空白 ◆Z9iNYeY9a2
メロにとってニアとはどのような存在だったのか。
メロからしてみれば、いわゆる越えられない壁にも近い存在だった。
どれだけ勉強しても、どれだけ追い抜こうとしても、彼はいつもその上をいく。
少なくとも頭脳面においては越えることはできないだろうということはメロ自身ももはや認めていた。
自分よりはLとなるには相応しい存在、それがニアであることだろうと。
どれだけ勉強しても、どれだけ追い抜こうとしても、彼はいつもその上をいく。
少なくとも頭脳面においては越えることはできないだろうということはメロ自身ももはや認めていた。
自分よりはLとなるには相応しい存在、それがニアであることだろうと。
一方でニア自身は、自分がLとなることができるかという点には疑問を抱いていた。
頭脳面では確かにLに届くだろう。
しかしニアはあまりにも内向的であり、行動力にも欠けていた。
世界3大探偵であるL、ドヌーブ、エラルド=コイル。Lは一人でその3つの顔を演じ、こなし続けてきた。
顔を出すこともなく、PCの画面だけでワイミーズハウスの子供を、それだけではなく世界中の人々にも
コミュニケーション能力や行動力がなくてはそれをこなすことはできないだろう。
そして、それはニアには決定的に欠けている能力だ。
自分はマフィアの組織を牛耳っていたこともある。
それがLに優っているとは思わないが、しかし行動力、他者を操る能力に関しては自信があった。
頭脳面では確かにLに届くだろう。
しかしニアはあまりにも内向的であり、行動力にも欠けていた。
世界3大探偵であるL、ドヌーブ、エラルド=コイル。Lは一人でその3つの顔を演じ、こなし続けてきた。
顔を出すこともなく、PCの画面だけでワイミーズハウスの子供を、それだけではなく世界中の人々にも
コミュニケーション能力や行動力がなくてはそれをこなすことはできないだろう。
そして、それはニアには決定的に欠けている能力だ。
自分はマフィアの組織を牛耳っていたこともある。
それがLに優っているとは思わないが、しかし行動力、他者を操る能力に関しては自信があった。
まあ、要するに何が言いたいかというと。
ニアという存在は、メロにとっては目の上のタンコブのようなものであり、しかし尚も追いつこうとしていた存在で。
ニアという存在は、メロにとっては目の上のタンコブのようなものであり、しかし尚も追いつこうとしていた存在で。
それは例えLであっても代わりとなることはできない、唯一の相手であったということ。
◇
北崎が追ってくる気配はない。
逃げ延びることができた事実に安堵しつつ、メロは今後のことを考えていた。
逃げ延びることができた事実に安堵しつつ、メロは今後のことを考えていた。
Lは言っていた。あの北崎の傍を離れられない自分の代わりに他参加者とのコンタクトを頼みたい、と。
そして月に会うことがあれば、可能な限り自分の元に送ってほしい、と。
そして月に会うことがあれば、可能な限り自分の元に送ってほしい、と。
あのLが、夜神月を頼っているのだ。
それはメロとしてはあまりに受け入れがたいものだった。
それはメロとしてはあまりに受け入れがたいものだった。
だが、おそらくLの決意は固いだろう。説得するのは難しいと考えていた。
ならば、ニアと自分であればどうだろうか。果たして月よりも使える存在であるとLに認識させることが可能だろうか。
ならば、ニアと自分であればどうだろうか。果たして月よりも使える存在であるとLに認識させることが可能だろうか。
あのLは自分とニアのことを知らない。ならば知らせてやればいい。
自分とニア。その二人であれば、月をも越えることができる存在だと。
自分とニア。その二人であれば、月をも越えることができる存在だと。
夜神月に頼らずとも、Lの頭脳を補い現状を打破できる存在はいるのだと。
だから、メロは考えた。
ニアはどこにいるのか。どこにいけば、ニアに会えるか。
ニアはどこにいるのか。どこにいけば、ニアに会えるか。
あいつのことだ。
この場所でも、あまり動くことなくどこかの人に見つかりにくい施設にでも引きこもっているのだろう。
ならば、それはどこだろうか?
