マギアレコード「Thank you. FRIENDS
放たれたハドロン砲をなすすべなく見ていたが、それでも艦そのものは健在であったことに安堵するさやか。
何があったのかはよく分からない。だが何かはあったのはあそこから僅かに高い魔力の存在を感じたことから分かった。
それを探るよりも先に、艦が無事であることに安堵する。
何があったのかはよく分からない。だが何かはあったのはあそこから僅かに高い魔力の存在を感じたことから分かった。
それを探るよりも先に、艦が無事であることに安堵する。
ふと視線を横にやると、剣で壁に磔にされたゲーチスの姿があった。
剣は胸に突き立っており、即死、ないし刺されて間もなく死んだのかは分からないが完全に事切れている。
剣は胸に突き立っており、即死、ないし刺されて間もなく死んだのかは分からないが完全に事切れている。
「はぁ、はぁ…、ゲーチス、ゲーチス!!」
そこからすぐ、追いついてきたNがゲーチスの姿を見て声を上げた。
悔しさと悲しさの入り混じったような、そんな嗚咽を漏らす。
悔しさと悲しさの入り混じったような、そんな嗚咽を漏らす。
「どうして…、ゲーチス…、父さん…!!」
「………。
ごめん。どうしても、分かり合うことができなかったの」
「………。
ごめん。どうしても、分かり合うことができなかったの」
最後の言葉に対し、申し訳無さそうに謝るさやか。
父さん。
ゲーチスとNの関係はよくは知らなかったが、その言葉に含まれた想いは決して軽いものではないのだろう。
ゲーチスとNの関係はよくは知らなかったが、その言葉に含まれた想いは決して軽いものではないのだろう。
「ボクは、ゲーチスの心を分かってなかった。自分のことばっかりで、分かろうともしてなかったんだ…」
「分からなくてもいいことだって、いっぱいあるわよ。私だって、自分が助けようとした人がこんな人だったなんて知りたくはなかったし。
だからあんたはあんまり気負わずに、自分のやることをやればいいって私は思うわ」
「…君は随分と変わったね」
「巧さんの戦いを見てたらね。まあ他にも色々あったんだけど」
「分からなくてもいいことだって、いっぱいあるわよ。私だって、自分が助けようとした人がこんな人だったなんて知りたくはなかったし。
だからあんたはあんまり気負わずに、自分のやることをやればいいって私は思うわ」
「…君は随分と変わったね」
「巧さんの戦いを見てたらね。まあ他にも色々あったんだけど」
ともあれ戦いは終わった。あとはこの艦をどこかに止めてアヴァロンに戻ればいい。
まだ思うところがある気持ちを抑えて操作パネルに触れるN。
「……ん?」
ふと怪訝そうな声を上げた、その瞬間だった。
戦艦の中で、大きな爆発音が響き渡った。
あまりの衝撃で大きく揺れる地面に足を取られる二人。
起き上がりながらも、再度パネルに手をやったNの顔が驚愕に染まった。
起き上がりながらも、再度パネルに手をやったNの顔が驚愕に染まった。
「これは…!?」
「どうしたの?!今の爆発は何?!」
「やられた…!!操舵装置にロックがかけられている!
しかも今の爆発で機関部が暴走している…、このままだと向こうの艦に突っ込んだ後墜落する!」
「どうしたの?!今の爆発は何?!」
「やられた…!!操舵装置にロックがかけられている!
