法少女である美樹さやかの顔がチラついて、その気は失せた。
その為態々山中でキャンプしている。この為に杏子は未だにどこの主従にも接触できていないが、恐らくどの主従にも発見されていない。発見されていれば、サーヴァントが基本的に独自行動を取っている事も有り。忽ち襲撃を受けていただろう。
尤も、杏子の知らぬ索敵手段を擁する敵でもいて、何らかの思惑で杏子を生かしているとすれば話は別だが。
手には4分の3にまで減ったうまい棒が握られており、杏子の口は、忙しく口内のうまい棒を咀嚼している。
杏子が現在居る場所はAー5の山中。事もあろうにホームレスとしてこの地に放り出された杏子は、思案の末にキャンプ用具一式を買い込んで山中にテントを張り、同じく買い込んだ水と食料を口にし、寝袋に包まって眠る生活を続けていた。
以前の様に、無銭飲食や無銭宿泊を行う事も考えたが、相似であり相反する魔法少女である美樹さやかの顔がチラついて、その気は失せた。
その為態々山中でキャンプしている。この為に杏子は未だにどこの主従にも接触できていないが、恐らくどの主従にも発見されていない。発見されていれば、サーヴァントが基本的に独自行動を取っている事も有り。忽ち襲撃を受けていただろう。
尤も、杏子の知らぬ索敵手段を擁する敵でもいて、何らかの思惑で杏子を生かしているとすれば話は別だが。
「遂に始まりましたか」
殺し合いが始まった事も有り、声がやや硬い杏子と違って、エリザベートの声は明るかった。朗らかでさえある。エリザベートにしてみれば召喚された目的そのものが始まったのだから、当然と言えば当然だ。
「…やけに嬉しそうだな」
杏子は訝しげに訊く。この疑問も当然で、何しろエリザベートはその武でも軍略でも無く、拷問と虐殺で歴史に名を刻んだに過ぎないのだから。そんな女が殺し合いを前にして平然としていれば、疑問に思う事だろう。
何しろ魔女や使い魔との戦闘経験がある杏子ですら緊張を隠し切れないのだから。
何しろ魔女や使い魔との戦闘経験がある杏子ですら緊張を隠し切れないのだから。
「フフ、遂に願いを叶えられると思えば、嬉しくもありますわ」
しれっと事実ではあるが、真実では無い返答を返すエリザベート。マスターである佐倉杏子は、エリザベートが遂に汚名を晴らせる時が来たと喜んでいると思っているのだろうが、実際には聖杯戦争そのものがエリザベートの望みである。
監督役である言峰綺礼が隠し事をしている事に気づいた杏子が、このエリザベートの隠し事に気付けないのは、言ってしまえば杏子自身の境遇の所為だ。
佐倉杏子は、否、美樹さやかも、巴マミも、そして暁美ほむらも、皆が皆インキュベーターと取引をして、l願いを叶えて貰う代償として魔法少女になった。
杏子にしてみれば、『願いを叶える為に何かを代償にする』というのは、自身が通った途であり、更に聖杯戦争にサーヴァントが召喚されるのは、『聖杯の奇蹟に願ってでも何らかの叶えたい願いがある』という理由を知っている以上。それ以外の理由、この場合はエリザベートの様に、『聖杯戦争そのものが目的』というのは想像し難いのだ。
この為に杏子はエリザベートを完全に信じてはいないが、エリザベートが語った願いについては信じてしまっていた。
これが後にどういう結果を生むかは今のところは不明ではある。
監督役である言峰綺礼が隠し事をしている事に気づいた杏子が、このエリザベートの隠し事に気付けないのは、言ってしまえば杏子自身の境遇の所為だ。
佐倉杏子は、否、美樹さやかも、巴マミも、そして暁美ほむらも、皆が皆インキュベーターと取引をして、l願いを叶えて貰う代償として魔法少女になった。
杏子にしてみれば、『願いを叶える為に何かを代償にする』というのは、自身が通った途であり、更に聖杯戦争にサーヴァントが召喚されるのは、『聖杯の奇蹟に願ってでも何らかの叶えたい願いがある』という理由を知っている以上。それ以外の理由、この場合はエリザベートの様に、『聖杯戦争そのものが目的』というのは想像し難いのだ。
この為に杏子はエリザベートを完全に信じてはいないが、エリザベートが語った願いについては信じてしまっていた。
これが後にどういう結果を生むかは今のところは不明ではある。
「マスター。貴女はどうなさいますの?願いの為に戦うのですか?」
エリザベートの問い掛けに、結局共闘する事など叶わなかったが、ワルプルギスの夜を打倒する為に、暁美ほむらと作戦会議をした事を思い出しながら、佐倉杏子は切り出した。
