概要
ピースギア宇宙機動部隊“ヴァルキリーフレア”は、旧
ピースギアの時代から運用される艦載機部隊である。
部隊名には、戦場の空から舞い降りて死を運ぶ北欧神話の戦乙女ヴァルキリーに、敵陣へ一気に広がる展開の速さを示す「フレア」の語が重ねられている。
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| 分類 |
艦載小型高機動戦闘機/攻撃機部隊 |
| 主用途 |
電撃先制攻撃/戦域偵察/火力・電子戦支援 |
| 機体全長 |
12.8 m |
| 翼幅 |
9.0 m(折りたたみ式) |
| 通常航行最大速度 |
マッハ2.6(大気圏内) |
| 推進方式 |
磁気プラズマジェット+重水素スラスター |
| 搭乗員 |
1名(AI補助操縦) |
| AI支援 |
航法・戦術AI「RAFE」 |
| 発進能力 |
12機/60秒(母艦カタパルト連動) |
| 標準編成 |
3小隊(各4機) |
| 固定武装 |
超振動レーザーキャノン VL-75 |
| 可変兵装 |
各種ミサイル/EMP弾/ドローンポッド |
| 防御装備 |
ステルス塗装/偏向シールド/囮放出装置 |
| 特徴 |
高速再出撃・即応制圧能力 |
機体
部隊の主力は、宇宙戦艦からの発進を前提とした小型の高機動戦闘機に攻撃機を加えた陣容で、戦闘機の機体が標準の型式に据えられている。
構造
主翼は付け根から完全に折りたためる構造を持ち、畳んだ状態のまま整備を受けて、兵装の積み直しも済ませられる。母艦の格納区画には翼を収めた機体が間隔を詰めて並び、展開の手間を省いて次の出撃の準備に入る。推進は二つの系統の併用で成り立っている。主推力を生むのは、磁場で加速したプラズマを噴く磁気プラズマジェットであり、冷却式の重水素スラスターは推力の細かな増減に回される。コクピットを覆う球形のキャノピーは、首を巡らせた搭乗員の視界に機体の全周を収める。肉眼で捉えた景色には空間認識を補う表示が重なり、上下の基準を欠く宇宙空間でも、僚機の位置を自機からの方位として一目で読み取れる。航法と戦術を受け持つAI「RAFE」は、出撃の間じゅう操縦の補助を続けている。搭乗員が照準に意識を割く間も、姿勢の維持はRAFEが引き受け、針路のずれも同じ演算の中で正されていく。
発進
各機は母艦の航空デッキに備わるカタパルトと連動し、射出の順番を母艦側の管制から一括で割り振られる。主翼はカタパルトの軌条に乗った段階で開かれる。射出の直前には機体の航法系が母艦の管制網に同期し、戦域の最新の情報がRAFEに取り込まれた状態で発艦の時を迎える。戦闘の最中も射出は連続して進む。先に出た機体が隊形を組む間に、後続の機体が次々と空間へ送り出されていく。帰還した機体を出迎えるのは、母艦に内蔵された補助整備ドローンである。収容の直後から点検が始まり、損傷の有無を確かめた区画から順に兵装の再装填が進んで、最後にバッテリーが交換される。一連の工程は最短で五分に収まり、翼を畳んだ姿勢で射出位置に戻された機体が次の出撃に備える。出撃から再出撃までの周期も従来の三分の一以下に縮まり、一度の作戦の中で同じ機体が繰り返し戦域に投じられる。
任務
電撃的な先制攻撃は、偵察機が持ち帰った敵情を起点に組み立てられる。攻撃の隊形を組むのはAIの解析であり、編成を終えた各機は敵の中枢を目指して奇襲に移る。通信衛星も撃破の対象に数えられ、地上に据えられた対空砲座は降下する攻撃機の照準に収められる。無人偵察ドローンを搭載した機体が、戦域の偵察を受け持つ。高軌道からの走査では地表の起伏から構造物の配置までが読み取られ、電波の飛び交う状況も同じ記録に重ねられていく。走査の結果は実時間で母艦に届く。電子妨害を受けた場面でも、自己進化型のジャミングキャンセラーが作動して通信の安定を保つ。支援の任務は、味方の部隊が地上もしくは宇宙空間で苦戦に陥った場合に発令される。火力の面では、ミサイルの斉射とレーザーの照射が敵の攻勢を削り、EMP弾の投下が敵の電子機器を沈黙させる。通信の面でも、中継を務める機体が戦域の連絡を繋いでいる。展開された救援ビーコンは、孤立した味方の位置を後続の部隊に知らせる。作戦時には、小隊ごとに役割を分けた展開が採られる。敵の配置は偵察の小隊が洗い出し、得られた座標をもとに火力の小隊が打撃を加える。敵の通信網を乱す電子戦の小隊は、残る二つの小隊の行動を敵の目から覆い隠す。母艦との連携は自律的に保たれており、作戦の途中でも任務の切り替えが実時間で下される。敵の隙を見つけた場面では、偵察に出た小隊が母艦の判断を受けて、同じ編成のまま先制攻撃に移る。
装備
各機の搭載構成は任務ごとに組み替えられ、兵装と防御装置の組み合わせが出撃前に母艦の整備区画で決まる。
武装
機体下部に固定された超振動レーザーキャノン「VL-75」は、連射と単射の切り替えに対応する。敵の艦載機を追う場面では連射を選び、照射の間隔を詰めて相手の逃げ道を削っていく。単射は地上の目標に向けて放たれ、狙いを一点に絞った照射が目標の要所を撃ち抜く。左右の主翼下にはモジュラー式のミサイルランチャーが据えられ、弾種は任務の内容に合わせて積み替えられる。敵機を迎え撃つ出撃で選ばれるのは対空ミサイルであり、艦艇を標的とする出撃では対艦魚雷が懸架される。敵の進路を塞ぐ任務に向けては、軌道上に敷設する地雷が搭載の候補に上がり、電子機器を麻痺させるEMP弾も同じランチャーに収まる。セントリードローンポッドを装着した機体では、護衛用の小型無人機が周囲に放たれる。追撃を受けた局面では、背後に回った無人機が敵機の相手を務め、遠方から狙撃が来れば射線上に割り込んで母機を守る。
防御
機体の全面は反射率を抑える塗装に覆われ、塗膜の下に敷かれた吸波素材が、電磁波を吸い込んで熱に変える。真空の中でも推進系の熱は放射として外へ漏れるため、塗膜には表面温度を周囲の背景に近づける処理も施されている。前方から飛来するビームには、シールド発生装置「SP-34」が応じる。張り出した偏向の場がビームの進路を短時間だけ曲げ、急襲直後の数瞬を稼ぐ。接近する誘導弾を捉えるのは機体後部のセンサーユニットであり、検知と同時に囮放出装置が自動で作動する。放たれた囮には機体と同じ排熱が宿り、電磁波の反射像も機体の外形に合わせて再現される。囮には再装填の際に人工魔子が充填され、放出された魔子が周囲の濃度に偏りを生む。
E.S魔法の誘導原理で目標を追う弾は、この偏りを機体の所在と読み違える。複数の信号を照らし合わせる誘導弾の判定も、重ねて再現された手がかりによって機体から引き離される。座席には自己脱出機能が組み込まれており、宇宙空間に適応したEVAスーツと一体で働く。中破を超える損傷を負った機体では、座席が搭乗員をスーツごと機外に射出し、回収までの生存をスーツの生命維持が受け持つ。
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最終更新:2025年12月28日 20:18