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  • Eyes Of Heaven

二次キャラ聖杯戦争OZ Re:visited

Eyes Of Heaven

最終更新:2021年06月14日 20:42

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だれでも歓迎! 編集
 試練を潜り抜けたマスターたちが必ず最初に召喚される場所。教会の内部は血で彩られていた。
 監督役である言峰綺礼の五体が四散していたからだ。
 首から上は吹き飛ばされ、四肢は斬り落とされ、見るも無残な姿だ。
「これで口うるさく命令される心配なんてねぇーわけだなぁー。思い通り殺りたい放題ってわけだなぁー」
 下碑た笑みを浮かべるのは綺礼を殺したマスター。
「ああ、これで人を喰うのも殺すのも自由ってわけだ。魂食いじゃなければいいんだからな」
 そう冷酷な笑みで返したのはサーヴァント。
「いこうぜ、この街をオレ達のおもちゃ箱にしてやろうぜぇー」
 二人は邪悪な意思を抱き、教会の扉へ向かい――
「……あ?」
 サーヴァントは胸を見ていた。そこから飛び出していた腕を。その腕の中にある己の心臓を。
 何の予兆もなく、唐突に自分が殺害されたことにそのサーヴァントは、理解が及ぶことなく、呆けた顔のまま光となった。
 その光は、殺害した者を照らし、胸の中へと吸収されていった。
「な……」
 マスターはいつの間にか出現したサーヴァントを前に呆然としていた。
 そのサーヴァントは死人の如き青白い肌、腰まで伸びた長い金髪、顔に浮き出た星形の模様という異相。その星の模様には『DIO』の文字が刻印されている。
 そばに現れて立つ者はこのサーヴァントの宝具だろうか。筋骨隆々で三角形のマスクの羽織ったような頭部、背にはタンクがつき、手の甲には『D』のマークがある。
「な、なんなんだてめーはッ!」
 震えながらマスターは懐からナイフを取り出した。
「私はアーチャー。真名は『DIO』。この死体になった言峰綺礼のサーヴァントだよ」
 DIOと名乗ったそのサーヴァントは、マスターに対し微笑みかけた。
「その自分の欲望のために忠実で、善のタガがない君のその姿は私の好みだが……生憎ここでの私は監督役のサーヴァントなのでね」
 DIOはマスターに向かい、ゆるりと歩みを進める。
「聖杯戦争の範疇から逸脱した君を、始末させてもらう」
 その言葉、涼しげな声色、妖しい色気を醸し出す笑みに絶対的な何かを感じたマスターは、震え、叫び、無謀にもDIOに対し突進してきた。
 DIOは片手を無造作に振るい、マスターの頭部を四散させた。頭を失ったマスターの体は垂直に崩落した。
「さて……あまり時間もかけられんか」
 DIOは綺礼の死体に近づき、人型のヴィジョンで胴体に触れる。
『The World Over Heaven』
 そしてDIOは宝具の真名を唱えると、綺礼の遺体が輝きに包まれた。
 まるで動画を逆回しにしたかの如く、綺礼の手足が繋がり、頭部が骨、筋肉、皮膚の順に再生してゆく。
 言峰綺礼は完全に蘇生を果たした。
「これがお前の異能力『スタンド』の力か。実体験してようやくその凄さが分かったよ」
 感慨深げに綺礼は言った。

 綺礼はDIOに対し二つの指示を令呪で予め命じていたのだ。一つは『この教会内にいる限りDIOの存在は誰にも認識されない、そう宝具を用いて現実を改竄せよ』
 二つ目は『言峰綺礼が所有する令呪を、宝具を用いて誰にも認識されないようにせよ』である。
 この二つは確かに効力を発揮し、綺礼がマスターであること、この教会内にDIOが居る事は誰にも認識されなかった。
 そして今、言峰綺礼の死という『真実』を生という『真実』で上書きし、蘇生させたのだ。
 これがDIOの宝具でありスタンド『The World Over Heaven』の『DIOが望む真実を上書きする』能力である。

 綺礼は頭部を失ったマスターの死体に近づき、右手の令呪を確認。自身の三画揃った令呪のある右手を合わせる。
 低く聖言を呟くと、マスターの令呪が消え、綺礼の下腕が発光した。
 綺礼が腕をまくると、そこにはびっしりと刺青の文様――令呪が存在している。
 令呪の移動を確認した綺礼は、DIOに対し振り向いた。
「この手のいきなり私を攻撃してくるマスターは何人かいたが、その度お前に始末させてもらっていた。
 今回は私が殺されるまで待っていたのはなぜだ?」
「綺礼、君の先ほどの言葉が全てさ。私のスタンド能力を改めて知ってもらうためには実体験してもらうのが一番都合が良い。
 例え令呪一つ分の魔力を使ったとしてもだ」
 DIOの宝具はその超絶的な能力に引き換え、膨大な魔力を消費する。普通に使うだけで令呪一角分の魔力を必要とするほどに。
「いざ、マスター達との決戦となった時『信頼』してもらえないと困るからな」
「あの主催者から提示された条件か。『もし、全マスターが聖杯を壊す一つの勢力としてまとまった場合、監督役はそれを討伐せよ』
 『マスターに聖杯へと至る適格者がいなくなった場合、聖杯は監督役とそのサーヴァントに委ねられる』」
「そうだ。本音を言えばぜひそうなってもらいたいものだ。私もサーヴァント、聖杯によって叶えたい願いがあるからな」
 DIOは綺礼に向けて威厳と妖艶を備えた笑みを向けた。
 誰もが見ほれるであろうその笑みを綺礼は流すようにちらりと見ただけだった。
 だが、その心中には複雑な思いがあった。