この場所でも、あまり動くことなくどこかの人に見つかりにくい施設にでも引きこもっているのだろう。
ならば、それはどこだろうか?
そこまでは分からない。だが候補そ絞ることはできる。
少なくとも禁止エリアの近く、大規模な戦闘が発生した周囲に陣取ることはないだろう。
少なくとも禁止エリアの近く、大規模な戦闘が発生した周囲に陣取ることはないだろう。
前者なら柳洞寺、スマートブレイン本社ビル、ポケモン城が候補から外れる。
ポケモン城に関してはもし一度陣取ってしまえば移動が難しいであろう場所にあるが、それならなおのことそこに留まっている可能性も低い。
ポケモン城に関してはもし一度陣取ってしまえば移動が難しいであろう場所にあるが、それならなおのことそこに留まっている可能性も低い。
後者ならば先ほどと同じ、スマートブレイン本社ビルの周囲。政庁やさくらTVビル、警視庁も怪しい。
あとは人伝に聞いた情報ではあるが、多くの人が集まったらしいアッシュフォード学園もいないだろう。
あとは人伝に聞いた情報ではあるが、多くの人が集まったらしいアッシュフォード学園もいないだろう。
そうなるとニアが潜みそうな場所は、穂村原学園・キラ対策本部・Nの城・見滝原中学校・美術館・蓬莱島、あとは名前だけではどのような施設か分からない斑鳩・アヴァロンか。
もしNの城という施設にいれば、それこそユーモアの聞いた笑い話になりそうだが、ニアにそんなユーモア心があっただろうか。
もしNの城という施設にいれば、それこそユーモアの聞いた笑い話になりそうだが、ニアにそんなユーモア心があっただろうか。
(範囲が広すぎるな…)
有り得そうな施設を虱潰しに探していくしか、ニアを見つけ出す手段はなさそうだ。
かろうじて移動手段はある。他者と遭遇したら、それに合わせて臨機応変に見極めながらニアを探すとしよう。
かろうじて移動手段はある。他者と遭遇したら、それに合わせて臨機応変に見極めながらニアを探すとしよう。
◇
南を中心に施設を回っていくことを決めたメロだったが、正直なところその選択を移動中に後悔しつつあった。
先にあったあの戦いがあった以上、ある程度は戦闘も沈静化していると考えていたのだが、しかし周囲からは建築物が崩れる音が響いている。
先にあったあの戦いがあった以上、ある程度は戦闘も沈静化していると考えていたのだが、しかし周囲からは建築物が崩れる音が響いている。
一刻も早くこの場を抜け出したいと思いながら自転車を走らせ続けた。
それが功を奏したのか、他の参加者とは誰一人として会うことはなかった。
他者との遭遇を考えていたメロにとっては、殺し合いに乗らぬ者と会えなかったことを不幸と呼ぶべきか、それとも乗ってる者と会わなかったことを幸運と呼ぶべきか。
他者との遭遇を考えていたメロにとっては、殺し合いに乗らぬ者と会えなかったことを不幸と呼ぶべきか、それとも乗ってる者と会わなかったことを幸運と呼ぶべきか。
道を慎重に選びながら移動しているうちにどうにか穂村原学園まで辿り着くことはできたものの、その頃には既に放送時間が迫っていた。
「…一人で探すには広いが、もしあいつなら俺が向かったとしても動きもしないだろうな」
いたとしても、呼んだところでアイツは動かないだろう。
だが逆に言えば、虱潰しに探せば入れ違いになる可能性は低い。
だが逆に言えば、虱潰しに探せば入れ違いになる可能性は低い。
サッと探し出し、いなければ次の場所に向かう。
もし別の誰かがいたならば、その時はそいつを見極めた後使えそうならばLのことを話す。
もし別の誰かがいたならば、その時はそいつを見極めた後使えそうならばLのことを話す。
それでいい。
そして校舎を探してしばらく。
結果から言えば、メロはニアを見つけることはできなかった。
結果から言えば、メロはニアを見つけることはできなかった。
「ここはハズレか」
もしじっくり探せば見落とした部屋、隠し部屋があってもおかしくはないが、しかしあいつがそこまでして自分から身を隠すかと問われれはノーだ。
