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彼らの探し物

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彼らの探し物 ◆Z9iNYeY9a2



「やべえ」

暁美ほむらやアリスとの情報交換を終え、ゾロアークが言っていた場所へ向けて走っていた海堂。
だが、ふと気付いた。

「ここどこだ?」

深く考えることもなく、きっとこっちだろうという勘に任せて走っていった結果、自分がどこにいるのかすらも分からなくなってしまっていたことに。

「えーっと…、あっちがさっき来た方だから多分遊園地ある方だろ?それで、今いるのは、…街が近えな。えっと、地図地図…」

今まであまり開かなかった地図を開き、現在地を確かめる。
遊園地を基準として、とりあえず近くに街が見える場所を探してみた。

どうやらD-6周辺にいるらしいことが分かった。
確かゾロアークが言っていた(らしい)場所もこの辺りだろう。
もうかなり時間が経ってしまっているとはいえ、この辺を中心として探し回っていけば何か見つかるかもしれない。

例えば、結花のいた痕跡とか、あるいはその時結花と一緒にいた誰か――ルヴィアの言っていた妹、とか。


まあ、どうやっていけばいいのかはまだ分からない。
虱潰しに探していっても、もう誰もいなくなっている可能性だって有り得るのだ。
そうなれば時間の無駄だ。

「よっし、ならこっちから出て行ってやればいいか」

さっき遊園地でもやったことを、もう一度やっていけばいいのだ。
もし結花が近くにいるなら、きっと気付いてくれるだろう。彼女の耳のよさはよく知っている。

「おーい!結花ーーーーーー!!」

さっき暁美ほむらに注意されたことは何処吹く風と言わんばかりに、大きな声を上げて走る。
自分の危険より、今はともかく結花を探したかった。
もしも自分の声が結花に届けば、と。

例えば、空を飛んでいたりする結花の耳に声が届いたら。

そう思って晴れた空を見上げたその瞬間だった。

目の前から少女が降りてきた。

「うおっ?!」

オルフェノクのようには見えない、しかしまるでコスプレのような格好をした少女。
それはまるで地面を蹴るように降りてきていた。
そして顔を上げたときにはその距離はもう目と鼻の先。

そして地面に足を下ろしたとき、はっきり顔を視認した際に汗に濡れた焦る少女の顔がはっきりと見えた。

「結花さんを、…知ってるんですか?!」


結局美遊とロロが気になって仕方なかった美遊は、まどかをおいて出てきてしまった。
休息は数時間に及び、放送も近づきつつある。

もし次の放送でロロや結花の名前が呼ばれることがあれば自分の責任だ。
なんとしても、手遅れになる前に二人を探したかった。

空からの探索に移ってみたものの、魔力循環が今までのようにスムーズにいかず探索と合わせると移動自体もかなりの遅れを取っていた。
腕の傷はほぼ治っているとはいえ無理ができるほどではない。

何もかもがもどかしい。そう思っていたその時だった。

―――おーい!結花ーーーーーー!!

(ユカ…、結花さん…?!)

突如響き渡った、長田結花を呼ぶ叫び声。
思わずその声に駆け寄っていった結果、そこにいたのは一人の男だった。

服装は若干軽そうな印象を受け、しかし浮ついているような感じではない。

だがそんな印象のことより結花のことだった。

「結花さんを、…知ってるんですか?!」
「な、何だおめえ!………あ、お前もしかして美遊とかいうやつか?」
「え、どうしてそれを…」
「よかった。今ルヴィアから言伝預かってたんだよな」

と、そう言ってポケットの中をまさぐり何かを取り出す。
乗り物を駆る人の絵が描かれた一枚のカード。

「これは…、クラスカード?」
「ルヴィアのやつから頼まれてたんだよ。これ渡せって」
「私を探してきたんですか?」
「いや、まあ、そっちはついでで結花を探しにきたんだけどな。真っ黒なキツネの…えーと、ポケモン?だったかがこの辺であったこと教えてくれてな」
「キツネ…、あの時の」