 ギルガメッシュはどんなに身を崩しても、その身には常に高貴さがあった。
 反面、このアーチャーはどんなに威厳を発しても、奥底にある人間的な『俗』がにじみ出ている。少なくとも綺礼はそう感じている。
 英雄王ギルガメッシュと10年近くも付き合ってきた言峰綺礼だからこそ分かる、本物の『王侯』とそれ以外の『成り上がり』の違いだ。
 だが――そう、だがその『俗』が綺礼にとっては心地よく感じる。安息を覚えるのだ。
 思えば言峰綺礼の生涯は問うてばかりの人生だった。己と世界の繋がりの歪さに。心の虚無に。神の愛に。『この世全ての悪』の存在意義に。
 常に答えを追い求めてきた言峰綺礼は、愉悦、楽しみはあっても、安らぎを感じる事は無かった。
 故に綺礼はこのサーヴァント、DIOと共に行動する事を悪くないと感じている。
 ――NPCでありながら生前の記憶を保持し、自分の願望を知っている身としてはなおさらだった。

「しかし綺礼、君は監督役で命令を下されているというのに、本当にこの聖杯戦争の主催者の事を知らないのか?」
「ああ、その通りだ。私は声を知っているが見たことはない。姿を知っているのは案内役のミザリィとルーラーのアルヴィースだけだ。
 ミザリィには『正体を知ったらきっとがっかりするわよ』と言われたが」
「何にせよ……私は監督役のサーヴァントとしての役目を果たそう。もし、主催者の案ずる件が起こったら、私は聖杯を捕りにゆく」
「そうか。実は私も願いはあるが……別に是が非でも叶えたいというほどではない。聖杯を手中に収めたらアーチャー、お前が使えば良い」
 その言葉でDIOは唇を吊り上げ、過去に思いをはせた。

 あの時、このDIOが敗北したのは承太郎に対してではない。『真実』でも届かない『運命』などでもない。
 ただほんのちょっぴりの『油断』。それが生死を分けた。『結果』は確かに大きい。
 だが、今このDIOはこうしてサーヴァントとはいえ現界している。ならば再びやり直す機会が与えられたという事だ。
 今度こそ一つたりとて誤ることなく、聖杯を手に入れ現世に復活し、ジョースターの血統を全ての平行世界から抹消してみせようではないか。
 そのための『真実』はこのDIOの味方なのだから。


【サーヴァント】
【CLASS】
アーチャー

【真名】
DIO

【出典】
ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン

【ステータス】
筋力A 耐久B 敏捷C 魔力A++ 幸運A 宝具EX

【属性】
混沌・悪

【クラス別能力】
対魔力:C
 第二節以下の魔術を無効化する。
 大魔術や儀式呪法などを防ぐことはできない。

単独行動:E-
 マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
 ランクE-ならば、マスターを失っても最大30ターンは現界可能。

【保有スキル】
悪のカリスマ:B+
 大軍団を指揮する才能。
 あらゆる悪の頂点に立ち、異能者の集団を完全に掌握することができる。
 属性が悪である者は、DIOに対し彼に強い恐怖と畏怖を抱くようになる。

投擲(短刀):C
 短刀を弾丸として放つ能力。
 複数の短刀を同時に生み出し、弾幕を張ることも可能。
 クラス補正により精密な投擲が可能となっている。

吸血鬼:B
 生と死を超えた者、または生と死の狭間に存在する者。死徒。
 多くの伝承に存在する、生命の根源である血を糧とする不死者。
 本来吸血鬼とは親となる吸血鬼に噛まれ人から魔へと転じるものであるが、DIOは例外的にそれ以外の方法により吸血鬼化している。
 己の肉体を自在に操る能力によって人間を越えた並外れた筋力。再生能力。
 「肉の芽」と呼ばれる細胞を脳に植え付け、相手を洗脳する能力。
 体から水分を気化させて熱を奪い、触れた相手を一瞬で凍結させる「気化冷凍法」。
 眼球内の体液をビームのように射出する通称「空裂眼刺驚(スペース・リバー・スティンギー・アイズ)」。
 以上のような人を超越した様々な異能力を持つが、その代償として紫外線、特に太陽光に弱いという致命的な弱点を持つ。
 ただし、霊体化した状態ならば日中でも野外で行動することが可能となる(現界すれば日光によって消滅する為、一切の戦闘は行えないが)。
 太陽光以外にも頭部への攻撃が有効打になるが、あくまでも一時的に動けなくする程度である。
 なお、後述する宝具を用いれば、一時的ながら日中でも実体化したまま行動可能である。

うたかたの夢:A
 このDIOは既に世界ごと完全に存在が抹消されている。だが編纂宇宙に残され、かき集められた幻想の残り香から現界を果たした。
 幻想から生まれた故に強い力を有するが、同時に一個の生命体としては永遠に認められない。

【宝具】
『The World Over Heaven(ザ・ワールド・オーバーヘブン)』
ランク:EX 種別:対人(対真実)宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:―
 全ての事象に対し、DIOの望む『真実』を上書きする。現実の改変。
 死者蘇生、空間の上書きによる異空間形成や瞬間移動、洗脳、事象の消去、治癒など応用範囲は非常に幅広い。
 ただし、使用には膨大な魔力と長時間のチャージが必要となる。この弱点は他者の魂をスタンドに吸収する事で補える。
 また、DIO本人かスタンドの拳で触るか殴るかして能力を発現させるため、腕を負傷すると傷が癒えるまで使用不可能になってしまう。
 スタンドビジョンはDIOによって使役され、高い格闘能力を駆使して戦う。A+ランク相当の筋力、Aランク相当の敏捷・耐久を持つ。
 精神の力であるスタンドがダメージを受けると、本体であるDIOも同じ箇所にダメージを負う。逆もまた同じ。
 スタンドは通常ならば同じスタンド使いにしか視認出来ないが、マスター、サーヴァントならば視認可能。これはスタンドが宝具として再現された神秘にすぎないためである。