この位置からであれば、次に行くのは斑鳩、その後キラ対策本部に向かえばいい。
そこまで考えたところで、メロの耳に届いたのは音源の定められない男の声。
「放送、もうそんな時間か」
メロは一旦歩みを止め、その声に耳を傾けた。
◇
ニア。
先にも言ったように確かにあいつはずば抜けた知能を持っている。
しかしその身体能力はこの場では正直下から数えた方がいいだろう。
先にも言ったように確かにあいつはずば抜けた知能を持っている。
しかしその身体能力はこの場では正直下から数えた方がいいだろう。
人でない者が多く存在しているこの場所、いや、人の中で数えても下位に位置するだろう。
もし命を目の前で狙われれば、その命が残っている可能性はまずないだろう。
キラとやり合っている時にはうまく切り抜けているようであったが、しかしそれはSPKのメンバーの存在があってこそだ。あいつ単独でできることはない。
もし命を目の前で狙われれば、その命が残っている可能性はまずないだろう。
キラとやり合っている時にはうまく切り抜けているようであったが、しかしそれはSPKのメンバーの存在があってこそだ。あいつ単独でできることはない。
ならば、ここであいつが生き残れる可能性は当然高くなどない。
だというのに、何故俺はアイツが死ぬということを想定していなかったのか。
もしかしたら、無意識のうちにアイツの事を信じていたのかもしれない。
こんなところで死ぬはずがない、と。
その先入観を持って、そこで思考を止めていたのだろう。
もしかしたら、無意識のうちにアイツの事を信じていたのかもしれない。
こんなところで死ぬはずがない、と。
その先入観を持って、そこで思考を止めていたのだろう。
そして、それが自分の限界だったのかもしれない。
――――――ニア
その名が呼ばれた時、その手に持っていたバッグを取り落としていた。
そして名前が呼ばれたという意味を受け入れることに数秒の時間を必要とし。
ようやくその言葉の意味を頭が受け入れた時には既に放送は終わっていた。
ようやくその言葉の意味を頭が受け入れた時には既に放送は終わっていた。
禁止エリアの一部を聞き逃してしまったという事実を気にすることもなく、ニアが放送で呼ばれた意味を考え。
それはニアがもう死んでいる者である、ということを示すと考えるまでもないことと気付いた時。
それはニアがもう死んでいる者である、ということを示すと考えるまでもないことと気付いた時。
その死を悼むわけでも泣き悲しむわけでもなく。
ただ、メロの心にまるでポッカリと穴が空いたような感覚を覚えていた。
ただ、メロの心にまるでポッカリと穴が空いたような感覚を覚えていた。
「――――そうか、死んだのか。ニア」
そうしてふと呟かれた言葉。その口調は自分でも驚くくらいに冷静だった。
「なら、No.1は俺が持っていくぞ。いいんだな?」
元々ニア自身はそこまで一番ということに拘りはしていなかった。
だからこそ、それをニアが聞いたとしても別に対抗意識を出したりもせずに譲ってきたかもしれない。まあそれでも自分は不満でしかなかったが。
それ故にその問いかけには何の意味もない。それはメロもよく理解していた。
だからこそ、それをニアが聞いたとしても別に対抗意識を出したりもせずに譲ってきたかもしれない。まあそれでも自分は不満でしかなかったが。
それ故にその問いかけには何の意味もない。それはメロもよく理解していた。
だというのに、それを問いかけざるを得なかった。
当然、それに答える者などいない。
死者は、何も語らない。
死者は、何も語らない。
「いいだろう。ニア、お前はそこで留まってろ。すぐにお前を抜いてやる」
もうここには用はなくなった。
というよりも当初の目的すらも見失った。
これからどうするかを考え、迅速に行動しなければならない。
というよりも当初の目的すらも見失った。
これからどうするかを考え、迅速に行動しなければならない。
斑鳩に向かう予定を変更し、メロは用のなくなった穂村原学園から早急に立ち去った。
◇
もしもの話。