しかも今の爆発で機関部が暴走している…、このままだと向こうの艦に突っ込んだ後墜落する!」
モニタを操作して確認すると、エンジン部分に爆弾か何かを仕掛けられていたようで炎を上げている。
いつそれをつけたのか。おそらくはさっき逃げていた間だろうとさやかは考えた。
いつそれをつけたのか。おそらくはさっき逃げていた間だろうとさやかは考えた。
おそらくはここで自分が死ぬことを見越して、それでも自分たちを道連れにせんと一つでも策を打っていたということなのだろう。
「あんたは…っ!!」
ゲーチスの最期の表情に浮かんだ僅かな笑みがこちらに対する嘲笑に見えて、思わず壁を殴りつけたさやか。
「とにかく、向こうに連絡だ。
急いで退艦しないと」
急いで退艦しないと」
通信機まではロックする暇がなかったのか、通信機を起動させアヴァロンとの連絡を行うN。
『事情は分かった。だが猶予はどれくらいだ?』
「計算したところあと10分だ。それも余裕を持って見積もったとして」
『10分…、逃げるには短すぎるぞ』
「ああ、分かってる。だがこっちでは手が打てない…」
「計算したところあと10分だ。それも余裕を持って見積もったとして」
『10分…、逃げるには短すぎるぞ』
「ああ、分かってる。だがこっちでは手が打てない…」
気を沈めている時間も惜しいと脱出の準備を始めるN。
こちらはまだリザードン達に乗って逃げ出せばいいが、向こうはそうはいかない。
こちらはまだリザードン達に乗って逃げ出せばいいが、向こうはそうはいかない。
魔法などを使えない月とまどか、負傷しているアリス。
ふと、手元のソウルジェムに目をやったさやか。
亀裂と濁りで危険な状態だ。どうやら魔力で道を作った分が響いたらしい。
亀裂と濁りで危険な状態だ。どうやら魔力で道を作った分が響いたらしい。
「……」
通信機の向こうに目をやった。
不安そうな表情で、しかし自分にできることをやろうとあくせくと動いている親友の姿が目に映った。
不安そうな表情で、しかし自分にできることをやろうとあくせくと動いている親友の姿が目に映った。
手がないかと言われればたった一つだけ、さやかの中に浮かんでいることがあった。
できるかどうかは賭けで、失敗すれば皆を危険に晒すかもしれない。
できるかどうかは賭けで、失敗すれば皆を危険に晒すかもしれない。
「ねえ、一つ聞きたいんだけど、もしそっちを後退させる感じに動かせれば、少しは離せられる?」
『それくらいならできなくはないがそっちの方が速い。時間稼ぎにしかならないしその間はこっちもこの場を離れられなくなる』
「だったら、それをやってくれない?こっちで手を打つから」
『待ってさやかちゃん、何をする気なの…?』
『それくらいならできなくはないがそっちの方が速い。時間稼ぎにしかならないしその間はこっちもこの場を離れられなくなる』
「だったら、それをやってくれない?こっちで手を打つから」
『待ってさやかちゃん、何をする気なの…?』
さやかの言葉に、嫌な予感を感じたまどかは不安そうな声で問う。
皆に見えるようにソウルジェムを出して、さやかは語る。
皆に見えるようにソウルジェムを出して、さやかは語る。
「私さ、もう限界っぽいんだよね。ソウルジェムも割れてるし。
だから、ここで私が魔女化して結界の中にこの戦艦を持っていけば、そっちに衝突せずに済む。
そっちのやつ今後のこと考えたら必要なんでしょ。だからこれが一番手っ取り早い」
『そんな!ダメだよそんなの!!それってさやかちゃん死んじゃうってことでしょ?!』
『…もしそれをやったとして君はどうするんだ?魔女としてずっとこの場所に残るってことか?』
「落とす戦艦ごと持っていくから、これの墜落に巻き込まれればそのまま消えられると思う」
『ダメだったときは?』
「……」
だから、ここで私が魔女化して結界の中にこの戦艦を持っていけば、そっちに衝突せずに済む。
そっちのやつ今後のこと考えたら必要なんでしょ。だからこれが一番手っ取り早い」
『そんな!ダメだよそんなの!!それってさやかちゃん死んじゃうってことでしょ?!』
『…もしそれをやったとして君はどうするんだ?魔女としてずっとこの場所に残るってことか?』
「落とす戦艦ごと持っていくから、これの墜落に巻き込まれればそのまま消えられると思う」