あの時長田結花にあの女性を殺させるように動いたポケモン。
彼のおかげでこの青年と引き合わせてもらえたと考えると複雑な気分でもあった。

「そういや名乗ってなかったっけな。海堂直也だ。結花とは…、まあ、なまかだと思ってもらっていい」
「仲間、ですか?」
「…おう、そうそう」
「それで海堂さん、結花さんは…」

美遊は話した。
ゾロアーク経由では聞くことができなかった様々なことを。

出会ったときの憔悴した結花の様子。
そして戦いの中、ゾロアークの手によって手を汚させられたこと。
人殺しとなったことにショックを受けて一人去っていったこと。

ゾロアークからは語られなかった結花の心中を受け、怒りを露にする海堂。


「あんのキツネ野郎……!今度会ったらどうしてくれようかなぁおい…!」
「それで、結花さんは…」
「ああ、気にすんな。俺が今から追っかけてやるからよ!
 あー、あとルヴィアのやつは、確かフレンドなんとかって所から東に向かうってよ。多分橋の近くだと思うから、早く行ってやれよ」
「私も手伝わなくて大丈夫ですか?」
「大丈夫大丈夫。んなに気にしなくても俺と結花は深ーい繋がりがあるんだ、運命が引き合わせてくれるさ」
「好きなんですね」
「そうそう、あいつのことが好き……って!そういうわけじゃねえよ!
 なんつーか、俺が傍にいてやらなきゃ寂しそうにしてるからってだけで」
「それじゃあ、結花さんをお願いします。あと、もしかしたらロロ・ランペルージっていう人も、余裕があればでいいので気にかけてもらえませんか?」
「あー分かった分かった。いいぜ、任せとけ。
 俺は何しろただの人間じゃねえ、人間の進化系だからな。それくらいのことちょちょいのちょいだからな!」

そう言って、美遊の指した方に向かって去っていく海堂。
二人の状況そのものも慌しかったとはいえ、結局最低限の情報交換くらいしかできなかった。

『おそらく美遊様の焦りと疲労を見抜かれたのではないでしょうか』
「サファイア?」
『いえ、根拠があるわけではないのでなんとなくですが。
 しかし美遊様、私としては彼に任せるのは大丈夫だと思いますが、美遊様自身は大丈夫だったのですか?』
「……、あの人は長田さんのこと、本気で想っているみたいだから、きっと私より長田さんを守ってくれそうな気がしたから」

サファイアの言うことにもそう根拠があったわけではないが、美遊の考えにも根拠が大きかったわけではない。
ただ、彼に長田結花を任せることで美遊自身の心残りだった出来事を一つ楽にすることができた。
それは大きな収穫だったとサファイアは考えていた。

『それで美遊様、ルヴィア様のことですが』
「うん、それは―――」
「美遊ちゃーーーん!」

と、思考しようとした一人と一本の元に名を呼ぶ声が響いた。
見ると、こっちに向かってくるのは先ほど別れたはずのまどかだった。

「まどかさん?もしかして追ってきたの?」
「はぁ…はぁ…だって、…やっぱり気になっちゃって…」
「でもそれだとあなたの待ち合わせてる人と会えなくなるんじゃ」
「え、だってここ、まだ私の家からそう離れてないよ?」
「えっ」

そう言われてバッグの中にあったデバイスを取り出す。
そこを見ると、どうやらまだまどかの家があったエリア自体から離れていないようだった。

『やはり空からの移動だと効率が悪いのかもしれません』
「………」
『ルヴィア様の元に急がれますか?』

美遊としてもそうしたいのは山々ではあった。
が、しかしと時計を見ながら美遊は言う。

「放送が近い。彼女を家まで送った後、放送を聞いてから判断する」
『了解しました』
「…もしかして、私、邪魔だったかな…?」
「気にしないで。こっちのやらなきゃいけないことにも少しキリがついたから、今なら大丈夫」