もう少しメロの行動が速く、放送を聞く前に斑鳩に到達していれば。
彼は全身をサイコロ状に捌かれたニアを発見してしまっていただろう。
彼は全身をサイコロ状に捌かれたニアを発見してしまっていただろう。
仮にそうなった場合、メロは一体その変わり果てたニアの姿を見て何を思ったのか。
それはもう分からない。
ニアの骸を見なかった事実が、果たして幸だったのか不幸だったのかも、測ることはできない。
それはもう分からない。
ニアの骸を見なかった事実が、果たして幸だったのか不幸だったのかも、測ることはできない。
ただ、メロの心にはポッカリと。
これまで感じたことのなかった大きな喪失感を感じていた。
それだけが、ニアの死に感じていたものだった。
これまで感じたことのなかった大きな喪失感を感じていた。
それだけが、ニアの死に感じていたものだった。
【G-2/穂村原学園付近/一日目 日中】
【メロ@DEATH NOTE】
[状態]右手首の表面が灰化(動かすのに支障なし)、強い喪失感
[装備]原付自転車
[道具]基本支給品一式、呪術入りの宝石(死痛の隷属)@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
[思考]基本・元世界に戻り、ニアとの決着をつけたかったが…?
0:ニア、死んだのか
1:他の参加者を探す
2:夜神月は後回し。だがもし遭遇した場合、Lと協力できるかどうか見極める
3:必要に応じて他の参加者と手を組むが、慣れ合うつもりはない。(特に夜神月を始めとした日本捜査本部の面々とは協力したくない)
4:可能ならばおりこに接触したい。
5:3or4回目の放送時、病院または遊園地に向かう
[備考]
※参戦時期は12巻、高田清美を誘拐してから、ノートの切れ端に名前を書かれるまでの間です。
※ゆまから『魔法少女』、『魔女』、『キュゥベぇ』についての情報を得ました。(魔法少女の存在に一定の懐疑を抱いています)
※平行世界についてある程度把握、夜神月が自分の世界の夜神月で間違いないだろうと考えています。
※スマートブレイン社周辺の乱戦とはギリギリですれ違えたようです。
※Fate/stay night世界における魔術というものについて、大まかに把握しました。しかし詳細までは理解しきれていないでしょう。
※放送はニアの名前が呼ばれて以降の内容について一部聞き逃している部分があるようです。
[状態]右手首の表面が灰化(動かすのに支障なし)、強い喪失感
[装備]原付自転車
[道具]基本支給品一式、呪術入りの宝石(死痛の隷属)@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
[思考]基本・元世界に戻り、ニアとの決着をつけたかったが…?
0:ニア、死んだのか
1:他の参加者を探す
2:夜神月は後回し。だがもし遭遇した場合、Lと協力できるかどうか見極める
3:必要に応じて他の参加者と手を組むが、慣れ合うつもりはない。(特に夜神月を始めとした日本捜査本部の面々とは協力したくない)
4:可能ならばおりこに接触したい。
5:3or4回目の放送時、病院または遊園地に向かう
[備考]
※参戦時期は12巻、高田清美を誘拐してから、ノートの切れ端に名前を書かれるまでの間です。
※ゆまから『魔法少女』、『魔女』、『キュゥベぇ』についての情報を得ました。(魔法少女の存在に一定の懐疑を抱いています)
※平行世界についてある程度把握、夜神月が自分の世界の夜神月で間違いないだろうと考えています。
※スマートブレイン社周辺の乱戦とはギリギリですれ違えたようです。
※Fate/stay night世界における魔術というものについて、大まかに把握しました。しかし詳細までは理解しきれていないでしょう。
※放送はニアの名前が呼ばれて以降の内容について一部聞き逃している部分があるようです。
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