【weapon】
ナイフ

【人物背景】
 英国の貴族の家系であるジョースター家の宿敵。

 貧しい平民に生まれ、父ダリオ・ブランドーの死を機にジョースター家の養子となる。
 ジョースター家乗っ取りを画策するが、ジョナサン・ジョースターの活躍により計画が露呈。窮地に立たされる。
 危機を脱するため決意したディオは人間をやめる事を宣言し自ら石仮面を被り、不死身の吸血鬼と化した。
 ゾンビを生成し世界征服を目論むディオとジョナサンの戦いは熾烈を極めるが、太陽の力・波紋法を身に付けたジョナサンによって全身を溶かされ敗れ去る。

 だが、辛うじて首だけが助かり密かに生き延びたディオは再びジョナサンの前に立ち塞がる。
 失った体の代わりにジョナサンの肉体を手に入れ再起を図るも、最後の力を振り絞ったジョナサンと相打ちとなり、彼と共に客船の爆発に巻き込まれて海底へと沈んだ。

 その100年後、エジプト・カイロにて復活したDIOは新たなる力、『スタンド』に覚醒。再び世界を手にするべくその勢力を拡大する。
 ジョースターの血統、空条承太郎たちが自分の存在を察知、知覚、倒しにくることを予想したDIOは配下のスタンド使い数十名を刺客として差し向ける。
 空条承太郎たちはいくつかの犠牲を出しながらも刺客たちを突破。しかしエジプトでの決戦ではDIOのスタンド能力『世界』の前に全滅寸前まで追い込まれる。
 圧倒的有利に立ったはずのDIOであるが、激昂した承太郎との戦いにより形勢は逆転。最後はスタンドごと本体であるDIO自身も破壊され敗北、消滅した。

 ――以上が本来の歴史であるが、このDIOは「承太郎たちを倒し、自ら天国へ到達する方法を実行に移した並行世界のDIO」である。

【サーヴァントとしての願い】
 自身が所属する並行世界ごと存在を抹消されたため、聖杯で自分の存在を現世へと上書きし、受肉して復活する。
【方針】
 直接マスターやサーヴァントには手出しできないよう制限されているので、参加資格を失ったマスターやサーヴァントの魂を吸収し、スタンドの強化、魔力の補充から始める。

【マスター】
言峰綺礼@Fate/stay night

【マスターとしての願い】
 最後の勝者、それによって生まれ出づるものを祝福する。

【weapon】
黒鍵

【能力・技能】
洗礼詠唱
 主の教えにより迷える魂を昇華し、還るべき「座」に送る簡易儀式。
 霊体に対し強い干渉力を持ち、呪いを解く効果もある。
魔術
 強化を始め大抵の魔術に通じているが、平凡の域を出ていない。
 その中で治癒魔術だけは綺麗の『傷を開く』という起源に特化し、高い技量を誇っている。
八極拳
 修練により道から外れた独自の殺人拳と化している。

【人物背景】
 万人が「美しい」と感じるものを美しいと思えない破綻者。生まれながらにして善よりも悪を愛し、他者の苦痛に愉悦を感じる。悪党ではないが悪人。非道ではないが外道。
 若い頃は自身の本質を理解しておらず、この世には自分が捧げるに足る理念も目的もないと考え、「目的を見つけるのが目的」という生き方をしていた。あらゆることを他人の数倍の努力をもって身につけ、しかしそこに情熱はなく、時が来ればあっさりとそれを捨てて次に挑む、という行為を繰り返してきた。
 この頃の綺礼にとっての信仰とは、自身で見出した理想ではなく、ただ不完全な自身を痛めつける場であるという意識の方が強かった。
 第四次聖杯戦争の頃までは、そういった自身の在り方に懊悩していたが、聖杯戦争で出会ったギルガメッシュとの出会いをきっかけに吹っ切れた。その後は、ある種の悟りと余裕のある態度で生きている。

 ――この綺礼は、第五次聖杯戦争で「生存の可能性が無い」綺礼から再現された人物である。
 さらに意識には、3つの強い可能性のルートを辿った記憶が混在している。

【方針】
 結末も重要だが、それ以上にマスター達が戦う過程を楽しむ。


 ◇ ◇ ◇

 光差すことない地の底。そこに天井が発光した空間内に無数の人間たちが集まっている。
 否、彼らは人間ではない。元々この世界の人間はマスター以外聖杯によって再現された者たちだがそれとはまた別の存在だ。
 わずかに高いステージのような床に、小さな人形が絨毯を転がして敷く。
「人間は生きようとしている。ただ生きるために。この世にあり続ける為に。
 ただそれだけのため、生命を永久に存続させようとする盲目的な衝動につき動かされて」
 その上を一人の少女が歩く。
「その為に、人は人を喰らう。10人いるなら、9人を生かす為一人を犠牲にする」
 少女の肌は浅黒く、瞳はX字。赤い衣装を身にまとい、声を地の底に響かせる。
「数え切れぬ数多の屍の山に築かれた殿堂、それが人類の繁栄の歴史」
 少女はその姿をミニチュアにしたような人形のもとで立ち止まる。
「そうして人類史の底に流れる、敗者達の血の大河から、私たちは産まれた」
 そして少女は手を振り上げた。
「我らの名はガラクシア!」
 その言葉に観衆は呼応し、叫ぶ。我らの名はガラクシア、と。
「我ら『亡霊』には過去しかない! この街に住まう者たちは繁栄を享受するために我々を切り捨ててきた!
 ならば教えてやろう、同志たちよ! 奴らが忘れ切った死と災厄を! 我らの怒りと憎しみを!
 その為ならば、私の命など惜しくもない! 同志諸君と同様に自爆して果てようではないか!」

 ガラクシア! ガラクシア!