『ダメだったときは?』
「……」
沈黙するさやか。
そこへ部屋の隅にあったボールからサザンドラが飛び出した。
そこへ部屋の隅にあったボールからサザンドラが飛び出した。
「サザンドラ?」
真ん中の頭がグルルルとうめき声を上げる。
「もしもの時は、君がどうにかするって…、君はもしかして…」
サザンドラの意図を感じ取るN。
彼は贖罪を求めていた。主の悪事に加担し多くの人を傷つけたことに対する罪滅ぼしを。
彼は贖罪を求めていた。主の悪事に加担し多くの人を傷つけたことに対する罪滅ぼしを。
そこに主の言葉のような嘘は感じ取れない。
止めたい気持ちは無論あったが、主ゲーチスのことを考えるとNとて静止することはできなかった。
止めたい気持ちは無論あったが、主ゲーチスのことを考えるとNとて静止することはできなかった。
「そっか、じゃあその時はお願いしていいかな」
『待って!!ダメだよさやかちゃん!!せっかく会えたんだよ!!なのに、また…』
『待って!!ダメだよさやかちゃん!!せっかく会えたんだよ!!なのに、また…』
進んでいく話に、まどかが悲壮な声で割り込んだ。
そんなまどかに、さやかはにっこりと笑って振り返りながら言った。
そんなまどかに、さやかはにっこりと笑って振り返りながら言った。
「まどか。お願いがあるんだ。
もしまどかが帰れたらさ、仁美に恭介のことよろしく頼むって、そう伝えてほしいんだ。
あいつ、たぶん仁美にも色々迷惑かけるだろうけど、じっくりと付き合ってやってほしいって」
『嫌だよ…そんなのさやかちゃんが自分で…、待って、さやかちゃ―――』
もしまどかが帰れたらさ、仁美に恭介のことよろしく頼むって、そう伝えてほしいんだ。
あいつ、たぶん仁美にも色々迷惑かけるだろうけど、じっくりと付き合ってやってほしいって」
『嫌だよ…そんなのさやかちゃんが自分で…、待って、さやかちゃ―――』
と、止めようとするまどかとの会話を打ち切るように通信を切った。
会話している間にも時間は過ぎて一刻一刻と近づいている。
考えれば何か見つかる可能性はあっても、その考える時間がない以上これしか手がない。
考えれば何か見つかる可能性はあっても、その考える時間がない以上これしか手がない。
「じゃあ、あとのことは頼んだから」
「…」
「…」
一瞬の迷いの後、Nはリザードンを呼び出す。
「君が助かる手は、やっぱりないんだね」
「どうせもう長くないんだもの、だったらせめてみんなを助けた方が有意義でしょ、ってね」
「どうせもう長くないんだもの、だったらせめてみんなを助けた方が有意義でしょ、ってね」
これが現状の最善なのだと、Nも自分を納得させる。
「分かった。
君の友達のことは、任せてくれ」
「うん」
君の友達のことは、任せてくれ」
「うん」
その言葉を最後に、リザードンに目の前の強化ガラスを破壊する指示を出すと同時。
さやかとNは共に逆方向に部屋を飛び出した。
さやかとNは共に逆方向に部屋を飛び出した。
リザードンに乗ったNは割れたガラスから外へ、可能な限り斑鳩から離れるために。
サザンドラを伴ったさやかは斑鳩の奥に、可能な限りこの戦艦と共に爆散できるように。
サザンドラを伴ったさやかは斑鳩の奥に、可能な限りこの戦艦と共に爆散できるように。
魔力を込めた剣を地面に振るい、その硬い床に穴を空けながら戦艦の奥へと進むさやか。
やがて動力室に思える、巨大な空間にたどり着く。
やがて動力室に思える、巨大な空間にたどり着く。
発電機のような何かが高速で動き、パイプを伝ってエネルギーを供給している様子だ。
おそらくここが、この戦艦の中心部に当たる場所だろう。
ここに陣取れば、おそらく結界に取り込み損ねることもないはず。
おそらくここが、この戦艦の中心部に当たる場所だろう。
ここに陣取れば、おそらく結界に取り込み損ねることもないはず。
時間がないとはいえ、魔女となった自分を制御できると思わない。可能な限り万全を尽くしたい。
「あんたは部屋の外で。もし私が死に損ねた時はお願い。
だけどちゃんと死んだ時は、あんたも逃げるのよ」
だけどちゃんと死んだ時は、あんたも逃げるのよ」
コクリ、とサザンドラはうなずく。
部屋の隅にソウルジェムを置いて、手に剣を作り直すさやか。
