プログラマーがファンタジー世界に召還されますた(非公式まとめ)

灰色のPG01

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pfantasy

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 そのとき私はデスマーチから解放され、早朝の御茶ノ水駅で下り電車を
待っていた。
 疲れた目をつぶり、過去半年の仕事に思いをはせる。
 つい数時間前まで戦っていたもの。それは巨大なシステムの改編だった。
 幾つもの触らずテーブルが存在し、幾つものストアドを解析することが、
仕事の半分であった。
 しかし、それも既に済んだことだ。
 今週一杯は出社だが、その後は振休と有給の消化に入れるはずだ。私は、
期待に胸に目を開いた。
 すると・・・目に飛び込んできたのは、レンガ敷きの舗装がされている、
ひっそりと静まり返った広場であった。

「ここはどこだ・・・?」

 私は周りを見回した。
 白い壁に数階建ての建物。そしてオレンジの屋根が目に入る。
 ここはまるで、旅行代理店のウェブページの中の東ヨーロッパの街中の
ような世界であった。

 私はとりあえず、歩き始めた。
 私の立っている広場から、一本、道幅が10mぐらいの道が続いている。
 それをたどっていくと、5分もたたないうちに外壁にでた。
 どうやらこの街は、外壁に囲まれているようだ。外壁にそうように歩いて
いくと、大きな門の前に出た。
 門の左右には、大きな石造りの塔が立っている。

「誰だ!?」

 門の上から突然声がした。見張りをしている男だろうか。私を見ている。
 みすぼらしい服装に弓矢を持っている。みすぼらしい事は、疲れた
スーツ姿の私に何か言えたことではないが、弓矢を持っているのは尋常では
無かった。

-いったい、ここはどうなっているんだ?

 私が状況を理解する前に、塔の中から数人の体のがっちしりた男が
出てきた私のほうによってきた。

「見かけない顔だが、お前は何者だ!?」

 リーダー格らしい男が、いきなり私をどつくと、そう言った。
 それを聞きたいのは私だと言い返そうと思ったが、男の顔は障害時の
クライアントよりも怖い。私はひるんだ。

「妙な服装をしているなぁ・・・」

 別の男がそうつぶやいた。
 すると、リーダーらしき男が私をじろじろと見回してこう言った。

「ただの乞食では無いみたいだな・・・司教様のところに連れて行こう」

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