 地下に歓声が沸き起こる。

 彼らは聖杯がリンクすることによってできた副産物である。あらゆる願望器をつなげたこの世界には、歪みや悪意から生まれた願いが叶えられた可能性も集まっている。
 その澱からできた悪性領域。そこから誕生した生きながら死に囚われた、何も生み出さない悪性情報『死相(デッドフェイス)』だ。
 ガラクシアはそれを導くため、召喚されたサーヴァントである。
 歓声を耳にしながらガラクシアは思う。

 私が聖杯を手に入れることは絶対にない。自分は打ち取られる事が予定されている、茶番劇の悪役だ。
 だが、それでもいい。元の世界では既に計画は失敗し、未来は彼らに委ねられた。
 いかなる未来を造るのかは知ったことではない。召喚された私にあるのは過去の恨みだけだ。
 教えてやろう、この地に集ったマスター、サーヴァントたちに、自分たちが繁栄するために切り捨てられた者たちの恨みを。
 そしてこの怒りしかないデッドフェイス達の支えとなろう。


【CLASS】
アヴェンジャー

【真名】
ガラクシア

【出典】
白銀のカルと蒼空の女王

【ステータス】
筋力C 耐久A+ 敏捷C 魔力B+ 幸運E 宝具A

【属性】
秩序・悪

【クラス別能力】
復讐者:B
 復讐者として、人の恨みと怨念を一身に集める在り方がスキルとなったもの。
 周囲からの敵意を向けられやすくなるが、向けられた負の感情はただちにアヴェンジャーの力へと変わる。
忘却補正:C+
 人は多くを忘れる生き物だが、復讐者は決して忘れない。
 忘却の彼方より襲い来るアヴェンジャーの攻撃は、クリティカル効果を強化させる。
自己回復(魔力):B
 復讐が果たされるまでその魔力は延々と湧き続ける。魔力を微量ながら毎ターン回復する。

【保有スキル】
クラッキング:A(A+++)
 不正なシステム操作。電脳空間ならばコードを書き換え万能ともいえる能力を発揮する。
 分裂した並列処理により能力は飛躍的にアップする。

軍産複合体:A+
 兵器生産の為の計画立案、生産設備の開発、計画推進のための資産運用や権力者への根回し。それら全てを自分達だけで完結するネットワークを創り上げる。
 陣地作成、道具作成の複合変形スキル。

単独行動:EX
 マスター無しでも活動できる能力。

扇動:B
 人をある目的に向けて駆り立てる力。
 ガラクシアの場合、自爆テロを行わせるほどに人を狂わせる。

【宝具】
『ガラクシア・システム』
ランク:A 種別:対機(自身)宝具 レンジ:0 最大捕捉:100機
 がラクシアを構成するオリハルコンチップで構成された加速分子状況結晶脳と、それを中核として肉体を構成するEマテリアル素子の集合体そのものが宝具である。
 自己増殖、自己再生、自己変形機能を備え、高度な自意識を持つ兵器。
 並列増殖システムと呼ばれる機能により次々と分裂して数を増やし、マインド・リンクにより兵士・装備・指揮官の全てを一体化した「ガラクシア機構」と呼ばれる軍団を形成する。
 奥の手として自身の身体をテルミット爆弾に変換し、自爆する。自身の『壊れた幻想』のため、生前より破壊力が向上している。
 自分を分割しても能力は全て同じだが、霊基を司るオリハルコンが分割されていくため、量が自我や知性を保つ限界量以下になると自分自身を保てなくなってしまう。

【weapon】
 自分自身の腕を砲や剣に変えられる。

【人物背景】
 地球とは異なる星、辺境の一小国だったフルクラム帝国は先史超文明の遺産であるEテクノロジーの一部解析、コピー、量産、学問としての体系化に成功。
 それを用いて世界制覇に乗り出し、達成目前だった戦争末期、抵抗を続ける空中都市ガラクシア王国で完成間近だった決戦兵器が、ガラクシアである。
 その兵器を危険視した帝国は新兵器を都市に向けて使用、都市を破壊しガラクシア王国50万の民をほぼ皆殺しにした。
 だが、死した彼らの恨みと憎悪はガラクシアの中核を為す『赤いオリハルコン』に受け継がれた。
 『赤いオリハルコン』はガラクシア王国の民の血を原材料に生成される物質で、光を閉じ込め、高度な演算器として機能し、魂さえ宿すとされる物だったのだ。
 戦後、帝国で一部のタカ派がガラクシアのロールアウトに成功。だが、自意識を持ったガラクシアは兵器として利用されることを拒み、独自に行動を開始。
 帝国が隠蔽したガラクシア王国大虐殺の事実をネタに政財界の大物を脅し、資金を貯め、散発的な政治活動を行う帝国に敗北した国の民衆やガラクシア王国の生き残りを集め、強固なテロ組織として再編。
 資金を元手に自ら兵器を設計、開発、増産する設備を作り、帝国への復讐を開始した。

【サーヴァントとしての願い】
 自分たちが作りだした闇を地に沈め、目を背け、忘却する人間達に応報と復讐を。

【方針】
 デッドフェイス達と共に自爆テロを敢行する。




……これにて説明は終了ですが……どうやら私に招かれざる客が来たようですね。

 アンティークショップ・美紗里の扉は唐突に斬り裂かれた。
 中に押し入ってきたのは6人の男たち。そのうち三人は右手の甲に痣がある。
『喧嘩の押し売りなら結構よ』
 椅子に座っていたミザリィは冷静に男たちに言い、店の掃除をしていたアビゲイル・ウィリアムズは男たちを睨んだ。
「喧嘩じゃない。聖杯戦争のマスターとして、あんたを殺しに来た。最後まで令呪を所持しているマスターが勝者なら、あんたもその一人だろ?
 そしてそこのアビーはサーヴァントだ。
 宣戦布告に来たマスター達に対し、ミザリィはため息交じりに壁にあるオオカミの柄を指さした。
『私が何のためにこの絵をかけていたと思っていたの? 勘のいいマスターなら気づいていたはずよ』
 そう言ってミザリィは冷酷な笑みを闖入者に向ける。
「ああ、もちろん知っている。だからこっちも三人組で来た。
 この序盤じゃなければあんたを殺すためだけの同盟なんてそうそう組めないからな。二体を抑え、残る一体のサーヴァントであんたを殺す」
『……じゃあ、貴方達には見せしめになってもらうわ。こういう私を殺せば聖杯獲得に近づくと考えるような連中が滅多に来ないようにね』
 そう言って、ミザリィは椅子から立ち上がった。