今までのような細身の片刃剣ではない。人体も軽く切り裂けそうな刀身の、巨大な剣。
これが最後の一撃にできるように、最大限の魔力を込める。
今までのような細身の片刃剣ではない。人体も軽く切り裂けそうな刀身の、巨大な剣。
これが最後の一撃にできるように、最大限の魔力を込める。
「すーぅ…はーー」
強張る体をほぐさんと深呼吸をして。
目を見開き。
目を見開き。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
気合を入れるように雄叫びを上げながら。
残った魔力を全て込めるがごとく、その剣を動力源へと向けて叩きつけた。
残った魔力を全て込めるがごとく、その剣を動力源へと向けて叩きつけた。
衝撃で爆発するサクラダイトのエネルギーの中で、さやかの体は炎に包まれ。
魔力が肉体の再生を図る中で、魔力は枯渇しソウルジェムはその形を変化させた。
◇
全力でアヴァロンを後ろに後退させる月。
方向転換は間に合わない。このままの艦の姿勢でひたすら後ろに下がるしかない。
方向転換は間に合わない。このままの艦の姿勢でひたすら後ろに下がるしかない。
まどかはモニタに向かって呼びかけ続けている。
今にも機械を壊さんとするほどの勢いの彼女を、アリスは必死に抑えていた。
今にも機械を壊さんとするほどの勢いの彼女を、アリスは必死に抑えていた。
やがて、眼前の斑鳩から一際大きな爆発が吹き上がり。
同時に空間が歪むような錯覚をその場にいた皆が見た気がした。
同時に空間が歪むような錯覚をその場にいた皆が見た気がした。
斑鳩の内側から巨大な剣と、それを持った異形の腕が見えた瞬間、斑鳩を覆うようにその空間の歪みが広がって。
艦体を取り込み、そこからもう少しの空間に広がった後、まるでそこには何もなかったかのように内にあった全てを呑み込み消滅した。
こちらも後退して時間を稼いだとはいえ、あと1分ほどで接触しただろうというギリギリのタイミングだった。
艦体を取り込み、そこからもう少しの空間に広がった後、まるでそこには何もなかったかのように内にあった全てを呑み込み消滅した。
こちらも後退して時間を稼いだとはいえ、あと1分ほどで接触しただろうというギリギリのタイミングだった。
その空間には、何もない場所にまるでそこを縄張りとでも言うかのような模様が浮遊している。
まだ安心はできない、とアヴァロンの制御に勤しむ月。
「さやかちゃぁぁぁん!!!!」
その光景を見たまどかの絶叫が、アヴァロンの艦橋に響き渡った。
◇
友の絶叫の声は届かない。
殻の内側にこもった人魚の魔女は、ただひたすら炎の中で指揮者のように剣を振るいながら、炎の中で鳴り響く音楽に身を任せ続けた。
ただ、その姿にはまるで燃え盛る炎を宥めようとしているようにも見えたかもしれない。だがそれを推し量ることができる存在はこの空間にはいない。
やがて地に落ちた空を飛ぶ船は地に落ち、炎を上げながら消えていく。
爆発。
衝撃はその巨体を爆煙に包んで吹き飛ばした。
衝撃はその巨体を爆煙に包んで吹き飛ばした。
剣はへし折れ、腕は燃え落ち、頭には爆炎と共に飛んできた破片が叩きつけられ破砕した。
ボロボロになる体。
しかし、それでも人魚の魔女は消滅することはなかった。
元の少女が戦いを通じて成長し強くなったが故のことか、単純に元からこれに耐えきれるほどには頑丈だったのか。
しかし、それでも人魚の魔女は消滅することはなかった。
元の少女が戦いを通じて成長し強くなったが故のことか、単純に元からこれに耐えきれるほどには頑丈だったのか。
残った手を、まるで救いを求めるように上に掲げる。
その視線の先で、一筋の光が迫った。
三つ首の竜は、全身に竜の気を纏って魔女の元へと飛翔する。
そんな彼はふと、自分にとって主とはどんな存在だったのだろう、などと考えた。
元より主の行っていた行動が正しくないものではないのは百も承知だった。
それでも他の者達も主に逆らうことはしないように、ひたすら彼に従ってきた。
ただ力だけを求められ、もし及ばなければ痛めつけられることがあっても。
それでも他の者達も主に逆らうことはしないように、ひたすら彼に従ってきた。
ただ力だけを求められ、もし及ばなければ痛めつけられることがあっても。