そう、今なら自分にもある程度の余裕はできた。
だから、ある程度は鹿目まどかのことに気を配る余裕もできたと思う。

まずは一旦放送を聞いてから全てを判断しよう。
長田結花とロロ・ランペルージの無事を願って。



そうして放送を待つ少女二人。
しかし彼女達が放送によって受ける影響はどうなるのか、今はまだ分からない。
片やかつて一時的とはいえ心を通わせ、この場で再会を約束した少女が。
片や義姉、友、先生、かつて拳を交えて戦った魔術師の名が。
その放送によって同時に呼ばれることになるのだから。


【D-6/市街地/一日目 昼(放送直前)】


【海堂直也@仮面ライダー555 パラダイス・ロスト】
[状態]:体力消耗 、軽い打撲
[装備]:無し
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
基本:人間を守る。オルフェノクも人間に危害を加えない限り殺さない
1:結花と合流後、木場を急いで探す。
2:パラロス世界での仲間と合流する(草加含む人間解放軍、オルフェノク二人) 。木場と結花をとにかく優先する。
3:プラズマ団の言葉が心の底でほんの少し引っかかってる
4:村上とはなるべく会いたくない
5:結花……! 木場……!
[備考]
※草加死亡後~巧登場前の参戦です
※並行世界の認識をしたが、たぶん『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』の世界説明は忘れている。
※桜とマオとスザク以外の学園に居たメンバーの事を大体把握しました……がプラズマ団の以外はどこまで覚えているか不明。


【鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ】
[状態]:擦り傷が少々
[装備]:見滝原中学校指定制服
[道具]:基本支給品、不明ランダム支給品0~3(確認済み)
[思考・状況]
1:私、どうしたらいいんだろう…
2:さやかちゃん、マミさん、ほむらちゃんと再会したい。特にさやかちゃんと。でも…
3:草加さんが追ってくるのを待つ
4:乾巧って人は…怖い人らしい
5:オルフェノクが怖い…
[備考]
※最終ループ時間軸における、杏子自爆~ワルプルギスの夜出現の間からの参戦
※自分の知り合いが違う人物である可能性を聞きました
※美遊と情報交換をし、バトルロワイヤル開始からこれまでの出来事と遭遇者、「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ」の世界の情報を得ました。(後者は難しい話はおそらく理解できていません)
しかし長田結花がオルフェノクであることは知らされていないため、美遊の探す人物が草加の戦ってる(であろう)オルフェノクであることには気付いていません。

【美遊・エーデルフェルト@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ】
[状態]:ダメージ(小)、左腕に大きな傷(処置済み、大体は治癒、ただし激しい戦闘を行えば傷が開く可能性有り)
[装備]:カレイドステッキサファイア@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
[道具]:基本支給品一式、クラスカード(アサシン)@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ、クラスカード(ライダー)@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ、支給品0~1(確認済み)
[思考・状況]
基本:イリヤを探す
1:鹿目邸にて放送を聞いた後、ルヴィアと合流するかどうか考える
2:結花、ロロは海堂に任せる
3:知り合いを探す(ロロの知り合いも並行して探す)
3:結花の件が片付いたら、橋を渡って東部の市街地を目指す?(衛宮邸にも寄ってみる)
4:真理の知り合いと出会えたら、真理のことを伝える
5:ナナリー・ランぺルージには要警戒。
6:『オルフェノク』には気をつける
7:まどかの世界の魔法少女を調べる
[備考]
※参戦時期はツヴァイ!の特別編以降
※カレイドステッキサファイアはマスター登録orゲスト登録した相手と10m以上離れられません
※まどかと情報交換をし、バトルロワイヤル開始からこれまでの出来事と遭遇者、「魔法少女まどか☆マギカ」の世界の情報を得ました。
  しかし草加雅人が現在オルフェノク(長田結花)と戦っているであろうということは知らされていません。


105:いきなりは変われない 投下順に読む 107:第二回定時放送
時系列順に読む
092:招かれたもの達 美遊・エーデルフェルト 112:平行線上のマギカ
鹿目まどか
093蛇の道は蛇 海堂直也 114:魔人病棟


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