 ミザリィ達8人は店の外に出た。店内ではお互い戦いづらい。それゆえの処置だ。
『出番よ、アヴェンジャー』
 ミザリィがアビーのほかに契約しているサーヴァントを呼んだ。
 ミザリィの隣に現れたのは、体長3mを超える巨躯の狼。足にはトラバサミが嵌まっている。
 マスター達はそのサーヴァントは全員が予想した『狼王ロボ』で相違ないと思っていた。
 だが、その狼の背には両手に鎌を持った、首のない男が乗っており、マスター達は混乱した。どういうことだ? ロボの体格はともかくあの背の男は?
『このアヴェンジャーの真名は『ヘシアン・ロボ』。狼王ロボと『スリーピー・ホロウ』の騎士ヘシアンがとある世界で融合させられて誕生したサーヴァントよ』
 真名まで含めて正体を教えたミザリィに対し、マスター達はわずかに動揺した。絶対的な自信がミザリィの声から感じ取れたからだ。
「そ、そこまで教えていいのかよ」
 一方、三体のサーヴァントは動揺することなく、目の前の敵に対し剣や槍を構える。
『これから死んでゆくあなた達に対して名乗ったところでどうという事もないでしょう?』
 撫でつけるようにマスター達を見つめるミザリィは、懐からサーヴァントカードを取り出した。
『夢幻召喚(インストール)』
 ミザリィが唱えた瞬間、カードを中心とした魔法陣が展開し、そこから放出された光がミザリィとヘシアン・ロボに降り注いだ。
 光が繭を形成し、僅かながら外からも判別できるその中で、ミザリィとアヴェンジャーは光の粒になり、一体となってゆく。
 光が集まり、形成されたその姿は、やはり巨大な狼とその上にいるミザリィ。
 上に乗ったミザリィの格好はレザー皮で身を包んだ男の扇情を煽るような姿だ。
 予想外の出来事に狼狽するマスター達に対し、サーヴァント達は一切慌てることなく、ミザリィに獲物を向ける。
 どうせやることは変わらない。一体化したのならむしろ三体同時にかかればいいのだから手間が省ける。
 サーヴァント達に対し、ロボは足を溜める。その足が発光を始めた瞬間、ミザリィ達の姿が消えた。
 夢幻召喚で新たに得たスキル『魔力放出』を使った超々音速で壁を蹴り襲う三角飛び。それはマスターはおろかサーヴァントですら知覚できない動きだった。
 サーヴァントが迫ったと気づいたその時には、既にロボが一体の胴を喰い千切り、ミザリィが二体を両手に持った鎌で首を切り落とした。
 サーヴァントが一瞬で全滅したことで恐慌をきたしたマスター達は震え始めたが、僅かな希望が残っていることに気づいた。
 まだだ。令呪さえ残っていれば、極僅かながら復帰のチャンスはある。
 その思いだけを支えに三人のマスターは、脱兎の如くミザリィから逃げ出し。
『今更逃げるのはなしよ』
 ミザリィの伸ばした髪に、首を締めあげられ、宙に吊るされた。
『勝負の懸け賃を払ってもらうわよ。このままじわじわと絞め殺してあげるわ』
 冷酷な笑みを浮かべミザリィは死刑宣告をする。
 マスター達は首を掻きむしり、足を無意味にばたつかせている。その様をミザリィは薄笑いを浮かべながら眺めていた。
 いよいよ手足が小刻みに震え始め、絶命するその時、ロボが突進し、三人の首を嚙み砕いた。

 全てを終えたミザリィが胸に手を当てる。そこからカードが輩出された。
 するとミザリィたちは再び光の粒となり、ミザリィとヘシアン・ロボは分離し、それぞれ別の個体としてそこに立った。
「ミザリィ、この人たちの遺体はどうするの?」
 ここで初めてアビーが口を開いた。
『別に何も。放っておけば警察が来て、マスターだと分かれば監督役が始末してくれるわ』
 ミザリィは、最早ただのゴミを見るような目つきで死体を眺めながら答えた。
『ご苦労様、ロボ』
 ロボは一声唸り、霊体となって姿を消した。
『ヘシアン、一つ聞いていい?』
 ショップの出入口に行こうとしたヘシアンに対し、ミザリィは問いかけた。
『夢幻召喚で戦う以上、私はあなたの意志を無視していることになるけど、それでもいいの?
 あなた自身に何か望みはないの?』
 ヘシアンは何も反応を示さず、ミザリィに対し背を向けショップへ向かった。
『頭がなくてもゼスチャーくらいできるでしょうに』
 それを見たミザリィはかぶりを振った。

 店内に戻ったロボは、実体化し日中霊体でいた時もそうしていたように「眠れるオオカミ」「オオカミの勝利」の前に行き、伏せて絵を見つめた。

 何だ、この絵は。この絵を見ているとなぜか自分の気持ちが分からなくなる。

 一度、俺を捕まえたあの人間を遠目から見る機会があった。今までの『猟師』とやらとはまるで違う印象を受ける人間だった。
 だが、あの人間は今までの誰よりも細心で、一つの罠を造るのにも綿密で、罠を弾けばそれを糧に新たな罠を仕掛けるほど執念深く、俺達狼の習性を利用して罠を考案する程狡猾だった。

 そうしてついに罠に捕らえられた自分が、あの人間と初めて正面から対峙した時。
 奴は、他の人間と同様の歓喜と、それを上回る身の凍るような悲しみに満ちた表情を浮かべていた。

 ――どうでもいい。どうでもいいんだ、そんな事は! 俺はブランカを殺し、あろうことかその死体を辱め、罠に使ったあの人間を、人間共を許さない!
 一人残らず殺し尽くしてやる! そうだ、そのつもりだ……。
 だが、この絵を見ると己自身が分からなくなってくる。