命を落としたのは、自業自得だとも思う。
だけど自分にとっては、ただ一人の主だったのだから。
だけど自分にとっては、ただ一人の主だったのだから。
だからこれはその敵討ちのようなものかもしれない。
仁も義もない、ただの八つ当たり。
仁も義もない、ただの八つ当たり。
そのまま竜を象った気は、一直線に空を見上げる異形へと衝突し。
形を失って爆発していく魔力の中に消え去っていった。
形を失って爆発していく魔力の中に消え去っていった。
◇
「……!!リザードン!!」
消え去っていく戦艦を離れた場所で見守っていたNとリザードン。
もしも魔女が死に損ね、サザンドラもしくじった際の保険として身構えている。
結界に巻き込まれない、しかし結界から離れすぎない位置で。
もしも魔女が死に損ね、サザンドラもしくじった際の保険として身構えている。
結界に巻き込まれない、しかし結界から離れすぎない位置で。
そんな時に、宙に浮かんでいた模様がゆらぎ、薄れていった。
結界の主が消え去ったことを示すかのように。
結界の主が消え去ったことを示すかのように。
やがて消えていく模様の中心から、小さな何かが吐き出された。
降下していく小石のようなものへとリザードンを急がせ、地に落ちる前に手に取った。
装飾の入った小さな宝石。
乾巧が魔女を倒した時に現れたものと同じ。
乾巧が魔女を倒した時に現れたものと同じ。
美樹さやかが生き、死んだ証がその小さなグリーフシードだった。
◇
消えていく魔女の結界の模様を見届けたアヴァロンの艦橋の皆。
まどかは、ゆっくりと腰を後ろに落とした。
目の前で起こったことが何を示すのかを悟ったから。
その瞳から、一筋の雫が流れた。
ほんの少し前までは、みんな生きていた。
草加雅人も。
Lも。
美国織莉子も。
草加雅人も。
Lも。
美国織莉子も。
それでも涙は堪えてきた。
足手まといになるわけにはいかないから。頑張る皆に余計な不安を抱かせないように。
足手まといになるわけにはいかないから。頑張る皆に余計な不安を抱かせないように。
だけど、その一滴をきっかけに。
抱え込んでいたもの全てが決壊するかのように涙が止まらなくなり。
抱え込んでいたもの全てが決壊するかのように涙が止まらなくなり。
まどかは、声を上げて泣き続けた。全ての悲しみを吐き出すかのように。
【美樹さやか@魔法少女まどか☆マギカ 死亡】
【E-6/アヴァロン/一日目 真夜中】
【N@ポケットモンスター(ゲーム)】
[状態]:疲労(小)、ゲーチスの言葉によるショック
[装備]:サトシのリザードン@ポケットモンスター(アニメ)、タケシのグレッグル&モンスターボール@ポケットモンスター(アニメ)、スマートバックル(失敗作)@仮面ライダー555
[道具]:基本支給品×2、割れたピンプクの石、ゾロアーク(スナッチボール)@ポケットモンスター(ゲーム)、グリーフシード
[思考・状況]
基本:アカギに捕らわれてるポケモンを救い出し、トモダチになる
1:ポケモン城に向かい、クローンポケモン達を救う
2:世界の秘密を解くための仲間を集める
3:ゲーチスの言葉に対する強い精神的ショック
4:ゲーチス…、美樹さやか…
[備考]
※モンスターボールに対し、参加者に対する魔女の口づけのような何かの制約が課せられており、それが参加者と同じようにポケモン達を縛っていると考察しています。
[状態]:疲労(小)、ゲーチスの言葉によるショック
[装備]:サトシのリザードン@ポケットモンスター(アニメ)、タケシのグレッグル&モンスターボール@ポケットモンスター(アニメ)、スマートバックル(失敗作)@仮面ライダー555
[道具]:基本支給品×2、割れたピンプクの石、ゾロアーク(スナッチボール)@ポケットモンスター(ゲーム)、グリーフシード
[思考・状況]
基本:アカギに捕らわれてるポケモンを救い出し、トモダチになる
1:ポケモン城に向かい、クローンポケモン達を救う
2:世界の秘密を解くための仲間を集める
3:ゲーチスの言葉に対する強い精神的ショック
4:ゲーチス…、美樹さやか…
[備考]
※モンスターボールに対し、参加者に対する魔女の口づけのような何かの制約が課せられており、それが参加者と同じようにポケモン達を縛っていると考察しています。