「まだ分からない…大体あの神父は胡散臭いし、絶対に何かを隠している。けど、こうなった以上腹を括るしか無い。私には戻る道はねぇし、進む未来もねぇ。だから…取り敢えずはアンタの願いの願いの為に戦う。そしてロクでも無い奴に聖杯はわたさねぇ。悪どい事もしねぇ。それで良いかい」
エリザベートは大きく頷いて杏子の意思を肯定した。
「構いませんわ。マスターがやる気なら私としても大いに結構。それにしても、マスターもあの神父は信じられないとお考えでしたか」
「アンタも疑ってたのか?」
「ええ、隠し事をしている時点で信用できません。あの神父はこの聖杯戦争の監督役。つまりは聖杯戦争に於ける主従の動向を監視し、罰する存在。だからこそ隠し事をしていると解るのですが。
これでも私は領地の管理もしていまたので、その経験から解りますが、凡そ人を法で従えるには二つの条件が有ります。
一つは、法に従うことで何らかの利益が有る。租税を納めることで賊徒や外敵から守ってもらえる、というのが分かりやすい例ですね。
もう一つは、法に従わない事で何らかの罰を受ける。罪を犯せば警吏に捕まり裁かれ罰せられる。簡単な事です」
これでも私は領地の管理もしていまたので、その経験から解りますが、凡そ人を法で従えるには二つの条件が有ります。
一つは、法に従うことで何らかの利益が有る。租税を納めることで賊徒や外敵から守ってもらえる、というのが分かりやすい例ですね。
もう一つは、法に従わない事で何らかの罰を受ける。罪を犯せば警吏に捕まり裁かれ罰せられる。簡単な事です」
「つまりあの神父は警察と同じ役割で、私たちに対し警察の様な力を持っている…と」
「その通りです。あの神父が私達に齎す利益が何なのか判然としませんが、少なくともルールに違反したマスターやサーヴァントを罰する力は有るでしょう。
サーヴァントを罰する以上、おそらくはサーヴァント…それも強力なサーヴァントを従えているはず、でなければ監督役など務まりませんし、サーヴァントを従えたマスターの前に姿を現す事など出来ないでしょう」
サーヴァントを罰する以上、おそらくはサーヴァント…それも強力なサーヴァントを従えているはず、でなければ監督役など務まりませんし、サーヴァントを従えたマスターの前に姿を現す事など出来ないでしょう」
監督役を殺害し、その権限を奪い取る事で、戦局を有利に進めようとする者が居ないとは限らない。その様な手合いに対する為にも、矢張りサーヴァントは必須だろう。
言峰綺礼に対する不信もあり、エリザベートの言葉は杏子にかなりの信憑性を以て聞こえた。
言峰綺礼に対する不信もあり、エリザベートの言葉は杏子にかなりの信憑性を以て聞こえた。
「て事はだ。もし仮にアイツと戦うとしても、私達だけで戦うのは避けた方が良い訳だ」
杏子はエリザベートの言った言葉を逐一吟味してみて、凡その所は正しいだろうと判じた。判じた上で、言峰綺礼と戦う事も有るだろうと思った。
「単独で挑むのは利が有りませんわ」
杏子はエリザベートの言葉を胸に刻む。あの神父がサーヴァントを従えていたとして、何故その事を隠したのかは不明だが、凡そロクな事ではあるまい。
矢張りあの神父はインキュベーターと同じで嘘は言わないだろうが、隠し事はするタイプだ。信じない方が良さそうだ。
矢張りあの神父はインキュベーターと同じで嘘は言わないだろうが、隠し事はするタイプだ。信じない方が良さそうだ。
「……………」
杏子は気分を切り替えるべく、残りのうまい棒を口に入れると、追加のうまい棒を取り出して齧り出した。
「それで、最初の方針としてはどうなさいますの?あそこへと向かいます?」
上機嫌のままエリザベートが指し示したのは、南…正確には南西方向で派手に燃えているビッグアイ。昼間でもはっきりと炎が見える程の火勢で燃えているのが、夜の闇の所為で網膜を焼く程に眩しい。
ただでさえ目立つ高層建築が、夜闇の中派手に燃えているのだ、目立って仕方がないというものだ。
神父からの聖杯戦争開始を告げる通達を杏子が聞いている以上、深夜帯ではあるが他にも同じ様に通達を聞いた主従が多く居るのだろう─────中には起こされた者もいるだろうが─────当然この騒ぎを知った者は多いだろう。
その中から何人かは炎上するビッグアイへと集まって来るのではないだろうか?
ただでさえ目立つ高層建築が、夜闇の中派手に燃えているのだ、目立って仕方がないというものだ。
神父からの聖杯戦争開始を告げる通達を杏子が聞いている以上、深夜帯ではあるが他にも同じ様に通達を聞いた主従が多く居るのだろう─────中には起こされた者もいるだろうが─────当然この騒ぎを知った者は多いだろう。
その中から何人かは炎上するビッグアイへと集まって来るのではないだろうか?