 あれだけ狡猾で卑劣な罠を使った奴が、本当にこんな絵を描いたのか? 何故こんな人間に狼が復讐するような絵を描いたのだ?
 この絵を見ると、奴の表情が鮮明に蘇る。
 何故奴はもっと喜ばなかったのだ? 俺は狼で奴は人間だ。決して相容れない間柄のはずだ。
 何故あそこまで悲しげな顔を……。

 ロボはうずくまり、じっと絵を眺める。ヘシアンはロボの傍に寄り添うように立っていた。


【サーヴァント】
【CLASS】
アヴェンジャー
【真名】
ヘシアン・ロボ
【出典】
Fate/Grand Order
【ステータス】
筋力A+ 耐久B+ 敏捷A+ 魔力E 幸運D 宝具B+
【属性】
混沌・悪
【クラス別能力】
復讐者:A
 被ダメージによるNP上昇率が高くなる。恨み、怨念が貯まりやすい。
 何があろうが、人間を殲滅する。
忘却補正:B
 その憎悪は決して忘れられることは無い。
 人類史に小さく刻まれた醜い傷跡として、いつまでも残り続ける。
自己回復(魔力):B
 人間の作った世界に存在する限り、彼は憎悪を牙にして餌を喰らい続ける。
透明化:D-
 気配を遮断するのではなく、薬品投与による人体の物理的な透明化。
 ヘシアン・ロボの存在力の高さから「近くにいるかどうか」は分かっても、具体的にどの座標に存在するかまでは読み取れない、というクラスランクの低さが逆にメリットになっている希少なケース。
 代償として凶暴性が増幅されてしまう……が、ヘシアン・ロボに関してはまるで関係はない。
【保有スキル】
堕天の魔:A+
 魔獣と堕ちた者に備わるスキル。
 天性に至る事は出来ない、人工の魔性。
 防御力の向上、状態異常の耐性など。
怪力:B
 一時的に筋力を増幅させる。
 魔物、魔獣のみが持つ攻撃特性で、使用する事で筋力をワンランク向上させる。
 持続時間は『怪力』のランクによる。
死を纏う者:A
 周囲に災厄を振りまき、死をもたらす魔性の存在としてのスキル。
 乗り手となっているドイツ傭兵(ヘシアン)がデュラハンに連なる怪物に成り果てた事から。
 ロボの復讐心が具体的な外装となって、攻撃を可能とする。
動物会話:A
 言葉を持たない動物との意思疎通が可能。
 動物側の頭が良くなるわけではないので、あまり複雑なニュアンスは伝わらない。
 狼王ロボは動物なので人間を除いた自分より格下の生物に命令を下す事が可能。
【宝具】
『遥かなる者への断罪(フリーレン・シャルフリヒター)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~5 最大補足:1人
 二人の復讐心を形にした憤怒の断罪。
 一撃で首を刈る、絶殺宝具。
 因果を逆転するほどの力は持たないものの、宝具のレンジ内で微妙に世界への偏差を加える事によって『首を刈りやすくする』状況を形作る。
【weapon】
 首狩り鎌
 死を纏う者(外装)
【サーヴァントとしての願い】
 人間、それも亜人や異人ではない者を殺し尽くす。
 ……真に心の奥底で望むのは自分の子供たちの行く末。
【人物背景】
 3メートルを超す巨大な狼とそれに跨った首無しの騎士。
 バーサーカーのように言語能力を失ったのではなく、最初から人語を話せない。乗り手が主ではなく、狼の方が主。
 生前の出来事がきっかけで人間を憎んでおり、その憎悪は海より深く、人を喰らうのも空腹を満たすためではなく直接的な憎しみからである。

 その真名は『スリーピー・ホロウ』の逸話で知られるドイツ軍人『ヘシアン』と、シートン作『動物記』で有名な『狼王ロボ』の複合型サーヴァント。
 しかし虚構である彼らに召喚が成立する理由はなく、本来英霊にも到れず、サーヴァントとして召喚されることはない。
 そもそも生前全く縁のなかった者同士がパートナーとして結合することはありえないが、聖杯により『可能性の一つ』として抽出され、召喚が成立した。
【方針】
 ロボは基本的に思う通りに動く。ヘシアンは不明。

【夢幻召喚(インストール)】
ミザリィの服はヘシアンの衣装に似た、ボンデージファッションになる。
【ステータス】
筋力A+ 耐久B+ 敏捷A+ 魔力E 幸運B 宝具B+
【クラス別能力】
復讐者:A
忘却補正:B
自己回復(魔力):B
透明化:D-
【保有スキル】
堕天の魔:?
怪力:B
死を纏う者:A
動物会話:A
【追加スキル】
シェイプシフター:B+
 髪を操作、伸長させ、先端をドリル状の槍や月牙の様な刃物に変える事が出来る。
 ロボに纏わせ、身体能力を強化したり、武装させることが可能になる。
魔力放出:A+
 武器、ないし自身の肉体に魔力を帯びさせ、 瞬間的に放出する事によって能力を向上させる。自他の治癒にも応用できる。
 隠された左目を解放することで、さらに膨大な魔力が解放される。
【宝具】
『遥かなる者への断罪(フリーレン・シャルフリヒター)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~5 最大補足:1人
【weapon】
 首切り鎌
 死を纏う者(外装)
 シェイプシフター