【夜神月@DEATH NOTE(漫画)】
[状態]:疲労(特大)、右頬に大きな裂傷(応急処置済) 、顔面のダメージによる視界不良(徐々に回復します)
[装備]:スーツ
[道具]:基本支給品一式
[思考・状況]
基本:キラではない、夜神月として生きてみたい
1:アヴァロンに乗って行動する
2:Lと力を合わせて会場の謎を解く
3:……
4:メロから送られてきた(と思われる)文章の考察をする
[備考]
※死亡後からの参戦
[状態]:疲労(特大)、右頬に大きな裂傷(応急処置済) 、顔面のダメージによる視界不良(徐々に回復します)
[装備]:スーツ
[道具]:基本支給品一式
[思考・状況]
基本:キラではない、夜神月として生きてみたい
1:アヴァロンに乗って行動する
2:Lと力を合わせて会場の謎を解く
3:……
4:メロから送られてきた(と思われる)文章の考察をする
[備考]
※死亡後からの参戦
【鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ】
[状態]:疲労(大)、手足に小さな切り傷、背中に大きな傷(処置済み)、強い悲しみ
[装備]:見滝原中学校指定制服
[道具]:基本支給品、不明ランダム支給品0~2(確認済み)、ハデスの隠れ兜@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ、クナイ@コードギアス反逆のルルーシュ、ブローニングハイパワー(13/13)@現実、 予備弾倉(9mmパラベラム×5)、トランシーバー(電池切れ)@現実 、薬品
[思考・状況]
1:………
[備考]
[状態]:疲労(大)、手足に小さな切り傷、背中に大きな傷(処置済み)、強い悲しみ
[装備]:見滝原中学校指定制服
[道具]:基本支給品、不明ランダム支給品0~2(確認済み)、ハデスの隠れ兜@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ、クナイ@コードギアス反逆のルルーシュ、ブローニングハイパワー(13/13)@現実、 予備弾倉(9mmパラベラム×5)、トランシーバー(電池切れ)@現実 、薬品
[思考・状況]
1:………
[備考]
【アリス@コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー】
[状態]:ダメージ(小)、ネモと一体化、全身に切り傷、左肩に打撲と骨にヒビ
[服装]:アッシュフォード学園中等部の女子制服、銃は内ポケット
[装備]:グロック19(9+1発)@現実、ポッチャマ(気絶中)@ポケットモンスター(アニメ)、双眼鏡、 あなぬけのヒモ@ポケットモンスター(ゲーム)
[道具]:共通支給品一式、
[思考・状況]
基本:脱出手段と仲間を捜す。
1:ナナリーの騎士としてあり続ける
2:情報を集める(特にアカギに関する情報を優先)
3:鹿目まどか……
最終目的:『儀式』からの脱出、その後可能であるならアカギから願いを叶えるという力を奪ってナナリーを生き返らせる
[備考]
※参戦時期はCODE14・スザクと知り合った後、ナリタ戦前
※アリスのギアスにかかった制限はネモと同化したことである程度緩和されています。
魔導器『コードギアス』が呼び出せるかどうかは現状不明です。
[状態]:ダメージ(小)、ネモと一体化、全身に切り傷、左肩に打撲と骨にヒビ
[服装]:アッシュフォード学園中等部の女子制服、銃は内ポケット
[装備]:グロック19(9+1発)@現実、ポッチャマ(気絶中)@ポケットモンスター(アニメ)、双眼鏡、 あなぬけのヒモ@ポケットモンスター(ゲーム)
[道具]:共通支給品一式、
[思考・状況]
基本:脱出手段と仲間を捜す。
1:ナナリーの騎士としてあり続ける
2:情報を集める(特にアカギに関する情報を優先)
3:鹿目まどか……
最終目的:『儀式』からの脱出、その後可能であるならアカギから願いを叶えるという力を奪ってナナリーを生き返らせる
[備考]
※参戦時期はCODE14・スザクと知り合った後、ナリタ戦前
※アリスのギアスにかかった制限はネモと同化したことである程度緩和されています。