「そうだな、誰かしら来るだろうし、まずは他の奴等と出逢わないことにはどうにもならないし」
少なくとも魔法少女の力が有れば、襲われても逃げる事は出来るだろう。それにあの騒ぎだ、まさかあの場で再度ことを起こして、監督役や他の主従から目を付けられる様な事はしないだろう。
「ここからでは大分掛かりますわ。変身なさいますの?」
何処となく上ずったエリザベートの声に気づかず、杏子は声を返す。
「此処はそもそも普通の人間じゃ来れる場所じゃねぇ」
杏子がテントを張った場所は、魔法少女に変身しなければ、装備を整えた登山家でもない限り来れる場所ではない。普通の人間は来れないし来ようとも思わない。だからこそ此処にキャンプしているのだ。
近付いてくる奴がいれば、マスターと判断して良いだろうし。戦闘になっても、人目や周辺被害を考えずに済む。
近付いてくる奴がいれば、マスターと判断して良いだろうし。戦闘になっても、人目や周辺被害を考えずに済む。
杏子は空になったうまい棒の袋を、ゴミ袋に入れると、板チョコを10枚ほどポシェットに入れて立ち上がり、魔法少女へと変身する。
変身して魔力を使えば、ソウルジェムが濁り、魔女と化すのだが─────杏子のが従えるサーヴァントは、ソウルジェムの濁りですら魔力としてもっていく為に、杏子はソウルジェムの濁りも気にせず魔法少女の力を行使できていた。
でなければ、こんな場所に女子中学生がテントや諸々の生活用品を持ち込む事など出来はしない。
変身して魔力を使えば、ソウルジェムが濁り、魔女と化すのだが─────杏子のが従えるサーヴァントは、ソウルジェムの濁りですら魔力としてもっていく為に、杏子はソウルジェムの濁りも気にせず魔法少女の力を行使できていた。
でなければ、こんな場所に女子中学生がテントや諸々の生活用品を持ち込む事など出来はしない。
「ええ、誰にも会わないままでは始まりません」
マスターの変身した姿と、他のサーヴァントとの邂逅に心躍らせながらエリザベートは霊体化を始め、その時ふと、拷問室に死体を放置したままなのを思い出した。
(まぁ、構わないでしょう。誰にも見つからないでしょうし)
2人は人がゆくには凡そ不向きな険しい斜面を、整備された散歩堂の様に駆けて行った。
「あ、そうそうマスター。今度ドジョウの地獄煮という料理を食べに行きません?」
「……別に良いけど?いつの間にそんなの知ったんだ」
佐倉杏子には、エリザベートが拷問についての知識を収集していた時だとは知る由はなかった。
【地区名Aー5(山中に張ったテントの周辺)/聖歴101年1月1日0:20】
【佐倉杏子@魔法少女⭐︎マギカ】
[状態] 健康
[令呪]残り三画
[装備] 多節槍
[道具] ポシェット(お菓子を入れている)
[所持金] 950万QP
[思考・状況]
基本行動方針:
1. 取り敢えずキャスターの願いを叶えてやる
2. ロクでも無い奴に聖杯は渡さない
3.ビッグアイへと向かう
[備考]
Aー5の何処かにテントを張って寝ぐらにしています
キャスター(エリザベート・バートリーがソウルジェムの濁りも魔力として持っていく為に、ソウルジェムの濁りを気にする必要が有りません
[状態] 健康
[令呪]残り三画
[装備] 多節槍
[道具] ポシェット(お菓子を入れている)
[所持金] 950万QP
[思考・状況]
基本行動方針:
1. 取り敢えずキャスターの願いを叶えてやる
2. ロクでも無い奴に聖杯は渡さない
3.ビッグアイへと向かう
[備考]
Aー5の何処かにテントを張って寝ぐらにしています
キャスター(エリザベート・バートリーがソウルジェムの濁りも魔力として持っていく為に、ソウルジェムの濁りを気にする必要が有りません
【キャスター(エリザベート.バートリー)@魔女大戦 32人の異才の魔女は殺し合う】
[状態] 健康
[装備] 宝具朱殷の遊び部屋(レッド・プレイルーム)で作成した拷問道具
[道具] 無し
[所持金] 無し
[思考・状況]
基本行動方針:
1.早くサーヴァントを拷問したい
2. マスターに従う。今のところは
3.ビッグアイに向かう
[備考]
この地で得た知識を基に、新しい拷問器具を作成しました。
Bー6の何処かにある廃屋の地下室を『拷問部屋』にしています。
拷問部屋には棄て忘れた死体が放置されています。
[状態] 健康
[装備] 宝具朱殷の遊び部屋(レッド・プレイルーム)で作成した拷問道具
[道具] 無し
[所持金] 無し
[思考・状況]
基本行動方針:
1.早くサーヴァントを拷問したい
2. マスターに従う。今のところは
3.ビッグアイに向かう
[備考]
この地で得た知識を基に、新しい拷問器具を作成しました。
Bー6の何処かにある廃屋の地下室を『拷問部屋』にしています。
拷問部屋には棄て忘れた死体が放置されています。
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OP:Bloodlust | 佐倉杏子&キャスター(エリザベート・パートリー) | 005:Use Whatever You Can!(1) |