【把握媒体】
アプリ「Fate Grand Order」とそのまとめサイト。画集のFate Grand Order materialがあります。


『アビー、何か言いたそうね』
 店内に戻ったミザリィは入り口近くのレジの席に腰かけ、近くに立つアビーに声をかけた。
「ミザリィは、この店に来たマスターにまるで『ゲームマスター』の正体を暴くようたきつけているに私は見えるわ。
 でも、さっきみたいに襲い掛かってきたマスターには容赦しないし、願いを抱くマスターの邪魔もしない。何が目的か私にはわからないわ。ミザリィはこの聖杯戦争をどうしたいの?」
 アビーは、最後の方は強い調子で問いかけた。
『私はマスターがただ『願いを叶える』。または『主催者を倒す』だけをやろうとするのはつまらないと思っているからよ』
 ミザリィは椅子の背もたれに寄りかかった。
『私は以前、魔女狩りの亡霊たちを退治した事があるのよ。死んでも尚己の過ちを認めようとしなかった奴らに、真実を突きつけてね』
 唐突にミザリィは話を変えた。それを聞いたアビーの胸が高鳴った。『魔女狩り』というその言葉で。
『でもね、アビー。あなたは亡霊たちが真実を、過ちを認めても尚罰しようとするでしょう?
 この世に罪無き人などいない。だから全ての人に苦痛と言う贖罪を与えようとする。それがあなたの抱く邪悪な赦し。
 いけない事、許されない事と思っていても、心の底にある邪神の悪意』
 違う。そうアビーは言いたかった。繰り返されるセイレムの魔女裁判で、アビーは魔女として処刑された人たちも、死してなお贖罪を乞う罪人である魔女狩りに加担した人物も救いたかった。
 でも、最後にアビーが辿り着いた結論は、ミザリィの言う通り、罪を犯した者を別け隔てなく救うため、永劫の苦痛をもって全人類を救罪する事だった。
『現実にいくらでも転がっている悲劇や絶望、人間が大なり小なり抱く欲望。それらは人を時に否応なく犯罪行為へと駆り立てるわ。
 でも、時に不幸であっても善なる心を失わず、戦う人もいる。身に余る欲望に、超自然的な何かがつけこみ破滅させようとしても、逆に一杯食わせて成功する人間もいる。
 そんな人生を脅かす超自然な罠や不幸や悪意に立ち向かい、暖かでしなやかな心を失わずに乗り越えて見せる人間達がいる。その過程で不幸が起こる事もあるけど、結局幸福との帳尻を合わせてしまうのよ、そういう人たちは。
 私はそんな人間を罪人と呼びたくないわね』
 それはアビーに対しても。ミザリィはアビーが邪神の悪意に対抗する限り、罪人ではない。そう言っているのだとアビーは悟った。
『私はそんな人間が大好きよ。だからゲームマスターの意図なんかぶち壊して、そうね、『願いを叶えて』『主催者を倒し、黒幕も暴いて倒す』。
 そんな予想外で贅沢な結末、雀のお宿で大きなつづらを選んで幸福を手にするような、そんな展開を私は見たいの」
「ミザリィは……」
『なに?』
「ミザリィは知恵と勇気を振り絞って、無敵の相手に一杯食わせる。そんな人間が好きだって言ったけど、じゃあ逆に嫌いな人間はいるのかしら?」
『私が嫌いなのは自分の『悪意』を肯定、実行するどころか人間だれもがそうだと開き直る、賢しらに悟ったような凡俗な人間。
 そんな奴らはもし超自然な力を手に入れても卑劣な行為しかできない。そんな人間は……破滅がふさわしいと思うわ』
 ミザリィは眉ひとつ動かさず、微笑を崩さずに言った。
 その姿を見たアビーは、ミザリィの人間に対する意志を理解できた気がした。

 ミザリィが悪人に厳しいのは、世界中にいくらでもいる、残酷な行為をしても咎められない人が嫌いだからだ。
 ミザリィが善人に温かいのは、例え異界の邪神であろうと負けない、人間の知恵と勇気を信じているからだ。
 ミザリィは、善良な人間に希望の光を。邪悪な人間には無慈悲な絶望を。相手にそれぞれ導こうとしている。
 私は……そんなミザリィはとても優しく、そしてとても残酷だと思う。

「ミザリィ。あなたは一体何者なの?」
 アビーの問いに、ミザリィは柔らかい笑顔と声色で答えた。
『さぁ……。アビー、あなたは何者だと思う?』


【マスター】
ミザリィ
【出典】
アウターゾーン
アウターゾーン リ:ビジテッド
【性別】
女性
【能力・技能】
 髪を操作、伸長させ、先端をドリル状の槍や月牙の様な刃物に変えて敵を襲う。
 髪の毛だけでも人間の手足を引きちぎる力を持つ。
 掌から長剣を取り出す。
 隠された左目を解放すると、膨大な魔力を放出し、敵を粉砕する。
 この魔力で人を含めた動物を治療する事もできる。
【人物背景】
 アウターゾーンへの案内人(ストーカー)を語る謎の美女。
 様々な場所、時代、時には地球外の惑星にも表れる。
 性格は気まぐれで悪戯好き。基本的に人間にはオカルトグッズの商売や世間話程度の干渉しかしないが、深くかかわる事もある。
 善人や子供には優しく、悪党や敵対する相手、傲慢な人間にはドSになる。
 悪事を働く人間でも何かしらの事情があるなら、それを斟酌して温情をかける。
 一方で人間の悪意や殺人にも興味があり、単なる善人ではない。かといって悪人でもない。
 『偶然』という形で手を貸したり『不幸』という形で試練を与えたりもする。
 そんな彼女が一番興味を持つのは、アウターゾーンに迷い込んだ人間の『意志』。そして、自らの力で不遇な境遇を幸福な結末として実現しようとする人間の姿だ。
 彼女は、自然に逆らい制御しようとし、運命が決まっているとしてもそれと戦い、超自然的な何者かに抗うどころか一杯食わせるような強靭でしなやかな意志を持ち、それでも己の良心を失わない人間が大好きなのだ。
【マスターとしての願い】
 案内人ではない、一人のマスターとして聖杯戦争を楽しむ。
 だが、聖杯戦争の裏で何者かがマスター達の『悪意』を強引に集め、利用しようとしていたのならば潰す。
【方針】
 裏手にいるかもしれない『黒幕』に挑もうとする聖杯戦争のマスター達のみが集うまで基本的に自ら戦いに出たがらないが、マスターが敵になるなら容赦しない。
【ロール】
 『アンティークショップ・美紗里』の店主。
【令呪の形・位置】
 左手には牙をむいた狼の横顔に、クロスした首切り鎌が置いてある。
 右手には尾を引き、鍵が中央を貫いている八芒星のデザイン。
 ミザリィは自分の長い耳を隠すのと同じ要領、かつより強い力で令呪を隠している(ミザリィは手の甲をファッションで覆っている事が多いので、あまり意味は無いかもしれない)。
【把握媒体】
 コミックスは全15巻。文庫版は全10巻。
 続編のリ:ビジテットは現在3巻まで発売されています。