魔導器『コードギアス』が呼び出せるかどうかは現状不明です。
※さやかのバッグと支給品、サザンドラ、斑鳩は魔女の結界消滅に伴い消えました。
~~♪
広いコンサートホールの空間で、一人の少年がバイオリンを引いている。
透き通った音色は聞くものの心を包み込み、心地よい気分へと誘う。
後に天才と謳われることになる少年の、公の場で初めて弾く音楽。
しかしその音色とは裏腹に、初めてであるがゆえホールの席はまばら。
その中で、美樹さやかは静かに音色に耳を傾けていた。
瞳に映っているのは、バイオリンを弾き続ける少年、幼馴染である上条恭介。その後ろで心配そうに見守る親友の志筑仁美。
瞳に映っているのは、バイオリンを弾き続ける少年、幼馴染である上条恭介。その後ろで心配そうに見守る親友の志筑仁美。
自分が守ったもので、だけど自分の手が届かないところに行ってしまった。
そして、自分自身も気がつけば彼とは遠い場所に来てしまっていた。
そして、自分自身も気がつけば彼とは遠い場所に来てしまっていた。
だけど後悔はなかったと思う。
ドサリ、と、自分の隣の空席に、誰かが座るのを感じた。
座り方から、誰なのかはすぐに分かった。
「で、どうだった。
色々頑張って、走りきってみた感想は」
色々頑張って、走りきってみた感想は」
と、そんなことを言いながらこちらにりんごを放ってきた。
自分の分も手元に置いているのか、咀嚼音が聞こえてくる。
自分の分も手元に置いているのか、咀嚼音が聞こえてくる。
「横でそんな風に食べられてたら、色々台無しなんだけど」
「何だよ、せっかく来てやったっていうのに」
「……あんたにも、悪いことしちゃったよね。杏子」
「何だよ、せっかく来てやったっていうのに」
「……あんたにも、悪いことしちゃったよね。杏子」
りんごを突き返しながらも、申し訳無さそうに言うさやか。
杏子に対する罪、それだけはずっと心の奥でつっかえたまま取れなかった強い後悔だった。
「おい」
りんごをひったくった杏子は、若干怒気を混じらせて呼んできた。
顔を上げて杏子の方へと向くと、額に鋭い衝撃が走った。
顔を上げて杏子の方へと向くと、額に鋭い衝撃が走った。
思わず頭を仰け反らせながらもデコピンされたのだと悟った。
「ーーっーーー。いきなり何すんのよ!!」
「今更んなこと気にしてんじゃねえよ。
まあ殺されたのはアレだけどさ、さやかはずっと頑張ってきたじゃねえか。
自分の気持ちにまっすぐに貫いて自分の信じるものを守り抜いたんだろ。
ならそれでいいんだよ」
「……」
「今更んなこと気にしてんじゃねえよ。
まあ殺されたのはアレだけどさ、さやかはずっと頑張ってきたじゃねえか。
自分の気持ちにまっすぐに貫いて自分の信じるものを守り抜いたんだろ。
ならそれでいいんだよ」
「……」
ふと、目を前に向けると恭介はいなくなっていた。
代わりに、たった一人残してきてしまった親友が泣いている姿が見えた。
代わりに、たった一人残してきてしまった親友が泣いている姿が見えた。
「まどか、また泣かせちゃったんだよね」
「大丈夫だよ、あいつは。
さやかが思ってるよりずっと強いやつだし、それに今のあいつには支えてくれるやつがいるしな。
そいつらのこと、信じようぜ」
「……そうだね」
「大丈夫だよ、あいつは。
さやかが思ってるよりずっと強いやつだし、それに今のあいつには支えてくれるやつがいるしな。
そいつらのこと、信じようぜ」
「……そうだね」
やがて、まどかの姿も遠くなっていく。
「じゃあ、行くぞ」
「うん」
「うん」
どこに行くのかとはもう聞かなかった。
ただ一言だけ、
「ありがとう、まどか、皆。
頑張って」
頑張って」
そう呟いて、杏子の後を追って歩き出した。
| 158:悪魔が生まれた日 | 投下順に読む | 160:第四回定時放送 |
| 時系列順に読む | ||
| 154:立ち向かうべきもの | 夜神月 | 162:星が降るユメ |
| 鹿目まどか | ||
| 美樹さやか | GAME OVER | |
| N | 162:星が降るユメ | |
| ゲーチス | GAME OVER | |
| アリス | 162:星が降るユメ | |
| 美国織莉子 | GAME OVER |