【サーヴァント】
【CLASS】
フォーリナー
【真名】
アビゲイル・ウィリアムズ
【出典】
Fate/Grand Order
【ステータス】
筋力B 耐久A 敏捷C 魔力B 幸運C 宝具A
【属性】
混沌・悪
【クラス別能力】
領域外の生命:EX
 外なる宇宙、虚空からの降臨者。
 邪神■■=■■■■に魅入られ、権能の先触れを身に宿して揮うもの。
狂気:B
 不安と恐怖。調和と摂理からの逸脱。
 周囲精神の世界観にまで影響を及ぼす異質な思考。
神性:B
 外宇宙に潜む高次生命の"門"となり、強い神性を帯びる。
 世界像をも書き換える計り知れぬ驚異。その代償は、拭えぬ狂気。
【保有スキル】
魔女裁判:A+
 本人が意図することなく猜忌の衝動を引き寄せ、不幸の連鎖を巻き起こす、純真さゆえの脅威。
正気喪失:B
 少女に宿る邪神より滲み出た狂気は、人間の脆い常識と道徳心をいとも容易く崩壊させる。
信仰の祈り:C
 清貧と日々の祈りを重んじる清教徒の信条。
【宝具】
『光殻湛えし虚樹(クリフォー・ライゾォム)』
ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:∞ 最大補足:1人
 人類とは相容れない異質な世界に通じる“門”を開き、対象の精神・肉体に深刻なひずみを生じさせる、邪悪の樹クリフォトより生い添う地下茎。
 効果対象は“鍵”となるアビゲイル個人の認識に束縛される。それゆえの対人宝具。
 本来ならば対界宝具とでもいうべき、際限のない性質を有している。
【weapon】
銀の鍵
 あらゆる時間、空間に繋がるための呪具。異界の邪神やその一部を召喚するのにも用いる。
【サーヴァントとしての願い】
 全ての人間に救罪を。
【人物背景】
 17世紀末。清教徒の開拓村セイレムで起きた「魔女裁判事件」。
 最初に悪魔憑きの兆候を示した一人が当時12歳の少女アビゲイル・ウィリアムズだった。
 悪魔憑きの異常な症状は他の少女たちにも伝播し、およそ一年に渡って多くの村人が告発された。
 その結果200名もの逮捕者、うち19名もの絞首刑、2名の獄死、1名の拷問死という惨劇を招いた。
 少女たちの真意やその引き金となった要因などについては、1692年以降アビゲイルの記録が文献から消失したため、いまだに多くの謎が残されている。

 以上の歴史はある魔神によって歪められ、アビゲイルが英霊として昇華されるために利用された。

 清教徒の信徒としてのアビゲイルは、神を敬い、感謝の祈りを欠かさぬ無垢の少女だ。多感で疑う事を知らない年頃の娘に過ぎない。

 清貧を信条とする清教徒たちは、権威におもねる教会の弾圧を逃れて海を渡り、新世界へと至る。しかしやがて彼らは追いつかれ、追い詰められた。彼らの抗議(プロテスト)の矛先は、身近な隣人へと向けられた。

 退廃と抑圧の世にこそ“英雄”が立ち上がるように―――
 自分を律するはずの潔白の信条は、他者を監視する道具となり、戦乱と略奪が繰り返される植民地の不穏な暮らしは、猜疑心と利己心を育んだ。

 ―――彼らはやがて心の底に狂気を、“魔女”を求めるようになる。私たちのこの不幸と苦しみは、悪魔の仕業でなければ何なのだ、と。

 果たしてセイレムに魔女は現れ、凄惨な魔女裁判の門は開かれた。“鍵穴”となる狂瀾たる状況。人々の欲望を映しとり“鍵”となった少女。
 その両者が欠かせぬのだとしたら、さて、罪はどちらにあるのだろうか。
【方針】
 ミザリィの行動に従う。

【夢幻召喚(インストール)】
リ:ビジデットのみぃこの姿で、アビーの格好になる。
【ステータス】
筋力B 耐久A 敏捷C 魔力B 幸運C 宝具A
【クラス別能力】
領域外の生命:EX
狂気:EX
神性:B
【保有スキル】
魔女裁判:―
正気喪失:B
信仰の祈り:―
【追加スキル】
香木の箱:EX
 銀の鍵で開けると触手が周囲のものを中へ引きずり込み、外宇宙へと放逐する。
魔力放出:A+
 武器、ないし自身の肉体に魔力を帯びさせ、 瞬間的に放出する事によって能力を向上させる。自他の治癒にも応用できる。
 隠された左目を解放することで、さらに膨大な魔力が解放される。
【宝具】
『光殻湛えし虚樹(クリフォー・ライゾォム)』
ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:∞ 最大補足:1人

【把握媒体】
アプリ「Fate Grand Order」とそのまとめサイト。画集のFate Grand Order materialがあります。

注意:この聖杯戦争で夢幻召喚が出来るのはミザリィのみです。
ですが、マスターとサーヴァントの絆を強めれば他のマスターにも出来る可能性がわずかながらあります。なお、基本的にステータスは1ランクダウンします(マスターの強さによってはダウンしない場合があります)。
その場合、マスター、サーヴァントの能力が混じり合い新たなスキルが発現するかもしれません。




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